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2005年1月 5日 (水)

A Knight in Shining Armor

A Knight in Shining Armor
Jude Deveraux
Pocket Books


by G-Tools
総語数153,000(推定)、YL7~8ぐらい?
★★★★☆

男運の悪いダグレスは、英国旅行中に恋人とケンカし、古い教会に身一つで置き去りにされてしまう。泣き崩れるダグレスの前に、16世紀エリザベス朝の伯爵を名乗るニコラスという青年が現れる。ニコラスは無実の罪にとわれ、間もなく処刑されるという。ニコラスの無実を証明しその運命を変える手がかりを得るために当時のことを調べていく中で、2人の距離は徐々に縮まっていく。

年末に読み終わった本のご紹介。いわゆるロマンス小説で、タイムスリップ物。前半は20世紀のお話、後半は過去を舞台にストーリーが展開する。最近までロマンス小説は日本語でも全く読まないジャンルだったのでよく知らなかったのだが、Jude Deverauxはロマンス小説家として中々有名な人らしい。邦訳(「時のかなたの恋人」(新潮文庫)も出ていて結構人気のある本みたいなので、読んだ方も結構いるかも。
英文は、複雑な構造の文章はほとんど出てこないけど、シェイクスピアなんかに出てきそうな古い表現がチラホラ登場するのと、半分歴史物なのでボキャブラリーが特殊でちょっと読み難いかもしれない。実は、私の英語力だとよく分からないシーンが結構あったのだが、豪快に読み飛ばしてしまった。多少分からなくても「読み飛ばし」が可能なのがロマンス小説の良いところで、これが推理小説なんかだと伏線が色々あったりして中々そういうわけにいかない。

ちょっと映画「ニューヨークの恋人」を彷彿とさせ、ハリウッドのロマコメみたいだな~なんて思いながら読んだ(本書の方が「ニューヨークの恋人」よりも随分前に書かれているのだが)。ただ、細部の書き込みなど、密度の濃さは段違いだし、もっとロマンチックで切ない。特にニコラスが泣かせる。ダグレスはというと、最初あまり好みではなかったのだが(泣いてばっかり、、、みたいな)、ストーリーが進むにつれて随分印象が変わり、終わりの方は素直に共感することができた。

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