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2005年4月

2005年4月28日 (木)

クライバーDVDボックス

やや血迷い気味に、「Carlos Kleiber The Legend」なるDVDボックスを購入。

モーツァルト:交響曲第36番ハ長調 K.425《リンツ》
クライバー(カルロス) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 モーツァルト
ユニバーサルクラシック 2004-12-22


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交響曲第4番ホ長調 作品98
クライバー(カルロス) バイエルン国立管弦楽団 ブラームス
ユニバーサルクラシック 2004-12-08


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ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 作品92
クライバー(カルロス) ベートーヴェン ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ユニバーサルクラシック 2004-12-22


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ニューイヤー・コンサート1989
クライバー(カルロス) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 J.シュトラウス
ユニバーサルクラシック 2004-12-22


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ニューイヤー・コンサート1992
クライバー(カルロス) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ニコライ
ユニバーサルクラシック 2004-12-22


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以上5枚、輸入版リージョンフリー、NTSCのDVDのセットで、アマゾンには扱いが無く(バラは売ってる)、HMVで購入。バラ売りのものよりもセット物の方が音質が良いらしい。

クライバーという人は無茶苦茶レパートリーの少ない指揮者で、しかも振る曲振る曲、ことごとく私の好みの範疇外の曲ばかりだったもんだから、イマイチ一生懸命追いかける気になれない指揮者だった。お正月の生中継のニューイヤーコンサートでは流麗で楽しげな指揮ぶりにホレボレとしたし、「ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲>」はかねてより愛聴CDではあったんだけど。

基本的に私はベートーヴェンが好きじゃない。ピアノとかで弾くのも嫌だし、CDもほとんど買わない。それが何を思ったのかいまだによく思い出せないんだけど、なぜかクライバーの「ベートーヴェン:交響曲第5&7番」を「ぽちっとな」していた。5番なんか(←失礼です)今更聞く気はさらさら無かったし、「のだめ」で出てきたのは3番だったから7番を聞く動機も無い※。ほとんどはずみか交通事故みたいなものである。
まぁでも、これが目からウロコ体験だった。特に5番よりも7番!どうしてこんな曲(←失礼です)がこんなに面白くなるのか、スゴイ謎なんだが。すごく構築的な演奏なんだけど、カッコよくてはつらつとしてて、透明感と刃物みたいな切れ味と大波のようなドライヴ感が混在。これほどダサくないベートーヴェンは初めてです。完敗。
DVDでも7番見てるけど、やっぱりカッコいい。

というわけで、しばらくはクラシック月間の予感。

※(訂正)7番も2巻に出てきます。Sオケというと3番の印象が強くてすっかり忘れてました。

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2005年4月25日 (月)

The Tale of Despereaux

The Tale of Despereaux
Kate DiCamillo
Walker Books 2004-05-03


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総語数31,975、YL4.7
★★★☆☆+

気がついたら、約2ヶ月も多読レビューをアップしていなかった。大停滞。

というわけで、何ヶ月かかったかもう分からないぐらいダラダラ読んでたけど、一応読了。文字レイアウトはスカスカで字も大きいので一見易しげだけど、意外と単語が難しかった。

並外れて小さい変わり者のハツカネズミのDespereauxは人間のお姫様Peaに恋をしたために、両親にも見捨てられてドブネズミがうごめく地下に送られる。一方、ドブネズミChiaroscuroは光に憧れを抱き地下から地上に出るが、計らずもPeaの怒りを買う。虐待を受けた少女Miggery Sowは、お姫様になりたいと切望しながらお城で小間使いとして働く。Despereaux、Pea、Chiaroscuro、Miggeryのそれぞれのエピソードはやがて一つの物語に収束する。

キーワードは闇と光、絶望と希望、物語、癒し、赦し。9.11以降、こういう本がクローズアップされる(2004年ニューベリー賞受賞)のは当然というべきかもしれない。あの大惨事の中、自分のやっていることに無力感を感じた物書きやアーティストって多分ものすごく多いと思うけど(事実、筆者のケイト・ディカミロも当時、「こんな時にねずみのおとぎ話を書いてなんになるんだ」と思ったそうだ)、「物語」を圧倒的な闇の中に差し込む希望の光とした上で、正統的な騎士道物語を綴る筆者の姿勢にはとても共感を覚えた。

ただ、ちょっと筆者が前に出すぎというか、語り口が説教臭い気がするので☆マイナス1。

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2005年4月24日 (日)

ラストサムライと桜

今年もろくに花見をしなかったなぁ。八重桜とか枝垂桜は見たけど、染井吉野はほとんど見なかった。

桜といえば、先だって、ラストサムライのメイキングをちょっとだけ見てて気付いたこと(本編は映画館で見た)。
渡辺謙とトム・クルーズが語らう後ろに、桜が咲いているシーンがある。やっぱ武士道には桜だよねぇ・・・って、あれ、八重桜じゃないか!(今更な話題?)しかもすごいピンク。ああいう派手目な八重桜見ると、桜ってやっぱりバラ科だなぁとしみじみ思うんだけど、ぽったりした豪華な桜は決して武士道の象徴ではあり得ないわけで。むー、山桜とか染井吉野の白っぽい桜花は、アメリカ人の感性には合わないのかな。

まぁ突っ込むところは他にも満載なんだけど、季節柄(ってもう桜終わってるって…)ちょい気になった次第。

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2005年4月19日 (火)

ダージリンファーストフラッシュの季節

各紅茶専門店でファーストフラッシュ(春摘み紅茶)たけなわな今日この頃だけど、「ト音記号」ことGclefのダージリンファーストフラッシュ、今年はマーガレッツホープ農園だと聞いて、いてもたってもいられない気分。マーガレッツホープの去年のオータムナル(秋摘み)、すごく気に入って家に180gもストックしているのはさて置いて(賞味期限いつまでだ?)、早く試飲しに行いたいよう。

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2005年4月18日 (月)

久々に読書タイム

というわけで、下記のブツをお供に旅先からこんにちは。
移動中はほとんど寝てたけど、好きな時に読書できるのは嬉しいことこの上なし。

石川淳の「紫苑物語」、とりあえず「修羅」のみ読んだ。美麗な文章。久々に綺麗な日本語に出会った。シビれます。たまにはこういうのを読まないと、どんどん語彙が貧困になっていく気がする。

The Tale of Despereaux
違うお話3つが最後に1つに収束するようだけど、現在3つ目を読書中。さてどう落としてくるのだろうか。

クライバーのベートーヴェン:交響曲第5&7番
いわゆる「運命」。そういえばちゃんとフルサイズを聴いたことって無かったかも。ふーむ、こういう曲なのね、とかなり新鮮。今まで抱いてきたイメージよりもずっと良い曲だ。これまで私が聴いてきたベートーヴェンは、ベートーヴェンじゃなかったのだろうかという気すらしてくる。今までベートーヴェンをカッコいいと思ったことはなかったけど(どちらかといえば好きじゃない)、いやー、カッコいいです。
7番は今聴いてるところ。出だしから超クール。スタイリッシュの極み。
それにしても、この弦の色艶はいったい何なんだろう。これがクライバーマジックなんだろうなぁ、やっぱり。

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2005年4月17日 (日)

旅のお供

移動中は爆睡しているような気もするけど、読む本を持ってかないと落ち着かない。

紫苑物語
石川 淳
講談社 1989-05


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The Tale of Despereaux
Kate DiCamillo
Walker Books 2004-05-03


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やっと読みかけ本を消化できそう。

Howl's Moving Castle
Diana Wynne Jones
Greenwillow 2001-08-07


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これも読みかけ。

CDも持ってかないとね。

ベートーヴェン:交響曲第5&7番
クライバー(カルロス) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベートーヴェン
ユニバーサルクラシック 2002-09-25


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今日届いた。ベートーベンは別に好みじゃないけど、クライバーということで。

ロード・オブ・ザ・リング
ハワード・ショア サントラ
ワーナーミュージック・ジャパン 2002-02-06


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やっぱり基本。

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2005年4月15日 (金)

シネプレックス幕張でSEE上映

ちょっと前に「近況」コーナーで触れた情報。

シネプレックス幕張他、全国シネプレックス系劇場でSEEトリロジー上映の模様。詳しくはこちらシネプレックスにてご確認を。

以下、幕張情報。
 
FotR 5月28日(土)~6月3日(金)
10:00/14:00/18:00(~21:35)

TTT 6月4日(土)~6月10日(金)
10:00/14:30/19:00(~22:55)

RotK  6月11日(土)~6月17日(金) 
9:50/14:45/19:35(~0:10)

ここの9番の音響はすこぶる良い(9番しか行ってないから他の部屋がどうだか分からないけど10番も評判が良い)。いかにもサラウンド!という感じの非常に立体的な音で、音の方向や移動がよく分かって、素晴らしい臨場感を味わえる。音が大きいのも◎。ここと比べると、六本木のヴァージンとかがちょっと丸めに聞こえるぐらい。
でも、果たして、SEE上映で9番とか10番とか割り当ててくれるのかな。ちょっと難しいかな。

まぁ別に9番、10番じゃなくてもせっかくのシネコン上映だし、見に行きたいなぁ。

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2005年4月 7日 (木)

「恋人までの距離」「ビフォア・サンセット」DVDツインパック

ビフォア・サンセット / ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 ツインパック (初回限定生産)
イーサン・ホーク リチャード・リンクレイター ジュリー・デルピー
ワーナー・ホーム・ビデオ 2005-06-10


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出るかなぁと思ってたら、やっぱり出るのね、ツインパック。しかし、初回限定生産ってどういうことなんだ。個人的には、「Before Sunrise」も「Before Sunset」も既にUSから輸入済みなのでちょっと微妙な気分。あくまで英語字幕と格闘するべきか否か、悩ましい今日この頃。

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2005年4月 4日 (月)

Switch (Vol.23No.2(2005February)

Switch (Vol.23No.2(2005February))
スイッチ・パブリッシング 2005-01

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★★★★★

最近、まともな地上の本屋に行けなくて雑誌・新刊情報に疎くなっていたのだが、先日井上作品の売り上げ日本一を目指す某本屋に立ち寄ったらコレが平積みになってるのを発見し、速攻お買い上げ。
2004年の12月に行われた、神奈川県の廃校(旧県立三崎高校)を使って、井上雄彦が23枚の黒板に「スラムダンク」最終話から10日後のキャラクターたちを描いて、それを3日間ファンに一般公開する、というイベントについての特集が載っていて、70ページ弱というなかなか剛毅なページ数が魅力である。

当時、そういうイベントがあったというのは私も知ってて、時間があったら行きたいなぁという気持ちもあったんだけど、残念ながら全く暇じゃなかった。しかも三浦は神奈川の端も端、遠い。。。

3日間という短期間の、しかもネット上でしか告知されなかったイベントだけに、こういう記録は行けなかった人間にとってはとてもありがたい。23枚の黒板全てが掲載されているわけではないのが残念だけど、井上のインタビュー等、テキストも充実しているし、黒板に絵を描いている制作風景の写真も入っているのも良かった。
ついでに、2004年8月10日の新聞6紙に掲載された「スラムダンク」一億冊突破記念全面広告が再録されているのも嬉しい。いくらネット上で画像を手に入れているとはいっても、紙媒体はやはり格別なものがありますから。

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