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2005年5月 1日 (日)

ニューイヤー・コンサート1989

ニューイヤー・コンサート1989
クライバー(カルロス) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 J.シュトラウス
ユニバーサルクラシック 2004-12-22


by G-Tools

2002年の小澤征爾の登場で、一般的な知名度がぐぐっとアップした感のあるウィーン・フィル(VPO)のニューイヤー・コンサート。小澤がVPOのニューイヤー・コンサートを振ったというコトの重大さはさて置き、ニューイヤー・コンサートといえばやはりクライバーということになるだろうか。クライバーは1989年と1992年、ニューイヤー・コンサートを振っていていずれも名演の誉れが高い。
ニューイヤー・コンサートは大体毎年見るけど、似非クラシックファンで別にシュトラウスが好きでもない私にとってはほとんどお正月のBGMみたいなもので、さほど真剣に見てるわけではない。だけど、1992年のことは記憶に残っている。指揮をするクライバーはとにかく楽しそうで、まるで優雅にダンスをしているようだった。当時、特にクラシックファンではなかった私にも、音楽が「生きている」ということはよく分かったし、その華やかさも印象的だった。
クライバーのカリスマティックな指揮ぶりは、仕事嫌い(?)のキャンセル魔ゆえにカラヤンに「冷蔵庫が空にならないと仕事をしない」と評されたいうエピソードと共に、十代だった私の心に強烈な印象を刻み込んだのである(どちらかといえば、「冷蔵庫…」の方が強烈だったけど)。

あれから10年以上経過し、去年の突然のクライバー逝去の報。存命中から伝説みたいな人だったから(何しろほとんど仕事をしないし人前に出てこない)いまいち実感がわかないけど、残念なニュースだった。

で、このDVDは1989年にクライバーがニューイヤー・コンサートに初登場した時の映像。改めてちゃんと見ると、こりゃすごいや、の一言。ウィンナ・ワルツとかポルカとか軽めの音楽ばかりだというのに、VPOの尋常じゃない気合の入りっぷりと緊張感がなんともいえない。ニューイヤー・コンサートって、一種のお祭りみたいなモンで、ホロ酔い気分の気楽なコンサートだとばかり思ってたんだけど(それは聴く側の事情か…)。
クライバーのウィンナワルツを聴いてると、フライングカーペットに乗ってるみたいな気分になる。ドライヴ感というか、「持ってかれる」ような強烈な上昇感と浮遊感。緩急の妙。VPOの色艶溢れる音色と、蠱惑的なまでの(色気あるともいう)クライバーの華麗な指揮ぶりに心拍数と血圧は上がりっぱなしである。今まで散々聴いてきたけど、「春の声」「美しき青きドナウ」でクラクラ、ヨロヨロしたのは初めてで、圧倒的な美酒に酔いしれた挙句、酩酊して見事に腰が砕けたって感じである。

シュトラウス好きはもちろんだけど、ウィンナ・ワルツ嫌いに是非お勧めしたいDVD。「ウィンナ・ワルツやポルカってどれも同じに聞こえるし、下手すりゃバカっぽくなるか白痴美でしょ」なんて暴言吐いた挙句、○バ○が振ったニューイヤー・コンサート見て「つまんねぇ…」と吐き捨てたた私がコロッと掌反した逸品です。

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ニューイヤーコンサートとはまったく関係ない時期にウィーン・フィルのニューイヤーコンサートについて語ってみる。年明け恒例のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートはNHKでも放送されているが、毎年つまらなくて途中で飽きてしまう。その理由は簡単で、ワルツばかりが延々と... [続きを読む]

受信: 2005年5月 4日 (水) 07:55

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