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2005年5月 6日 (金)

Nodame Cantabile

Nodame Cantabile
TOMOKO NINOMIYA David Walsh Eriko Walsh
Del Rey 2005-04-26


by G-Tools
総語数?、YL5くらい?
★★★★★

先日紹介した、二ノ宮知子「のだめカンタービレ1」の英語版読了。
そういえば、この時の千秋君は八方塞のどん底だったねぇ、としみじみ懐かしんでみたりして。

アチラの漫画はフツーに全文大文字で書かれてたりして日本人には甚だ読み難いものが多い。だけど、これは大文字、小文字がちゃんと使い分けられており、フォントもまずまず見易い。
それから、ドアの閉まる音とか、料理の音とか、擬音がマメに英訳されているのが結構嬉しい。こういうのって、普通に洋書読んでると出てこないし。ただ、のだめ特有の奇声は訳し切れていないのが残念(無茶言うなって…)。
多少の誤訳とか変な箇所はあるけれど、読み易い英文でスルスル読めるし、クラシック音楽がテーマということもあってか、横文字が違和感無くて良い。

中身はこんな感じ(ネタバレ)。




谷岡先生による、千秋とのだめの連弾レッスン第1回。のだめの無茶苦茶な演奏に、短気な千秋は頭に血が登りっぱなし。

"Why...? Why dose she play so carelessly?"
"Aren't you even looking at the sheet music!?"
「なぜ…どうしてこんなにメチャクチャに?」
「楽譜見てねーじゃねーか!!」

のだめは耳と記憶力が良いため、楽譜を見て弾く習慣が無い。しかし、指揮者志望の千秋にとって、楽譜通りに弾くのはとにかく基本中の基本。のだめの演奏の面白さには心惹かれるものの、そのデタラメぶりはとても許容できるものではない。

"The composer's original intent is very important! If you're going to play with me, you have to play it exactly as written!"
「作曲者の意志は絶対だ!オレとやる以上まずはキッチリ弾いてもらうからな!」

というわけで、連日千秋のスパルタ指導が続く。
ところが、2回目の谷岡先生のレッスンでは、千秋、何やら吹っ切れる。

"Nodame! Today...You can play however you like."
I'm sure...Nodame has something very special. And...I'm the only pianist...That can play in harmony with her!
「のだめ!適当に…今日は自由に弾いていいから」
オレにはわかる。こいつには絶対特別なものがある。そして、こいつに合わせられるのはオレ様ぐらいだ!

Viera-sensei once said to me that ...He was rarely moved by his performances. I wondered if I would ever feel it from my own performance...I had given up hope. However, playing with Nodame now...I felt our own performance touch my heart...
昔、ヴィエラ先生が言ってた。身震いするほど感動する演奏ができることなんて本当にまれだって。オレはそんな瞬間を夢見ながら昨日まではあきらめてた。でも今たしかに小さな身震いを感じてる。

めでたく千秋プチ浮上、というシーンでした。

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