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2005年5月 9日 (月)

[映画]オペラ座の怪人①

ちょっと古いハコだったので音響がイマイチで残念だった。もちっと映画館を選ぶべきだったかも。まぁ大画面で見られただけ良かったけど。

最初にお断り。私は舞台の「オペラ座の怪人」は全く見たことございません。1年くらい前にGRの「The Phantom of the Opera: Level 1 (Oxford Bookworms Library)」を読んだけど、ストーリーは既に忘却の彼方へ。さらにここ数ヶ月は映画雑誌をチェックする暇も気力も無かったし、ネット上のレビューなども読まないようにしていたので、予備知識は限りなくゼロに近い状態での鑑賞となった。
(あ、字幕に関してはイロイロ噂を聞いていたので心の準備はできてたんだけど、例の「The Point Of No Return」の迷訳ではやっぱり椅子からずり落ちそうになった。あんたら、今から何始めるつもりだ。。。)

しょっぱな、あの超有名なパイプオルガンの「じゃーじゃじゃじゃじゃじゃーんじゃじゃじゃじゃじゃーん」という曲が流れるあたりで「うわー、こりゃミュージカルだわ」と度肝を抜かれる。当り前だー!と突っ込む人多数かもしれないけど、あまり深く考えずに一応「映画」を見に来たつもりだった私には、カウンターパンチみたいなものだった。だって、あの曲、どっからどう聴いても映画音楽じゃないし。もう、舞台の曲以外の何モノでもない。大仰でケレン味たっぷりで、それも今風ではなくて、1980年代の匂いプンプンの音楽。普通だったら、あの映像にあの音楽は絶対に付かない。ありえん。あの、廃墟のような1919年のオペラ座から栄華を誇った1870年代、華やかなりし頃のオペラ座へ、モノクロからカラーへ映像が変わっていくシーンは、最新のCG技術を駆使した洗練された映像美で本当に水際立った印象なのに、音楽が超コテコテのベタベタ、というミスマッチ。ただ、ミスマッチではあるんだけど、個人的には音楽に引っ張られたおかげで「あ、これはミュージカルなのね」と早々にチャンネルを切り替えられ、すんなり作品世界に入り込めたのはとても良かった。映画の場合、自然と表現がリアリズムを追求する方向に向かうと思うんだけど、下手するとミュージカル特有の非現実感との間で空中分解する危険性もあるから、バランスを取るという意味では、この音楽のベタベタ感は意外と効果的なのかも。っていうか、音楽の自己主張がメチャクチャ強いよね。。。

全然、核心に至ってないけど長くなりそうなので続く。

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