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2005年5月16日 (月)

こんな記事が(「オペラ座の怪人」の字幕に関するJapan Timesの記事)

最近、ファントムにとり憑かれたせいなのか英語の話題に乏しく、段々ブログ名に偽り有りになりつつある。
何とかしないとなぁと思っていたところ、Japan Timesに字幕がらみでこんな記事が載ってたので、反省と共に「英文和訳」にチャレンジ(って、これもファントム絡みだけど)。さほど突っ込んだことは書いてなかったんだけど、せっかくえっちらおっちら和訳したのでアップしときます。
かなり荒っぽい素人訳であることはあらかじめご了承下さい。なお、記事内に登場する週刊新潮の該当記事は未読です。
あ、「ここ変だよ~」というのはじゃんじゃん教えて頂けると嬉しいです。

元記事
The Japan Times: May 15, 2005
A phantom loss in translation
By Geoff Botting

「オペラ座の怪人」は、オペラ座を恐怖に陥れ、出演者達を苦しめる-それらは皆愛する女性のためになされる-1人の醜怪な容貌の音楽の天才の物語である。

物語は1870年代のパリに初登場し(註1)、古典的なエンターテイメント作品になっている。ミュージカルとして上演される一方、何度も映画化がなされている。現在広く知れ渡っているアンドリュー・ロイド・ウェバーによるミュージカル作品は1986年に始まり、ブロードウェイと世界中の劇場を満員にして上演が続いている。

そして、ジョエル・シュマッカーによるエミー・ロッサム主演の「オペラ座の怪人」が昨年末に公開された際に大きな興奮を巻き起こしたのは、少しも不思議なことではない。

「オペラ座」ファンは、総じて落胆しなかった。映画版は、壮麗な演出によってのみならず、ウェバーの人気の高い、批評家にも称賛された舞台版の忠実な解釈に基く作品として、賞賛を勝ち取ってきた。

しかし、日本の一部のファンにとっては、興奮に落胆が入り混じることになった。付随する「翻訳」(註2)が忠実とは程遠いからだ、と週刊新潮は述べる。問題は字幕にあり、多くの場合において元々の英語の台詞の真の意味を伝えていないということらしい。

例えば、元々の台詞「You are not alone(あなたは1人ではない)」が、「I am attracted to you(私はあなたに惹かれている)」という意味に該当する日本語になっている。同様に、「angel in hell(地獄の天使)」が「angel of music(音楽の天使)」になっている。これだけではない。

あるウェブサイト(註3)からは多くの批判が上がっており、そこでは映画中の翻訳上の欠陥とされるものの詳細を示すリンクを提供している。このサイトは「オペラ座の怪人字幕改善委員会」と称するグループによって主催されている。

「(「オペラ座の怪人」の)字幕は、登場人物たちの性格を歪めており、物語の魅力を深刻に損なうほどである」と「委員会」はウェブサイト上で不満を漏らす。

いったいだれが責任を問われるのかについては、はっきりしている。戸田奈津子、映画の字幕作成において名高い翻訳家である。

戸田は68歳、日本ではとびぬけて著名な字幕翻訳家である。その長いキャリアにおいて、彼女は1000以上の映画を手がけたとされ、日本で公開された主要なハリウッド映画のほとんどがそうであると信じられている。

しかし一方では、彼女はその仕事の質に関しては厳しい批判の対象となってきた。「オペラ座」の騒動は、一番最近のケースに過ぎない。

同様の論争は2~3年前にも噴出しており、映画「ロード・オブ・ザ・リング」一作目において、台詞に誤訳があるとされた。

Todaは「オペラ座」に関する非難に対して、映画の翻訳は常に骨の折れる職人芸であると抗弁する。

「映画(字幕)を翻訳する際には、様々な制約があります」と彼女は週刊新潮に語る。「直訳しても文章になりませんし、意味が伝わりません」「ある程度自由な翻訳が必要になります」と彼女は説明する。

しかしながら、映画評論家の北川れい子は、芸術的に考慮するべき問題は別としても、不正確な翻訳は深刻な問題であるとする。

「もし、字幕が本当に悪い訳であるなら、その映画は欠陥商品ということになるでしょう。若い世代は、ますます、英語を学びに映画を見に行くようになっていますから、字幕は厳しくチェックされる必要があります」と彼女は言う。

一方、不満たっぷりの「オペラ座」ファンは、監督のジョエル・シュマッカーに誤訳疑惑について知らせたが、日本人の映画記者某によれば、監督は次(註4)は違う翻訳家を雇うという返事をしたという。

その上、別の翻訳家が元々の字幕の間違いを直すために呼ばれたという。その仕事には多少時間がかかるかもしれない(註5)。

註1 原文は、The story, which debuted in Paris in the 1870s, has become a classic piece of entertainment.物語の舞台の1870年代と原作の出版年(1910)とを混同?
註2 "version"という言葉をわざわざ使ってる。version=「訳文」という意味だけど、脚色、翻案されたもの、作りかえられたものというニュアンスも込められてるのかな?映画が「舞台版の忠実な解釈」に基いているのに、字幕は「作りかえられている」という皮肉かも。
註3 元記事にはリンク有り。
註4 次って何のコト?なんか微妙に話がズレてる気が。。。
註5 DVDのこと?

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コメント

字幕問題再燃ですか〜(^^;)   LotRの件で、謙虚に受け止めて今後の仕事に反映するつもりだと、仰ってるのをどこかで読んだような気がするのですが…
これはもうセンスの問題じゃないかしら? 超忙しい方ですから、吟味研究するのを怠っておられるんでしょうね。
わたしはオペラ座はまだ観てないので門外漢ですが、作品に思い入れがある人たちには許せない気持ちはよくわかります。

投稿: んごろ | 2005年5月17日 (火) 22:59

ネット上で結構な騒ぎになっているということは、見に行く前から知ってたんですけど、実際見たら、相当面白かったですよ(笑)。と、笑い話、突っ込みのネタにして楽しめる人間は良いんですけど。
世間には筋金入りのオペラ座ファンで、劇中の歌はみんな英語で歌えるぞ~なんて方も結構いらっしゃるような気がしますからねぇ。

こうした字幕騒動に関して、一般では「インターネット上で一部のマニアが匿名を良いことに揚げ足取り、重箱の隅つつきをしている」というイメージもある中(わざとそういう方向に捻じ曲げている発言も見られます)、この記事は踏み込みは非常に浅いとはいえ、とても公平な印象を受けました。国内メディアでも「きちんと」取り上げてくれないかな。

ところで、「忙しい」を理由にする場合は、RotKのWETAの皆さんと同等かそれ以上の場合に限る、としたらちょっと酷でしょうか(笑)?。

投稿: 青猫 | 2005年5月18日 (水) 22:21

こういう事柄がちゃんと取りあげられるようになって嬉しいような、しかし、そもそもこんな事態が起きることが嘆かわしいのでなんとも複雑なところです。
ファントム字幕に関しては、脱力・嘲笑・嘆息そして体質ゆえのツッコミのブレンド風味でしたが、思いいれある作品だったらと思うとやはり他人事と笑ってはおれません。

ところで、王様の仏蘭西語はまだ聴いておりませんが、意外にもスッキリ且つピシっときめたマタドール風姿に驚いてしまいましたよ(^^ゞ
なんだその気になればできるじゃない、みたいな(笑)
誰かさんにも見習って・・ごにょごにょ・・・いえいえ^^;

投稿: gyoku-to | 2005年5月18日 (水) 23:15

戸田さんの字幕は、そのまま訳せばいいのに、なんで~?とワタクシでもわかるシンプルな言葉をわざわざエロエロ(笑)に訳すことがありません?
映画って最初に、人物関係や背景説明の物語に入りやすくする為の台詞が入る事が多いですが、そこが分りにくいときがあって、「え?ん、なんて?」「あれ、さっきと違う?へ?」と思っているうちに映画に集中できず楽しめなかったりするんですよぉ。
字幕を必死に追ったせいで、「オペラ座」は皆様ほど、夢中になれなかったと確信してます~。
「SW/EP3」は、何とかすっきり頼みたいっ。

投稿: 丸々 | 2005年5月19日 (木) 18:21

おお、なんか反響が大きい(笑)。

gyoku-to様
今回、私は諦めモードというか、さほど腹も立たなかったんですが、世間にどれだけ怒りに身を震わせている人がいるかと思うとちょっと恐ろしいものがあります(笑)。

Viggo、スペイン風でしたね(^^)。フランスの番組でもアラトリステのことを話してたみたいで、History of Violenceとアラトリステのキャンペーンを兼ねているんでしょうね。実はカンヌに最初(?)現れた時は「ホントに役者なの!?」というぐらいラフな格好で、ちゃんと盛装してくるのか心配していたのでした(^^;)。ちゃんとしてて良かった、良かった。

丸々様
オペラ座のファントムもH度三割増という印象です。ファントムのクリスティーヌへのどうにもならない想いみたいなものが、単なる下品なエロになってしまっているような気が。。。

オペラ座は、二重唱やら三重唱やら(全員が全然違うことを歌ってたりして)字幕泣かせな部分も多いし、展開もちょっと唐突な部分もあったりして、初見で(それもあの字幕で)追っかけていくのはちょっと大変かなーと思いました。見終わった後、釈然としない人も多かったのではないかと。。。

投稿: 青猫 | 2005年5月19日 (木) 20:47

TBありがとうございました!
キングダムについてもひどい物があります。
本当に悔しいです。映画に思い入れがあるほど、
もう・・・;;

ヴィゴがお好きなんですか??
NZに行った時にお会いしましたが、あの方のオーラは本当に凄いです。
先日も友達とその話題になりましたが、未だ嘗てヴィゴより強いオーラを発する方にお会いした事がありません。
握手してもらった時、それこそ文字通り時が止まりました・・・。

是非これからもよろしくお願い致します^^☆

投稿: ユミ | 2005年6月 1日 (水) 00:11

はーい、王子様よりも王様なのです。
ユミさんは、ヴィゴに実際にお会いになったんですね。しかも握手付きとは羨ましい!ヴィゴはオーラバリバリというタイプではなさそう、と勝手に思っていたのですが遭遇なさった方のお話を見聞きするとやはりオーラいっぱいのようですね~。

また遊びに来てくださいね。

投稿: 青猫 | 2005年6月 1日 (水) 20:14

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