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2005年5月 9日 (月)

[映画]アビエイター

★★★☆☆+
実在の実業家ハワード・ヒューズの伝記映画。1905年、テキサスの名家に生まれたヒューズは、父の事業を引き継ぎ、若くして大富豪となる。映画製作と飛行機に没頭し、世界一の飛行家を目指すヒューズの栄光と挫折に満ちた波乱の半生を描く。

長かった。ちょっと展開に締まりが無いというか冗長というか。前半は映画と飛行機というロマンにかける大富豪の壮大な夢追いの様子がダイナミックに描かれていて中々爽快なんだけど、後半はヒューズの挫折と精神的な均衡を失っていく様子に焦点が移っていってどうにも暗くてシンドイ。日本側の妙な売り方に引きずられてるせいかもしれないけど、結局何を一番描きたかったのか、ちょっと不鮮明な印象を受けた。もしかして、「栄光」じゃなくて「挫折」のほうだったのかな。一つ言えることは、これは「エンタテイメント超大作」」(by日ヘラ)ではナイ。恋愛要素はもちろんあれど、「真実の愛」(by日ヘラ)を求める話でもナイと思うぞ。

ディカプリオは随分健闘していて、確かに熱演だとは思う。単なるアイドルの演技じゃないという評もその通りだと思う。ただ難点は、ディカプリオ・ブランドの強烈さというか、何をやってもディカプリオにしか見えないという点。もちろんそれがプラスに働くケースもあるけど、こういう伝記物、特に演じる人物の個性が強い場合はマイナスにしかならないような気がする。あとあの童顔で損をしてて、髭が致命的に似合わないのが可哀想だった。公聴会の緊迫感溢れる演技はすごく良かったけど。
それから、飛行家として飛行機にかける情熱とか、映画製作における完璧主義ぶりとか、強迫性障害に苦しんで内に内に篭っていく様子とか、パーツパーツはそれぞれとてもよく表現されていたけど、ハワード・ヒューズという人物のスケールの大きさはイマイチ伝わってこないような。

さて、ケイト・ブランシェット。今回の目的はケイト・ブランシェットを見るということでもあったんだけど、この人は役柄によって身にまとう雰囲気が本当にガラっと変わる。今回も、大女優らしさ、貫禄がとてもよく伝わってきて説得力のある演技だった。キャサリーン・ヘップバーンを知るハリウッド関係者がまだワンサカといる中、往年の大女優を演じるプレッシャーは並大抵のものではなかったと思うので、アカデミー助演女優賞受賞という形で評価されたのは本当に良かったと思う(「エリザベス」とのあわせ技1本という気もしなくもないけど)。

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