金(FotR)、土(TTT)の連日SEEという美味しいけどキツイスケジュールで幕張まで行ってきた。TTTは2月に東劇で見たばかりだし、今回はFotRとRotKにしようかな~と思って行ったんだけど、FotR見たらTTTも見ないわけには行かないような気分になってしまったので、幕張に日参ということに。これで、全SEE幕張制覇ということになりそうな気配が濃厚である。しかし、FotR公開からすでに3年以上経ってるというのに、まだ映画館で見ているという恐ろしい事実に気付き愕然とする今日この頃。
さて、幕張9番。RotK公開時に一度行ってるけど、今回改めてそこいらのシネコンとは違うということを再認識。まず、スクリーンが大きい。そして、音が良い、というかデカイ。特に重低音が効き方が半端じゃなくて、文字通り地響きがするほど。FotRはガラガラだったこともあって、ちょっと大きすぎ?というシーンもあったけど、ある程度お客さんが入れば、音が吸収されるからもう少し落ち着いて聞こえるのかもしれない。
TTTはまずまずの入りだったせいか、私の座席位置がちょっと後ろに下がったせいかは分からないけど、ちょうど良いド迫力加減だった。前後左右、あらゆる方向から音が聞こえて、後方の音が変に浮いて聞こえるようなこともないし、音の移動もよく分かるし、台詞も前に出てるし、妙な反響も無し。それから、音楽も前からだけじゃなく、きちんと360度仕様で、特に金管楽器が後方からパーンっと鳴ったりしたのはとても良かった。ここなら、凝りに凝って効果音作った音響スタッフも本望だろう(幽鬼の叫び声あてたフラン・ウォルシュも多分…)。
映像は、特にFotR、ちょっとビックリするくらいの奥行き感。吸い込まれるような感じもあって、空撮のシーンとかカメラが上から下に落ちていくようなシーン(アイゼンガルドとか)では、無敵の三半規管を誇る私でも映像酔いしそうだったくらい。ほとんど、擬似ジェットコースター体験のようだった。
今までFotRは大人しい作品だと思ってたけど、ハコが違えば随分違って見えるものである。全く、どこが大人しいんだか。音も映像もかなりアグレッシブで、「原作はこんな野蛮な話じゃない!」という原作ファンの気持ちが初めて分かったような気がする。
そうかと思えば、さすがの大画面、細部の細部までよく見えるので、ひたすら眼福の3時間半であった。
TTTには、FotRみたいな新鮮な驚きは無かったけど(予想通りの迫力とでもいうべきか)、大画面なら何でも許せるような気分になる。TTTは、大画面&大音量の勢いに流されるのが最良な映画であって、あまり細かいことを考えないのがお互いの幸福のためなんだろうという気もする。まぁ、あれだけのことをやってくれたら、もう何も言いません。PJの剛腕に敬意を表するのみ。少なくとも今日のところはね。
あまりガラガラも寂しいし、入場者数がある程度行けば再上映の可能性もあるし、何よりも多くの人にSEEを「体感」して欲しいなぁ。あの音響は一聴に値するので、頑張れる方は是非幕張までどうぞ。
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