« Rodgers and Hammerstein's Oklahoma! (London Stage Revival) | トップページ | Star Wars: The Last of the Jedi #2, Dark Warning (Star Wars: the Last of the Jedi) »

2005年9月11日 (日)

[映画]チャーリーとチョコレート工場

★★★★☆(ティム・バートン好きは万難を排して映画館へ行くべし)

ネタバレ無し。

<ストーリー>
貧しいチャーリー少年の家の近くには、世界一有名なウィリー・ウォンカのチョコレート工場があった。15年前の従業員の総解雇以来、誰もその門をくぐったことの無い謎のチョコレート工場である。そんなある日、ウォンカ氏は、「チョコレートに入った金のチケットを手に入れた5人の子供たちと保護者をチョコレート工場に招待する」という異例の声明を出す。

ティム・バートンといえばジョニー・デップ。ジョニー・デップといえばティム・バートン。「シザー・ハンズ」「エド・ウッド」「スリーピー・ホロウ」(他に何かあったかな)に続く黄金コンビの復活である。この組合せってだけで期待値が5割増しである。

さて、チョコファク。原作は半年ほど前に読んだんだけれど、実をいえばさほど感心しなかった。児童文学を楽しむには私の想像力が貧弱になってきているのが一番の原因だと思うけれど、ブラックな説教臭さと勧善懲悪なノリが合わなかったのと、後半のトンデモな展開に乗り切れなかったのである。

原作はコレ↓。

0141301155Charlie and the Chocolate Factory (Puffin Novels)
Roald Dahl Quentin Blake
Puffin 1998-06

by G-Tools

総語数29,743、YL4.5

だけど、このティム・バートン版は楽しかった。幻想美とキッチュなヘンテコさが渾然一体となった、怒涛のバートン・ワールドで、この人の頭の中を一度覗いてみたい、という気にさせられる。一体、どういうヴィジョンで世界を眺めているのやら。
美術・デザインはいかにも作り物然としていて、それがリアリズムとは全く別方向の、独特のファンタジックな異世界を形成している。そして、こういう奇天烈な世界には、原作が持つブラックなノリもストンと嵌る。(個人的に)原作で気に入らなかった部分が、ティム・バートン世界に吸収されることで、上手く落ち着いたような印象。

そしてもちろん、本作の目玉はウォンカ@ジョニデ。あの仮装行列のような扮装と芝居がかった大仰さが似合う四十路の美形俳優っていうのも、なかなかいないぞ。貴重種といってもいい(いや、珍種か?)。ジャック・スパロウに輪をかけたような三枚目っぷりも絶好調で、こういうのを見ると、やはりジョニデはコメディアンの才能に恵まれているのがよく分かる。ただし、綺麗なジョニデが好きな人は近付かない方が無難かも。一瞬、「これってPG13じゃないよねぇ」なんて考えてしまうくらいのインパクトはあったりして。エキセントリックというか、ちょっと不気味かも。

主役のチャーリー少年(フレディー・ハイモア)がいかにも良い子で可愛かった。優等生的な良い子じゃなくて、普通の素直な家族思いの少年で、目がチカチカするようなドギツサが漲る中、その健気さは一種の清涼剤のようだった。

ウンパ・ルンパの歌は、「ふーむ、こうくるか」とかなり目が点。いや、面白かったけど。

全編かなりイカれ気味ではあるけれど、予想よりもずっと「良いお話」になっていて、オチもストレートで綺麗。ただ、個人的には、家族テーマだったら「ビッグ・フィッシュ」の方が好みかな。

|

« Rodgers and Hammerstein's Oklahoma! (London Stage Revival) | トップページ | Star Wars: The Last of the Jedi #2, Dark Warning (Star Wars: the Last of the Jedi) »

映画」カテゴリの記事

コメント

 ついでだー。これも書きます。私は原作好きでした。70年代の隠れミュージカルも実はビデオも持っていて家族皆が好きという事で勿論家族でぞろぞろ見に行きましたよ。こっちでは7月に見ました。結論をいいますと・・・昔のワンカさんのほうが好きでした。すいませんね。ジョニデさんは好きですがこれはちょいと気持ち悪すぎ・・うんと小さい子供に見せるな、という意見もあったぐらいです。セットは昔の映画とほとんど変わらないところもあり、かえってびっくりしました、さすがに特撮関係は進歩したな、と思いましたが。うちの子供は好きだったからよかった。(4歳と9歳うちの子供は映画慣れして平気であった)

投稿: misao | 2005年9月13日 (火) 03:11

旧作(というのかな)は見てないです。そうですか、セットが今回のものと近いのですか。ウンパ・ルンパの踊りも、比べてみたいですね。

ジョニデ・ワンカは原作イメージと違いますものね。それに、小さい子に見せるとトラウマになりそうな…?でもmisaoさんのお子さんは大丈夫だったんですね。

そもそも、この映画、必ずしも子供向けではないような気がします。大人が見て、そのブラックさ加減にニヤニヤする、そういう映画なのかな、と思ってみたり。

投稿: 青猫 | 2005年9月14日 (水) 00:41

原作を英語で読んでみようかなと迷っていますが、あまりあんまりでしたか??どうしましょう・・・近いうちに立ち読みしてみて難易度が低そうだったら読んでみようかなと思っています。(弱気です)

ジョニデのウォンカ最高でした!ジョニデキャラで一番好きかもしれません!ウンパルンパのマジメくさった表情と行動のギャップがツボでした~。

家族愛がテーマでいうと私もビッグフィッシュの方が好みでした。ウンパルンパの役の人が出ているとのことでチャーリーを観終わった後、飛ばし飛ばしでみてみたら、最後で号泣してしまいました。ウンパルンパチェックだけのはずだったのにユアンに釘付けですし(笑)

投稿: アウラ | 2005年9月14日 (水) 01:16

チョコファク原作は、多少好き嫌いは分かれるとは思いますけれど、大好きという方も多いですね。読み易いことは読み易いです。
ストーリーはほぼ映画と同じで、あの必殺お仕置きツアーは、文字で読んだ時には「すごいな…」とちょっと引きました(笑)。映画よりもどぎついとかそういうことは無いですけど。

ウォンカ@ジョニデはやっぱり上手でしたね。ちなみに、私のジョニデお気に入りキャラは「エド・ウッド」です(^^)。

「ビッグ・フィッシュ」公開時は、「ティム・バートンとユアンかー。なんだ、ジョニデじゃないのか…」とかなんとか思っていたら、映画館で見そびれてしまいました。今では考えられないことです(笑)。
はっ、ディープ・ロイがどこに出てたか、確認しなくてはー。

投稿: 青猫 | 2005年9月14日 (水) 22:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74079/5895516

この記事へのトラックバック一覧です: [映画]チャーリーとチョコレート工場:

» チャーリーとチョコレート工場 評価額・1300円 [Blog・キネマ文化論]
●チャーリーとチョコレート工場を鑑賞。 失業中の父、母、そして2組の寝たきり祖父 [続きを読む]

受信: 2005年9月12日 (月) 11:01

» ★「チャーリーとチョコレート工場」 [ひらりん的映画ブログ]
公開初日のナイトショウ(0:15〜)で観てきました。 夜中だっていうのに、ほぼ満員。 さすがチネチッタ川崎? さすがジョニー・デップ? それともティム・バートン監督? こんなにナイトで賑わっていたのは「SWEP3シスの復讐」以来だね。 原題は「CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY」。 2005年製作のファンタジック・コメディ、115分もの。 あらすじ 世界一のチョコレート工場が子�... [続きを読む]

受信: 2005年9月12日 (月) 18:30

» 『チャーリーとチョコレート工場』 [maxの頭の中のこと]
「Welcome to the Factory」 この言葉が頭から離れずに見て [続きを読む]

受信: 2005年9月13日 (火) 02:32

» チャーリーとチョコレート工場 [Akira's VOICE]
ワクワクする幕開けから,ほろっとくる最後まで楽しさ全開! [続きを読む]

受信: 2005年9月13日 (火) 11:15

» チャーリーとチョコレート工場 ウォンカ最高★4.5 [おえかき上達への道]
チャーリーとチョコレート工場 ★★★★☆(4.5) ウンパ・ルンパのグッズがないのが非常に納得がいかない! なのでマイナス0.5(ウソ) 待っていました! ティム・バートン監督&ジョニー・デップ主演のゴールデンコンビ! チャーリーにゴールデンチケットが手に入..... [続きを読む]

受信: 2005年9月14日 (水) 01:11

» 痛快なブラックファンタジー◆『チャーリーとチョコレート工場』 [桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」]
9月16日(金)TOHOシネマズ木曽川にて チャーリー(フレディー・ハイモア)は、貧しいながらも暖かい家族に囲まれて暮らす少年で、彼の憧れは、ウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)が経営する世界一のチョコレート工場。昔、祖父がその工場に勤めていたが、内部にスパ...... [続きを読む]

受信: 2005年9月20日 (火) 06:20

» チャーリーとチョコレート工場(映画館) [ひるめし。]
  CAST:ジョニー・デップ 他 幼い頃見学に行った某お菓子メーカーの工場がこのチョコレート工場のように奇想天外だったら、人生観が変わってただろうな〜。なんて思ってしまった。 とにかくチャーリー役のフレディー・ハイモアくんがかわいかった。「ネバーランド」の時はそんな風には思わなかったけれど、J.デップがおすすめする気持ちがわかったような気がする。 他の子供たちがクソ生意気なだけあって彼のピュア... [続きを読む]

受信: 2005年9月25日 (日) 14:01

» ウォンカの視点で観てみる◆チャーリーとチョコレート工場(DLP吹替版) [桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」]
10月8日(土) XYZシネマズ蘇我にて 2回目なので、今度はウィリー・ウォンカの視点でこの作品を観てみることにした。(注・完全に、ネタばれモードで書きます) ねたバレなしの1回目鑑賞の感想はこちら。 DLP吹替版で観た感想についてはこちら。 ウィリー・ウォンカ...... [続きを読む]

受信: 2005年10月16日 (日) 06:07

» チャーリーとチョコレート工場 [映画INDEX]
チャーリーとチョコレート工場 [続きを読む]

受信: 2005年11月 9日 (水) 03:34

« Rodgers and Hammerstein's Oklahoma! (London Stage Revival) | トップページ | Star Wars: The Last of the Jedi #2, Dark Warning (Star Wars: the Last of the Jedi) »