« ちょっとロンドン 2日目 その2 | トップページ | ちょっとロンドン 3日目 その1 »

2005年12月21日 (水)

Royal Opera Houseの舞台裏

630441949XRoyal Opera House Covent Garden Collection (3pc)
1997-02-27

by G-Tools

以前、NHKで放映してた、イギリスのロイヤル・オペラ・ハウスの舞台裏を描くBBC製作のドキュメンタリー番組。今から10年くらい前のRoHかな。
DVDが欲しかったんだけど、出る気配が無いのでNTSCのビデオを中古でお取り寄せ。(当然)字幕無し。みんな早口だよ!早口で議論なんかすんな!(←八つ当たり?)

いきなり「議論」とは何ぞや?ってなものだけれど、これ、眉間にシワ寄せたミーティングの場面が多いのである。華やかなはずのRoHなのに、いきなり殺風景で何ですが。
要するに、優雅の極みに見えるバレエやオペラも、舞台裏はひたすらシビアということ。美しい白鳥が水面下ではひたすら足をバタバタさせているのに似て、スタッフは皆、次々と降りかかる難題に頭を痛める日々→ミーティングに次ぐミーティングということになるらしい。
何しろRoHは生モノの殿堂、生モノというのは予測しないことが次々と起こるのが常態といってもいいくらいで、例えばダンサーが怪我をしたり歌手が咽喉を潰したりして代役を立てるなんていうのは日常茶飯事。そして、世界に冠たるRoHといったところでお金の問題は常に付きまとうわけで、なんかひたすら「予算が、コストが…」という話になっていたような気がする。一般的にヨーロッパは、文化政策に関しては国の予算が潤沢だとはいわれるけれど、それでも生温いことは一つも無いというのが現状だったりするようで。

「苦労話の押し売りは嫌」という人もいるかもしれないけれど、これは本当に面白い。BBCらしいかっちりとした冷徹な作りで、これ見よがしな変な盛り上げ方をしていないので、押し付けがましい感じは全く無い。
全体的には割と淡々としてテイストだけれど、舞台美術や衣装の話題も豊富だし、リハーサル風景なんかも色々入っててかなり盛りだくさんである(ちなみに、バレエは「眠りの森の美女」がフィーチャーされていてダーシー・バッセルがいっぱい出ている)。
舞台に限らず何でもそうだとは思うのだが、何かを作り上げていく作業というのは大変なことなんだということがよくよく分かる超一級のノン・フィクションである。劇場好きは一見の価値あり。

ちなみに、当時のロイヤル・バレエの「眠れる森の美女」の舞台美術は、ミュージカル版「オペラ座の怪人」を手がけたマリア・ビヨルンソンによるものだと聞いてちょっとビックリ。まぁ、オペラ・バレエでいっぱい仕事をしている人のようなので、別に驚くにはあたらないのだけれど(あ、「当時の」なんて書いたけれど、もしかしたらまだ現役のプロダクションかも)。
なお、このバージョンの「眠り…」は、ヴィヴィアナ・デュランテ@オーロラ姫で映像化もされていて、NHKBSのクラシック・ロイヤルシートなどで何度も再放送している。興味のある方は是非どうぞ。

|

« ちょっとロンドン 2日目 その2 | トップページ | ちょっとロンドン 3日目 その1 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74079/7769720

この記事へのトラックバック一覧です: Royal Opera Houseの舞台裏:

« ちょっとロンドン 2日目 その2 | トップページ | ちょっとロンドン 3日目 その1 »