The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring (Complete Recording) [Includes DVD Audio]
![]() | The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring (Complete Recording) [Includes DVD Audio] David / Long, David / Roche, Steve / Roddick, Donaldson Enya Howard Shore Reprise 2005-12-13 by G-Tools |
★★★★★
ハワード・ショアの偉大さを噛み締める3時間。
内容は、CD3枚+DVDAudio1枚+ブックレット。
CDとDVDAudioの内容は同じだけれど、DVDAudioであればディスクチェンジ無しで通して聞けるので便利。ただし、DVDは通しでチャプターナンバー(1-37)がふられているので、ブックレットの解説中のCDトラックナンバーとは一致しない。トラックの切り方は同じ。
装丁は大変豪華。背表紙が革(?)張りで、DVDのSEE版よりもゴージャス感が高い。ただ、ふたの開け閉め等、若干取り扱い注意という気がするけれど。
ブックレットが良い。これは写真集とかそういう類のものではなく、全て楽曲解説である。ただし、普通のCDのブックレットの解説とは違って一曲一曲の解説ではない。「The Themas」と題して、「The One Ring」「The Shire and the Hobbits」「The Elves」「The Fellowship of the Ring」「The Monsters of Middle-Earth」等のテーマを設定している。これが非常に分析的な内容で、読み応え十分である。例えば、ある一つのテーマ(メロディ)が、初登場時にはどういう風に演奏され、次に出てくる時にはどういうアレンジ・楽器編成に変わり、それがその場面でどういう意味合いを持つのかといったことがかなり詳細に書かれていて、改めてショアの構成力の高さ、緻密さを浮き彫りにしている。
今回久しぶりにFotRのサントラを聴き直したり、解説を読んだりして思ったこと。
このサントラの偉大さというのは、個々の楽曲のクオリティの高さはいうまでも無いけれど、それよりも何よりも、細々とした部分と全体との関係が非常に緊密であるということ。例えば、「旅の仲間」や「ホビット庄」のテーマは大小様々に姿を変えて色々な場面に登場するし、FotRでちろっと出てくる「ミナス・ティリス」のメロディは、RotKではメインテーマになってたりする。これらはほんの一例だけれど、要するに、トリロジーとして一つの有機体になっているということで、これはもう「すごい」という安易な言葉などでは足りなくて、奇跡的なことだと思う。
TTT、RotKも待ち遠しい。今度は何色のパッケージになるんだろうか。
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コメント
はじめまして。ブログピープルから辿って来ました。トラックパックもさせていただきました!
コンプリートサントラ(何て呼べばいいのかよくわからないのですが(汗))、いいですよね! 私も喜んで聞いています!
私は英語がよくわからないので(汗)ブックレット一応読みましたが、知らない単語を調べないで飛ばして読んだので、2割くらいしか話が見えてないかも・・・(汗)
サントラ公式サイト?でももうひとつのブックレットがダウンロードできるのはご存知ですか? こちらの方がまだ読みやすい英語で(私には(汗))今少しずつ読んでいる途中です。
http://www.lordoftherings-soundtrack.com/
SEEのコメンタリーで「もっとショアが喋ればいいのに・・・」とジリジリしていたので、こういうものが読めるのは例え英語だけでもとてもうれしいです。
ところでジャケットの色ですが、サントラCDの限定版ではTTTが青、RotKが緑だったので、その色かなあと思っていますがどうでしょう。
投稿: ぐら | 2006年1月 6日 (金) 20:27
ぐらさん、ようこそいらっしゃいませ!コメント&TBありがとうございます。
サントラ公式HPのブックレット、知りませんでしたー。ご紹介、ありがとうございます!早速、ダウンロードしてみましたが、ものすごい充実ぶりですね(^^;)。まだちょっとしか見てませんけれど、確かにHPの方が分かりやすいかも…。
こういう解説を読んだりすると、スコア(総譜)を見てみたくなります。すごく分厚そうですが(笑)。
ジャケットの色、なるほど、限定のサントラCDに合わせるのかも、なんですね。DVD(SEE)が緑(FotR)、赤(TTT)、青(RotK)だから、なんかビミョーなずれ方かも…(笑)。
投稿: 青猫 | 2006年1月 7日 (土) 17:47
こんばんは。そうですか、あのブックレットはそういう内容なのですね。
ぐらさん、初めまして。ダウンロード情報ありがとうございます。ステキですね。
それから、こちらを見て、キング・コングの制作日記を買いました。見応えありました。
撮影当初からPJは細かったようですが、一般撮影班より100日早く撮影がはじまったミニチュア現場に映ってるのがけっこう太いです。ほんとに短期間でやせたんですね。
投稿: wata | 2006年1月 8日 (日) 01:00
wataさん、こんばんは。
キング・コングの特典、さすがに充実していましたね。でも、PJもこういうことに心血を注いでいるから、本業(本編撮影や編集作業)の時間が足りなくなって、最終的に火だるまダッシュ状態(1500M走らないと!)になるんじゃぁ…と突っ込みたくなりました。今回「も」、プレミア直前まで編集だったという噂ですし(笑)。
実は、これ、てっきりPJダイエット日記かと思って楽しみにしてたんですが、細くなる経過はあまり見られなかったですね。あまり急激に痩せると体に悪いのに~。撮影終盤、PJが疲れて居眠りしてたのは、痩せ過ぎで体力落ちていたのでは?と思ったりもしました。
投稿: 青猫 | 2006年1月 8日 (日) 23:31