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2006年1月

2006年1月30日 (月)

こんなものにまでメイキングが

まだSW朗読熱が冷めません。しつこくてすんません。

SWのノベライズの朗読CDの公式HPを発見したのでご紹介。
www.randomhouse.com

「It's a big Universe」という、5分間のメイキング映像がついてて、収録の様子なんかが見られる。ナレーターのJonathan Davis氏は、普通で良い人な感じなのだが、それがドスを効かせて暗黒卿の台詞なんかをしゃべってる風景は、ちょっと面白い。かと思えば、地の文なんかは若干甘さのあるハンサム声だし。いやー、やっぱり七色の声だ、この人。

なお、EP3とLabyrinth of the Evilのサンプルも聴ける。

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The Defenders of the Dead (Star Wars Jedi Apprentice)

0590519565The Defenders of the Dead (Star Wars Jedi Apprentice)
Jude Watson
Scholastic Paperbacks 1999-12

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総語数24000、YL5

とりあえず読み終わってます。

オビ、反抗期か?

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2006年1月29日 (日)

ツィマーマンのラフマニノフピアノ協奏曲第1番/第2番

B00013TCA0ラフマニノフ
ツィマーマン(クリスティアン) ボストン交響楽団 小澤征爾
ユニバーサルミュージック 2004-01-21

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★★★★★

一昨年くらいかな、買ってから数ヶ月エンドレスで聴きまくり、その後も何かの折に引っ張り出して断続的に聴き続け、LPだったら文字通り擦り切れているであろう宝物の一枚。発売当時、結構な話題になった名盤でもある。

メインはラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。カップリングは同ピアノ協奏曲第1番(「カップリング」というのはあくまで私の主観によるものだけど、1番ってすごくマイナーだし)。
ラフマニノフの2番。当初は「あれ、割とあっさり?」という印象を受けたのだが、聴き込めば聴き込むほど、その端正な美しさにため息が漏れてしまう。超有名曲であるラフマ2番は、極めてロマンティックで叙情的な曲調で、下手をすると感傷的に過ぎ、激甘で陳腐になってしまうのだが、ツィマーマンは隅々まで恐ろしいほどにコントロールを効かせており、技巧を暴走させることも、メロディの甘さに溺れることも決してない。基本的には理性的かつ構築的なアプローチで、技術的にも正確無比の極みで一部の隙も無いのだが、だからといってマシンのような味気無さとは無縁である。
たとえてみれば、冬の夜空に冴え冴えと輝く白銀の月のようなイメージで、一つ一つの音の粒立ちの美しさといったら、まるでダイヤモンドがキラキラと輝いているかのようである。
まさに「研ぎ澄まされた」という表現がふさわしい緻密で硬質な音色は、強靭にして繊細、リリシズムに溢れ、青年のような若々しさや清々しさがありながら、時として奈落の底を覗き込むような深遠な響きを併せ持つ。

小澤&ボストン響は伴奏に徹しているけれど、一糸乱れぬ大変美しいアンサンブルを聞かせてくれる。非常にクオリティが高い。ロシア的な泥臭さや色気は無いけれど、それはピアニストも同じなので相性や方向性はバッチリ。

とにかく、そんじょそこらのラフマ2番とは格が違う。「ラフマはもう聞き飽きたよ!」という人にこそ聴いて欲しい。なお、1番もビックリするほど美麗なので、そういう意味でもお勧め。こんな良い曲があったのかーと新鮮な驚きがある。

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のだめカンタービレを読むとついCD買いに走ってしまう

今回は「のだめカンタービレ」にちなむCDの話題など。

どうも去年くらいから話題だったらしいのだが、たまたまというか、いまさらというか、「リアル千秋は金聖響でどうだろう?」という話題にぶち当たった(出所はダ・ヴィンチの「のだめカンタービレ特集」らしい)。千秋のモデル指揮者に関しては以前知人と「大野和士が若い頃はあんなだったんじゃないか」「いやいや、あんなに(千秋ほど)尖がってなかっただろう」「でもねぇ、あれだけデキる秀才タイプだから昔はさぞや…」とか何とか盛り上がったことはあったのだが(実際のところは知らないけれど)。

そんなわけで、こんなものをぽち。到着は来週かなぁ。

B00009PN6Bベートーヴェン:交響曲第2番&第7番
金聖響 ベートーヴェン オーケストラ・アンサンブル金沢
ワーナーミュージック・ジャパン 2003-07-24

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クライバーの7番を死ぬほど聴いている私にとって、果たしてどんなものか。楽しみなような怖いような。


ちなみに、ピアノのリアル千秋は、音楽的には知的で思索的なツィマーマンではないか、などと思っている私。特にラフマの2番。まぁ、ツィマーマンほど上手かったら大人しくピアノで飯を食え、という感じだけれど。

B00013TCA0ラフマニノフ
ツィマーマン(クリスティアン) ボストン交響楽団 小澤征爾
ユニバーサルミュージック 2004-01-21

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実はこれ、どれだけ美辞麗句を連ねても足りないような気がするほどのマイ愛聴CD。
※ツィマーマンカテゴリを立てたことにより、レビューは別記事に分けます。
ツィマーマンのラフマ2番

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2006年1月27日 (金)

SWEP2でaudible.co.ukデビュー

成り行きでaudible.co.ukデビューを果たしてしまった。USとUKでは品揃えが違うし、同じ商品でも値段が違ったりするし。なお、AudibleManagerは共通で使える。

昨日気がついたのだが、EP3のUnabridged版はUSには無くて、なぜかUKにはあったりする。ちょっと謎(Abridged版はUSにもUKにもある)。

とりあえず、AudibleUKでゲットしたのはEP2の朗読のUnabridged版。
映画のEP2は面白くなかったのだが、果たしてノベライズはどんなものだろうか。なお、EP2ノベライズの筆者はEP3の筆者Matthew Stoverではなくて、R. A. Salvatore。
実をいえば、EP2よりもEP1の朗読が欲しかったのだが、ナレーターが残念ながらJonathan Davisではない。Jonathan Davis演じるパダオビを是非聞いてみたかったんだけど。残念。

これはCDのEP2、Abridged版。アナキン、というかヘイデン、若いなぁ、やっぱり。

0553714724Star Wars Episode II: Attack of the Clones
R. A. Salvatore Jonathan Davis
Random House (a) 2002-04-23

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こちらはUnabridged版。

0553714740Star Wars Episode II: Attack of the Clones
R. A. Salvatore Jonathan Davis
Random House (a) 2002-04-23

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2006年1月26日 (木)

辞書のことなど

普段使ってるのはCASIOの電子辞書。

B00009VG63CASIO Ex-word フロリス XD-R9000WE 電子辞書 (ラスターホワイト)
カシオ計算機 2002-11-15

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英語重視モデルで、紙の辞書としては抜群の語彙量を誇るリーダーズ(+リーダーズプラス)、学習者用の英英辞典として定評のあるLongman(Longman Adcanced American Dictionary)、受験英語でもお馴染みのジーニアス英和他、かなり最強の布陣。コレ一つ持ち歩いていればとりあえずは何があっても安心である。なお、リーダーズを搭載している電子辞書は他にもあるけれど、語彙量重視という観点からいえば、リーダーズ・プラスが入ってないと意味が無い。
本当に便利でこれが無いと生きていけないほどなのだが、実を言えば広辞苑の出番が一番多い。

今、辞書を引く場合はできるだけ英英辞典を引くように心がけているのだが、ロングマンはそろそろ卒業しようかなどと思い立って買ったのがこれ(要するにロングマンに飽きただけなのだが)。

0194316068Oxford Advanced Learner's Dictionary of Current English (DICTIONARY)
A.S. Hornby Michael Ashby
Oxford University Press 2005-02-24

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Oxfordの英英が使いたい、という見得とかミーハー心があったのは否定しない。学習者用にしてはえらくデカくて重く、ちょっと扱い難いのだが、それ以外は気に入っている。レイアウトは非常にシンプルで、青・黒二色刷り。見易いかときかれるとちょっと微妙。

4095102535小学館プログレッシブ和英中辞典
近藤 いね子 高野 フミ
小学館 2001-10

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ジーニアスの英和は学習辞書として定評があるのだが、和英はどうもその~だったりする。なので、別に紙の辞書が必要ということで自分で買って持ってるのがこれ。
職場にはグランドセンチュリーとかフェイバリットが置いてあり、好みからすればフェイバリットあたりが使い易いような気がする。

4385107386グランドセンチュリー和英辞典
小西 友七 三宅 胖 岸野 英治
三省堂 2004-11

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↑実はこれ、ジーニアスの小西さんの編集。

4487395216フェイバリット和英辞典
浅野 博
東京書籍 2001-11

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あとはアルクのHPの、英辞郎のWeb版。例文も豊富で、エライ便利。これで見つからない単語は潔く諦める。
地球人ネットワークを創るSPACE ALC


ついでに、日本語の辞書で愛してやまないのが明鏡。

4469021067明鏡 国語辞典
北原 保雄
大修館書店 2002-11

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さすがはジーニアス英和を作った大修館書店だけのことはあって(?)語法に強く、痒いところに手が届く感じ。非常に実用的な辞書。

4324063354早引き類語連想辞典
米谷 春彦
ぎょうせい 2001-06

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仕事で文章を書く時に意外と使えるのがこれ。
辞典といっても、個々の単語の意味などは載っておらず、該当単語から連想され得る、比較的近い意味の単語が列挙してあるのみの素っ気ない作り。ただ、この「連想」というのがミソで、「上手い単語が見つからん!」という時には、今自分が思いついている言葉からちょっとだけ意味のずれた単語というのがドンピシャだったりする。なので、もう少し見出し語が多ければなぁ、、、という不満はあるけれど、それでもよく使ってる。

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2006年1月23日 (月)

ちょっとロンドン 3日目 その2

機嫌良く大英を後にしたは良いが、この時点で既に、当初に立てた予定は遅れに遅れている。
次の目的地Tate Modern(テート・モダン)は、テムズ南岸にあって大英からは乗り換えが数回必要な上に、地下鉄駅から多少離れていて、道に迷いそうな気配が濃厚だった。基本的に私は、国内外問わずよほどのことが無いとタクシーなんぞ乗らないし、ましてやあれだけ地下鉄&バスが発達してて、なおかつ英語が通じる大都市でタクシーに頼るのはあまりにも楽をし過ぎなんじゃないか、という気分があったりもする。とはいえ、地下鉄を使ったらおそらくはほぼ倍近く時間がかかるだろうことを思うと背に腹は変えられず、ちょっとばかし贅沢をすることにする。
さて、ガイドブックを見ると必ずといって良いほど、「ロンドンのタクシー(ブラック・キャブ)の優秀さは世界一」とある。タクシーに乗ったのはこれ一回きりなのでそれだけでどうのこうのいうのもナンだが、確かに非常に快適であった。運転はキビキビきっちりで、確実に最短距離を走ってくれ、加えて運転手のガラも大変良く、Tate Modernに着いたら「入口はあの奥の方だから、そこから入ってね」と教えてくれるオマケ付き。

というわけで、午後2時過ぎに無事Tate Modernに入った。もちろん、昼ごはんなんか食べてませんともさ。

TateModern
正面。右手にはブラック・キャブ。

TateModern2
広いエントランス。左のガラスの向こうにはミュージアム・ショップ兼書店が入っている。ミュージアム・ショップは2階にもある。

ここはTate Gallery(テート・ギャラリー)の別館である。2000年にオープンした比較的新しい美術館で、20世紀以降の現代美術をフィーチャーしている。建物は発電所を改築したとのことなので、煙突はその名残なんだろう。
企画展はアンリ・ルソーの回顧展をやってるのだが(またフランス物だ)、まずは上階の常設展示室へ。ここの常設は他とちょっと違ってて、編年順(時代順)、地域別ではなくて、裸体、アクション、肉体、歴史、記憶、社会などのテーマ別になっている。テーマはその時々で多少変わるようだ。

それにしても、なんで平日の常設展示でこんなに人がいるのかすごい謎。しかもどう見ても観光客よりも地元の人間が多く、ほとんど英語しか聞こえてこない。イギリスに来て英語が聞こえるのは当たり前というなかれ、普通観光地ではラテン語系はじめ、英語以外の言語の占める割合が意外と高いのである。
特徴的なのは、10代~20代の若者が非常に多いこと。うじゃうじゃいる、といっても良いくらい。10代の多くはどうやら学校の宿題で来ているようで、大判のノートやスケッチブックに解説パネルの内容をメモしたり、色鉛筆を駆使して一生懸命模写していたり。中には寝転がってお絵かきしているツワモノや、フラッシュを焚いて写真とって怒られている高校生もいたけれど。それでも、モンドリアンの抽象作品を前に、たくさんの子供たちが真剣に作品を眺めて、自分なりのレポートをこさえている様子を見ると、文化・芸術を大事にする土壌ということは、こういう所から生まれてくるのかな、などと思ったりもするのである。

なお、このTate Modern、オープン6週間で入館者100万人を突破したというお化け美術館だったりする。ちなみに世界有数の観光地である大英博物館の年間入館者数が700万人くらいなのだが、Tate Modernがいかに常設は無料といったところで、基本的に現代美術専門の美術館であるということを考えるとちょっと恐ろしい数字である。何しろTate Modernの場合、ロンドンの観光地としては皆が「必ず」行く場所ではなくて、せいぜいTop10には入るかもしれないというくらいの位置付けだと思うので、上記の数字はやっぱりスゴイな、と思うのである。
イギリスは保守的で、古いものや伝統を重視するというイメージが強いけれど、決してそれだけではなくて、アヴァンギャルドで新しいものに対してもとてもオープンで、多種多様な価値観を認めようとする部分がすごくあるのだなぁ、と感心した次第。何しろ、芸術作品というのは完全に「個人の個性」に拠って立つものであり、それ故に、特に前衛的といわれる作品を見るということは、この世界の数多ある「個」の存在を認識することだったりする。そして、「この世には、自分とは違う感性、価値観の人間が一杯いるのだなぁ」という事実を否応無く認めた上で、自分との何らかの接点を探ることでもあるのだから。

さて、色々と感心しながらスタバのようなカフェでマフィンなどをお腹に入れて、アンリ・ルソー展の会場へ向かう。
展覧会タイトルは「Henri Rousseau Jungles in Paris」(会期:2005年11月3日~2006年2月5日)。
企画者はCourtauld Institute of Art(コートールド美術研究所)の教授Christopher Green、Tate ModernのキュレーターFrances Morris、オルセー美術館のキュレーターClaire Freches-Thoryの三者。なので、オルセーにも2006年3月13日~6月19日の会期で巡回する。

企画展チケットは10ポンドとやや高額だけれど、20頁程度の解説小冊子がもれなく付いてくる。なお、展覧会にタイアップしている出版物は数種類に渡り、入口で配られる無料の小冊子をはじめ、80頁前後の小ぶりの画集(解説付き)タイプ、ハードカバーのミニ絵本のようなもの(ギフト用に良さそうな感じ)、専門論文を収録した展覧会図録まで、各ニーズに合わせて何でも来い!という充実のラインナップ。さすがはTateといったところだけれど、展覧会オープンに向けてTateの出版部門は多忙を極めたことだろう、と勝手に想像して勝手に同情モードに入ってしまうのは、LotR他のPJ関連作品のメイキング映像を見過ぎですか、私。

1854376128Henri Rousseau
Christopher Green Frances Morris
Tate Publishing 2005-11-30

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0810956993Henri Rousseau: Jungles in Paris
Frances Morris Christopher Green Nancy Ireson
Harry N Abrams 2006-04

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1854376152Interpreting Henri Rousseau
Nancy Ireson
Tate Gallery Pubn 2005-10-31

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欧米では、この手の展覧会図録の類は一般流通してて、結構アマゾンでも買えるのが便利。

実をいえばアンリ・ルソーは特に興味のある画家ではなくて、あまり期待していたわけでもなかったのだが、大変面白かった。個人的にはルソーの作品は、単発で見るとどってこと無いように思えてしまうのだが、今回みたいにまとめて見ると、個々の作品の完成度の高さとか、牧歌的・楽園的であると同時に非常にシュールレアリスティックでもある独特な世界観やヴィジョンに浸ることができて大変よろしい。
ところでルソーはしばしばジャングルをモティーフに描いていて、もちろんそれが「Jungles in Paris」という展覧会タイトルの所以でもあるのだけれど、ここで大事なのは、ルソーは近場の自然史博物館や植物園に取材をしているとはいえ、実際に現地取材をしているわけではないという点。要するに彼のジャングルを描いた作品というのは、決して実際の風景ではあり得ず、基本的には彼の類稀ともいうべきイマジネーションの産物なのである。そういう点を踏まえると、この「Jungles in Paris」というタイトルは、実際にはジャングルに行ったことのないルソーが都会の真ん中で材料をコツコツと収集しながら空想のジャングルを構築していく様子を想像させて、なかなか秀逸なタイトルであるように思われる。
そんな訳で、彼のイメージ・ソース=彼が想像のジャングルを作り上げる過程で参考にしたであろう雑誌や写真などの資料展示が大変充実していた。リアルで現実的な資料を提示することで、逆にルソーの作り出す世界がいかに現実から離れているのかということがよく分かるし、そのイメージの豊穣さが強調されるような感じもあった。
展覧会のスペース、作品の量などは多すぎず少なすぎず、程よい感じ。さほど混雑もしておらず、快適な鑑賞環境であった。

展覧会を見終わってから、美術館付属の本屋を軽く物色。ここは美術史関係だったら、ヨーロッパ最大級の規模を誇るとか。

TateModern3
細長い店舗。

閉館時間までびっちりいて、夜はいよいよ「Guys and Dolls」である。さて、地下鉄駅はどっちだ。。。

ちょっとロンドン 3日目 その3に続く。

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2006年1月20日 (金)

Mark of the Crown (Star Wars Jedi Apprentice)

0590519344Mark of the Crown (Star Wars Jedi Apprentice)
Jude Watson
Scholastic Paperbacks

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総語数24000,YL5
★★★★☆

読み終わってるけれど、感想は後で。うーむ、どんどんたまるなぁ。。。

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2006年1月18日 (水)

Long Way Round

0751536806Long Way Round
Ewan McGregor Charley Boorman
Time Warner Paperbacks 2005-05-16

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総語数108720、YL7
★★★★☆

俳優Ewan McgregorとCharley Boormanの、約三ヶ月半に渡るバイクによるユーラシア大陸横断旅行記。
2人はロンドンを出発後、ヨーロッパを抜けて、ウクライナ、ロシア、カザフスタン、モンゴルを横断し、マガダンから空路アンカレッジへ、そして最終目的地ニューヨークへとひた走る。

途中若干放り投げていたこともあり、4ヶ月以上かかって読了。

とりあえず、人死にが出なくて良かったね(というのは、当事者たちが一番強く感じたことだと思うけれど)。
いわゆる「セレブ」による旅行記や旅のドキュメンタリーというと、何か軽々しいものを想像してしまうけれど、これはなかなか凄い。もちろん、彼らが自分たちの旅を一つの「プロジェクト」(ビジネス)として成立させることができたのは彼らがセレブであるからで、それは非常に特権的なことではあるけれど、だからといって2人が楽をしているかといえば決してそうではない。タイトルどおり、様々な物事がスムーズに運ばず、物理的にも精神的にも、まさに「回り道」の連続なのである。

この旅の過酷さというのは、TVシリーズの方を見てもよく分かるし、映像でダイレクトに迫ってくるだけに非常にインパクトは大きい。ただ、TVはやはりTVなわけで、必要以上に深刻さを打ち出すことはせず、基本的には「心躍る大冒険」的な作りであるように思う。もちろんそれが嘘だとか、「やらせ」だとかいう気はさらさらなく、この旅が「未知の世界に飛び込む、エキサイティングなバイク旅」であるのは、間違いなく真実なんだと思う。ただ、真実というのは決して一つではないし、また、どんな事柄にも明と暗はあるわけで、TV版は「明」の側から旅を捉えて描いている、そういうことなんだと思う。もちろん、「暗」の部分が全く描かれていないわけではないけれど、バランスとしては完全にテレビ番組として「面白い」作りになっている。まぁ当たり前といえば当たり前なのだが。

では書籍版の方はどうなのかというと、TV版を単純に文字化したものではなくて、トーンがちょっと異なる。
形式としてはユアンとチャーリーが交互に一人称で語るスタイルで、従って、完全にユアン視点・チャーリー視点で旅が記述されている。一人称であるだけに、その時々の心情はかなり正直に書かれていて、2人ともしょっちゅうホームシックにかかるし、泣き言も多く、よく怒り、よく沈む。そう、本当によく落ち込むのだ。そういう意味では(バイクによってユーラシア大陸横断を達成した意義はさて置き)かなりアンチ・ヒロイズム的であるし、決してカッコ良くcoolな旅行記ではない。

つくづく、ユアンは俳優(というかスター)として、セルフ・イメージのコントロールにはかなり無頓着だと思うし(「敢えて」そうしているのかもしれないけれど)、俳優じゃなくても、普通もう少し見栄を張ろうとするものなんじゃないだろうか、と思ったりするのである。もちろん、「飾らない」ことは別に悪いことではないし、カッコ悪いことも平気で書き連ねる彼らの姿勢は潔いと思う。そして、彼らの正直さは個人的には大変好ましいと思うのだが、それでも、「おいおい、旅に出たいって言ったのはあなたでしょ~」と突っ込みたい瞬間も多々あったりするのである。ただ、「強い信念を貫き通して云々」なノリよりも、挫けて凹んで、「本当にこの旅には意味があるのか?」と逡巡しながらも、それでも前に進むという方がよっぽど説得力があるし、親近感も沸くというもの。普段のやんちゃなユアンとは違う、ぐるぐると思い悩む鬱々ユアンも新鮮で良い、というのはファンの贔屓目かな、とは思うけれど。

さーて、DVDのロング・バージョン字幕付きもしっかり見直さなくては。
DVD(UK版)については、こちら。
Long Way Round 新編集版(UK版)

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2006年1月16日 (月)

週間STの山

ここ数年、週間STを定期購読している(実をいえば、ほぼ積読状態なのだが、映画の記事が充実しているのでなかなか定期購読を切れない、という状況だったりする)。

週間STとは、The Japan Timesが出している、英語学習者用の週間新聞である。欄外にキーワードの和訳が載っていたり、一部日本語のコーナーがあったりと、日本語と英語の割合は7:3くらいで、辞書が無くても読めるので楽。内容も政治・経済・文化・スポートと幅広い分野をカバーし、またコラムや英語学習のコーナーも大変充実している。このコラム、執筆陣の国籍・バックグラウンドが様々で、日本にいる外国人によるものを始め、英語圏に留学・就職している人の現地レポートなども豊富で、面白いものが多い(余談だが、「ダーリンは外国人」のダーリンことトニー・ラズロ氏もSTコラムの執筆者の一人)。

普通の日本語の新聞であれば定期的にさくっと捨てるのに躊躇いは無いのだが、この週間ST、硬派の雑誌のような雰囲気があり、あっさり捨てるにしのびないものがあった。とはいえ、購読して数年、そろそろどうにもならなくなってきたので、嫌々ながら整理整頓を決行することに。この整理整頓、物を捨てるのが嫌いな私にとっては、かなり苦痛な作業なのだが、雑誌はともかく新聞くらいは捨てないと、ということくらいは一応理解しているのでね。

とはいえ、全部まとめてガバっと捨てるのもナンだし、何より勿体無いので(貧乏性)、とりあえず中を吟味しながら捨てるものと保存するものを分類することにした。というわけで、ひたすら、斜めに読む、読む、読む、分類。斜めに読む、読む、読む、分類。斜めに…(まだまだ続く)。

いつもこのくらい真剣に読んでいれば、時事英語のボキャも簡単に増えるんだけどなぁ…。

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The Hidden Past (Star Wars Jedi Apprentice)

0590519336The Hidden Past (Star Wars Jedi Apprentice)
Jude Watson
Scholastic Trade 1999-08

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総語数23000、YL5
★★★★☆+

※あらすじを書くだけでも微妙に前巻のネタばれになってしまうのはご了承ください。できるだけネタばれにならないよう、あっさり書いてますが。

<ストーリー>
パダワンにとって13歳の誕生日は記念すべき日。普通、マスターからは特別なプレゼントが贈られるが、「普通」ではないクワイ=ガンがオビ=ワンに渡したものは意表をつく物だった。
2人は正式にマスターとパダワンになって最初の任務地惑星Galaへ向かうが、途中で別の惑星Phindarへの不時着を余儀なくされる。
PhindarはSyndicatという組織の支配下にあり、彼らは従わない人々を捕らえて記憶を消去していた。クワイ=ガンとオビ=ワンは地下抵抗組織を助けることにするが、その過程でオビ=ワンはSyndicatに捕らえられ、記憶消去の装置にかけられることになる。

クワイ&クワイの銀河大冒険第三弾。

マスターとパダワンというのは、全くの赤の他人が家族になるようなものだから、最初は精神的な距離感なんかが掴みにくくてお互いあれこれ気を揉むだろうなぁ。クワイとオビの場合は、気を揉むのは完全にオビの方で、なんだかチビわんこみたい。だけれど、クワイも一見そっけない感じだけれど、実は意外と熱血だったりしてなかなか良い感じである。
しかし、今回も受難の相が出てるオビ。どうも完全に「巻き込まれ型」キャラクターが完成しつつあるような。ジェダイだから危険な目にあうのは当たり前かもしれないけれど、オビの不憫度というのは果たして「ジェダイだから」で説明し切れるのだろうか?頑張れ、オビ…。

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2006年1月15日 (日)

しょうこりもなくTOEIC

もういい加減飽きてきたのだが、今年一発目のTOEICを受験してきた。

ここしばらく、「ドーピングしたって英語力自体が上がる訳じゃないからね~」と、いわゆるTOEIC対策の類は何もしないで受験する方針を貫いてきたのだが、今回はドーピング有り。何も勉強しないで受験する恐怖心にちょっと耐えられなかったんだよね。。。
といっても、ドーピングしたのは直前2日と当日のみで、正味5~6時間くらい。そんなんで何十点もスコアが変わる訳もないので、まぁ勘弁したって下さい。

何をしてたかというと…。

4939076938TOEFL TEST英文法徹底対策
林 功
ベレ出版 2002-04

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TOEFLのStructure(文法)のための本。
これを7割くらい。TOEICとTOEFLは内容が多少違うけれど、まぁ無駄になるわけでもない。実際、気のせいかもしれないけれど、今日は文法は割とサクサクいった気がする。TOEFLEの方がTOEICよりも(多分)ずっと難しいので、練習で負荷を大きくした分、本番は楽だったって感じかも。

ただし長文読解は全部終わらなかったので、おそらくは文法と長文でプラマイゼロ。こうなると、スコアはリスニング如何かな。むーん。

しかし、学生じゃない身で数時間のテストを受けるというのは実にしんどい。帰ってきたらもう何もしたくない気分なんだけれど、リヒテルだったっかは(うろ覚え。ルービンシュタインかも)、自分のコンサートが終わって帰ってきてからまた練習してたそうだから、少し見習ってJAとか読み進めてみる(JAかい!)。

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2006年1月11日 (水)

[映画]キューティ・ブロンド〈特別編)

B000B84NMWキューティ・ブロンド〈特別編〉
リーズ・ウィザースプーン ロバート・ルケティック ルーク・ウィルソン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-10-28

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TOEFLのオンラインミニ模試など受けて大変凹み、こんなものを見ている。別にこれで癒されたい訳ではなく、キャンパス用語を勉強しようと思っただけなんだけどさ(TOEFLは当然といえば当然だけれど、大学関係の語彙が結構多い)。いやぁ、なんか久々に典型的なアメリカーン英語でワタクシとしてはちょっと新鮮。

<ストーリー>
ブロンドのお嬢様エルはファッションビジネス専攻の優等生で、大学の人気者。楽しい西海岸の学生生活を満喫していた。ある日、いよいよ政治家志望の彼氏ワーナーからプロポーズか?と思っていたら、なんと「政治家の妻はマリリンじゃなくて、ジャッキーじゃないと」と振られてしまう。エルは落ち込むが、ハーヴァードのロースクールに入った彼を追いかけるために猛勉強をはじめ、見事合格通知を手にする。しかし、ボストンでエルを待ち受けていたのは、既に別の女性・ヴィヴィアンと婚約していたワーナーと、意地悪な教授、西とは全く違うお堅いハーヴァードの学生たちだった。

「こんなに上手くいかんだろ~」な、ものすごく安易なストーリーだけれど、ポジティブ光線がいっぱい出ているので見てて気持ちは良い。リーズ・ウィザースプーンはさほど美女じゃないけれど、表情が豊かで、コメディエンヌの才能十分。こういう役を嫌味無く演じて、共感を得られるというのはなかなか大したものである。だってこれ、リーズじゃなかったら多分、単なる金持ちバカ娘のラブコメになってたような気がするし。エルがパワフルに前向きで魅力的だというのが、この映画のキモ中のキモ。

アメリカの西海岸と東海岸の文化的違いは面白かったけれど、いくら西海岸でもUCLAの学生(映画ではCULAになってたけど)はあんなに遊びまくってはないだろう。。。

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2006年1月10日 (火)

The Hidden Past (Star Wars Jedi Apprentice

0590519336The Hidden Past (Star Wars Jedi Apprentice)
Jude Watson
Scholastic Trade 1999-08

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総語数23000、YL5
★★★★☆+

昨日からちょっとダークサイド入ってて文章書くのが億劫なので、とりあえず読みましたの記録だけ。感想は後で書くつもり。。。

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2006年1月 7日 (土)

Star Wars Labyrinth Of Evil (Star Wars (Random House Audio)

0739317350Star Wars Labyrinth Of Evil (Star Wars (Random House Audio))
James Luceno Jonathan Davis
Random House (a) 2005-01-25

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SWEP3直前を描くブリッジノベル「Star Wars Labyrinth of Evil」(邦題「悪の迷宮」)の朗読CD(Abridged版)が到着。残念ながら抜粋版しか無いんだよね、これ(2006年1月7日現在)。

とりあえず酔っ払いオビが聴きたかった、というのはというのは冗談として(しかし、ホントに酔っ払いだったよ…)、師弟コンビの掛け合いなんかが楽しみだったんだけれど。
まずはざーっと聴いてるけれど、会話の部分しか分かんない。邦訳既読なのに!冷静に考えれば、邦訳も日本語でもよく分からない単語がゴロゴロしていたのは確かなのだが、それにしても、EP3の朗読CDと比べてあまりに分からなくてちょっとショック。やっぱりPBも必要かなぁ。。。でも多分全体の半分くらいカットしてるから、朗読を聴きながらPBの該当箇所を探し出すのも面倒なんだよなぁ。さて、どうしたものか。

PB。

0345475739Star Wars Labyrinth Of Evil (Star Wars)
James Luceno
Del Rey 2005-09-27

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邦訳。

4789725650スター・ウォーズ悪の迷宮〈上巻〉
ジェームズ ルシーノ James Luceno 富永 和子
ソニーマガジンズ 2005-06

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4789725669スター・ウォーズ悪の迷宮〈下巻〉
ジェームズ ルシーノ James Luceno 富永 和子
ソニーマガジンズ 2005-06

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2006年1月 5日 (木)

The Dark Rival (Star Wars Jedi Apprentice)

0590519255The Dark Rival (Star Wars Jedi Apprentice)
Jude Watson
Scholastic Paperbacks

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総語数19,000、YL5
★★★★☆

Jedi Apprenticeシリーズの2。本巻より、作者がJude Watsonにバトン・タッチ。

※あらすじを書くだけでも前巻のネタばれになってしまうのはご了承ください。できるだけネタばれにならないよう、あっさり書いてますが。

<ストーリー>
現在、クワイ=ガンとオビ=ワンは惑星バンドミーアに滞在している。オビ=ワンが自分の将来について思い悩む一方で、クワイ=ガンはかつて彼を裏切って姿を消した前パダワン・ザナトスの影に苦悩していた。やがてザナトスはオフワールド鉱産の総帥としてクワイ=ガンの前に姿を現し、その魔手はオビ=ワンにも伸びる。

さて、「三つ子の魂百までも」というべきか、相変わらず(というと変だけれど)捨て身のオビ=ワン。あなた、アナキンに散々「ジェダイの使命はまず生き残ることだ」とか言ってませんでしたか。よくもまぁあの性格で、アレック爺になるまで長生きできたもんだ。。。
そして、クワイ=ガンって、ある意味全然懲りない人なんじゃぁ…。ザナトスといいアナキンといい、その辺の子供をほいほい拾ってくるから色々トラブルが起こるんじゃんよ、と突っ込みたくなったのって私だけか。

何はともあれ、銀河名コンビの今後が楽しみ。

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The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring (Complete Recording) [Includes DVD Audio]

B000BNI90OThe Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring (Complete Recording) [Includes DVD Audio]
David / Long, David / Roche, Steve / Roddick, Donaldson Enya Howard Shore
Reprise 2005-12-13

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★★★★★

ハワード・ショアの偉大さを噛み締める3時間。

内容は、CD3枚+DVDAudio1枚+ブックレット。
CDとDVDAudioの内容は同じだけれど、DVDAudioであればディスクチェンジ無しで通して聞けるので便利。ただし、DVDは通しでチャプターナンバー(1-37)がふられているので、ブックレットの解説中のCDトラックナンバーとは一致しない。トラックの切り方は同じ。

装丁は大変豪華。背表紙が革(?)張りで、DVDのSEE版よりもゴージャス感が高い。ただ、ふたの開け閉め等、若干取り扱い注意という気がするけれど。

ブックレットが良い。これは写真集とかそういう類のものではなく、全て楽曲解説である。ただし、普通のCDのブックレットの解説とは違って一曲一曲の解説ではない。「The Themas」と題して、「The One Ring」「The Shire and the Hobbits」「The Elves」「The Fellowship of the Ring」「The Monsters of Middle-Earth」等のテーマを設定している。これが非常に分析的な内容で、読み応え十分である。例えば、ある一つのテーマ(メロディ)が、初登場時にはどういう風に演奏され、次に出てくる時にはどういうアレンジ・楽器編成に変わり、それがその場面でどういう意味合いを持つのかといったことがかなり詳細に書かれていて、改めてショアの構成力の高さ、緻密さを浮き彫りにしている。

今回久しぶりにFotRのサントラを聴き直したり、解説を読んだりして思ったこと。
このサントラの偉大さというのは、個々の楽曲のクオリティの高さはいうまでも無いけれど、それよりも何よりも、細々とした部分と全体との関係が非常に緊密であるということ。例えば、「旅の仲間」や「ホビット庄」のテーマは大小様々に姿を変えて色々な場面に登場するし、FotRでちろっと出てくる「ミナス・ティリス」のメロディは、RotKではメインテーマになってたりする。これらはほんの一例だけれど、要するに、トリロジーとして一つの有機体になっているということで、これはもう「すごい」という安易な言葉などでは足りなくて、奇跡的なことだと思う。

TTT、RotKも待ち遠しい。今度は何色のパッケージになるんだろうか。

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2006年1月 3日 (火)

The Rising Force (Star Wars Jedi Apprentice)

0590519220The Rising Force (Star Wars Jedi Apprentice)
Dave Wolverton
Scholastic Paperbacks

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総語数28000語、YL5~6
★★★★☆

しばらく前に読み終わっていたJedi Apprenticeシリーズの1。
Jedi Apprenticeは、EP1以前のオビ=ワン・ケノービとクワイ=ガン・ジンの師弟コンビの活躍(だよね?少年オビの苦労性物語じゃないよね?ね?ね?)を描くジュニア用SWスピンオフ。

<ストーリー>
ジェダイ・テンプルで学ぶ子供たち(パダワン未満)は、13歳の誕生日までに特定の師のパダワンにならないとジェダイになる道を閉ざされてしまう。しかし、あと数週間で13歳の誕生日を迎えるオビ=ワン・ケノービは、まだ誰かのパダワンになることが決まっていない。オビ=ワンは、ちょうどジェダイ・テンプルを訪れたジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンに期待するが、クワイ=ガンは過去の経緯からパダワンを採ることを拒んでいた。そんな折、オビ=ワンは同級生に嵌められて感情に任せて私闘を行ったことにより、ジェダイへの道を絶たれてしまう。オビ=ワンは失意のうちに、農夫になるべく惑星バンドミーアに向けて出発する。

ネタばれ無し。

オビ=ワンとクワイ=ガンの出会いを描く第1巻。EP1の公開と同時期に刊行された本作、オビ=ワンがクワイ=ガンのパダワンになるということは既定の事実なので、要(かなめ)は「いかにして」の部分にある。
この「いかにして」、なかなかすんなりと事が運ばない。というか、しょっぱなからオビの不憫度、全開モード。オビの、能力の割に報われないというキャラクターはローティーンの頃から変わらないのである。
そして、オビは何とかクワイ=ガンに良い所を見せようと健気にがんばるんだけれど、クワイ=ガンはひたすらつれない。つれなくする理由があるとはいえ、クワイ=ガンもほとんど意地になってるんじゃ?という雰囲気すら漂い、(弟子になる前から)クワイ=ガンに振り回されて一喜一憂するオビはちょっと可哀相である。

ところで、頭が固くて割と怒りんぼ、いかにも修行(=辛抱)が足りませんなガキンチョオビのイメージは、やっぱりちびユアンなんだろうか。少なくともアレック・ギネスじゃないことは間違いないと思うのだけれど、EP5でルークの短気っぷりにお冠のヨーダに返した老オビの台詞、「私もかつてはそうでした」を思い出すとなかなか感慨深いものがあったりする。

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2006年1月 2日 (月)

2005年に映画館で見た映画

ハウルの動く城
ビフォア・サンセット
エターナル・サンシャイン
アビエイター
オペラ座の怪人
バタフライ・エフェクト
キングダム・オブ・ヘブン
ミリオンダラー・ベイビー
コンスタンティン
FotR(SEE)(2回)
TTT(SEE)(3回)
RotK(SEE)(2回)
スターウォーズ エピソードⅢ シスの復讐(二桁は行ってないハズ…)
アイランド
姑獲鳥の夏
チャーリーとチョコレート工場
ルパン
シン・シティ
シンデレラ・マン
ヴェニスの商人
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
キング・コング
(微妙に順不同)

ベストもワーストも、わざわざ書くのは無粋な気がするので、2005年はEP3イヤーだったということで総括終わり(こら)。
ちなみに、ベスト映画館はシネプレックス幕張9番スクリーン。

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2006年1月 1日 (日)

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
旧年中はいろいろとお付き合いいただき、ありがとうございました。昨年はややSWネタにまみれた拙ブログですが、今年はいったいどうなることやら。とりあえず、現在ノロノロ気味の多読を充実させたいです。
London旅行記はじめ、いろいろと放り投げたまま年を越してしまいましたが、気長に見守っていただけると嬉しいです。
今年もどうぞよろしくお願いします。


なお、年越しは例年通り、東急ジルベスターコンサート・テレビ鑑賞 でした。
東急ジルベスターコンサートの目玉は毎年恒例のカウントダウン。このカウントダウンというのは、演奏曲の終了と新年0時の時報をぴったり合わせるという企画です。つまり、大晦日の11:40~45頃に演奏を始めて0時の時報ぴったりに終わらせるという趣向で、指揮者泣かせというか、恐ろしくプレッシャーがかかる企画であることは想像に難くありません。
今年の指揮者は炎のコバケンこと小林研一郎、カウントダウン曲はベートーヴェン第九の「歓喜の歌」でした。

今までのジルベスターコンサートは、基本的に全て成功に終わっているのですが、前回の大野和士指揮のボレロ(ラヴェル)は本当に凄かった。ボレロって、テンポ・リズムが一定だから伸び縮みさせる余地があまり無くて、要するに時間調整が難しい曲だと思うんだけれど、ラスト、じゃーんじゃじゃじゃじゃん!!の「じゃん!!」が0時にコンマ何秒ずれることもなく文字通りドンピシャで、終わった瞬間「うわー、すごいすごい!」と思わず拍手をした記憶があります。
今年はどうかな~と楽しみにしていたのですが、さすがにコバケンもぴったり合わせてきてお見事。いつもどおり、指揮者っていうのは本当に偉いものだなぁと感心しながらのお年越しになりました。

このカウントダウン、いつか生で見たいものです。

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