ちょっとロンドン 最終日 その2
予想通り、ものすごく早く着いてしまい、まだまだチェックインどころではなかったのだが、本屋以外に時間を潰すところもあまり無いので、ものはためしにBAの適当なカウンターで聞いてみたらチェックインしてOKだと。これであとは心置きなく買物三昧(?)である。
ヒースローは免税店が広くて充実している。ハロッズのお店もあるし、半義理程度のお土産であれば、わざわざ街中で買物する必要は無いかもしれない。
それにしても、余った小銭を吐き出すために買ったハロッズの黒さくらんぼ(Morello Cherry)ジャムが死ぬほど美味であった。今回のロンドンがらみで口にした物の中では間違いなく一番美味しかった。あー、一杯買ってくれば良かった。
いまだに心残りになっているのがウェッジウッドのネックレス。ちょっと珍しい幾何学的なデザインが気に入ったのだが、どうしようか悩んでいるうちに、ついつい買い損ねてしまった。私が次にヒースローに行く時まであるだろうか。。。(まだまだ後悔継続中)
買物の時間というのはたっぷりあるようでも、実際には足りないものだ。あっという間に搭乗時間になり、搭乗ゲートに向かうのだが、これがまた遠い。歩いても歩いても着かない。これだけ予想外に遠いと、買物に夢中になって乗り遅れそうになる人が出るのは必至。
いざ乗り込もうとしたら、私のチケットがどうもダブルブックしてる模様。どーして?やはりチェックインが早過ぎたのがマズかったのか、それともカウンター自体が不適切だったのか。。。「ちょっと待ってね」だけで状況を説明してくれないので内心ドキドキしたのだが(さすがにここまできて「乗れません」は勘弁して欲しい)、さほどゴタつくこともなく単純に座席変更ということで一件落着である。何だったんだ。
機内は妙に空いていて、もしかしたら座席を移動して横になれるかも?とか思っていたら甘かった。濃霧の影響とやらで国内便乗り継ぎが遅れてたみたいで、定刻を過ぎて大量のお客さんが乗り込んできてあっという間に満席状態。しかも、人間は間に合ったけれど、荷物は積みかえができなかったらしい。
座席に座って隣のお兄さんたちが喋っているのを「どうも「英語」っぽくないなぁ」とか思いながらボーっと聞いていたら、おもむろにこちらを向いて「Do you speak English?」と来たもんだ。ここで「No」というのも癪で(見栄っ張り)、止めとけばいいのに「A Little」とかいっちゃうもんだから、当然のように強制スピーキングタイム突入である。体調万全であれば「やった!実践英会話だ!」と大喜びするところなのだが、心身共にヨレヨレでそんな余裕はゼロである。
とりあえず「Are you British?」と訊いたら、Scottishだと。「Are you English?」って聞かなくて正解だった(ScottishにEnglish?と訊くと嫌がるとか)。なんでもグラスゴーで船を作ってるとかで、そういえば社会科でグラスゴー=造船って習ったなぁ、などとはるかかなた大昔の記憶を手繰り寄せつつ、話はなぜか映画の方に流れていく。ここぞとばかりに「トレインスポッティング」や「ブレイブ・ハート」、ショーン・コネリーやユアンの話などをしてたら、「スコットランドのこと詳しいねぇ」などといわれ、いや、全く行った事無いし詳しくもないんだけどね、ゴメンなさいって感じ。映画好きで何が良いって、こういうときに話のネタに困らないことだったりする。時々、KurosawaとKitanoにやけに詳しい人に当たってタジタジになることもあるのだが。
しかし、寝ぼけた頭に高速のスコティッシュ・アクセントはすごーくきつかった。途中で力尽きて、ちょっと愛想の悪い人になってたかも。ゴメン、兄さん方。
機内の映画は「アイランド」と「チョコファク」と「バットマン・ビギンズ」となかなか粒ぞろい。「アイランド」も「チョコファク」も既に見てたので、必然的に「バットマン・ビギンズ」をチョイス。そうか、これリーアム・ニーソンとかマイケル・ケインが出てたのね。それにしても、クリスチャン・ベールが出ると、B級っぽいアクションでも格調高く見えるから不思議。今回、演技しているケイティ・ホームズを初めて見たけれど、私はペネロペのが好みだし(「バニラ・スカイ」は犯罪的に可愛かった)、さらにはニコールのがずっと好きだよ、トム。
「バットマン・ビギンズ」を見終わった後は、「アイランド」を流しっぱなしにして夢の中へ。
寝ながら映画を見ていたら、結構あっという間に成田に到着。ヨーロッパも近いもんだ。夜行バスに乗ったりすることを考えれば楽だし、そもそも長距離の国内移動に慣れてるからなぁ。一晩寝ている間に移動できちゃうと思えば、どってことないかも(そうか?)。
今回、5日の休みで普通に(?)行って帰ってこられることが判明したし、なんか心理的ストッパーが外れた気がする。帰ってきてから複数の同僚に「今年はどこに行くの?」とか訊かれるし、これはもう職場的にも長期休暇(いや、短期休暇か…)OKと勝手に解釈してるんだけど。さしあたり次の目標は6日間の休暇奪取。
というわけで、11月20日(日)~11月24日(木)、3泊5日のロンドン旅行記「ちょっとロンドン」連載はこれにて終了。
ある程度ずるずるになるのは予想していたけれど、結局3ヶ月がかりになるとは、自分の遅筆ぶりに呆れ気味。
それにしても、いい加減賞味期限切れなネタが多くて、しかも長くてすみません。少しコンパクトにまとめる練習しないとね。。。
根気良くお付き合い下さった皆様、ありがとうございました。
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コメント
すばらしいレポートありがとうございました。すっかり手乗りして一緒にミュージアムやら舞台やら見てきたつもりになってしまいました。情報量の多さと語り口のおもしろさにコメントをつけれらないでPC前でじたばたしておりました(^^;)本当にステキなロンドンツアーレポートをありがとうございました。ぜひまた今度よろしくお願いしますです(^^)。
投稿: すなみ | 2006年2月16日 (木) 22:56
お疲れ様でした。
3泊5日とはとても信じられない濃縮還元みっしりてんこ盛り体験レポをありがとうございます。
帰国便でまで貴重な体験(というかすごいですよ(^^ゞ)なさっていたんですねえ。
結構淡々とクールに行ってこられたのかと思っていましたが、Returnブルー(←勝手に命名)になっていたとは意外でした。
しかし、そうですか、6日間あればそれなりに楽しんで来られるのですね・・とどこに反応しているんでしょう<自分
出不精でフットワークが激重な私もなんだかつられてどこかに行きたくなってしまいました(笑)
投稿: 玉兎 | 2006年2月16日 (木) 23:25
ロンドン報告有難うございました。
行った気になることができました。
で、次の訪英はいつですか?(煽ってどうする)
絶品の黒サクランボのジャムと、心残りのウェッジウッドのネックレスを買いに行かなきゃいけませんって。
ロンドンの街中で買うと、17.5%(だったかな)の付加価値税がもれなく付いています。(食料品と子ども用品とかには付いていませんが。)
ウエッジウッドは、街中に大きな店がありますのでそこで買うのもいいのですが、一定の額を買わないと免税手続きしてくれません。単体で買うなら、ヒースロー内で免税価格で買うのが一番手っ取り早いです。
ハロッズなどのデパートだと、他の売り場で買ったものと合算してくれますが、最低限度額があったような・・・。この部分は最近行っていないのであやふやです。
ちなみに、私は、ハロッズの本店フードホールで紅茶やハーブティーの量り売りをしてもらうのが好きです。茶葉の入った大きな缶が壁一面に並んでいるのはなかなか壮観です。
ほ~ら、ほ~ら、Londonが呼んでますよ~。
投稿: パインツリー | 2006年2月17日 (金) 00:07
おかえりなさーい、
って思わず言ってしまうくらい夢中で読まさせていただきました。
写真もとてもきれいで素敵すね。
それにしてもそれにしても、3泊5日で、ロンドンって・・・。
>あっという間に成田
>どってことないかも
本気にしていいですか?(笑)
投稿: 丸々 | 2006年2月17日 (金) 08:50
すなみさん
「おもしろい」と思っていただけたのなら、それに勝る喜びはございません(^^)。あ、コメントはどうぞお気軽に。私も好き勝手書いてますので。。。
「また今度」。HJの舞台とかでも飛んで行きそうな自分がコワイ…(^^;)。別にファンじゃないんですけどね。
玉兎さん
リターンブルー。言い得て妙な命名、ありがとうございます。たとえどんなにシンドイ旅でも、帰る時は悲しいものです。単なる旅好きなのか、それともよほど日本にいたくないのか…(笑)。
あ、玉兎さんが「出不精でフットワークが激重」というのは説得力があまりございませんよ(笑)。
パインツリーさん
免税手続きを要するような買い物をこれまでほとんどしてこなかったので、よく分かってません(^^;)。
ハロッズ本店は是非行きたいです。豪華絢爛という噂の内装も興味津々です。
まぁ、それ以外にも、ウェッジウッドとかロイヤルオペラハウスとか色々心残りはあるので、そのうちに…(笑)。
丸々さん
写真、お褒めいただきありがとうございます(^^)。デジカメちゃんを連れて行った甲斐がありました。
3泊5日はですねぇ、帰りの飛行機のスコティッシュ兄さんには「日本人は、一体何日休暇を取れるんだ?」と訊かれてしまいましたよ。。。
あ、直行便であれば、13時間前後のフライトというのは、そんなに辛くはないように思います(私は5時間くらいの新幹線だったらへっちゃら、という人間なので…)。ただ、映画が嫌い、本を読まない、乗り物の中で寝られない、という人にとっては拷問かもしれませんが。
投稿: 青猫 | 2006年2月17日 (金) 23:38