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2006年2月

2006年2月26日 (日)

Writing With Style (Scholastic Guides)

0590254243Writing With Style (Scholastic Guides)
Sue Young
Scholastic Trade 1999-04

by G-Tools

総語数20000語くらい?、YL4

英語ネイティヴの子供用の作文指南書である。いわゆる「作文」だけではなくて、レビューとかレポート、創作(小説)なんかも含む。文法、スペル等の間違え易い部分についての注意事項から、引用の仕方、註のつけ方などについての記載もあって、子供用とはいえ、かなり実用的である。
これが私にとって役に立つかは分からないけれど、こういう風に勉強するのね~とか、アメリカ的な文章の構成の仕方なんかが、何となく分かって結構面白い。

下書以降の作業を「Polishing」というのね。なるほど。確かに文章書きは、下書を書いてからが勝負である。Polishingに十分時間をかけられるように、文章書きは計画的にね!(自戒)

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Franck: Violin Sonata / Szymanowski: Mythes Kaja Danczowska / Krystian Zimerman

B000E0LBAEFranck: Violin Sonata
Danczowska/Zimerman
Deutsche Grammophon 2006-03-13

by G-Tools

★★★☆☆+

カヤ・ダンチョフスカのヴァイオリン+クリスティアン・ツィマーマンのピアノによるフランクのヴァイオリン・ソナタとシマノフスキの神話、ロクサーヌの歌、クルピエ地方の歌。

一応、ピアノ目的で買ってみましたさ。ヴァイオリン・ソナタといえど、正確には「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」だし、実際にこの曲の場合、ピアノとヴァイオリンは対等な感じで、むしろ対決系というか。

1980年7月録音ということは、ツィマーマン23歳。ダンチョフスカは31歳(1949年3月25日生まれ)。
それにしても、若い若い。若造ツィマーマン、全くスレてません。

フランクのソナタは綺麗でよくまとまっている。
ただ、個人的にはフランクのソナタは、ヴァイオリンとピアノが火花散らして取っ組み合う感じでも良いと思っているので、そういう意味ではまぁちょっと物足りないかな。あまり暑苦しいのも鬱陶しいのだが、ここまでアクと粘性に乏しいのもどうなんだろう、という気がしないではない。いや、ダンチョフスカはそんなにあっさりってほどあっさりではないと思うのだが、誰かさんがお醤油系というかお吸い物系なもんでさ。

ヴァイオリンを前に出した録音のせいもあるけれど、ツィマーマンはかなり控え目で出しゃばらず、三歩下がってサポート役に徹している感じ。ダンチョフスカは、さぞや弾き易かっただろう。
私も気が付くと、ピアノを無視してヴァイオリンの旋律聴いてるんだよね。。。そこまで伴奏伴奏しなくても良いと思うのだが。第四楽章なんかは、もっと押し出し良く、ガツガツ弾いて欲しいです。

ダンチョフスカは、音程も音色も堅実で、非常にしっかり弾いてる感じ。思ったよりもずっと上手かった。
なお、フランクよりシマノフスキの方が、比較的奔放にノリ良く弾いてるし、音色にも伸びと幅があって良い。

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2006年2月24日 (金)

30000ヒットありがとうございます。

相変わらずブログの方向性を見失いがちですが、30000超えです。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

とりあえず近況など。

近況①
某多読のHPを見てたら「何でも良いから、積み上げてみて自分の身長の二倍くらいの分量を読みなさい」とあってうひーっと思ったのでした。非常に大雑把に計算して、800万~1000万語ってところか?遠いな。。。とちょっと凹み気味。

近況②
いよいよeBay進出が現実味を帯びてきました。
あ~あ、SWの時は踏み止まったんだけどなぁ。いまだJAとかJQが揃ってないので、ちょうど良いといえばちょうど良いんだけれど。
実用英作文、ビジネス英語(?)の訓練になりますか?(って、誰に訊いてるんだ。。。)

近況③
今年になってから映画はミュンヘンしか見てません。我ながらちょっとビックリ。

近況④
Viggoが来てますね(って、これは私の近況じゃないか)。私はエド・ハリスのファンでもあるので、ヒストリー・オブ・バイオレンス、大変楽しみです。

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2006年2月21日 (火)

なぜかツィマーマン祭り

現在本業が多忙につき、英語はほぼお休み中。辛うじて運転中にシャドーイングやってるけど(危険)。

「ながら」が得意な私も、さすがにリスニングの勉強をしながら仕事をするのは不可能なのである。
こういう時は、必然的に音楽CDの出番が増えるのだが、ストレスもあってか、目下「CD欲しい病」を発症中。病状は悪化の一途を辿っており、インフルエンザも真っ青な今日この頃である。誰かタミフル下さい(効きません)。

そして、元々好き、というか敬愛して止まないピアニスト・ツィマーマン沼がいまだかつて無いほど深くなっている。

◆クリスティアン・ツィマーマン(ツィメルマン)
1956年ポーランド生まれ。1975年のショパン国際コンクールにおいて、史上最年少(18歳)で優勝。
録音も演奏会も少ないけれど、別に仕事をしてないわけではなく、一曲一曲時間をかけてひたすら研究を重ねて解釈を深める「思索と研鑽の人」である。個人的にはもうちょっとマメに録音をして欲しいのだが、「一曲に10年かける」とか言ってるからね、この人。

なお、現在は髭面がトレードマークだが、彼の若い頃を知る人は皆口を揃えて絶世の美青年だったという。私は今もとても素敵だと思うけど、家人は「熊みたいな髭面で昔の面影ゼロ」とか失礼なことを言っていた。言うにことかいて熊はなかろうよ、熊は…。

実は、ちょっと前に新譜を聴いた時は、さほど盛り上がらなかった。多分、私がラトルのことを好きじゃないから。

B000BDJ3UOブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ツィマーマン(クリスティアン) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ラトル(サイモン)
ユニバーサルクラシック 2005-11-02

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全然悪くない、というか、すこぶるハイクオリティな演奏だと思うのだけれど、どうもオケ的にピンと来ないんだよなぁ。

それではなんで「沼」なのかというと、孤独に仕事をする時のお供にと思って買った、ショパンのバラード集のせいである。これは巷では超定番アルバムだし、うちの親も所有しているので、私も(漫然とではあるけど)前に聴いたことがある。
いざとなれば借りればいいし今更買うまでもないかな、と思っていたのだが、ここしばらくベートーヴェンとニルヴァーナを交互に聴いてて多少くたびれてきたもんだから、BGMに相応しいもう少しマイルドな物を、と思ったら何故かこれをぽちっとしていた。

しかしこれ、単なるBGMにするはあまりにも勿体無かった。衝撃的なまでに素晴らしい。これだけメジャーな曲で、「衝撃的」であるというのはなかなか無いことだけれど、さすがはツィマーマン、完成度の高さが並じゃない。ナメてました、ゴメンなさい、と思わず謝ってしまうほど。

B00005FHXJショパン:バラード.幻想曲
ツィマーマン(クリスティアン) ショパン
ユニバーサルクラシック 1991-05-25

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感想は別記事で改めて書く予定。


ツィマーマン、今年の初夏に来日すんだよなぁ。今現在、日程的にほとんど無理そうなのでチケット押さえてないけれど、全国ツアーだから、遠征という手が無いわけではない。遠征か…。

そのうちにツィマーマンカテゴリ作るかも。

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2006年2月19日 (日)

クライバーのベートーヴェン交響曲第7番 バイエルン国立管弦楽団(1982)

Beethoven7

1月に発売されたカルロス・クライバーの「新譜」ベートーヴェンの交響曲第7番である。オケはクライバーの"盟友"バイエルン国立管弦楽団。1982年5月3日、ミュンヘンの国立劇場における「カール・ベーム追悼」と銘打ったマチネー・コンサートのライブ録音である。

同日の前半のプログラムだったベートーヴェンの交響曲第4番はとっくにCD化されており、ベートーヴェン4番の決定版と絶賛するファンも多いベストセラー盤である。

B00007KKVFベートーヴェン:交響曲第4番
クライバー(カルロス) バイエルン国立管弦楽団 ベートーヴェン
キングインターナショナル 2003-03-05

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しかし、後半のプログラムだった7番の方は、完璧主義故に録音(レコード)を残すことを極端に嫌ったクライバーの許可が下りなかったのかどうなのか、長らく商品化は絶望視されていたそうだ。そもそも4番の発売はチャリティ目的という特殊な事情もあったらしい。

7番に関しては、1976年のウィーン・フィル(以下VPO)版がこれまた決定版として名高い。何しろVPOだから下手なわけが無いし、非常にスタイリッシュで颯爽とした演奏で、私も大好きなCDである。流麗で軽やかで、本当にカッコいい。

B00006BGR2ベートーヴェン:交響曲第5&7番
クライバー(カルロス) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベートーヴェン
ユニバーサルクラシック 2002-09-25

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なので、7番の新譜といったところで「VPO版があるし、あれよりも良いってことも無いよなぁ」という気分があった。
それでも、20年前のライブ録音にしては音がすこぶる良いという話もあり、HMVのレビューも高評価が並んでいるので、まぁ邪魔になる物でもなしと思ってHMVのネットショップで注文してみた(アマゾンでは今のところ扱いが無い)。

交響曲第7番 カルロス・クライバー指揮バイエルン国立管(1982)(HMVの商品頁に飛びます)

聴いてビックリ。これは凄い。凄まじい。
オケに火がついたような、というか、オケが火を噴いているというか。厚みと重量感のある音が、まさに奔流のごとく押し寄せてくる。そして、ひたすらに前へ前へ突き進む推進力と疾走感。ものすごい前のめりな演奏である。

ちょっと冷静に聴けば、かなり無骨にガリガリ弾いてる部分があったり、あからさまに合ってなかったり、フライングしてたりと、アラは物凄くいっぱいある。特に最終楽章など、白熱のあまりオケが壊れるんじゃないかとハラハラするような部分もあって、かなりスリリングだったりする。何しろクライバーの煽り方は半端ではなく、オケは100m全力疾走か?!というノリで、ラストに向かってひたすらスパートをかけて走り続ける。最後の方はもうなんだか死に物狂いな感じで、皆、もの凄い形相で演奏してたんじゃなかろうか。プロオケ、しかも一流オケのくせして、こんなに余裕が無くて良いのか。普通はいかんと思うのだが。
従って、完成度という点から言ったら、完全にVPOに軍配が上がる。音の色艶も。その辺は比べるまでもないというか、比べたらVPOが怒るような気がする。

それでも。それでも、なのだ。
この崩壊寸前な最終楽章の、嵐のようなエネルギーといったら、もう圧倒的である。何なんでしょうね、このボルテージの高さは。これが本当にクラシックのコンサートなのか?ありえん。むしろロック的熱狂。

それにしても、あの4番とこの7番を一回のコンサートでやったというんだから恐ろしい。やる方はやる方で精も根も尽き果てただろうけれど、聴いた方も唖然呆然だったんじゃないだろうか。こんな演奏を目の前でやられた日には、腰が抜けて立ち上がれなくなるような気がする。
終楽章が終わって、観客が一瞬呆気に取られたかのように、拍手の前に間があくのがなんともいえない。

これを聴いた後で、改めてVPO版を聴き直すとなんかちょっと大人しく聴こえるなぁ。。。

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2006年2月16日 (木)

ちょっとロンドン 最終日 その2

予想通り、ものすごく早く着いてしまい、まだまだチェックインどころではなかったのだが、本屋以外に時間を潰すところもあまり無いので、ものはためしにBAの適当なカウンターで聞いてみたらチェックインしてOKだと。これであとは心置きなく買物三昧(?)である。

ヒースローは免税店が広くて充実している。ハロッズのお店もあるし、半義理程度のお土産であれば、わざわざ街中で買物する必要は無いかもしれない。
それにしても、余った小銭を吐き出すために買ったハロッズの黒さくらんぼ(Morello Cherry)ジャムが死ぬほど美味であった。今回のロンドンがらみで口にした物の中では間違いなく一番美味しかった。あー、一杯買ってくれば良かった。
いまだに心残りになっているのがウェッジウッドのネックレス。ちょっと珍しい幾何学的なデザインが気に入ったのだが、どうしようか悩んでいるうちに、ついつい買い損ねてしまった。私が次にヒースローに行く時まであるだろうか。。。(まだまだ後悔継続中)

買物の時間というのはたっぷりあるようでも、実際には足りないものだ。あっという間に搭乗時間になり、搭乗ゲートに向かうのだが、これがまた遠い。歩いても歩いても着かない。これだけ予想外に遠いと、買物に夢中になって乗り遅れそうになる人が出るのは必至。

いざ乗り込もうとしたら、私のチケットがどうもダブルブックしてる模様。どーして?やはりチェックインが早過ぎたのがマズかったのか、それともカウンター自体が不適切だったのか。。。「ちょっと待ってね」だけで状況を説明してくれないので内心ドキドキしたのだが(さすがにここまできて「乗れません」は勘弁して欲しい)、さほどゴタつくこともなく単純に座席変更ということで一件落着である。何だったんだ。

機内は妙に空いていて、もしかしたら座席を移動して横になれるかも?とか思っていたら甘かった。濃霧の影響とやらで国内便乗り継ぎが遅れてたみたいで、定刻を過ぎて大量のお客さんが乗り込んできてあっという間に満席状態。しかも、人間は間に合ったけれど、荷物は積みかえができなかったらしい。

座席に座って隣のお兄さんたちが喋っているのを「どうも「英語」っぽくないなぁ」とか思いながらボーっと聞いていたら、おもむろにこちらを向いて「Do you speak English?」と来たもんだ。ここで「No」というのも癪で(見栄っ張り)、止めとけばいいのに「A Little」とかいっちゃうもんだから、当然のように強制スピーキングタイム突入である。体調万全であれば「やった!実践英会話だ!」と大喜びするところなのだが、心身共にヨレヨレでそんな余裕はゼロである。
とりあえず「Are you British?」と訊いたら、Scottishだと。「Are you English?」って聞かなくて正解だった(ScottishにEnglish?と訊くと嫌がるとか)。なんでもグラスゴーで船を作ってるとかで、そういえば社会科でグラスゴー=造船って習ったなぁ、などとはるかかなた大昔の記憶を手繰り寄せつつ、話はなぜか映画の方に流れていく。ここぞとばかりに「トレインスポッティング」や「ブレイブ・ハート」、ショーン・コネリーやユアンの話などをしてたら、「スコットランドのこと詳しいねぇ」などといわれ、いや、全く行った事無いし詳しくもないんだけどね、ゴメンなさいって感じ。映画好きで何が良いって、こういうときに話のネタに困らないことだったりする。時々、KurosawaとKitanoにやけに詳しい人に当たってタジタジになることもあるのだが。
しかし、寝ぼけた頭に高速のスコティッシュ・アクセントはすごーくきつかった。途中で力尽きて、ちょっと愛想の悪い人になってたかも。ゴメン、兄さん方。

機内の映画は「アイランド」と「チョコファク」と「バットマン・ビギンズ」となかなか粒ぞろい。「アイランド」も「チョコファク」も既に見てたので、必然的に「バットマン・ビギンズ」をチョイス。そうか、これリーアム・ニーソンとかマイケル・ケインが出てたのね。それにしても、クリスチャン・ベールが出ると、B級っぽいアクションでも格調高く見えるから不思議。今回、演技しているケイティ・ホームズを初めて見たけれど、私はペネロペのが好みだし(「バニラ・スカイ」は犯罪的に可愛かった)、さらにはニコールのがずっと好きだよ、トム。
「バットマン・ビギンズ」を見終わった後は、「アイランド」を流しっぱなしにして夢の中へ。

寝ながら映画を見ていたら、結構あっという間に成田に到着。ヨーロッパも近いもんだ。夜行バスに乗ったりすることを考えれば楽だし、そもそも長距離の国内移動に慣れてるからなぁ。一晩寝ている間に移動できちゃうと思えば、どってことないかも(そうか?)。
今回、5日の休みで普通に(?)行って帰ってこられることが判明したし、なんか心理的ストッパーが外れた気がする。帰ってきてから複数の同僚に「今年はどこに行くの?」とか訊かれるし、これはもう職場的にも長期休暇(いや、短期休暇か…)OKと勝手に解釈してるんだけど。さしあたり次の目標は6日間の休暇奪取。

というわけで、11月20日(日)~11月24日(木)、3泊5日のロンドン旅行記「ちょっとロンドン」連載はこれにて終了。
ある程度ずるずるになるのは予想していたけれど、結局3ヶ月がかりになるとは、自分の遅筆ぶりに呆れ気味。
それにしても、いい加減賞味期限切れなネタが多くて、しかも長くてすみません。少しコンパクトにまとめる練習しないとね。。。
根気良くお付き合い下さった皆様、ありがとうございました。

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2006年2月14日 (火)

ちょっとロンドン 最終日 その1

そういえば、この連載、まだロンドンから帰ってきてなかったのね。というわけでロンドン最終日。
あまりにも間隔が開きすぎてメモがどこかに行ってしまった。というか、メモ自体したのかどうかもよく覚えていないという体たらく。元々記憶力はさっぱりなのだが、最終日の記憶はさらに怪しく、ロンドンだからという訳ではないがほとんど五里霧中(用法間違い)である。

五里霧中なのは、寝不足というか不眠のせいもある。

基本的に私は海外でホームシックにはならない。もちろん、その土地が合わなくてブルーになるとか、孤独感にまみれることはあるのだが、基本的には、帰りの飛行機などでは帰るのが嫌で嫌で仕方が無くて涙に暮れるというのがお決まりのパターンだったりする。

今回も、「帰りたくないよ~。飛行機が飛ばなかったら帰んなくて良いんだけどなぁ。そしたら市内に戻ってきてもう一泊して…」などと埒も無いことを一晩中考えててまんじりともしなかったので、帰国日の朝は当然ながら気分、体調ともに最悪である。宿のお兄さんにも「今回の滞在は短くて物足りない…」とか何とかグチグチ言いながら、泣き笑い状態でチェックアウトである。

さて、フライトは昼過ぎだから、多少の時間がある。ただ、小さいとはいえキャスターつきの荷物があるので、美術館なんかは預けたりなんだりと面倒臭いし、そんなに時間が有り余っているというわけでもない。
一応、職場へのお土産なんかも買いたかったので、Fortnum&Mason(フォートナム&メイソン)見学が良かろうかと思い、Piccadilly Circusに向かうことにする。ただし、地下鉄に乗る前に、せっかくなので近くのロンドン大学(University of London)を見に行くことにした。本当は図書館にも興味があったのだけれど、あまりウロウロと長居をしていると不審者になってしまうので、敷地にちょっと入って校舎の中を覗いただけ。うーん、意外と殺風景というか、期待していた風情は無いかなぁ。まぁロンドン大といっても色々なので、カレッジ(キャンパス)に拠って全然雰囲気が違うのかもしれない。

Fortnum&Masonは、Piccadilly Circusから徒歩3分である。しかし、Piccadilly Circusまで来るとどうしても気になってしまうのがPiccadilly Theatre。自分でも未練がましいと思うのだが、ついつい劇場周辺をぐるぐるしてしまう。当日券と思しき列が出来ている。良いなぁ。。。

Guysanddolls2
朝の劇場。

後ろ髪ひかれつつ劇場をあとにして、見つけたのがWhittard(ウィタード)の支店。ロンドン市内に30近くの支店がある紅茶(&コーヒー)屋さんで、紅茶の缶のデザインが色々だったりチビサイズ缶のセットがあったりと、お土産に便利かもしれない。
ひとしきり物色してある程度目星をつけた上で、Fortnum&Masonへ。

fm
Fortnum&Masonの時計。開店時にはお人形が登場。

店内はさすがにゴージャスの極みである。「食料品店」という庶民的な響きから想像されるものとは全く違う世界が広がっていて、なるほど「王室御用達」というのは伊達ではない。当然といえば当然だがお値段も大層立派(法外ともいう)で、ちょっと手が出ず、結局は先ほどのWhittardに舞い戻って紅茶とお菓子をゲット。Whittardも別に安いわけではないけれど、Fortnum&Masonの後だと値段が常識的でなんかホッとする。

なお、この近辺にはアーケードがいくつかある。ヨーロッパのアーケードというのは、こじんまりとした優雅な空間で大変趣があるのだが、季節柄、クリスマスオーナメントが華やかでとても綺麗だった。時間があれば、それぞれのお店を逐一見て回りたいところなのだが。。。

arcade1
Burlington Arcade。1819年築。

arcade2
ここは名前なんだったかな…。

PB230113
ここも名前が…。

さて、プラプラしていたら時間も押し迫ってきて、そろそろ空港へ向かわなくてはいけない。何しろロンドンの地下鉄はよく止まるらしいし(別に止まってくれても良いんだけどさ)。
ダブルデッカーを眺めながらしばし感傷にまみれた後は、足取りも重くPiccadilly Circusの地下深くに潜っていく。潜れば潜るほど、悲壮な気分になっていくことよ。。。

最終日その2に続く。

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2006年2月11日 (土)

ただ今必死こいてシャドーイング中

なんでかというと、TOEIC下がったので。
しばらくかなり凹んでて、ブログではこのまま知らん顔しちゃおうかなーとも思ったんだけど、それもアレなので、一応発表しときます。

Reading: 390
Listening: 400
Total: 790

それにしても、見事なまでにListeningのスコアが微動だにしないのに業を煮やして、現在かなり一生懸命シャドーイングをやっている。
シャドーイングってしんどいのでなかなか長続きしないのだけれど、今度こそ不退転の決意ということで。

実はListeningよりもReadingの方が問題なのだが、それについては今思案中。

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2006年2月 8日 (水)

Brokeback Mountain

0743271327Brokeback Mountain
Annie Proulx
Scribner 2005-11

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総語数8600、YL?

ネタバレ無し。

総語数86000ではなく、8600です、念のため。55ページの短編で、ほとんどGRのような体裁の本である。

甚だ乱暴な物言いであることを承知で言ってしまえば、自由の国であるはずのアメリカは、その実大変保守的な国だと思う。そして、極めてマッチョ志向が強い。
カウボーイとは、マッチョの一つの典型なんだと思う。そのカウボーイが、アメリカの中でもとりわけ保守的な土地(ワイオミング)で、異性ではなく同性の「唯一無二の存在」に出会ってしまったとしたら・・・。

ちょっと英語に難儀しながら読んだのだが、淡々とした語り口の中にも強く訴えかけてくるものがあってあとを引く。軽々しい言葉を拒むような雰囲気もあり、少なくとも「純愛」という安易な言葉はふさわしくない。日本ではこれから映画が公開されるから、色々と話題に上るんだろうけれど、「ゲイのカウボーイの純愛」なんて薄っぺらい言葉で紹介されるのかと思うと、ちょっとやりきれないような哀しいような。いや、映画見てないから分からないんだけど。

ホモ・フォビア(homophobia=同性愛嫌悪、同性愛恐怖)という言葉があるけれど、同性愛者であるというだけでリンチ・殺人の対象になることがあるアメリカ。都市部と農村部では随分違うだろうけれど、同性愛に対する嫌悪、というか憎悪は、実のところ日本よりもずっと強いようで、キリスト教的宗教倫理に関わるだけに非常に根深いものがあるようだ。ちょっと前にヒラリー・スワンク主演の「ボーイズ・ドント・クライ」という、実話を元にした映画が話題になったが、モデルとなった事件が起きたのは1993年、決して大昔の出来事ではないのだ。

「Brokeback Mountain」の設定はさらに保守的であったであろう1960年代。なんかちょっと想像を絶するものがある。

とかなんとか、いろいろと思うところもあり、何よりもよく理解できないところがあったので、もう一回読み直すつもり。今度は朗読とともに。Audiblでも扱い有り。

0743550102Brokeback Mountain
Annie Proulx Campbell Scott
Simon & Schuster (a) 2005-11-15

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書籍はこんなのもあり。映画の脚本付きだから、お得かもしれない。

0743294165Brokeback Mountain: Story to Screenplay
Annie Proulx Larry McMurtry Diana Ossana
Scribner Paperback Fiction 2005-12-27

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映画「ブロークバック・マウンテン」は、2006年3月4日(土)公開。

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2006年2月 5日 (日)

Chasing Vermeer

0439372976Chasing Vermeer
Blue Balliett Brett Helquist
Scholastic Prof Book Div 2005-05

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総語数39,150、YL4
★★★☆☆+

タイトル通り、「フェルメールを探せ!」である。
フェルメールとは、もちろん17世紀オランダで活躍したヨハネス・フェルメールで、日本でも絶大な人気を誇る画家である。コリン・ファースとスカーレット・ヨハンソン主演の「真珠の耳飾の少女」をご覧になった方も多いことだろう。

B0001X9BLK真珠の耳飾りの少女 通常版
スカーレット・ヨハンソン ピーター・ウェーバー コリン・ファース
メディアファクトリー 2005-01-14

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B00064X9T4真珠の耳飾りの少女 豪華プレミアム限定版
スカーレット・ヨハンソン ピーター・ウェーバー コリン・ファース
メディアファクトリー 2005-01-14

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私はこれを見て「こんなハンサムな中年画家がいてたまるか!」と悪態をついたのだが、まさに17世紀オランダ絵画そのもののような作品世界は素晴らしいの一言で、特に映像のクオリティの高さは筆舌に尽くし難いものがある。

話がそれた。「Chasing Vermeer」である。
舞台はシカゴ。ペトラとカルダーは大学付属小学校に通う小学6年生で、2人は美術館への実地研修ツアーの後意気投合する。ある日、フェルメールの作品が輸送中に盗難にあい、2人は作品を見つけようと奔走する。

「子供用ダ・ヴィンチ・コード」という宣伝文句もあるのだが、絵画ミステリというよりは冒険物といった方が良いような。少年探偵団っぽいかも。

じゃぁ、内容が適当かというとそんなこともない。
というのも、謝辞のところに見えるArthur K. Wheelockという名前。この人はワシントン・ナショナル・ギャラリーのキュレーターで、著名なフェルメール研究者。いまや伝説になっている感もある1995~1996年のフェルメール展(ワシントン・ナショナル・ギャラリー、デン・ハーグのマウリッツハイス美術館を巡回)の、ワシントン会場の担当者だった(なんで伝説かというと、フェルメールは現存作品数が極端に少なくなおかつ世界中に散っているため、それまで回顧展の類は不可能と思われていたため)。「Chasing Vermeer」のフェルメールに関する記述はほぼWheelockの著作に拠っていて、なおかつWheelock自身、アドバイザーめいたことも勤めたらしい。

そんな訳で、 さわりとはいえフェルメールってどんなもの?というのが何となく分かるし、読んでる子供に自然とフェルメールへの興味を持たせるような感じの作りになっていて、「アートへの第一歩」としてはなかなかの良書といえる。ついでに、「子供たちよ、自分で調べて自分の頭で考えよう!」というメッセージも感じられ、そういう意味ではかなり教育的な本かもしれない。

もちろん、大人が読んでも普通に楽しい。

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2006年2月 4日 (土)

続・金聖響の《運命》

B0002FQMWIベートーヴェン:交響曲第5番他(DVD付限定盤)
金聖響 オーケストラ・アンサンブル金沢 ベートーヴェン
ワーナーミュージック・ジャパン 2004-08-04

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特典DVDを見たら、やっぱりちゃんと聴きたくなって、CDをDVDデッキにかけて聴いてみた。

いいね、これ。
爽やかなベートーベンというと「えー?」という人もいるかもしれないけれど、粘っこさの無い涼やかな演奏である。響きが大変クリアーで、とにかくシャープで鋭角的。快刀乱麻を絶つが如く、というべきか、切れ味の良い細身の刀身をイメージさせる演奏である。テンポもリズムも歯切れが良くて、聴いてて大変気持ちが良く、すごく気分が高揚する。お掃除する時のBGMにぴったり、とかいうと怒られるかな(私の場合、掃除って大嫌いでやってると気が滅入ってくるので、元気の良い音楽が必須なんだけど)。とにかく、リズム感が素晴らしい。
ライブらしく、パワフルで勢いがあるけれど、アンサンブルはよくまとまっている。これだけノリが良くて前へ前へ進もうとする演奏だと、空中分解しそうな瞬間がありそうなものだけれど、きっちり縦も横も合っててオケの技術力と金聖響の統率力の高さがよく分かる。

私はいくら上手くても、ヤル気の無いオケというのは大嫌いなのだが、そういう意味でアンサンブル・金沢は生き生きとしてて良い。小編成なので、個々のメンバーの意識の高さとか責任感の強さというのもあるんだろう。

それにしても、金沢、行ったことは無いのだが、アンサンブル・金沢はあるし金沢21世紀美術館も開いたし、なんか羨ましいような気がする。

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金聖響の《運命》

リアル千秋という噂の金聖響チェック。
と思ったら、かねてより不調で夏に一度動かなくなったCDデッキがとうとうダメかも、という重体状態。家の中にCDを聞ける環境はまだまだあるのでさほど困らないのだが、一生懸命CDを聴き込もうという意欲を削ぐには十分。

そんなわけで、こちらは1回ざっと流して聞いただけ。いずれちゃんと聴き直します。

B00009PN6Bベートーヴェン:交響曲第2番&第7番
金聖響 ベートーヴェン オーケストラ・アンサンブル金沢
ワーナーミュージック・ジャパン 2003-07-24

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ついでにこんなものを入手しているのだが、CDの方はやはりちゃんと聴けてない。

B0002FQMWIベートーヴェン:交響曲第5番他(DVD付限定盤)
金聖響 オーケストラ・アンサンブル金沢 ベートーヴェン
ワーナーミュージック・ジャパン 2004-08-04

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かくなる上は、初回特典だかでDVDがくっついてきたので、そちらのレビューをば。
「《運命》との対話」という約30分のドキュメンタリーである。

《運命》のリハーサル風景と金聖響のインタビューで構成している。面白い。短いけれど、オマケとしては良いモノだと思う。オケのリハがどのようなものか興味のある人にはお勧めである。
オーケストラ・アンサンブル金沢(1988年、岩城宏之を音楽監督に日本初のプロ室内楽オケとして設立)は、メンバーに外国人も多いので二ヶ国語でリハしてる。関西弁と英語。

勢いがあって、非常に明晰で見通しの良い《運命》が出来上がっていく様子がかいまみえる。断片的に聴くだけでも、歯切れが良くてシャープ、何よりも若々しくて精彩に富んでいる。やっぱりちゃんと完成品(CD)を聴かなくては、という気分にさせられる。普通、CDから聴くもんなんだろうけれど。

ノンヴィブラートは好みが分かれるかな。私はヴィブラートがあった方が好きなんだけれど、こういう清々しい響きも悪くない。

でも千秋とはちょっと違うんじゃないか、と思う。何となく。

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2006年2月 2日 (木)

ちょっとロンドン3日目 その3

結局、Tate Modernはどの地下鉄駅からも均等に遠く、Southwark駅とBlackfriars駅とどちらが最寄駅なのか微妙。とりあえず、南方のSouthwark駅は明らかに道がごちゃついてて不安だったこともあり、高校生の集団がゾロゾロと北に向かって歩いていくのに何となくくっついていってしまった。ちょっと考え無しか。それでも、建物の後ろ側(テムズ川側)に回ってMillennium Bridge(ミレニアム橋)を渡り、無事Blackfriars駅まで出られた。そこから地下鉄でPiccadilly Circusに移動して、Piccadilly Theatre(ピカデリー・シアター)へ。

Guysanddolls1
ここは夜のネオンが素敵。

受付で無事チケットを受け取った後は、いったん外に出た。前日のHer Majesty's theatreといい、ここといい、劇場内で何かをしようにもロビーはとにかく狭いし、飲み食いをするような場所も無い(休憩時間なんかはバーが利用できるのかな)。
近くのホテルの中のお店で軽く燃料補給をしてから、劇場に戻ってプログラムとか舞台写真集などを買ってみる。ファントムもそうだったけれど、プログラム(俳優プロフィールが中心)と舞台写真集が分冊で、どうせなら一冊にまとめて欲しいところ。ただ、舞台写真集は初日が開かないことには話にならない(写真が撮れない)だろうから仕方が無いんだろうけれど。
ぷらーっとしてたら、日本人の女性に声をかけられてしばし歓談タイムとなった。今回、孤独を感じるような長さの旅では全く無かったのだが、思わぬところでユアン談義ができて大変楽しく、開演に向けていやでもボルテージが上がる。彼女は複数回「Guys and Dolls」観劇予定だそうで(「レ・ミゼラブル」「Billy Elliot」も見たそうだ)、なんかすごく羨ましい。
場内は赤を基調にしており、いかにもミュージカルらしい華やぎのある劇場である。客席の雰囲気も、ファントムよりも良かった気がする。っていうか、ファントムは全体的にお客のマナーが悪かったんだよな。。。
席は一階席の後方でまずまずセンターに近く、角度的には問題無し。もう少し舞台に近ければなーとは思ったけれど、チケットを取れてこの場に来られただけでも良しとしなくては。

さて、いよいよGuys and Dolls開演。

舞台は1930~40年代ニューヨークの下町。サイコロ賭博師のネイサン・デトロイト(Douglas Hodge)は、凄腕の賭博師スカイ・マスターソン(Ewan Mcgregor)に「スカイは、次に出会った女性を自分に恋させることができるか」という賭をしかける。自信たっぷりのスカイだったが、ネイサンが指差した女性はサラ・ブラウン(Jenna Russell)、救世軍の堅物軍曹だった。

いやー、楽しかった!
ストーリーは4人の男女のラブコメでどうということもないんだけれど、コメディ色が強く、笑うシーンが多くてすごく楽しめた。時々笑いに、というか英語についていけなくてかなり切なかったけれど。

実をいえば、チケットを押さえてからずっと私の頭を離れなかったのは、ユアンがお休みをしやしないか、ということだった。何せ週に8公演だし、長丁場の終盤だから疲労もピークに達しているだろうし、冬場だから風邪とか喉まわりの不調なんかも心配だった。何しろ、私は今までに芝居やバレエで代役にあたったことが複数回あるし、例えば一ヶ月の公演であれば、楽日が近いと役者の喉が半潰れなんていうのはよくあること。なので、ある程度の覚悟はして行ったのだが、ロビーにはキャスト変更のお知らせもなくてまずは一安心、実際にユアンが舞台に登場した時には心底ホッとしたものである。ちなみに、このユアン初登場シーンでは、後方で「ひーっ」と盛大に息を呑んでるお姉さん方がいたけれど、まぁ気持ちは分からないではない。

なお、ここんとこオビ=ワンとLWRばかり見てたので、ヒゲの無いつるっとした顔のユアンはちょっと新鮮だった。あと、やっぱり舞台は重労働ということなのか、思ったよりもずっと細身に見えてそれもちょっと驚き。それにしても、出てきた瞬間に「ほわぁぁぁ…」とハートを飛ばす代わりに「あー、やっぱ猫背だよ…」などと思ってしまう私は本当にファンなのか。まぁそれでも、「こうして改めて見ると、すごく整った顔してるよなぁ」と感心したりもしたのだけれど。

ユアンのスカイ・マスターソンは映画版のマーロン・ブランドのそれとは全然違ってて、ちゃんとユアンなりのスカイになっていた。マーロン・ブランドのスカイはすごく斜に構えてて、ちょっとヤバ目な色気がたぷたぷしている感じだったけれど、ユアンの方はもう少し爽やかというか、危険度低めな感じというか。普段のやんちゃな可愛いさはやや控え目で、胡散くさ過ぎることのない適度な非堅気っぷりがなかなか良く、ハンサム度も割と高かった気がする。うーん、さすがにちょっと落ち着いたというか、大人になったのか?
ユアンは役によって結構声を変えるけれど、今回はやや低めに押さえたような感じで、なおかつニューヨーク訛りなので普段と雰囲気が全然違った。あえていえばベルベット・ゴールドマインのカートのような少しざらっとした声で、ちょっと悪い感じを出していた(んだと思う。喉の問題ではないと思うのだが)。
ユアンの歌は確かに線が細いといえば細いけれど、音程がびたーっと合っていたのには感心した。まぁ、LWRでギター片手にちょろっと歌っているのを見るだけでも、ものすごく音感があるということは分かるのだけれど。クリスチャンの時よりも低い方がよりしっかりしてたような気がするけれど、高い方もばっちりで、やっぱり伸びがある。スカイの最大の見せ場である「Luck Be A Lady」のラスト、キメの高音は「え、そこまで出るの?」って感じで、場内も相当盛り上がってた。
事前にユアンの出番が少ないということをきいていたのだが、確かに出ずっぱりという感じではなかった。まぁ、映画の通りといえば映画の通りだったので特に不満は無いのだけれど。

そういう意味では、このGuys and Dollsは「ハリウッドスター・ユアンの一人舞台」では全くなくて、主役はあくまでも4人。特にGuysよりもDollsの方が歌もダンスも見せ場が多くて、その分インパクトがあった。しかも、ネイサンが役作りなのか、常にトホホな雰囲気を漂わせており、その分Dollsのパワフルさが際立ったというか。
女性陣は、サラ・ブラウン役のJenna Russell、アデレイド役のJane Krakowski共々、抜群に歌が上手く、思わず「さすが本場…」と唸ってしまった。ビクともしない揺ぎ無い音程に、表情豊かで緩急自在な歌いっぷりで、音楽の彫が非常に深い。特にアデレードのナンバー(「Adelaide's Lament」だったかな)は、字余りというかメロディに対して歌詞がギュウギュウづめの難曲だけど、それを見事に歌いこなしていた。なおかつダンスシーンではコケティッシュな魅力も振りまきまくり、まさにエンターテイナーという感じ。いや、すごかったです。

個人的な印象としては、ユアンはやっぱり映画で一番輝く人だと思うのだが、このメンツに混じってさほど見劣りしないというのは本当に立派だと思う。それに、いわゆる舞台人のオーラとはちょっと違うけれど、やっぱりスターらしい華があって魅力的。何より、あれだけ歌って踊ってくれたら、ファンは文句無いでしょう。

宿に帰っても興奮冷めやらず、1回しか見られないことや次の日に帰らなくてはいけないのがなんとも悲しく、その晩は全然眠れなかったのであった。完全に帰国時鬱発症である。

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