« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »

2006年4月

2006年4月30日 (日)

ツィメルマン ショパンのピアノ協奏曲第1番聴き比べ #6

というわけで、まとめ。というほど大したものでもないのだけれど。

よほど好きでもない限り、ツィメルマンのショパコンを複数枚揃えるという人もいないだろうから、結局どれを買うのが良いのかという話にもなってくると思うので、各ポイントや書き忘れたことなどを簡単に。

①ジュリーニ版

B000060N7Rショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番
ツィマーマン(クリスティアン) ジュリーニ(カルロ・マリア) ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサルクラシック 2002-03-21

by G-Tools

ジュリーニ版はとにかくアラが全く無く、非常にスタンダードな1枚。全ての音が非常にきっちり鳴っていて、変な味付けも皆無なので、実際にピアノを弾く人がショパコンを勉強する時のお手本なんかに良さそうな感じ。


②コンドラシン版

B00005FJNUショパン:P協奏曲第1番
ツィマーマン(クリスティアン) アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 コンドラシン(キリル)
ユニバーサルクラシック 1999-11-01

by G-Tools

↓コレにも収録されてます。

B00002DEH7Chopin: Piano Concertos; Works for Piano & Orchestra
Fryderyk Chopin Carlo Maria Giulini Eliahu Inbal
Deutsche Grammophon 1999-11-09

by G-Tools

HMVで扱いあり。
コンドラシン版は、個人的には一押し。三楽章なんか、何度聴いても「すごい…」と唸ってしまうほどオトコマエで、しかも美しい。まさに文武両道の貴公子的演奏。三楽章後半(6分以降とか)って相当難所続きだと思うのだけれど、圧倒的なテクで見事に弾き切っている。切れ味が鋭くて、バッサバッサという音が聞こえてきそう。
ついでに、これのDisc2にはオケ伴奏付きの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」がくっついてくるというのがなかなか美味しい。元々はジュリーニと録音したショパンのピアノ協奏曲第2番のLP時代のカップリング曲だったんだけど(当時は第1番と第2番は別々のLPだったらしい)、CD化された際に第1番と第2番が1枚のCDに収まった代わりに、弾き出されて行き場を失ったものと思われます。そういう意味では貴重。ポロネーズ独特のリズムや跳躍感が素晴らしいし、身悶えするほど甘くてロマンティックなフレーズも有り。あーもう、ポロネーズ集を録音して欲しいよう(録音して欲しいものが一杯だ…)。


③本人弾き振り版

B00005FJ6Fショパン/ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
ツィマーマン(クリスティアン) ポーランド祝祭管弦楽団 ショパン
ユニバーサルクラシック 2000-01-13

by G-Tools

弾き振り版は、もう好みの問題としかいえない。ツィメルマンのファン、ショパンの協奏曲好き、コアなクラシック音楽好きは、あるいは「聴かなくてはいけない」CDかもしれないけれど、「とりあえずショパンの協奏曲を聴いてみたい」という向きにはあまり勧めない。大変オモシロイ演奏ではあるんだけどねぇ。。。3枚目くらいのショパコンとしてはよろしいんじゃないでしょうか。


④コンクール本選ライヴ
これに関しては入手困難だし、別にお勧めというワケでも無く。何しろ、ショパン・コンクール後のツィメルマンの成長ぶりというのは、これだけ伸びる人も珍しいってくらい劇的なものなので、ファンでなければ無理して10代の頃の演奏を聴く必要性は無いような気がするし。ただ、「ああ、お髭氏にもこんな時があったのねぇ」とか「お髭氏も人間だったんだ!」などというある種失礼な感慨に浸れるCDではある。って書くとまるで「下手だ」といってるみたいだけど、比較対象が「世界一上手い(現)ツィメルマン」では18歳ツィメルマンも分が悪過ぎるということである。


さて、何故か長期連載になってしまった聴き比べ企画もこれにて無事最終回。

#0 アルバム情報
#1 ジュリーニ版
#2 コンドラシン版
#3 弾き振り版①
#4 弾き振り版②
#5 ショパン・コンクール本選ライヴ
#6 まとめ(本記事)

とりあえず完走できて良かったです。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年4月29日 (土)

ツィメルマン ショパンのピアノ協奏曲第1番聴き比べ #5

さて、ごく一般的に流通しているツィメルマンのショパンのピアノ協奏曲第1番の音源に関するレビューは、前回まででひとまず終了。

今回は少々番外編的なブツで、先月大汗をかいて入手したツィメルマン@ショパン・コンクール本選ライヴ(1975)の録音である(このマイナーCD入手にいたる経緯その他については、コチラを参照)。(11月19日追記: もしかしたら、入賞者演奏会の演奏かもしれません。本選ライヴかどうか決め手が無く、ボチボチ調査中です。すみません)

Zimerman1975_2

録音状態があまり良くないのでちょっと公平に評価し難いところも多々あるのだけれど、まずは結論から。とりあえず「将来性を買われた優勝」に一票かなぁ。2位のディーナ・ヨッフェを聴いてないのでどっちが良いとかそういうことは分からないのだけれど。
確かにツィメルマンの演奏だな、という気はする。ただ、最初に聴いた時はちょっと荒いかなぁと思ったのである(まぁ、比べている対象というのが、Mr.Perfectであるところの現在のツィマーマン氏本人であったりするので、それはそれで公平さを欠いているとは思うのだが)。ただし、予選の演奏よりはずっと良くて、コントロールもきっちり効いてる感じ。こじんまりとした小品よりは構成のしっかりした大曲の方が向いているというのはこの頃から変わってないのね、と思ったりして。

第一楽章
ソロの冒頭はテンポゆっくり目で、しっかり丁寧に入ってくる。毅然としてるというか、妙に腰据わってないか?そして徐々にテンポアップ。指は大変よく回っているし、芯のある打鍵で粒もよく揃ってる。ただ、コンクールだから当たり前かもしれないけれど、そこかしこでミスタッチがあるのがちょっと惜しいかな。ただ、ミスをしてもその後ヨレヨレと崩れることはないので、そういう意味では年に似合わない落ち着きと風格があって立派。

第二楽章
これぞ、ショパン的デリカシー。移ろいゆくポエジー。澄み渡った小川を思わせる、清冽な演奏である。まるで、星がキラキラと降ってくるようなそんな雰囲気がある。

一楽章もニ楽章も、技術的な面はさて置いて(置くのか)、音楽性の成熟度の高さには驚かされる。まるでグラデーションの如く無限に変化する音色と音量は、既にこの頃から健在。この人の辞書には「のっぺり」とか「平板」とかいう言葉は存在しないのだね。
そして、とにかくしっかり歌ってるんだなぁ。瑞々しく、切々としててすごく良い。ルバートのかけ方なんかも絶妙である。しっかりテンポを落としてタメるんだけれど、流れは阻害しないしギクシャクもしないし。こういうのはやっぱりセンスというヤツですね。

ちなみに、彼の場合、基本的には繊細で詩情溢れるピアニズムで、いわゆる「男性的」な演奏とは違うんだけれど、控え目であるとか柔弱である印象は不思議と無い。その音楽に、極めて堅固な、確固とした何かを感じるのは、今も昔も変わらないかな。

第三楽章
生き生きとしてて精彩に満ちている。グングン前に進む推進力に満ちた演奏で、パンチも効いているし、抜群に冴えてて、鮮やかな印象。なるほど、若武者の如く果敢な様が何とも良いですなぁ。弱冠18歳にして、オケを引っ張るかのような感じもあり、「世界制服へとまっしぐら」(Byポエム佐久間…じゃありません)という形容も、あながち間違いではない。
こういう三楽章だと客席は盛り上がるね。

とまぁ、結局のところベタ褒めしているけれど、その実、前回までに紹介した3種類の録音の方が、技術的な精度は圧倒的に高いと思う。ライヴ録音とスタジオ録音を単純に比較するのは愚かしいとは思うけれど、無編集と思われる1979年のライヴ版(コンドラシン版)と比べても、完成度という点で歴然とした差がある。じゃぁ、1999年の弾き振り版(こちらはスタジオ録音だけど)と比較してどうかというと、これまた40超えてからの方が圧倒的に上手かったりする。
そんなの当ったり前じゃん、というかもしれないけれど、「ピアニストの技術的なピークは20歳前後で、後はゆるやかに衰えていく」という人もいるくらいなので(おそらく、手指の「運動能力」という意味では、スポーツ選手やダンサーなんかとさほど変わらないんだと思う。もちろん、衰え方は個人差が大きいと思うけれど)、20代に入ってから30代にかけて、技術的にあれだけグングンメキメキ伸びた(ように聴こえる)というのは、ちょっと驚異的なことであるように思う。ツィメルマンの場合は、内面の充実と技術的な進化が、かなりの時期まで正しく比例していたような気がする。普通は反比例するんだけどねぇ。

だから、彼がショパン・コンクールで評価されたのはむしろ音楽性とか表現力の方なんじゃないのかな?という気がしないでもないのである。確かに三楽章とか聴いてると技術的にも極めて高水準だと思うけれど、それよりも、18歳であれだけ「音楽的に」弾けるというのはなかなか無いよなぁ、と感心した私(かなり贔屓目が入ってることは自覚してますが)。

そんなワケで、いよいよ次回は総括ということで最終回。ってまだ書くのか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月27日 (木)

ツィメルマン ショパンのピアノ協奏曲第1番聴き比べ #4

そろそろショパコン聴くのも飽きてきたけれど、この連載、果たしてちゃんと終わるのか?とやや不安になってきた。せめて、お髭氏来日までには何とかケリをつけたいんだけど(そうじゃないとコンサートレビューがあげられないじゃないか)。
さて、前回前書きだけ書いて放っておいた弾き振り版レビューの続きである。
前書きはこちら

③本人弾き振り+ポーランド祝祭管弦楽団版(1999)
スタジオ録音

B00005FJ6Fショパン/ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
ツィマーマン(クリスティアン) ポーランド祝祭管弦楽団 ショパン
ユニバーサルクラシック 2000-01-13

by G-Tools

これ、実は割と賛否両論である。歴史的名盤として大絶賛する人も非常に多いけれど、ツィメルマンのアルバムでこれだけ「否」が出てくるのも珍しいってくらい評価は割れている。

何が「否」なのかというと、良くも悪くも「濃ゆい」のである。

ショパンのピアノ協奏曲は割と清涼飲料水的な演奏が多いような気がするけれど、この新録は、清涼飲料水どころか濃縮還元100%ジュースを通り越して、どっしりボディのボルドーワインのような風情が漂うシロモノ。文字通り、デビューから20年、熟成に熟成を重ねました、という感じで、純粋純朴(?)なピアノの貴公子が20年経つとこんなになっちゃうのね、、、と感慨深くなったですよ。親戚のおばちゃんだったら間違いなく「昔はあんなに素直で可愛かったのにねぇ…」と呟くところである。

第一楽章冒頭、弦が鳴るなり、「…う゛っ」と絶句した私。とにかくオケの響きが分厚くて、やたら貫禄がある。そして、これぞロマン派!な感じで、メロメロに甘重い。これ、ロマンティックっていうか、感傷的というか、、、泣きが入ってるぞ。どことなく演歌っぽいぞ。もしかして、これはチャイコフスキーなのか?そうなのか?実はラフマニノフだったりして。
いずれにせよ、草食動物にはちょっと負荷が重い。胃もたれ・胸焼け要注意である。

ツィメルマンって(音楽的に)あまり色気が無くてストイックなタイプだと思っていたので、ある意味「やればできるんじゃん」な演奏ではある。ただ、慣れないことをしたせいなのか(ヒドイ言い草)、やや色気過剰気味で、ショパンのピアノ協奏曲でこんなにオトナの色気をムンムンさせて良いのか?という気がしなくもない。とりあえず、「ショパン20歳、爽やかな青春の息吹」とやらは、どこぞにふっ飛んでしまったですよ。

とまぁ、悪口にも似たことを書いているわけだが、私は別にこれ、嫌いじゃない。嫌いじゃないどころか、独特の酩酊感を味わえることもあって、結構好きなのよ。この「濃さ」も慣れるとクセになるんだなぁ。

今までショパンのピアノ協奏曲は、ピアノパートの充実ぶりに対しオケパートがあっさり薄味でピアノの引き立て役だといわれてきたし、指揮者もオケも伴奏モードで「適当に」(というと語弊があるけれど)演奏するのが普通である(個人的には第1番についてはそんなにオケパートが不味いとは思わないけれど、第2番については確かに「何とかならんのか」と思わないではない)。
ところがこの新録では、ツィメルマンは自身のピアノの音作りに対する姿勢をそのままオケにも転用したようで、全ての音を徹底的に吟味して磨き抜き、がっちり作り込んでいる。他の盤と比べてオケの表情の幅は桁違いに豊かで、特に弦の響きは芳醇でふくよかだし、管楽器の鳴りも非常に効果的である。
そして、ツィメルマンのピアノがこのド迫力オケとがっぷり四つに組んでしかも全然負けてない、というのが何とも立派。この辺はやっぱり40男の貫禄なんだよなぁ。

あと一つ感心したのは、昔の、というか前近代的なポーランドの匂いがして、19世紀にタイムスリップしたような雰囲気があること。そういう意味では、現代的なスマートさというものは皆無だし、多分に懐古趣味的といえるのかもしれないけれど、伝統的なポーランドの音を追求するという意味では、オケのメンバーをわざわざAllポーランド人にした甲斐があったということだろう。
特に一楽章はちょっとお化けが出てきそうな、ゾッとするような響きがある。大国の脅威に晒され続けた悲運の国・ポーランドを象徴しているようであり、国が内包する情念とか哀しみがそこかしこに漂っているかのような雰囲気がある。

第二楽章はテンポ激遅。止まるか?ってくらいググっとテンポを落とす。ひたすらゆったりのったり、甘美な夢の世界といったところ。

三楽章は、一、二楽章と打って変わって爽快感のある演奏で、ツィメルマンも技巧派の面目躍如とばかりに20年前と同じテンポでかっ飛ばしてる。ここまで余裕で弾かれると、プロアマ問わず鬱になるピアニストが大量発生するような気がしてならないのだが。
音色は、ジュリーニ版(1978)なんかよりも随分軽やかかつ煌びやかになっていて、「洗練」が服着てピアノを弾いてる感じである。しかも、ものすごく華がある。この三楽章はかなり音色が綺羅綺羅しくて、ちょっと孔雀を思わせる派手さがあったりして(ラトル版のブラームスもちょっとその気があるけど)。

それにしても、この密度の濃い演奏を聴いてると、ツィマーマンという人は本当に心の底からショパンを愛しているのだなぁと思わずにはいわれない。まぁ、ちょっと愛情過多だっていう人もいるような気はするけれど。

どうでもいいけど、ショパンへの思い入れや愛が溢れてこぼれているところとか、細部に徹底的にこだわってみじみじと積み上げていく凝り性大魔神な感じは、かの「指輪」の監督ピーター・ジャクソンを思わせる。ってそんな連想をするのは私だけか(これも髭繋がりか…?)。

これは、世紀の名演というよりかは、世紀の怪演というべきなんだろうなぁ。超一級のイロモノであり、同時に金字塔的でもあるという、まことに稀有な演奏である。

一つ思うのは、このプロジェクトはツィメルマン一世一代の、ショパンに対するラブレターみたいなものだったんだろうということ。ショパンも当代一のピアニストにこれだけ敬意の念を払われれば墓の下で喜んでいることだろう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年4月25日 (火)

Unexpected Dreams: Songs From the Stars

B000EHQ8ICUnexpected Dreams: Songs From the Stars
Various Artists
Rhino / Wea 2006-04-25

by G-Tools

1.Summertime -- Scarlett Johansson
2.Sweetest Gift -- Ewan McGregor
3.In My Daughter's Eyes -- Taraji P. Henson
4.My Heart Is So Full of You -- Jennifer Garner
5.To Make You Feel My Love -- Jeremy Irons
6.Goodnight My Angel -- John Stamos
7.Little Child -- Lucy Lawless
8.Wish Song -- Marissa Jaret Winokur
9.Greatest Discovery -- Eric McCormack
10.No One Is Alone -- Victor Garber
11.Night Shift -- Julia Louis-Dreyfus
12.Golden Slumbers -- Nia Vardalos
13.Lullaby in Ragtime -- John C. Reilly
14.Goodnight -- Teri Hatcher


ちゃんと発売日に着ましたよ。大人の為の子守歌(?)集。バックはロサンゼルス・フィルのメンバー。フルオケではなく、比較的シンプル。

さて、これを聞いて眠くなれるか否かという機能性は置いといて、やっぱり目玉はユアンのお歌(少なくとも私的には)。
というわけで、ユアンの「Sweetest Gift」。甘々ですな、これ。ユアンって普段喋る声と歌う声の印象が結構違うけれど、なんか歌声の方が圧倒的に良い声だなぁと思ったりして。なんか無茶苦茶SweetでLovelyなヒトみたいよ、ユアン(普段はそうではないと言いたいワケでは無いのだが、素ユアンと歌ユアンは別人格のような気がしてならない私)。

前後するけれど、トップバッターのスカーレット・ヨハンソンは、ハスキー・アンニュイ・セクシー路線で、すごく予想通りで笑ってしまった。なんかヘレン・メリルとか、白人系のジャズシンガーを彷彿とさせるような。お嬢さん、まだ21歳だよねぇ?

あとは「Golden Slumbers」は好きな曲なので、入っててちょっとビックリ&嬉しい。

これでヒュー・ジャックマンが入ってたりしたら言うこと無いんだけどなぁ、と無いものねだりをしつつ、何となくお休みなさいモードへ。。。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2006年4月24日 (月)

ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女

★★★★☆

ナルニア、私の中ではさほど盛り上がっておらず、DVD鑑賞か?という気分も5%くらいあったのだが、なんとか映画館で鑑賞できた。結論としては、行って良かったです。しっかり作った王道ファンタジーという感じで、大変楽しく見られた。原作未読なので、原作の映画化としてどうなのか?という判断はできないけれど、ストーリーの流れとしてそんなに不自然なところは無かったような気がする。いずれ原書も読んでみよう。

四人姉妹の造形が良い。それぞれの子役の容姿が必要以上に美形だったり可愛すぎないところとか、それぞれの立場(長兄、長女、末っ子等)によるキャラクターの違いなんかが、いかにもありそうな感じでリアル。
中でも、ルーシーは物語の鍵になるだけに、良い子役を探してきたなと思う。こましゃっくれててちょっと可愛くない感じが、可愛い(どっちだ)。

ティルダ・スウィントンの白い魔女は大ブラボー。コンスタンティンのガブリエルなんかもそうだったけれど、ちょっと独特の雰囲気があって、こういうファンタジーにはとてもよく合ってる。二刀流の身のこなしも素晴らしくカッコ良かった。

以下ネタバレ有り。

続きを読む "ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年4月23日 (日)

続 ツィメルマンのコンサート用、個人的予習CDの数々

予習用CD追加。

B0007INZL6ショパン:マズルカ&即興曲集
フランソワ(サンソン) ショパン
東芝EMI 2005-03-02

by G-Tools

まぁ、これはこれとして。

実は、私は「ポーランドの民族舞曲としてのマズルカ」というのがどういうものなのかイマイチよく分かっていない。ポロネーズなんかもそうなんだろうけれど、やっぱりリズムの取り方なんかが特有なんだろうなぁ、ということは想像できるのだが。おそらくは、外国人がやるとどうもギクシャクしがちな何かがあるというか。誰か、是非に「正しいマズルカ」を録音してください。「誰か」というか、お髭氏に言ってるんだけどね。お髭氏だったら、完璧なリズムの高貴そのもののマズルカになること間違い無しなんだけどなぁ。

B00005QHY7Grazyna Bacewicz: Piano Works
Grazyna Bacewicz Ewa Kupiec
Hanssler 2001-12-31

by G-Tools

某リアル大型CD展で「ツィメルマン演奏曲決定!」というポップと共に、バツェヴィッツのピアノ曲のCD(日本人のピアニスト。名前忘れてしまった)が置いてあった。「Kupiec版は4月下旬入荷予定」ってあって、「ははぁ、お髭氏のプログラム発表見て、今海外から取り寄せ中なワケね…」なんて思いつつ帰ってきたのだけれど、アマゾンで見かけてついぽちぽち。

おまけ。バツェヴィッツつながり。

B00005HMP2アンコール!
五嶋みどり マクドナルド(ロバート) クライスラー
ソニーミュージックエンタテインメント 2000-11-01

by G-Tools

ウチに古くからあるCD。私のじゃないな、誰のだろう(←数年前に実家から「勝手に」持ってきた物で所有者不明)。この中に一曲だけバツェヴィッツの小品が入っていた。だからどうということではないのだけれど。そういえば、みどりちゃん、最近新譜が出てないなー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月20日 (木)

甘味を求めて

京都をかすったので、いつも通り和菓子買い。なんか和菓子だけで、飲みに行くぐらいの金額使ってるよ、私(土産も頼まれたしね…)。

今回は、鼓月さんで色々と買ってみた。

Wagashi

写真左から順番に。

緑山薫風
和菓子のような洋菓子のような。抹茶の焼き菓子(マドレーヌ系?)の中に餡、という感じ。

花すだれ
季節物。桜葉入り道明寺餅。ピンク色の、見場の良いお菓子。

花あそび二種(桜葉風味、黒糖風味)
つるっとした一口羊羹。お味は、本当に桜葉風味、黒糖風味そのまま。

鼓月に限らず、ピンク系の春物(限定)商品が一杯並んでて、やっぱり春だなぁという感じ。


オマケ写真。ぽっかり、ぽっかり。

Moon

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年4月16日 (日)

ツィメルマンのコンサート用、個人的予習CDの数々

プログラムも(一応)出揃ったので、所有CDをひっくり返して予習などする日々。お勧めCDというわけではないのであしからず。

・モーツァルト ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330

B00005HVO0モーツァルト:Pソナタ全集
ラローチャ(アリシア・デ) モーツァルト
BMG JAPAN 2001-04-25

by G-Tools

α派出す用にモーツァルトも良かろうかと思って、HMVで比較的安く入手した5枚組。ラローチャって、ツィメルマンが尊敬しているらしい。
HMVの商品頁へ


・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 op.13 「悲愴」

B0002ZF0D0ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番
横山幸雄 ベートーヴェン
ソニーミュージックエンタテインメント 2004-11-17

by G-Tools

自分で弾いたことのある曲というのは、別に予習しなくても良いかぁ、という気分になるので、まだちゃんと聴いてない。。。


・ ショパン バラード第4番へ短調op.52

B00005FHXJショパン:バラード.幻想曲
ツィマーマン(クリスティアン) ショパン
ユニバーサルクラシック 1991-05-25

by G-Tools

本人。

B00006GJMIショパン:24の前奏曲
ルガンスキー(ニコライ) ショパン
ワーナーミュージック・ジャパン 2002-09-26

by G-Tools

「若き皇帝」ことルガンスキーのショパン前奏曲集(「若くない皇帝」はツィメルマンでOKでしょうか?って誰に訊いてるんだ、私…)。バラード第4番も収録されてて、これがなかなか良い演奏。そして、このアルバム自体、大変なお勧め盤。アマゾンでは品切れだけど、HMVでは普通に買える。
HMVの商品頁へ


・ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ

B000000AHGRavel: Piano Music, Vol. 1
Maurice Ravel Louis Lortie
Chandos 1992-10-28

by G-Tools

長らくサイドバーに一言感想をぶら下げてたけれど、この度本記事に昇格(?)。
ロルティって、本当に上手いなぁと感心したアルバム。このラヴェルは都会的でスタイリッシュ、クールかつ鮮やか。爽やか系。「水際立った」という形容詞はこういう演奏のためにある。「ラ・ヴァルス」なんか、あんな複雑怪奇な曲なのに、ちゃんと全部の音が聴こえてくる。
この人、なんでこんなにマイナーなんだろうか。謎。
HMVの商品頁へ

B0000VM3Y0Louis Lortie Plays Ravel's Complete Works for Solo Piano
Maurice Ravel Louis Lortie
Chandos 2004-01-20

by G-Tools

こちらはラヴェルのピアノ独奏曲全集。私は持ってないけれど、こっちの方がお徳だったかも。

B00009PN88ラヴェル:ピアノ全集(2)
フランソワ(サンソン) ラヴェル
東芝EMI 2003-07-24

by G-Tools

ラヴェルといえばフランソワ。天才的な感性の煌きという意味ではやっぱり凄い演奏だと思う。「色彩的」と形容されるラヴェルの音楽を実に見事に体現してるし。ただ彼の場合、おそらく、同じ演奏って二度とできないんだよね。。。

B00005G7QTラヴェル:夜のガスパール
ラローチャ(アリシア・デ) ラヴェル
ソニーミュージックエンタテインメント 1996-06-21

by G-Tools

感想書くほどちゃんと聴いてません。


・バツェヴィッチ ピアノ・ソナタ第2番

予習無しのぶっつけでいく予定。多分、探せばどこかでCD売ってるんだろうけれど。


・ショパン 4つのマズルカop.24

は、我が家のどこかに何かあるような気がするからこれから探そう。


・ショパン ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35

B00005HUA6ショパン/ピアノ・ソナタ 第2&3番
アルゲリッチ(マルタ) ショパン
ユニバーサルクラシック 2001-02-25

by G-Tools

ツィメルマンの予習としてアルゲリッチというのは、あまりにあまりな気もするのだけれど。私としては、ポリーニ版で予習したいところなんだけど、持ってないし。

B00006BGSZショパン:Pソナタ第2&3番
ポリーニ(マウリツィオ) ショパン
ユニバーサルクラシック 2002-09-25

by G-Tools

中古で探そうかな。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年4月15日 (土)

ケルティック・ウーマン

B000CSUYJMケルティック・ウーマン
ケルティック・ウーマン
東芝EMI 2006-02-01

by G-Tools

購読している映画評のメルマガで「天使の歌声」「究極の癒し系」と絶賛紹介されていて、普段だったらその手の安易な形容詞は「マユツバ~」と思ってしまうんだけど、サンプルを聴いてみたらこれがなかなか良い。こりゃ相当疲れてるのかな?と思いつつ、何かのついでにぽちっとな。

ケルティック・ウーマンは、アイルランド出身の女性4人のヴォーカル+ヴァイオリニストのユニットである。これは日本初お目見え盤。

相変わらずフィギュア関連のCDの売れ行きが好調な、昨今の日本音楽業界だけれど、この「ケルティック・ウーマン」もそのうちの1枚だったりする。
この中の「You Raise Me Up」は、荒川静香選手がトリノのエキシビションで使用した曲らしい(「らしい」っていうのは見たけれどよく覚えてないから←アンテナ錆び錆び)。
なお、この「ケルティック・ウーマン」、アメリカではバカ売れ状態で何十週にも渡って1位を独占というなかなかスゴイ状態になってるらしい。アメリカもストレス社会だからな…。

4人のヴォーカルはいずれもよく耳に馴染む透明感のある美声で、確かにストレスゼロで聴ける。よく引き合いに出されるサラ・ブライトマンより、格段に聴き易い(私がサラを苦手にしてるだけなんだけど。普通は「鈴を転がすような」と形容されるであろう、あのラリラリビブラートがちとダメなんですよ…)。
個人的には、アイリッシュ・パブなんかに行くとよくかかってる、ミニマルミュージックみたいにサビが無くてエンドレスで続くんじゃないか?みたいな、民族音楽テイストの強いインスト曲も良かったな。エンヤの「May It Be」のカヴァーも非常に気持ちよく聴けた。

私は、日頃はかなり「一生懸命」音楽を聴くのだけれど、そういう聴き方をしていると疲れることもある。そういう時にはこの手のアルバムも良いよなぁ、と思ったりするのである。まぁ、ちょっと耳あたりが良過ぎるのは否めなくて(だから売れてるんだろうけれど)、これを聴いたあとはまた歯応えのあるガッツリ系の音楽が聴きたくなる私(別に貶してんじゃないよ)。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年4月12日 (水)

ツィメルマン来日公演(2006)プログラム 続報

一応、プログラムが出揃ったようです(当日変更とかもあるんだろうけど…)。

東京ABプロに関しては、

【Aプログラム】
5/20(土) 6:00p.m. サントリーホール
6/10(土) 6:00p.m. 横浜みなとみらいホール

  モーツァルト ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330
  ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 op.13 「悲愴」
  ショパン バラード第4番へ短調op.52
  ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ
  バツェヴィッチ ピアノ・ソナタ第2番

【Bプログラム】
6/2(金) 7:00p.m. サントリーホール

  モーツァルト ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330
  ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ
  ショパン バラード第4番へ短調op.52
  ショパン 4つのマズルカop.24
  ショパン ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35

なお、全国各地のプログラムはまだ確定してない所が多いみたい(全国各地はAプロか?なんて以前書いたけれど、そうでもないらしく、Bプロのところもある模様)。

ショパンやらなかったら暴れてやるって人もいるだろうから、とりあえずバラード第4番をやるっていうのは朗報ですね。私も嬉しい。
予習は是非こちらで↓。これは20年くらい前の録音だから、多分今のツィメルマンの演奏とは違うんだろうけれど。どういう風に変わっているんだろうなぁ。この世にあれ以上のバラード第4番は存在しないし、今後あれを超える物は出ないだろうとすら思っている私は、今回実演で聴くのが楽しみであり、怖くもあり(果たして、「今」のツィメルマンは20年前の演奏を超えることができているんだろうか…。ぐるぐる)。

B00005FHXJショパン:バラード.幻想曲
ツィマーマン(クリスティアン) ショパン
ユニバーサルクラシック 1991-05-25

by G-Tools

褒め倒している過去レビューはこちら↓。コレ、何度聴いても打ちのめされるんだよなぁ。。。
クリスティアン・ツィマーマン「ショパン 四つのバラード/舟歌/幻想曲」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ツィメルマン ショパンのピアノ協奏曲第1番聴き比べ #3

③本人弾き振り+ポーランド祝祭管弦楽団版(1999)
スタジオ録音

B00005FJ6Fショパン/ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
ツィマーマン(クリスティアン) ポーランド祝祭管弦楽団 ショパン
ユニバーサルクラシック 2000-01-13

by G-Tools

ショパン没後150年記念プロジェクトとして、ツィメルマン自ら故国ポーランドの若手奏者をオーディションしてオーケストラ(ポーランド祝祭管弦楽団)を設立・運営し、自身は指揮者とピアニストを兼ねている。いわゆる弾き振りである。
これは全部で8ヶ月を要したビッグプロジェクトで、数ヶ月がっつり練習した後にレコーディングをし、3ヶ月に渡る世界ツアーに出て40公演をこなしたそうだ。ちなみに、資金的には、銀行などのスポンサーが付いたとはいえツィメルマンが9割出資しており、数年前のインタビューでは、いまだに出資分を回収していないといっていた。

ツィメルマンにとって、「理想のオーケストラを作って、自分の思うようなショパンを演奏する」ということは、デビュー以来、20年来の夢だったそうだ。自腹を切ってでもやりたい企画だった、ということである。

通常は、協奏曲の演奏というのは打ち合わせとゲネプロでもう本番というのが普通だそうで、実にあっさりしたものらしい。「1曲に10年かける」とか言ってる人間にとったら、そういうビジネスライクなやり方が耐え難いものであろうことは、容易に想像がつこうというもの。

このプロジェクトの時には、20年来の欲求不満を晴らすべく(?)、一音一音、ワンフレーズワンフレーズ、とにかくみっちり練習をしたそうだ。なんと朝から朝まで、1日20時間リハした日もあったらしい。プロオケっていうよりも、完全に部活かアマオケの合宿ノリだな。。。
あのツィメルマンの完璧主義に付き合うのはそれはそれは大変だろうなぁと、オケの皆さんには同情を禁じ得ないのだが(どうも嬉々として付き合ってた節はあるけれど)、本人も過重労働で疲労困憊状態だったらしい。そりゃそうだ。協奏曲のソリストってだけでも大仕事なのに、指揮者として総譜(スコア)を勉強して、全体の音楽を組み立てて各パート・奏者に指示を出し、加えてプロジェクトの事務的なことにも責任があるわけで。もちろん事務スタッフはいたようだけれど、どうもツィメルマン自身が、オケの使用楽器の借用や運搬、団員の舞台衣装のデザイン、ツアー中の食事のメニューの内容に至るまで事細かに気を配って自ら動き、挙句の果てには若い演奏家を教育すべく「ホテルではお行儀良く」「きちんとお礼を言うように」「メイドさんに迷惑をかけないように」などとまるでお母さんのようにマナー講習までやったというのだから、果たしてピアノを弾く時間なんてあったのか?と突っ込みたくなってくる(それにしても、やっぱりこの人、ド真面目である。ピアノ界のマスター・ケノービ…)。
映画でいえば、プロデューサー兼監督兼撮影監督兼キャスティングディレクター兼主演といったところだろうか。なんとも働き者だなぁ。そのエネルギーをもう少しCD録音に向けて欲しいよ、私は。。。

とりあえず前置きだけ書いて、#4に続く(え?)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月10日 (月)

ツィメルマン来日公演(2006)プログラム(一部)

先日もちょこっと書いたけれど、ツィメルマンの来日公演のプログラムが何となく出始めている。

東京のABプロも発表になった。

【Aプログラム】
5/20(土) 6:00p.m. サントリーホール
6/10(土) 6:00p.m. 横浜みなとみらいホール
  モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 op.13 「悲愴」
  ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
  バツェヴィッチ:ピアノ・ソナタ第2番  ほか

【Bプログラム】
6/2(金) 7:00p.m. サントリーホール
  モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330
  ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ  ほか

うーん、うーん、コレ、発表になったっつーか、、、まだ悩み中なのか?

全国各地(東京Bプロ以外)のプログラムについては、今発表されてるのはどれもAプロのようなので、基本はAプロってことになるのかな。私が行く予定の会場もAプロの内容で発表になってた。

だけど、この「ほか」ってのが曲者だなぁ。Aプロも、時間的にはあと大曲1曲演奏できそうな感じだし。今やってるアメリカのツアーでは、ショパンのピアノソナタ第2番(葬送行進曲付)を弾いてるみたいなんだけど。むー…。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

続・絶版CDをめぐる冒険 フランス語でお買物顛末記 #3

郵便局で扱う国際送金は2種類ある。受取人の住所宛に送金する方法と、口座(郵便振替口座又は銀行口座)に送金する方法である。国際為替を送るというのは、住所宛送金のことである。

フランスに国際為替を送るには、極めて簡単である。身分証(免許証等)を提示して、郵便局窓口でくれる住所宛送金の申し込み書に必要事項(相手の氏名・住所、自分の氏名・住所・電話番号、送金目的、金額等)を記入するだけであとは郵便局がやってくれる。フランスの場合は電信とか普通とかいう区別も無いらしい(アメリカ宛の場合はもう少し細かく選択肢がある模様)。「○○ユーロをこちらの住所に送りたい」というと、その日の為替レートで換算し、その場で手数料(10万円以下は1000円だったのだが、なんか最近値上がりしたらしい)を足した金額を払う。控えを受け取って終わり。為替の現物を確認することもない。為替が先方の手元に届くのに1週間前後かかるって言ってたかな。ちなみに、手紙を同封することはできないので、今回は通信欄に「CD代金」と記入しておいた。

帰宅後は、また仏作文。
「今日国際為替を送ったので、届いたら、商品は下記の住所に送ってください」とメールを書くと、「Tres bien!」と、また超高速でメールが返ってくる。店主ぴえーる、日がな1日、メールチェックしてんでしょうかね。。。しかしこのメール、文字化けしちゃって微妙によく分からないところがあるのが困りものであった。日本語の虫食い文だったらある程度予測が可能だけれど、いかんせん外国語、それも英語ではなく、第二外国語ですらない言語である。
化けているのは、フランス語のアクサンの部分なので、もしかしたらアクサンテギュは○○に、アクサングラーヴは△△に化けるとかそういう法則性があるのかしらん、などと思って暗号解読よろしく、PCとにらめっこしてみる。そして、ハタと気が付いたのは、Webのブラウザでメールを見て、エンコードを変更すれば良いということだ。案の定、Webメールの方から開けてエンコードを西ヨーロッパ言語に設定したら、綺麗に読めた。良かった。。。内容はなんてことのない、「在庫確認して脇にのけといたからね」というお知らせであった。

さて、あとは待つばかりである。「為替がそちらに到着して、商品を発送する時にはメールで知らせてね」と書きたかったけれど、未来形の動詞活用をすっかり忘れてるので(ヲイ…)面倒くさくなって書かず仕舞い。まぁ先方はマメそうだし、多分知らせてくれるような気がする。。。

待つこと一週間強。そろそろ為替が着いても良い頃合である。でも郵便局の係員は為替到着に最悪10日くらいかかることもあると言っていたし、何しろ相手はフランス人だから(偏見です)そんなに焦ることも無かろうなぁ、とのんきに構えていたところ。ある日、帰ってきてポストを覗き込んだら、、、荷物が来てる。ひーーー、速い!為替を送ったのが3月20日(月)。荷物の消印は3月24日(金)。ブツの到着が3月30日(木)。まさに、トン、トン、トンである。

普通の通販だったら「届いたよ」メールなんか出さないけれど、今回ばかりは「CDを受け取りました。すばやい対応、ありがとうございました」と、たどたどしくお礼メールを書いた。そして、またもや速攻で「Tres bien!楽しんで聴いてね!」(ええ、そりゃもう)というお返事が届く。最後まで筆マメで気さくな店主ぴえーるであった。

なお、届いたCDについては、「ツィメルマン ショパンのピアノ協奏曲第1番聴き比べ」の#4か#5かでレビューを上げるつもり(そんなに続けるつもりか、アレ…)。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年4月 9日 (日)

Unexpected Dreams: Songs From the Stars

B000EHQ8ICUnexpected Dreams: Songs From the Stars
Various Artists
Rhino / Wea 2006-04-25

by G-Tools

映画スターやTVスターが大人用の子守唄を歌うコンピレーションアルバム。ビッグネームは、ユアン、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・アイアンズあたりかな?

そろそろ発売日が近付いてきたので、やっと密林で予約完了(別にヤル気が無いわけではなくて、あまり前に予約を入れてもその分早く到着するわけではない、という話があるので)。

久々にEwan君のお歌が聴けるかと思うと楽しみ。なお、ネット上にはサンプル音源も転がっているようだけれど、何となく自粛。CDをデッキに入れて、「どんな曲かな~」とワクワクドキドキ待つあの瞬間が良いのだ。

このCD、寝つきが非常に悪い私の救世主になってくれないものか…(多分無理。余計目が冴えるような気がする)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

続・絶版CDをめぐる冒険 フランス語でお買物顛末記 #2

問題は該当CDを見つけた所が、フランス語のWebサイトだということ。当然のように、英語頁などというありがたいものは無い。ドイツのお店じゃなくて良かったーなどと喜んでる場合ではない(ドイツの場合、英語で注文OKな気がするからむしろ楽かも)。

一渡りざっと店内を見回してみると、個人経営のこじんまりとしたお店のようで、どうも古い本とか写真とかヒストリカルな物が専門の模様。その一角にCDコーナーもあるという感じで、ちょっと独特である。

アマゾンであれば、フランス店だろうがドイツ店であろうがさほど抵抗は無いのだが、今まで、英語圏以外でこういう小さなお店と直接取引をしたことは無い。さてどうしたものか。。。しかも、カード支払いは無しで、銀行振込みか為替かキャッシュである。
うーん、困ったなぁ。路面店じゃあるまいし、まさか商品名だけ書いて「S'il vous plait!(=Please!)」とメールを出す訳にもいかんし。しかし、お値段は極めて常識的である。ごく普通である。っていうか、CD2枚組で16ユーロは安い。そもそも、高いの安いのと選択肢が一杯あるわけでもなく、見つけたら即買いなブツなのだが。

とりあえず、郵便局に行って、海外の銀行口座に振り込む方法を確認してみることにした。いざ訊いてみれば、そんなに難しくないし、手数料も法外というほどではない(銀行から海外送金するとものすごい手数料取られるけれど)。これは何とか行けそうな気がするゾ。。。

というわけで、いざ仏語作文に突入である。
まずは英語でメールを送ってみて相手の出方を見るという選択肢もあったのだが、基本的に平均的なフランス人の英語力というのは日本人のそれと大差無いので、英語だと仮に相手に悪意が無くても放置される可能性がある(ただし、フランス人のインテリ、エリート層の英語力の高さは日本人の比ではないような気がするけど)。返事をイライラと待ったり、催促のメールを作文するのも二度手間で嫌なので、最初からフランス語で送り付けた方が結局のところは万事スムーズだろうという判断である。

しかしだ、英文メールの例文というのはネットに落ちている。本当に一杯落ちている。ツギハギしさえすれば、どんな状況にも対応可能である。一方、フランス語は…。無いんだ、これが。ネットは役に立たず、頼れるのは我が家に一冊だけある仏語の手紙の書き方の本だけである。発行年がちょっと古く、メールの書式には対応していないのが難だが、この際贅沢は言ってられない。幸いにして、商用の文例がそれなりに載っているのでそれを切り張りすること小一時間、何とか一通の仏文メールが完成した。

こんな感じ。かなり丁寧な文体で書いてみた。

「拝啓 下記のCDを注文したく思います。貴店が日本からの注文を受け付けてらっしゃっているか、お知らせ下さい。もし注文をお受けいただけるのでしたら、支払い方法、航空便の送料、その他手数料等お知らせ下さい。
○○○○○○○○(CDの内容をHPからコピー) 
敬具
P.S.フランス語は得意ではないので、文中に間違いがありましたらお許し下さい。
住所
電話&Fax番号
名前」

日本語にすると大した量無いのね。たったこれだけ書くのに大汗かいてて、情けない。

出す前はさすがにちょっと悩んだ。相手から長文メールが来たらどうしようとか、何かトラぶった時にどーすんだ、とか、返事来ない時に催促メール出すの面倒だぞとか。

でもまぁ、書いちゃったものは勿体無くて消せない貧乏性。覚悟を決めて送信ボタンを押す。えいやっ。

2、3日で返事が来れば上々、くらいの気分だったのだが、なんと30分後に返事が来た。本当にフランス人なのか?もしかしてケベック州の店だとかそういうオチがあったりするのか?と偏見にまみれたことを考えながらメールをあけると、実にあっさりと「OK。送ってあげるよ。送料込みで○○ユーロ、郵便でキャッシュか国際為替を送ってね」と書いてある(郵便でキャッシュは送れないと思うけど…)。
ひえぇぇぇぇ。レスポンス速過ぎです、お兄さん(オジサンか?)。しかも、明らかに気を使って易しい単語を使ってシンプルに書いててくれている。
フランス人というのは概して、外国人がフランス語使ってコミュニケーションを取ろうと努力する姿勢を見せると、途端に「ものすごく」親切になるんだよなぁ。。。

しかし為替。国内外問わず、送ったこと無いんだよね。でも、「日本からそちらの銀行口座に郵便局経由で入金できますので、口座番号を教えて下さい」とフランス語でメールを書いて送るのは、、、ものすごく面倒だし、相手も銀行振込の手数料を考えて「為替」を指定してきたんだろう。人間、なんだかんだいってやっぱり楽な方に流れるのである。大慌てで国際為替のことを調べ、為替を作りに再び郵便局へ向かう。

#3に続く。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 8日 (土)

続・絶版CDをめぐる冒険 フランス語でお買物顛末記 #1

以前、このブログの近況コーナーでなんだかんだと騒いでいた、フランス語でお買物企画(企画なのか?)の顛末記である。世の中には、やや難易度の高い海外通販に果敢に挑まれる方もいるだろうから、参考になれば幸い、ということで(海外通販は事故も多いから、別に推奨はしませんが)。

しかし、アレだ、クラシックのCDに凝りだすとえらいこっちゃということがよく分かった。家人で(CDに限らず)コレクター予備軍がいるのだが、そいつがレアCDを探して東奔西走しているのを横目で見ながら「よーやるわ」と思っていたのだが、まさか自分が同じことをすることになるとは思わなかった。血だろうか。

物は、先だってご紹介したポエム佐久間的音源。
コレね。

「(ツィメルマンがコンクール本選で)コンチェルト・ホ短調を弾いたときなど、フレデリック(・ショパン)本人が陽の光輝く音の道、希望に燃ゆる光の中を世界制服へとまっしぐらに突き進んでいくかに思われた」(「ものがたりショパンコンクール」)。

お髭氏のショパン・コンクール本選時のライヴを収録したCDである(追記:日付がはっきりしないので、もしかしたら入賞者演奏会かも)。

なお、今でこそ「世界一のピアニスト」の誉れ高いお髭氏も、ショパン・コンクール優勝に関しては、意外となんだかんだ言われたようである。ほぼ満場一致の優勝で、ポロネーズ賞、マズルカ賞、ソナタ賞等の各賞をほぼ総ナメにしている一方で、2位のディーナ・ヨッフェを1位にすべきだという声が随分あったとか、「ポーランド人で美形だから優勝できたんだ」とか「将来性を買っての優勝だったらしい」とかまぁ色々。日本の某大物音楽評論家もケチョンケチョンに貶してたらしい(いずれも直接ソースに当たったわけではないので真偽の程はよく分からんけど)。万人が納得するコンクール結果などほとんど存在し得ないとはいえ、こういう時になまじ見目が良いと風当たりが強くなる、という好例(?)かもしれない。

しかし、人の話ばかり聞いてても、実際にどんなものだったのかイマイチよく分からない。やっぱりこれは自分の耳で確かめなくてはねぇ、というわけで「レア音源を求めて3000里」企画開始。

それにしても、アルゲリッチやブーニンなんかだと簡単に手に入るショパコンのライブ音源、お髭氏のはとにかく見当たらない。何となく、本人が抹消したがっているような気はするのが。何しろ、若い頃にLPで出したショパンのワルツ集なんかもCD化を許可しない状態らしいし。

それでも、「International Chopin Competitions The Golden Twelve」という、ショパン・コンクールのライヴ音源をシリーズ化したCDの中の1枚は見つけた(その顛末についてはコチラ)。第8回の優勝者オールソンとツィメルマンという組み合わせで、予選の演奏が中心。プレリュード、スケルツォ、エチュードなんかが入ってる。

本選の協奏曲については、色々な音源がごちゃっと入ったマイナーレーベルの企画CDが存在する、といことは知っていた。ツィメルマンとポゴレリッチという、非常に食い合わせの悪そうな組み合わせなのが何とも言いがたし、なのだが(ついでにケドラ?という人の演奏も一緒に入っている)。

とりあえず、せっせとネット上でツィメルマンで検索するけど出てこない。ポゴレリッチでも引っかからない。指揮者のマクシミウクで探しても、伴奏のワルシャワ響で探してもダメ。八方塞がりな折、これ誰よ?な名前、ケドラで検索したらなんと釣れた。

釣り上げたところで、#2に続く。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

Father's Arcane Daughter

068982680XFather's Arcane Daughter
E. L. Konigsburg
Aladdin Paperbacks 1999-06-01

by G-Tools

総語数23000、YL6くらい?

<ストーリー>
ウィンストン・カーマイケルは裕福で恵まれた生活を送っているが、障害を持つ妹ハイジの面倒を見ることに疲れ、牢獄の中にいるような息苦しさを感じていた。
ある日、17年前に誘拐されて長い間行方不明になっていたウィンストンの異母姉キャロラインが現れる。
彼女は果たして本物のキャロラインなのか?ウィンストンは、戸惑いながらも、彼女に対して親しみを持つようになる。

邦訳「なぞの娘キャロライン」。この邦題はちょっとアレですが。

Konigsburgって、理屈っぽくて構築的な作家だな。かっちりしてるんだけど、話がどこに向かうのはよく分からないようなところがあって、全然不快じゃないけどちと読み難い。
でも、ミステリーっぽいテイストの中、カーマイケル家という閉じた世界にいる兄妹が、キャロラインという外的因子(一種の異物みたいなもんですか)と遭遇することで変化し、成長していく様子をリアルに描いてて、とても良いお話であった。
登場人物の心情が綺麗事過ぎないところも良い。そういうところ、Konigsburgって割と冷徹だと思うけれど、むしろ大人向きの作家かもしれない。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年4月 6日 (木)

紅茶とストレスと健康と

割とよくお買物をしている紅茶専門店の京都セレクトショップの「がぶ飲み!キャッスルトン茶園TGBOPファーストフラッシュ」、当たりだった。100g980円。コストパフォーマンスは抜群。

文字通り、がぶ飲み中。だって、ちゃんと美味しいのよ。

実を言うと、ここのところ甚だしくストレスフルな生活をしているため、結構胃にきてるんだけど、まるで喉風邪をひいててもタバコを吸う愛煙家のように、紅茶1日1ℓ生活を続けている。
だって、飲まなければ飲まないで、ストレスになるし(居直り気味?)。

じゃぁ、なんか別の方法でストレス解消を、と思ったところで、お買物なんかは例え健康に害が無くても財布に与えるダメージは計り知れない。先日、HMVのポイント還元で1000円割引になって「わーい」とか喜んでいたけれど、よくよく考えてみれば、それだけ大量に買物をしてるってことである。怖いので、一体どのくらいの枚数を買っているのかは数えてない(HMVだけじゃないしね…)。

還元といえば、アマゾンのギフト券還元プログラムが4月からお得になった。本とCDを買った場合、1月5000円以上で500円バック、10000円以上で1000円バックと、従来の2倍の還元率である。本とCDという組み合わせ、なんか私のためにあるような企画で、これでまた買物が増えそうな予感がびしばしとしている。プラマイ0か、もしかしたらマイナスになるんじゃないだろうかなぁ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年4月 5日 (水)

ツィメルマン来日公演(2006)日程(備忘録)

いちいち検索するのも面倒なので、ここにメモ。現在、カレンダーとにらめっこ中。。。


2006年05月07日(日) 17:00 盛岡市民文化ホール
問合せ先: TEL 019-621-5100

2006年05月09日(火) 19:00 札幌コンサートホール 大ホール
問合せ先: オフィス・ワン TEL 011-612-8696

2006年05月14日(日) 17:00 豊田市コンサートホール
問合せ先: TEL 0565-35-8200

2006年05月16日(火) 19:00 静岡音楽館 AOI
問合せ先: TEL 054-251-2200

2006年05月18日(木) 19:00 倉敷市民会館
問合せ先: くらしきコンサート TEL 086-422-2140

2006年05月20日(土) 18:00 [開場 17:30] サントリーホール(大)
問合せ先: ジャパン・アーツぴあコールセンター TEL 03-5237-7711

2006年05月21日(日) 16:00 東京文化会館 大ホール
問合せ先: 都民劇場 TEL 03-3572-4311

2006年05月27日(土) 17:00 兵庫県立芸術文化センター大ホール
問合せ先: TEL 0798-68-0255

2006年05月30日(火) 19:00 アクロス福岡 福岡シンフォニーホール
問合せ先: アクロス福岡チケットセン TEL 092-725-9112

2006年05月31日(水) 18:45 愛知県芸術劇場コンサートホール
問合せ先: TEL 052-241-8118

2006年06月02日(金) 19:00 [開場 18:30] サントリーホール(大)
問合せ先: ジャパン・アーツぴあコールセンター TEL 03-5237-7711

2006年06月03日(土) 17:00 京都コンサートホール 大ホール
問合せ先: TEL 075-711-3090

2006年06月04日(日) 18:30 壬生町中央公民館
問合せ先: TEL 0282-82-0108

2006年06月06日(火) 19:00 富山市芸術文化ホール
問合せ先: 北日本放送 TEL 076-432-5555

2006年06月07日(水) 19:00 浜離宮朝日ホール
問合せ先: 朝日ホールチケットセンタ TEL 03-3267-9990

2006年06月09日(金) 19:00 武蔵野市民文化会館(ARTE)
問合せ先: TEL 0422-54-2011

2006年06月10日(土) 18:00 横浜みなとみらいホール 大ホール
問合せ先: 神奈川芸術協会 TEL 045-453-5080

2006年06月11日(日) 17:00 所沢市民文化センター <ミューズ>
問合せ先: ミューズ・チケット TEL 04-2998-7777

うわぁ…。
改めて並べてみると、結構なハードスケジュールかも。オジサン頑張るねぇ。ピアノ持って歩くんだろうに(?)、大丈夫なのか?(まぁ日本では、本人は新幹線移動なんだろうけど)

気になるプログラムは、とりあえず盛岡、倉敷、福岡等、一部地域分は発表されてる模様。

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 KV.330
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」op.13
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
グラジナ・バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番(日本初演) ほか

だって。バツェヴィチって誰だ?と思ったら、ポーランドの作曲家らしい。
うーむ、ラヴェルはちょっと真剣に聴きたい。モーツァルトも天上の調べだろうなぁ。。。

東京公演はプログラム2種類ってのも気になるところ。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年4月 4日 (火)

ブレハッチ君のことなど

なぜ君付けなのか、よく分かりませんが。

ラファウ・ブレハッチ。2005年のショパン・コンクールの優勝者。1985年生まれの20歳。ポーランド人。

といっても、去年のショパン・コンクール自体は全然追いかけてなくて、むしろお髭氏絡みというか、「1975年のツィマーマン以来、30年ぶりの地元ポーランド人優勝者」ということで引っかかったという感じ。
それでも、コンクール時のライヴCDの発売時に、町のCD屋でちょっとだけ試聴をしたことがある。聴いた瞬間に、「うわぉ、いかにもショパンだぁ~。それにしても、今回は随分王道路線できたもんねぇ」とそのあまりの正統派ぶりに驚いたんだよね。でも、その時はそのままスルー。

ところが、ここのところピアノを一生懸命聴いていたり、ブレハッチの「尊敬してるのはツィマーマン」発言とかもあって、ついつい2枚出てるコンクール時ライヴCDの本選の協奏曲第1番の方をぽちっとな。

B000CIXKH0ラファウ・ブレハッチII
ブレハッチ(ラファウ) ショパン
ビクターエンタテインメント 2006-01-21

by G-Tools

感想。
一見(聴)、没個性的である。インパクトに欠けるというか、少し地味かな、と思った。
全体的に、とつとつというか、えらく一生懸命弾いている感じがある。ただそれはあっぷあっぷしてるとか危なっかしいということではなくて、とにかく誠実に生真面目に弾いてるって感じで、思わず「がんばれ~」と応援したくなるような雰囲気があるということ。技術的には非常に安定していて破綻が無いし(っていうか、ものすごく上手い)、一つ一つの音色のクオリティは非常に高い。硬質で濁りの無い美音で、とにかく品が良くて端正である。
技巧によって聴き手を圧倒するような、自己顕示的なところは全く無くて、高い技術力に比してやや控え目でクラシカルな印象である。うーん、今時こういうタイプはちょっと珍しいかもなぁ。

なお、ショパン・コンクールというのは5年に1度の開催で、言ってみればピアノのオリンピックみたいなものである。そのオリンピックで、地元ポーランド国民の期待を一身に背負うというのはそれはそれは大変なことらしく、ブレハッチ君、コンクール期間中はあまりのプレッシャーの大きさに目の下クマクマ、頬はコケコケだったそうだ。

だけど、演奏自体は実に落ち着いている。むしろちょっと落ち着き過ぎというか、慎重過ぎたような感もあるけれど、コンクールという異常な状況下でこれだけきっちりと弾けるのは凄いと思うし、とにかく立派にショパンしてて、「ショパンの協奏曲っていうのはこういう風に弾くんですよ」というお手本のような演奏になっている。

今のままでも十分大したものだけど、数年後に大化けしたりするかなぁ。ちょっと楽しみではある。ただ、ツィメルマンくらい化けちゃうとそれはそれで反則という気がしなくもない(アレはどう考えても化け過ぎだろう…)。


というのは、ちょっと前に書いてた文章である。
色々あって、ダラダラと続きがある。

続きを読む "ブレハッチ君のことなど"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »