Liszt: Sonate H-moll / Nuages Gris / La Notte / La Lugubre Gondola Ⅱ / Funerailles Krystian Zimerman
![]() | Liszt: Sonata for piano in Bm; Lugubre Gondola No1&2 Franz Liszt Krystian Zimerman Deutsche Grammophon 1992-04-14 by G-Tools |
こちらも★をずらっと並べたいCDなのだが、感想を書く前にちょっとお勉強メモ。国内版は入手不可で(何故?!)現在輸入版しかないので、タイトルの邦訳からして要確認だし、それよりも何よりも、リストってよく知らないのよ。
①ピアノ・ソナタ ロ短調 Sonata h-moll
リストの唯一のピアノ・ソナタ。ワーグナーが「美に関するあらゆる概念を超越した作品、偉大にして優美、荘重にして高貴な、きわめてノーブルな楽曲」と絶賛した作品(一方で、しばしば「支離滅裂」という謗りを受けてきた作品でもある。個人的には「支離滅裂」説を60%くらい支持したいかも)。
全体は、一応大きく3つの部分に分かれてはいるものの、単一の楽章(一楽章)によるソナタという破格の形式で、トータル30分の大曲。特定の主題が変容しながら循環し、大きな広がりを見せて劇的に展開していく。
②灰色の雲 Nuages gris
最晩年の小品。無調音楽を予告しているかのような、実験的、前衛的な作品。
③夜 La notte
フィレンツェのメディチ家廟墓(ミケランジェロ作)にインスピレーションを得た「巡礼の年」第2年イタリアの2曲目「物思いに沈む人」が、後に「3つの葬送頌歌」の第2曲「夜」に編曲されたもの。
④哀しみのゴンドラ La lugubre gondola Ⅱ
「哀しみのゴンドラ」には第1稿(第1番)と第2稿(第2番)がある。第1稿は、1882年、娘婿であるワーグナーの死を予感して作曲したとされ、遺体を乗せたゴンドラが音も無く波の上を遠ざかっていく情景を描いたといわれる。華やかな技巧を誇示する曲ではなく、極めて内省的な内容。
ツィメルマンが演奏しているのは第2稿。
⑤葬送曲(「詩的で宗教的な調べ」第7番) Funerailles
1853年作曲。あたかも副題の如く「1949年10月」と記載されている。
冒頭は死者を悼む鐘の音。ハンガリー革命で命を落とした愛国者に対するレクイエムであるといわれるが、1949年に亡くなった友人ショパンを悼んでいるという説もある。後半、ショパンの英雄ポロネーズの左手のオクターブの動きに酷似する部分が登場する。
なお、これは連載にしません。次回できっぱり終わらせます。ええ。
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