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2006年6月17日 (土)

Music and Science クリスティアン・ツィメルマン in 東京大学 #1

東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター 分子病態医科学部門 発足記念行事
Music and Science
ピアニスト Krystian Zimerman氏を迎えての演奏会と討論会

平成18年6月16日(金)
午後6時~
東京大学安田講堂にて

第一部 Zimerman氏によるピアノコンサート
曲目 Mozart Piano Sonata C-dur K.330
Chopin Ballade No.4 f-mol op.52 ほか

第二部 討論会“Music and Science”
音楽と科学におけるインスピレーション
音楽と科学における絶対的な真理とその探求
美の探究へのストラテジー(戦略)
専門家になるべきか、広範な興味を持つべきか?
演奏家あるいは科学者の個人的な興味と聴衆あるいは社会のデマンド(要求)の差とその解決について ほか


お髭氏祭りのしめとして、安田講堂に行ってきた。到着したのは開場30分くらい前だったけれど、すでに長い行列ができててぎょぎょぎょって感じだった。
自由席なのでどこに座るかちょっと悩んだのだが、討論会もあるから前の方が良いよなぁと思って、やや右よりの前方の席をチョイス。それにしても、招待席が多かったなー。

お髭氏、薄いグレーのスーツ姿でご機嫌良く登場。やっぱり、燕尾服とは雰囲気が違う。スーツだとピアニストっぽくないのだが、さりとて堅気のビジネスマンにも見えない。あえて言えば、やっぱり学者っぽいような気がする。

モーツァルトのソナタはとても伸びやかな感じで、本当にたっぷりとした歌い方だった。うっとり、うっとり。思わず顔がにやける(いやもう、お髭氏が登場してから、ずーっとにやけっぱなしではあるのだけれど)。音色の綺麗さとかそういうこととは別次元で、「やっぱりお髭氏って歌う人だ!(←実際に鼻歌を歌ってるとかそういう話ではなく)」と改めて思った。優しくて、甘くて、快活な、すんばらしいモーツァルトでした。
今日はバラードよりもモーツァルトの方が楽しめたな。

バラードの後、拍手が鳴り止まず、お髭氏も何度か呼び出されて、何度目かには脇の扉(そこから出入りしてた)からヒョイっと顔を出したりして、茶目っ気たっぷり。
いよいよアンコールやるよ、ということになっても、弾く前に「Very different」と言ったりして(「今までの曲とはちょっと違うよ~」ということでしょう)、やっぱりいつものコンサートと雰囲気が違う。さらに、弾き始めてからからおもむろにこちらを向いて、弾きながら「It's Gershwin」と言ってみたり。それにしても、お髭氏のガーシュイン(プレリュード第三曲)、えらくカッコいいなぁ。ズバズバと切り込んでいく感じで、本当、ノリノリでしたわ。あー、これもう1回聴きたい…。

さらにもう1曲アンコール。アンコール2曲は想定外だったのか、お髭氏、ピアノの前に座って中空をじっと見つめている。まるで「さーて、何を弾こうかな~」と考えてるような。結局「最後はショパンのマズルカを弾きます」とかいって、マズルカ24-4を弾き始めた。
この曲、哀切な雰囲気に満ちてて、好きだなぁ。聴きながら、こういうのは若人が弾いてもダメかも、やっぱりある程度、年齢、経験を重ねた大人の演奏が良いなぁ、などと思ったりした。本当に綺麗な世界なんだけれど、なんともいえない物悲しさがあって、これは人生経験がモノを言うよね、という感じ。
ツィメルマンという人は、非常に聡明で思慮の深い大人でありながら、ある面では青年らしさ(真っ直ぐさ、とでも言いましょうか。それはある種の融通の利かなさだったりするわけだけれど)を多分に持ち合わせた人だと思うのだけれど、そういう良さが滲みでている演奏だったように思う。
お髭氏の日本最後のマズルカ、本当にしみじみとした気分で聴かせていただきました。

さて、続いて討論会だけど、まともなレポは期待しないで下さい。リスニングが撃沈気味だったので。
それでも、#2に続く。

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コメント

すんごい長いお名前の「発足記念行事」ですねー。
なんだかよくわからないけれど、さすが東大って感じ(どんな感じダ)
お話を伺っているだけで、音楽の素晴らしさが伝わってくるようです。
「討論会」レポも楽しみにしてますね。

投稿: 丸々 | 2006年6月18日 (日) 00:58

初めて安田講堂の中に入りましたー。1100人くらいのキャパシティでしょうか。思ったよりも小さかったです。

「分子病態…」は、結局何を研究している所なのか良く分からなかったんですが(^^;)。

「討論会」レポはレポに非ずですぅ…。しくしく。

投稿: 青猫 | 2006年6月18日 (日) 20:02

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