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2006年8月

2006年8月26日 (土)

Tunnel Vision

0743423526Tunnel Vision
Keith Lowe
MTV Books 2001-10

by G-Tools

総語数100,000語、YL8.5くらい?

<ストーリー>
ロンドン地下鉄マニアのアンディは、恋人レイチェルとパリでの結婚式を控えている。しかし、アンディは酔った勢いで地下鉄仲間ロルフと、始発から終電までの間に、地下鉄267駅を回りきることができるか否か、という賭をすることになってしまう。賭けの対象は、結婚式に向かうためのユーロスターのチケット、新婚旅行の航空券、パスポート等々。結婚式直前だというのにレイチェルとは喧嘩をし、しかも関係を修復する間もなく、知力・体力をかけてロンドン中を地下鉄で巡るアンディ。こんな時にレイチェルを放っておくのもナンだけど、少なくともこれをやり遂げなければレイチェルとの幸せな未来は永遠にやってこない、と奮闘するアンディだったが…。

Ewanファンにはお馴染みの、trainspotter(電車マニア)という単語が頻出する(あちらは、また意味が違うけど)。今回、地下鉄マニアもtrainspotterなんだ、ということが分かった。←本当にどうでも良いボキャばかり増えるよ…。

どこまでもロンドンの地下鉄が舞台なので、ロンドンに行ったことが無いという人にはちょっと分かり難いかな?でも、一度でも行ったことのある人なら楽しめること間違いなし。
基本的に私は地下鉄が好きなので、車が快適というレイチェルよりは、地下鉄が一番!っていうアンディに共感するなぁ。いや本当、国内外問わず、土地勘の無い場所の場合、地下鉄があるってだけで移動の効率が格段に違ってくるものなんですよ。言葉の通じない土地で、バスやトラムに乗るのって結構ストレスフルだし。

さて、この本、イギリスらしいピリッと辛口のユーモアがあるし、登場人物も個性的で、とても面白かった。そんなに易しい文章というわけではないと思うけれど、先へ先へと読ませる展開の上手さがあって、一気読みも可能な感じである。

成り行き上、アンディと一緒に行動することになった浮浪者のオジサン・ブライアンが良い味を出している。ストーリーの核はもちろん「果たして1日でロンドン地下鉄を制覇できるのか?」ということなのだが、ブライアンの存在により、人生とは?結婚とは?という話も絡んでくるし、アンディのマリッジ・ブルーや、濃くない程度に恋愛要素も盛り込まれてて、多角的に楽しめる内容。

ところで、映画化という話はどうなったんだろう?

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2006年8月23日 (水)

ツィメルマン NHK・クラシックロイヤルシート

せっかくNHKで放映したというのに、巷ではいまいち盛り上がりに欠けてるような気がするのは気のせい?なお髭氏のライヴ映像。

「半お髭氏ブログ」管理人としては、感想を書かずにいるのもアレなんで、一つだけ。


モーツァルトの第三楽章のラストのお髭氏の表情って、

「え、嘘、暗譜とんじゃったよ」
「なーんてね。まさかそんなことあるわけないでしょ。冗談ですよ♪」
ジャンっジャンっジャンっ ハイ、終わり!

って解釈でよろしいんでしょうか。

私的には、あの表情とアンコール3曲(ガーシュウィンの前奏曲)を聴けたのが最大の収穫だったかな。もちろん、弾いてる手とか表情がよく見えるのも良かった。個人的にはもちっと足(ペダリング)を映して欲しかったのだが、バレエじゃあるまいし、足ばかり映すというわけにもいかないだろう(私とて、仮に足ばかり映ってたとしたら、「こら、NHK、ちゃんと顔を映さんかい!」とTVに向かって叫んでいたと思われる。なお、「顔」じゃなくて「ちゃんと手を映さんかい!」じゃないのか?という突っ込みは受け付けません。あしからずご了承ください)。

「一つだけ」とかいいつつ、以下、独り言。

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2006年8月21日 (月)

Zimerman tunes in to piano sounds of featured composers

2004年のアメリカ公演に際してのネット記事(2004年11月7日)なので、ちょっと前ではあるんだけど、プログラムはモーツァルト、ショパン、ラヴェルということなので、先の日本公演とあまり変わらないんじゃないか(詳細未確認)、ということで素人訳敢行。

元記事:
Zimerman tunes in to piano sounds of featured composers
BY CLARKE BUSTARD
Richmond Times-Dispatch
Nov 7, 2004


今回、結構手こずって、訳が一部(?)ヨレヨレです。タイトルからしてちょっと自信が無い…(タイトル以外も色々…)。直せるものはそのうち直すつもりです。

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[映画]カーズ

<ストーリー>
ピストン・カップの天才レーサー、ライトニンング・マックウィーンは、若くて才能にあふれている一方、生意気で、信頼できるスタッフや友人もいなかった。
彼はカリフォルニアのレースに向かう途中で、「スプリングス・ラジエーター」という田舎町に迷い込み、町を滅茶苦茶にしてしまう。足止めをくってしまったマックウィーンは、何とかして町から出てレースに向かおうとするのだが…。

歌舞伎町という場所柄のせいかもしれないけれど、子供の姿が全く見えなかったのはちょっと不思議。みんな、同じ建物で上映中の「ゲド戦記」に行ってしまってるのだろうか。。。

ところで、公式サイトのストーリーはちょっと外してないか。「地図から消えた町」がどうのと書いてあるから、てっきりファンタジックな話かと思ってしまった(勘違いも甚だしい)。
予想に反して、非常に真っ当、王道なストーリーだった。一言でいえば、傲慢な若者が大人になる成長物語で、実にストレートなお話であった。嫌味がなくて、こういうのもたまには良いかと。

そうそう、私ってば、もしかして初ピクサーだったりする。見る前は、正直、アニメだと思ってなめてました。すんません。
とにかく、ものすごい映像にビックラこいた。質感が恐ろしくリアルだし、なおかつアニメならではの(?)まったりした感じもあって、脱帽。
冒頭のレースシーンなぞ、素晴らしいスピード感と臨場感で、これは果たして本当にアニメなのかー!?と唖然としつつ、完全に血沸き肉踊る状態。見応えバッチリであった。
レースシーンばかりではなく、風景描写も文字通り、絵のような美しさ。ピクチャレスクってヤツですね。密度が濃くて手抜きが感じられないのが好感度大。
ジブリよ、うかうかしてられんぞー。

ストーリーの展開は、中盤ややのんびり気味かな?という気もしたけれど、落とし方もほろっとさせる感じで、しっかり普遍性のあるハートフル・コメディになっていた。
色々な意味で安心感のある作りで、ピクサー、お見事、という感じ。

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2006年8月15日 (火)

2006年上半期に映画館で見た映画

今年は映画を見てない。
1月~4月が激烈に忙しかったせいもあるんだけど。5月以降については、、、察してくだせえ。

(今更だけど)上半期総括。「総括」というほど見てなくて寂しいけれど…。

ミュンヘン
ヒストリー・オブ・バイオレンス
ブロークバック・マウンテン
ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女
プロデューサーズ
V フォー・ヴェンデッタ
ダ・ヴィンチ・コード
ステイ

ついでに下半期分も(2006年8月15日現在)。
M:i:III
パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト


上半期では、映画の完成度としては「ブロークバック・マウンテン」、個人的好みとしては「ステイ」が一番。

次のお休みは何を見に行こうかな。

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2006年8月13日 (日)

ストラヴィンスキー 火の鳥/プルチネルラ/結婚

B00005FJ9Tストラヴィンスキー:火の鳥/プ
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 ストラヴィンスキー バーンスタイン(レナード)
ユニバーサルクラシック 1998-10-01

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ちょっと前に、「結婚」目当てで買ったもの。
「結婚」は、4人の独唱+合唱、ピアノ4台に打楽器群というものすごい編成のバレエ音楽である。しかも歌詞がロシア語。

多分、この録音の最大の売りは、ピアノが、アルゲリッチ+ツィメルマン+カツァリス+フランセシュという超絶豪華メンバーを揃えているということ(フランセシュって知らないんだけど)。それにしても、バーンスタイン、これだけ揃えて一体何をしたかったんだろうか。確かに舞台上にこの4人乗っけて演奏となれば、そりゃ楽しいだろうけどさ。。。

全編に渡ってピアノが景気良くジャカジャカと鳴っているのだが、私の貧しい耳では誰が誰だか「全く」分からない。アルゲリッチとツィメルマンだったら区別つくだろうと思われる方もいらっしゃるだろうが、何しろ4台のピアノが強烈な変拍子下で「入り乱れる」という、普通あり得ないシチュエーションである。職業的音楽家などではない私には聞き分けなど全くもって無理、なんである。
それにしても、指揮者というのは、どんなに複雑怪奇な曲であっても、個別の音を聞き分けて「1stピアノ、走らないで」とか「3rdピアノ、もっと左手を歯切れ良く」とか指示を出すんだろうから(多分)、やっぱり人間離れしてるよなぁ、、、と思う。

これはスコアを買えってことか?と思ってたところ、先日アマゾンにて発見、無事捕獲。

0486404137Les Noces in Full Score
Igor Stravinsky
Dover Pubns 1998-09

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早速スコア見ながら聴いてみたけど、あっという間に落ちた…。そういやこれ、ストラヴィンスキーだった。。。私がスコア見てついていけるのって、古典派くらいなんだよね。いえね、歌とか合唱の部分を見ながらだったらついていけるんだけど、ピアノパートを追っかけようとすると、すぐに訳が分からなくなるんですよ…。←ダメダメ。こういう時は、やっぱり絶対音感欲しいなぁと思う。

4つあるピアノパートも、Ⅰ&Ⅲ(アルゲリッチ&カツァリス)、Ⅱ&Ⅳ(ツィメルマン&フランセシュ)の組み合わせで同じ譜面・音型を弾いてるところが多くて、それぞれの音なんか区別つきませんがな。

というわけで見事撃沈。

これは実演とか映像で「見る」方が楽しいだろうなぁ。耳だけで聞いても十分面白い曲ではあるけれど。変拍子好きは必聴かと。

どうでもいいけど、これを聴くと、ピアノというのは本質的に打楽器である、という気がしてくる。アンチ・レガートの方向性で行くと、ピアノというのはどうしたって打楽器的になりますわな。

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2006年8月12日 (土)

The Piano Shop on the Left Bank

0375758623The Piano Shop on the Left Bank: Discovering a Forgotten Passion in a Paris Atelier
Thaddeus Carhart
Random House Inc (P) 2002-03-12

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総語数71,000、YL8.5くらい?

パリに住むアメリカ人の筆者は、子供の幼稚園の送り迎えごとに「デ・フォルジュ・ピアノ店」というどこか謎めいたピアノ店の前を通りかかり、何となく気にかかっていた。しばらく前からピアノを買いたいと思っていた筆者は、ある日、意を決して「デ・フォルジュ」のドアをノックしてみる。それは、単に中古ピアノを手に入れるというだけではなく、「ピアノ」という奥深く、魅惑的な世界への扉でもあった。

ピアノという楽器を愛する全ての人へ。

思わずキャッチコピーもどきを捻り出してしまうほど素晴らしい、ピアノにまつわるノンフィクションである。ノンフィクではあるが、その語り口は詩的かつファンタジックであり、まるで小説を読んでいるかのようであった。

筆者と、由緒のあるピアノを魔法のように再生し、生命を吹き込むピアノ職人リュックとの交流を中心に、ピアノにまつわる様々な(主に筆者の身近な人々の私的な)エピソードが語られるが、どれも珠玉の物語といった趣。
また、筆者が、デ・フォルジュに出入りしたり、ピアノのレッスンを受けたりしながら、長らく忘れていた音楽の喜びを取り戻していく様子は、読んでいて心温まるものがある。例えば「大人のピアノ」現在進行形の方にとったら、我が身のことのように思えるのではないだろうか。

また、この本には様々なピアノが登場する。プレイエル、エラール、スタインウェイ、ベヒシュタイン、ベーゼンドルファー、ファツィオーリ等々。それぞれのピアノの魅力が丁寧に、繊細に描かれており、ピアノといえばスタインウェイが一番なんだろうな、と漠然と思ってた私には結構目から鱗であった。


実はこれ、数年前に邦訳を見かけて以来、とても気になってた本だったので、ついつい邦訳も購入してしまった。とても良い翻訳で、こちらはこちらで楽しかった。ちょっとしたピアノのお勉強にも良い。

4105900277パリ左岸のピアノ工房
T.E. カーハート Thad E. Carhart 村松 潔
新潮社 2001-11

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2006年8月10日 (木)

いよいよ放映

皆様、既に臨戦態勢でいらっしゃるでしょうか。

2006年 8月12日 (土) 0:30~
NHKBS2 クラシックロイヤルシート
クリスティアン・ツィマーマン ピアノ・リサイタル
※00時30分23秒~01時43分23秒 [1時間13分00秒]←なんなんでしょう、この「23秒」…。予約は1時44分まで、が正解かな?よく分かりませんが。

1. ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330 ( モーツァルト作曲 )
2. ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 作品13 「悲愴」 ( ベートーベン作曲 )
3. 高雅で感傷的なワルツ ( ラヴェル作曲 )
4. 3つの前奏曲 ( ガーシュウィン作曲 )

ピアノ : クリスティアン・ツィマーマン

[ 収録: 2006年5月20日/6月2日, サントリーホール ]

NHKのHPより。


11日(金)の深夜、日付が変わって12日(土)で合ってますよね。お間違えの無きよう。

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2006年8月 6日 (日)

うちのラフマニノフたち

最近、ラフマニノフピアノ協奏曲第3番(以下ラフ3)をジプシーしている。

とりあえず、うちにあるラフマのP協たち(ついでにラフ3以外も)。

B00013TCA0ラフマニノフ
ツィマーマン(クリスティアン) ボストン交響楽団 小澤征爾
ユニバーサルミュージック 2004-01-21

by G-Tools
ツィメルマン。ラフ1、ラフ2。


B00005FL23ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1~4番
アシュケナージ(ウラジミール) ラフマニノフ プレビン(アンドレ)
ユニバーサルクラシック 1995-08-02

by G-Tools

アシュケナージ。ラフ1~4。


B00005Q7QKチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
リヒテル(スヴャトスラフ) ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団 ヴィスロツキ(スタニスラフ)
ユニバーサルクラシック 2001-10-24

by G-Tools

リヒテル。ラフ2にチャイコンのカップリング。


B0009N2VDWラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
アルゲリッチ(マルタ) ベルリン放送交響楽団 シャイー(リッカルド)
ユニバーサルクラシック 2005-06-22

by G-Tools

アルゲリッチ。ラフ3。


B00008KKYTラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番&第3番
ルガンスキー(ニコライ) ラフマニノフ オラモ(サカリ)
ワーナーミュージック・ジャパン 2003-04-23

by G-Tools

ルガンスキー。ラフ1、ラフ3。


B000803CYIラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第4番
ルガンスキー(ニコライ) オラモ(サカリ) バーミンガム市交響楽団
ワーナーミュージック・ジャパン 2005-05-25

by G-Tools

ルガンスキー。ラフ2、ラフ4。


B00005RGVMチャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲
ワイセンベルク(アレクシス) パリ管弦楽団 チャイコフスキー
東芝EMI 2001-12-06

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ワイセンベルク。ラフ2、チャイコン。


B000091L7Vラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
小山実稚恵 ラフマニノフ モスクワ放送交響楽団
ソニーミュージックエンタテインメント 2003-06-18

by G-Tools

小山さん。ラフ3、ラフマニノフのソナタ。


B00005HMPWラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&第3番
ブロンフマン(イェフィム) フィルハーモニア管弦楽団 ラフマニノフ
ソニーミュージックエンタテインメント 2000-11-01

by G-Tools

ブロンフマン。ラフ2、ラフ3。


B0001RVRGIRachmaninov: Piano Concerto Nos. 2 & 3; Rhapsody on a Theme of Paganini
Anthony Gigliotti Sergey Rachmaninov Riccardo Muti
EMI Classics 2004-08-10

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ガヴリロフ。ラフ2、ラフ3、その他色々。


B000CS4JAMRachmaninov: Piano Concertos Nos. 1 & 2[Extended Audio Disc] [DVD Video]
Sergey Rachmaninov Antonio Pappano Berliner Philharmoniker
EMI 2006-02-21

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アンスネス。ラフ1、ラフ2。


B0001HAGZQRachmaninov: Piano Concerto No. 3; 5 Études-tableaux
Sergey Rachmaninov Paavo Berglund Oslo Philharmonic Orchestra
EMI 2004-03-23

by G-Tools

アンスネス。ラフ3、「音の絵」。


B000E1P262Rachmaninov: Concerto No. 3; Liszt: Transcriptions & Paraphrases
Franz Liszt Sergey Rachmaninov Indiana University Symphony Orchestra
Palexa 2006-02-14

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ボレット。ラフ3、リストの編曲小品集かな?


B000003ER1Horowitz plays Rachmaninoff
Sergey Rachmaninov Fritz Reiner Vladimir Horowitz
RCA 1989-08-10

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ホロヴィッツ。ラフ3、ラフマニノフのソナタ他。


で、ラフ3を聴いている。
出番が多いのは、小山さん、ホロヴィッツ、アンスネス、ブロンフマンってところだろうか。
小山さんのはテンポゆっくり目。しっかりした打鍵で、引き締まった印象。スケールも大きくて、結構好きな演奏。
ホロヴィッツのは1951年の録音で、若くて技巧もバリバリ。妖気漂うって感じではないけれど、求心力漲る演奏で、「ラフ3はホロヴィッツ」といわれるのも納得。ホロヴィッツにしてはそんなにグロテスクな印象は無いので、聴き易いと思う。オーマンディ版(1978年。こちらも有名)もいずれ聴いてみたい。
バランスが良いのはブロンフマン。とても良い演奏だと思う。ただ、バランス良くまとまっているが故に、何か「もう一声!」とかいいたくなるのはちょっと贅沢か(ブロンフマンのラフ3については、数年前にNHKで放映されたライヴ映像が非常に評価が高い模様。再放送しないかな)。
アンスネスの演奏は実に颯爽としてて、聴いててとても心地よい。ただ、ラフマというよりかはグリーグを聴いてるような気がしなくもない。なんか北欧の空気を感じるというか…。

それにしても、ラフ3というのは難しい曲である。もちろん技術的にも難曲の代名詞みたいな曲だけど、音楽的にどういう方向性でいくかが、とっても難しいと思う。体育会系爆演で押しまくるのか、感傷&ロマンチック路線で攻めるのか、ロシア的情念で覆い尽くすのか…。憑き物・シャーマン系という線もある。

私の場合、ラフ3に対して「爆演系が好き」とかいう明確な好みが存在するわけではないので、何を聴いてもそれなりに楽しいのだけれど、「そうなのよ、これなのよ。こういうのを聴きたかったのよ!」と転げまわるということも、今のところは無いんである。強いていえば、端正かつ暗い情念を垣間見せるバリバリロマン派な演奏が聴きたいんだけどさ…。

それにしても、ラフ3、ライヴでやった日には死にませんか、ピアニストの皆さん。なんていうか、とことんスタミナ勝負?特に第三楽章、息切れすること無しにちゃんと盛り上がっていけたら、それだけでも大ブラボーといってもいいかもしれない。

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2006年8月 2日 (水)

Star Wars Jedi Quest #3: Dangerous Games (Star Wars: Jedi Quest (Audio))

0807210439Star Wars Jedi Quest #3: Dangerous Games (Star Wars: Jedi Quest (Audio))
Jude Watson Jonathan Davis
Imagination Studio 2003-02

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久し振りのSWスピン・オフかつ、久し振りの朗読CD。

今年の1月にカナダ密林に注文して、そのまますっかり忘れ去ってたものがやっと到着。何をどうしたらこんなに時間がかかるのか、よく分からないのだが…。船に乗っかって、インド洋あたりを経由してやってきたんだろうか。

若き苦労性ジェダイナイト・オビ=ワン・ケノービと、ちびアナキンの師弟シリーズ、Jedi Questの#3である。
実はこのJQシリーズ、私は1と2を未読なので、いきなり3から聴いてもいまいち話が見えない。って、当たり前か。なんでいきなり3なのかというと、たまたまCDを見つけたからで、特に意味はない。

とりあえず、ポッドレースの話、らしい。

さて、これのナレーションは、EP2、EP3のノベライズその他の朗読を担当しているJonathan Davis氏である。彼のオビは、ユアンによく似てて、しかもユアンよりも端正なオビなので、個人的に大変気に入っているんだけど(EP3の朗読CDにおけるJonathan Davisについては、過去記事をご参照ください)、このオビ=ワンはそんなにユアン・オビに似てないような。EP1の後にしたら、雰囲気がちょっと落ち着き過ぎな気もするし。EP3の朗読では、相当意識的に似せてたのかもしれないなぁ。
あ、なんかむしょうにEP3の朗読CDを聴きたくなってきたゾ…。

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