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2006年8月13日 (日)

ストラヴィンスキー 火の鳥/プルチネルラ/結婚

B00005FJ9Tストラヴィンスキー:火の鳥/プ
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 ストラヴィンスキー バーンスタイン(レナード)
ユニバーサルクラシック 1998-10-01

by G-Tools

ちょっと前に、「結婚」目当てで買ったもの。
「結婚」は、4人の独唱+合唱、ピアノ4台に打楽器群というものすごい編成のバレエ音楽である。しかも歌詞がロシア語。

多分、この録音の最大の売りは、ピアノが、アルゲリッチ+ツィメルマン+カツァリス+フランセシュという超絶豪華メンバーを揃えているということ(フランセシュって知らないんだけど)。それにしても、バーンスタイン、これだけ揃えて一体何をしたかったんだろうか。確かに舞台上にこの4人乗っけて演奏となれば、そりゃ楽しいだろうけどさ。。。

全編に渡ってピアノが景気良くジャカジャカと鳴っているのだが、私の貧しい耳では誰が誰だか「全く」分からない。アルゲリッチとツィメルマンだったら区別つくだろうと思われる方もいらっしゃるだろうが、何しろ4台のピアノが強烈な変拍子下で「入り乱れる」という、普通あり得ないシチュエーションである。職業的音楽家などではない私には聞き分けなど全くもって無理、なんである。
それにしても、指揮者というのは、どんなに複雑怪奇な曲であっても、個別の音を聞き分けて「1stピアノ、走らないで」とか「3rdピアノ、もっと左手を歯切れ良く」とか指示を出すんだろうから(多分)、やっぱり人間離れしてるよなぁ、、、と思う。

これはスコアを買えってことか?と思ってたところ、先日アマゾンにて発見、無事捕獲。

0486404137Les Noces in Full Score
Igor Stravinsky
Dover Pubns 1998-09

by G-Tools

早速スコア見ながら聴いてみたけど、あっという間に落ちた…。そういやこれ、ストラヴィンスキーだった。。。私がスコア見てついていけるのって、古典派くらいなんだよね。いえね、歌とか合唱の部分を見ながらだったらついていけるんだけど、ピアノパートを追っかけようとすると、すぐに訳が分からなくなるんですよ…。←ダメダメ。こういう時は、やっぱり絶対音感欲しいなぁと思う。

4つあるピアノパートも、Ⅰ&Ⅲ(アルゲリッチ&カツァリス)、Ⅱ&Ⅳ(ツィメルマン&フランセシュ)の組み合わせで同じ譜面・音型を弾いてるところが多くて、それぞれの音なんか区別つきませんがな。

というわけで見事撃沈。

これは実演とか映像で「見る」方が楽しいだろうなぁ。耳だけで聞いても十分面白い曲ではあるけれど。変拍子好きは必聴かと。

どうでもいいけど、これを聴くと、ピアノというのは本質的に打楽器である、という気がしてくる。アンチ・レガートの方向性で行くと、ピアノというのはどうしたって打楽器的になりますわな。

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