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2006年11月14日 (火)

ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル 2006年日本公演 in 横浜みなとみらいホール

<プログラム>
バラード 第3番 変イ長調 op.47
24の前奏曲 op.28より 第1番 ハ長調 ~ 第12番 嬰ト短調
ポロネーズ 第7番 変イ長調 op.61「幻想ポロネーズ」
休憩
3つのマズルカ op.50
1.ト長調 
2.変イ長調
3.嬰ハ短調
ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 op.58
アンコール
マズルカ op.17-2
小犬のワルツ
マズルカ op.17-4

座席:2階右手バルコニー舞台に近め


CDは大体持ってるけれど、ブレハッチのコンサートは初めて。思わず、双眼鏡でクマの有無を確認してしまった…。

CDとは、というか、ショパン・コンクールの演奏とはイメージが全然違った。

バラ3聴くなり「あれ、こういう音の人だったかな」と少々面食らった私。音色の印象が大分違う。
コンクールの時の、痛々しいくらいにピーンと張り詰めた雰囲気がなくなっているのは当然としても、フォルテがよく鳴っていて「繊細で線が細い」というイメージを持っていた私には、ちょっと意外だった。本人のスタイルが少し変わったのかもしれないけれど、ピアノ(楽器)や調律のせいかもしれないし、ホールの音響の具合でそう聴こえたのかもしれない(みなとみらいは、ちょっと大味に響き過ぎなような気がするし)。

外的な要因はさて置いても、考えてみればブレハッチはまだ21歳である。改めて考えてみるまでもなく、本当に若いピアニストなのだ。日々めまぐるしく変化(進化)中、で当たり前。

音楽的には全く文句が無い。
もちろんこれで完成形ってことでは無いだろうし、これから表現にどんどん深みを増していく余地はおおいにあると思うのだけれど、だからといって、聴いていて、ここが食い足りないとかあそこが物足りないとか「この年齢にしては立派だね」とか、思わないんだよなぁ。ブレハッチの演奏は、音楽があるがまま、こちらの中にスルスルと流れ込んでくるような感じがあるんだけど、それは、彼が常にショパンの「歌」の部分をしっかり捕まえていて、決して核心を外すことが無いからなんだと思う。

端正でノーブルな雰囲気は相変わらずなんだけど、全体にフレージングの振幅が大分大きくなっていたり、軽妙さや洒脱さが加わっていたりして、やっぱり日々めまぐるしく(以下略)。特にアンコールの「小犬のワルツ」なんかは、結構奔放な印象。ブレハッチ、実は私が思ってたほどは、(演奏は)控え目でも優等生でも可愛くもなかったのかもしれない(「可愛い」というのは必ずしも褒め言葉ではありません、念のため)。

終演後は、ロビーでサイン会があった。サインをもらうのにCDを買う必要も無く、写真もOKと随分寛大だったけれど、ものすごい長蛇の列になってしまっていた。「明日名古屋公演なのに、手大丈夫なのか?そもそも、明日の午前中移動で大丈夫なのか?」とか心配になってしまったけれど、私も列に並んでサインをいただいてきました。ごめんなさいね、疲れてるのに…。
ブレハッチさん、プログラムにサインしてこちらに差し出す時に、顔を上げてニッコリしてくれましたよ。

さて、彼はどのように成長していくのだろう。
思わず「髭師匠、なにとぞよろしくお願いします」とスイスの方を向いて拝みたくなるけれど(あれ、今はどこにいるんだっけ…)、髭の君の場合、誰に何を言われなくてもマメに世話を焼いてるんだろうなぁ、きっと。


コンサートにご一緒いただいたKサマ、お世話になりました。なんか調子にのってしょうもないことをいっぱい喋ってしまったような記憶が…。。。懲りずにまた、よろしくお願いします。

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Pianist: Rafał Blechacz」カテゴリの記事

コメント

おはようございます♪
あらー、ブレハッチ君もう来日してたんですね(呑気)。忙しさにかまけて忘れてましたが、来週関西でもリサイタルあるのだわっ。
そうですか、少し青猫さんが抱かれてた印象からは変化してたのですね。私、ショパンコンクールの時は全然そっち方面(どっち?)感知してなかったので、後からDVD買った人なんですけど、大人しくて地味~な印象が大きくて。コンクールっていう独特の雰囲気の中での演奏ですから、あれが彼の全てでは無いと思ってましたが・・・。ちょっと来週の演奏会が楽しみになって来ました。私も彼を通してお髭氏の見えないお姿を探してしまいそうな予感(笑)。

投稿: petit viola | 2006年11月15日 (水) 08:56

petit violaさん、こんばんは。

petit violaさんもリサイタルにいらっしゃるんですね。ふふふ、本当にショパンらしいショパンですよ~。

コンクール時のブレハッチ君は、ものすごい緊張感の中、本当にひたむきに一生懸命弾いてるという感じでしたよね。ああいうギリギリに切羽つまった感じはやっぱりコンクールならではのものなんだなぁ、なんて改めて思いました。
コンクールの演奏はそれだけでは判断し難いですよね。手堅く安全運転に徹してたり、逆にカッカし過ぎて暴走してたりしますし(笑)。
今回は、前よりも「ここをこうしたい」っていうのがよく伝わってきたかな?結構、表現が変わってましたし。

来週のリサイタル、ご感想聴かせてくださいね(^^)。

投稿: 青猫 | 2006年11月15日 (水) 20:04

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