ネイティブスピーカーの単語力〈3〉形容詞の感覚
![]() | ネイティブスピーカーの単語力〈3〉形容詞の感覚 ポール・クリス マクベイ 大西 泰斗 Paul Chris McVay 研究社 2003-07 by G-Tools |
著者の大西さんは、単語やフレーズの日本語訳を覚えるのではなく、その基本的なイメージを把握しよう、ということを提唱していて各種教材を執筆しているけれど、本書は形容詞に特化した本。シリーズになってて、動詞編なんかもあるらしい。
例えば「難しい」を英語で表現する際に、真っ先に頭に思い浮かぶのは「It's difficult.」だけど、「It's hard.」「It's tough.」その他諸々の言い方がある。果たして、そのニュアンスの違いは?
「複雑だ」という場合の、complexとcomplicatedの違いはどの辺りにあるのか?
「大変聡明な方です」という場合は、intelligentなのかsmartなのか。
「あの人、とっても魅力的!」には、attractiveを使うか、それともgorgeousを使うか。
そういう疑問に答えてくれる本である。
日本語だと似たような訳語になりそうな単語をグループ分けして、それぞれの語について、元々この語にはこういうイメージがあるからこういうニュアンスになります、こういう時に使えます、ということが例文とともに解説されている。例文が豊富なのが良い。ただ、発音記号が入ってないのがちょっと不便ではあるのだが。。。
グループ分けは、必ずしも意味がものすごく近いものばかりでもなく、結構大ざっぱなテーマによる場合も多いので類義語集的な使い方はちょっと難しいかも。
意外と馴染みのない語も含まれているので、ボキャビルに使えるかもしれない。ただ、なんらかの試験勉強には全く向きません。。。
私はとりあえず一読したので、洋書を読んでて思い出したらめくってみる、という使い方をしようかと思っている。本当は、洋書をザクザク読み進む中で自然とその手のニュアンスが身に付けばそれに越したことは無いんだけど。まぁ、たまにはちょっとズルをしてみるのも効率が良いかもしれない、などと思ってみたりするのである。
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