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2007年2月

2007年2月26日 (月)

第79回アカデミー賞結果

本当に恐ろしいくらい関係映画を見てないので、記事にするのもどうかと思うんだけど、とりあえず見てみたい映画が増えたので。

「硫黄島」はやっぱり見ておこうかしらん。
いつまでやってるんじゃろか。。。

「善き人のためのソナタ」。
観た方はほぼ漏れなく褒めてますね。

「不都合な真実」。
まぁ、見といた方が良い映画なんだろうなぁ、ということで。
あの大統領選のゴアさんはかわいそうだったし(これぞ本当の同情票?)。

「ハッピーフィート」。
ヒューヒューはどのくらい歌うのかな。ワクワク。
ヒューといえば、ユアンとの共演作「The Tourist」も待ち遠しい。

「リトル・チルドレン」。
そういえば、映画評論家の町山智浩さんが紹介してたな、これ。
ケイト・ウィンスレット、気が付いたらノミネート5回目ですか。ひえー。

「バベル」
タイトルに惹かれる(え、それだけ?)。

番外:「インファナル・アフェア」


結果は以下の通り

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2007年2月25日 (日)

本日

誕生日なので、呪文料理(牛肉赤ワイン煮込み)作ってみました。
ケーキはデメル。
ま、簡単に。


BGMはシュトラウスのVnソナタが明るくて良いかなと思ったけれど、過去に譜めくりを失敗したトラウマ曲なのでやめて(どーゆー理由だ)、ブラームスのP協2番にしてみました。
堅牢だけど、実は結構ロマンチックで良いんですよ、コレ。

B00005FJ9Xブラームス : ピアノ協奏曲 第2番変ロ長調作品83
ツィマーマン(クリスティアン) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ブラームス
ユニバーサルクラシック 1998-10-01

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久々に映像引っ張り出してきてますが、本当に若くて綺麗でオトコ前ですねぇ。はぁぁ~。。。

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続 アンデルさん 

そういえば、アンデルジェフスキの記事を書きかけで放ったらかしてたんだった。
前回の記事で、ディアベッリかショパンのレビューがどうのと書いたけれど、さてどうしようか。

とりあえず、前ふりとしてリーズ国際ピアノコンクールの話。

ほとんどの若手ピアニストにとっては、コンクール歴というのはキャリア形成の上で極めて重要である。
もちろん、コンクールを経ないでスターになるケースもあるけれど、大抵は「○○コンクール優勝」が名刺代わりになるわけである。

さて、このアンデルジェフスキの場合は、「リーズ国際本選辞退」が名刺代わりである、とでもいおうか(名刺代わりというとちょっと語弊があるけれど)。アンデルジェフスキについて書かれた文章には、かなりの確率で登場するエピソードである。
事の次第はこうである。
アンデルジェフスキは、リーズ国際のセミファイナルで、ベートーヴェンのディアベッリ変奏曲とヴェーベルンのピアノのための変奏曲(op.27)を選んだ(何なんだ、この一般受けを全く考慮してないプログラムは)。
ディアベッリは1時間を超える大曲かつ内容的にも難解な曲で、若造がほいほい演奏するような曲じゃないのだが、アンデルジェフスキは無名の20歳ながらも見事な名演を繰り広げたそうだ。
しかし、彼は自分の演奏に不満なあまり、本選を棄権してしまう(っていうか、セミファイナルの途中で帰っちゃったらしい)。
本人の言葉によれば、「かなり過激に完璧主義者」だったんだそうだけれど、少なくとも、これから世に出ようとするピアニストのすることではない。

結果的には、この「自らコンクールを降りた」という“事件”は、演奏とともに大きな話題を呼んだ。
そして、彼は1年後、同じディアベッリ変奏曲でロンドン・デビューを果たし、圧倒的な成功を手にすることになる。

ディアベッリの録音を行ったのは、その10年後。
もっと早く録音する話もあったようだけれど、新人にあるまじきことながら、本人が「時期早尚」と断ったとか。
ホントこの人って、「保身」みたいなことを考えないのね。。。
私は、こういう世渡り的に何も考えていないピアノ馬鹿って大好きなんだけど(なんかどこぞの誰かさんに似てなくもない)。

そんなわけで、満を持して登場のディアベッリはこちら↓

B00005A9NIBeethoven: Diabelli Variations
Ludwig van Beethoven Piotr Anderszewski
Virgin 2001-07-03

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B0002FQM1Yディアベリ変奏曲
アンデルシェフスキー(ピョートル) ベートーヴェン
東芝EMI 2004-08-18

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演奏は、ベートーヴェンのインナーワールドへようこそ、という印象。
もしくは、弾き手が自身の深いところに入ってる感じで、非常に思索的である。
深い井戸に降りていくかのような瞑想性を感じる、というと村上春樹的に過ぎるだろうか。

でも、この人って、ものすごくストイックに、曲と対峙してるなって思う。
なにか限界に挑んだような、突き詰めた演奏というのは、こういう演奏のことではないかな。
なんだか、心身ともに骨身を削ってピアノを弾いてる感じが無いわけではないというか。。。

1時間超の長大な変奏曲だから、1つ1つのヴァリエーションの性格を明確に弾き分けないことには冗長極まりないものになりかねないと思うのだけれど、曲ごとに見事なまでにくるくると表情が変わる様は圧巻。
そういう意味では、極めて「分かりやすい」演奏である。

音色が多彩である、と書くと、なんだか月並みな褒め言葉になってしまうのだけど、とにかくコントラストとニュアンスに富んでいる。
ピアニシモフェチもフォルテシモフェチも両方いけるでしょ、これは。
特に、完璧に抑制の効いたピアニシモの深遠な響きは格別。

あと、この人って技術的にものすごーく上手い人だと思う。
リストとかショパンを弾いてわーすごい!って類の上手さとはちょっと違うかもしれないけれど。
脳味噌でイメージしたモノを、ものすごく高いレベルで再現できてるって感じがする、そういう上手さ(すみません、分かり難いですね)。
アンデルジェフスキについて「ナヨナヨしたピアニズム」という人もいるけれど、この人ってどうやら曲によってカメレオンのようにタッチが変わるようで、少なくともこれに関しては「ナヨナヨ」の欠片も無い。
瞬発力も優れてるし、リズムやテンポの妙な緩みも無く、キビキビしてて歯切れも良い。
想像だけど、ハンマークラヴィーアを物凄くきちんと弾ける人なんじゃなかろうか、なんて思う。

これは何回も聴ける演奏である。

見るたびに色々と発見があるし、映像特典も付いているので、DVDがお勧めかな。
映像作品としてもよくできている。
なお、冒頭の解説部分ではアンデルさんが英語・仏語で語っているので、日本語字幕付きの国内盤がお勧め(ブックレットもインタビューを収録してるし)。
エピソードだけ見ると一体どんなヒネクレ者で気難し屋さんかって思うけれど、喋ってるアンデルさんはよく笑うし、意外と人好きのする雰囲気もあったりする。

どうでもいいけど、私は前髪は長めの方が良いと思います。


アンデルさんについては、オフィシャルサイトもあり。
Anderszewski Official Site
いーよねー、ちゃんとしたサイトがあるヒトは…。

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2007年2月19日 (月)

CD散財録

微妙にアンデルさん祭りでまとめ買い。ちょっと前に注文していたんだけど、バッハ聴きたいなーと思ってたところにちょうど良いタイミングで届いた。

B00000I9K7Bach: Keyboard Works / Anderszewski
Johann Sebastian Bach Piotr Anderszewski
Harmonia Mundi 1999-03-09

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B00005UV9BBach: Partitas Nos. 1, 3, 6
Johann Sebastian Bach Piotr Anderszewski
Virgin 2003-01-07

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なんでしょう、この上目遣いは。
恐ろしく切れ味の良い、アグレッシブなバッハだった(パルティータの方)。果敢に攻めてる感じだし、俊敏なリズム感が非常に小気味良い。だからといって、スポーティでも乱暴でもなく、彼はやっぱり基本的には文系君なんだと思います。知的でよく考えられた演奏で、大変面白い。

B00005RFS9Mozart: Piano Concertos Nos. 21 & 24
Wolfgang Amadeus Mozart Piotr Anderszewski Sinfonia Varsovia
Virgin 2002-04-09

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そして、このしかめ面は一体。
それにしても、いずれもジャケが何となくスタイリッシュというかちょっとキレイな感じなのは、Virginの傾向でしょうかね。

B00002DE5FChopin: Sonatas for piano No2; Polonaises No6
Fryderyk Chopin Evgeny Kissin
RCA 2000-02-08

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アマゾンのクレジットカード

欲しい欲しいと騒いでいたら、とうとう登場のアマゾンクレジットカード@ポイント付。
アマゾンも完全にコンビニ状態(何でも売ってる)になってきたので、ポイントだのクレジットカードだのができるのはありがたい。
楽○なんかと比べて格安かどうかは分からないけれど、1500円以上だったら送料ゼロはやはり大きい。

早速、マヌカ・ハニーなんぞ買ってみる私。
アマゾンで食べ物を買う日が来るとはねぇ。。。←妙な感慨にふけっている

皆さん、ご利用は計画的に。
って、私が一番危ないか。。。

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[映画]マリー・アントワネット

これの前に見た「ダーウィンの悪夢」がしんどくて、このまま家に帰るのもヤダなぁ、と思ってしまったのである。
実を言えば、「ダーウィンの悪夢」の終了時間にはもう「マリー・アントワネット」の開始時刻は過ぎていたんだけど、バタバタとカウンターに駆け込んで、まだ予告編中であることを確認してチケを買い、上映部屋に飛び込んだ。ぎりぎりセーフ。

キャッチコピーは、「14歳で結婚、18歳で即位、豪華なヴェルサイユで暮らす孤独な王妃の物語」。
まぁ、要するにそういう話なので、ストーリー省略。

今回、この映画でソフィアが描いたのは、何の心構えもなく堅苦しいフランス宮廷に飛び込んだティーンの少女、孤立してお世継ぎプレッシャーに苦しむ等身大のマリー・アントワネットである。

欧米の人にとって、マリー・アントワネットってどういうイメージなんだろう。
国民を省みない贅沢三昧の末に、フランス革命を引き起こした享楽的悪女、なんだろうか。
もしそうだとすれば、このキュートで人間味溢れるマリー像というのは、確かに新鮮に映るかもしれないし、様々なストレスから浪費に走るマリーの心情も説得力が感じられるんじゃないだろうか。
その辺はかなり丁寧に描かれていると思った。

ただ、「ベルばら」でマリー・アントワネットの少女時代に親しんだ人間からすると、あまり目新しい感じが無いのである。
綺麗で善良な、でもごく平凡な女性がフランス王妃になってしまった不幸、みたいな視点はほぼ一緒ではないかと思った。
ソフィアの場合は、ものすごく意図的に、「女性」ではなくて「女の子」を強調しているような気はするけれど。
あと、「ベルばら」は昔の少女マンガだからセクシャルな面にはあまり踏み込んでないけれど、この映画はその辺を描いててそういう意味ではリアルなのかな、とは思った。

キルスティンはとても良かった。
非常に可愛く撮られてて、キルスティンをここまで魅力的に撮ったソフィアも偉いな、と思った。
目一杯綺麗に撮られているんだけど、それでいてフツーのその辺の女の子な雰囲気が残ってて、上手いこと監督の意図に合致している。

全体の印象としては、とにかく軽くて小奇麗。
ファッションとかロケとかセットとか、とんでもなく贅沢な作りなんだけど、重厚さは欠片も無い。
ここまでお金をかけておいて、こういうポップな雰囲気になるというのはそれはそれで見事かもしれない。
ちょっとプロモーションビデオ的な雰囲気が無いわけではないのだけれど、この軽味がソフィアの身上なんだろうな、と思う。

歴史大河ロマンとしては「ベルばら」の圧倒的勝利だけれど、ソフィアのお洒落でキュートな映像世界とキルスティンの魅力を楽しむのなら、それはそれで吉。
靴が眩暈がするほど素敵だったので、私は割と満足(簡単だなー)。

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2007年2月17日 (土)

過去雑誌情報

私がAの付く人ばかり聴いてる間に(Aも2人いますが両方イイ)、西の国ではpetit violaさんのお宅にて、ツィメルマン調査隊なる組織が発足していた。

一応、東国支部としてささやかながらもお手伝いを、というか、手元にある資料、いい加減整理整頓せんかい!というわけで、とりあえず中身を確認できたもののみアップしときます(適当に随時、追加していくかもしれません)。体系的に調べたわけではないし、私は基本的にインタビュー重視なので、演奏評・ステージ速報・ディスク評はほとんどチェックしてません。←やる気あんのか?

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2007年2月13日 (火)

のだめカンタービレ #17 (17)

4063406326のだめカンタービレ #17 (17)
二ノ宮 知子
講談社 2007-02-13

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気が付いたら17巻。

バッハ聴きたい。バッハ。
先日、Kさんに「バッハってよく分からなくて~」と言ったばかりだけど。

好き嫌いはともかく、「よく分からない」というのは、こちらの歩み寄りが足りないだけかも、とも思うので、この機会に少し歩み寄ってみようか。

以下、ネタバレ。
バラバラと思ったこと。

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アンスネス「ホライゾンズ~ピアノ・アンコール集」

B000JLSUT8ホライゾンズ~ピアノ・アンコール集
アンスネス(レイフ・オヴェ) シベリウス スクリャービン
東芝EMI 2006-12-13

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今回のツアーのアンコールで聴いた曲も良いけど、シュトラウス「セレナード」、スメタナの「海辺にて」、スコットの「蓮の国」あたりが好き。
「水」をイメージするなぁ。
海水じゃなくて、淡水。
山の中の、澄み切った湖。
ペダルいっぱい踏んでるけれど、本当に綺麗。。。

これを聴きながら、ツィメルマンがアンコール・ピース集を出したら、ジョン・ケージの「4分33秒」とか入るんだろうか、なんてバカなことを考えていたら、笑いがこみ上げてきた。

…ツィメルマンのアンコールピース集なんてありえん、ような気がするけど。

いや、それ以前に、ショパンのピアノ・ソナタやラフ3を出す前にアンコールピース集なんか出された日には、多分、私は怒ると思う。

まぁでも聴いたら聴いたでメロ~っとなるに違いないんだけどさ。。。
「お家でジャズ」を聴かせてくれぃ、とは言いませんが、多少気合の抜けた演奏も(気合が抜けた故に)絶品ではないかと思いますですよ。

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2007年2月11日 (日)

CD散財録

B00005HPVTシェーンベルク :ピアノ協奏曲 作品42
ブーレーズ(ピエール) 内田光子 クリーヴランド管弦楽団
ユニバーサルクラシック 2000-11-22

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前後しちゃったけれど、アンスネス予習用。

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レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル in 彩の国さいたま芸術劇場

2007年2月10日(土)  彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

<プログラム>
シベリウス: キュリッキ - 3つの抒情的小品 Op.41
       《13の小品》より〈悲歌的に〉Op.76-10
       《13の小品》より〈練習曲〉Op.76-2
       《5つの小品》(樹木の組曲)より〈白樺の木〉Op.75-4
       《10の小品》より〈舟歌〉Op.24-10
グリーグ: ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト短調 Op.24

休憩

シェーンベルク: 6つの小さなピアノ曲 Op.19
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111

アンコール:
バッハ/ブゾーニ:主イエスキリストよ、われ汝を呼ぶ
メンデルスゾーン:無言歌 嬰ヘ短調 op.67-2
グリーグ:抒情小曲集第1集 op.12より
 6.ノルウェーの旋律
 5.民謡

2回目なので、やや散漫な感想を。

まずは、彼はCDよりもライヴの方がずっと素晴らしいピアニストである、ということを主張しておこう。
とりあえず、CDのあの精度を落とさずにライヴで弾くってだけでも、全くもって信じられんのだけど(誰かが「バケモノ」っていってたけど)。
ダイナミックレインジも明らかに違うし、音楽的にも、ライヴの方が格段に豊かだと思う。
なんなんでしょうね、一体。


シベリウスを聴きながら、「あ、間(ま)が美しいな」と思った。

アンスネスは、無闇にタメない。
妙なリタルダンドもしない。
基本的に、インテンポの傾向が強いピアニストではないかと思う。

それでいて、静寂を感じる瞬間がある。
まるで、北欧の美しい自然の中、たとえば湖畔で一人佇んでいるかのような(←非常に安易なイメージであることは認めます)。
でも、それは決して、孤独を感じさせるものではない。
彼は、聴き手を孤独にはしない。


白眉はシェーンベルク。
僅か数分の曲だったけれど、これを1時間聴いてても良い、と思った。
どこか時間を超越したような、永遠性を感じさせる響き。
こんな、身震いするほどに美しい12音音楽がこの世に存在するとは夢にも思わなかった。

ベートーヴェンは、第一楽章については、水戸よりも少しだけ勢いを感じたような。
それでもやはり、崩れることなく、どこまでもきっちり弾いていた。

精緻で明晰な、バッハ的な(というと乱暴かな)構築美の世界。
そして、彼岸的な崇高美。
この、圧倒的な対比と収束。
この2つの要素があんなに高次元で融合し、昇華し得るなんて…。

ピアノ・ソナタ第32番、他のピアニストの演奏をそんなにたくさん聴いているわけではないけれど、おそらくこの演奏が私のこれからのスタンダードになる。
そう思った。

アンコールは結構ボケっとしてたので、少しだけ。
バッハ、綺麗だったな。
実はあまりバッハっぽくは聞こえなかったんだけど。
ベートーヴェンはそれこそガチガチに構築的なところもあったのに、こちらはとてもメロディアスだった。
こういう、哀愁漂う哀し気な旋律を弾かれると、「反則…」と思ってしまう。
ベートーヴェンの2楽章もそうだったけれど、内に秘めた哀しみをしみじみと感じて胸が痛くなる。
哀しいんだけどそれを大声で叫ぶことができないような、でも癒えることのないような深い思い。

…アンスネスって一体どういう人なんだろう。


終演後は、サイン会にもう一回並んで、とことん“人たらし”な笑顔を拝んで帰路についた。
アンスネス、写真で見る限りはあまり北欧ってイメージでもなかったけれど、実物は確かに北欧っぽさを感じるお顔立ちだった。
どうでもいいけど、今回は、お兄さんというよりもオジお兄さんかな?と思ったのはなんでだろう(水戸はワンコみたいなお兄さんだったんだけどな)。

↓これはお兄さんな笑顔。
Andsnes


しめは、かねこさんとアンスネストーク(時間があまり無くてバタバタしちゃってごめんなさい)。
それにしても、そんなに私、アンスネスにはまりそうな気配濃厚だったでしょうか。。。


以下、書こうかどうしようか迷ったけれど覚書なので書いとこう。
別にアンスネスが悪いのではない、と思うのだけど(先入観持っちゃうとアレなんで、これから聴く人は聴き終ってから読んで下さい)。

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2007年2月 7日 (水)

予習、どーすんだ

行きたくても行けないことがままあるので、行ける時には多少無理をしてでも行った方がいい。

というわけで、埼玉のアンスネスに行きます。
3月に1つコンサートに行こうかと思っていたんだけど、とてもそれどころじゃない気がしてきた、ということもある(Weta度急上昇中)。

ところで、プログラムが水戸と違う、ということにチケを押さえてから気が付いた。
まぁべつにベートーヴェン聴ければあとは何でもOKっちゃOKな気分なんだけど。

よくよく見たら、プログラムが結構渋いなぁ。

シベリウス: キュリッキ - 3つの抒情的小品 Op.41
《13の小品》より〈悲歌的に〉Op.76-10
《13の小品》より〈練習曲〉Op.76-2
《5つの小品》(樹木の組曲)より〈白樺の木〉Op.75-4
《10の小品》より〈舟歌〉Op.24-10
グリーグ: ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト短調 Op.24
シェーンベルク: 6つの小さなピアノ曲 Op.19
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111

・・・しぇーんべるくね。

彼は現在、弾きたい曲だけを弾ける、恵まれた状況のようだけど、このプログラムでチケットがちゃんと売れるのはすごいかも。

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2007年2月 5日 (月)

CD散財録

B000HC2PBSHorizons
Isaac Albeniz George Antheil Ferruccio Busoni
EMI 2006-09-12

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アンスネス、アンコール用小品集。
買ったのは国内盤。↓

B000JLSUT8ホライゾンズ~ピアノ・アンコール集
アンスネス(レイフ・オヴェ) シベリウス スクリャービン
東芝EMI 2006-12-13

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日本人の演奏家でもない限り、国内盤なんか買わないんだけど、これはコンサート会場でつい。
帰ってからアマゾンで注文すれば良いって分かってたんだけど、まぁご祝儀(何の?)というか、要するに我慢できなかったということだ。。。
でもこれは、国内盤で正解だった。
よく知らない曲が多くて、原語表記だと、多分何の曲だか全然分からなかったと思う。

アンコールで聴いてひっくり返りそうになった、リストの「ヴァルス・アンプロンプチュ」も入ってる。
あれは本当に衝撃だった…。

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レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル in 水戸芸術館 #2

なぜかとんでもなく長くなっちゃったので、2つに分けました。

後半。
・ムソルグスキー:組曲<展覧会の絵>
はっきり言って、この曲については期待してなかった。
こういう大仰でケレン味溢れる曲というのは、アンスネスには合わないと思っていたから。
ところが、である。
素晴らしかった。
ゴージャスだった。

とにかく、それぞれの曲の性格の弾き分けが見事だった。
変幻自在、縦横無尽。
アンスネスの演奏は映像的である、というとワケが分からないけれど、それぞれのテーマとなっている情景がちゃんと目の前に浮かんでくるのである。
「テュイユリー公園」の、まるで珠を転がすかのような軽やかさと柔らかさといったら!本当痺れましたよ。
5つある「プロムナード」は、馴染みのあり過ぎるメロディだから陳腐でつまらなくなりそうなものだけど、どれも表情がガラリと違ってて感心させられた。
「キエフの大門」は、和音の響きがとにかく厚くて、意外なほどにパワフルでスケールが大きかった。
まさに、大クライマックス。
本当にお手本のような盛り上げ方で、組曲として、完璧な設計という印象だった。


全体に共通する印象としては、テクニックを誇示することは全くなくて、非常に自然な音楽作りをしているということ。
まぁでも、本当、バカみたいに上手いし、軽やかなのに安定感抜群でもある。
リズムその他、非常に正確で甘さが無いし、もたついたり足取りが重いということがまず無い。
あと、響きのコントロールが図抜けていると思った。
音色がものすごく多彩だし、ペダリングもすごく細密で、音の減衰の仕方なんかも素晴らしくキレイ。
また、細部の緻密さと、全体のスケール感とのバランスがとても良い。

とまぁ、良いところはいくらでも挙げられるんだけど、何よりも、虚飾が無いのが良い。
あの限りなく誠実な音楽に、、、感動を覚えた。

そんなわけで、本編だけでも、なんか危ないなー、大分ヤバイかも、という気分だったんだけど、まだね、アンコールがあるんですよ。

モンポウの「湖」は、「面白い曲だな」と思って聴いていたのだけれど、とどめはリスト。
「ヴァルス・アンプロンプチュ」が!
すごかった!!

信じられないほど流麗で軽やか、限りなくエレガントで、どこか洒脱。
そして、愛らしく可憐。
夢のような、というか、お花飛んでましたよ。
思わず、心の中で「ありえーん!なんだこれー!」と絶叫した私。

…なんか、アンスネスの魔法にかかってしまったかもしれない。

アンスネスが良い人オーラを振りまきつつカーテンコールに応えて退場した後も、しばらくぼーっとしてしまった。

以下、ミーハーなサイン会メモ。

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レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル in 水戸芸術館 #1

2007年2月4日(日) 水戸芸術館

<プログラム>
グリーグ:ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト長調 作品24
シューマン:4つの小品 作品32
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
休憩
ムソルグスキー:組曲<展覧会の絵>

アンコール
モンポウ:湖
リスト:ヴァルス・アンプロンプチュ

レイフ=オヴェさん、前から3列目で拝んできた。

アンスネスといえば、日本での知名度はさておいて、世界的には現在若手トップと目されるピアニストである。

ラフマニノフのライヴ録音から判断するに、実演もそりゃ上手いだろうし、まぁ悪いわけは無いだろうとは思っていた。
ただ、「感動」できるかどうかについては全く予想が付かなかった、というのが正直なところ。
「上手いなー。でもそれで?」とか思ったりして、と若干危惧していたのである。←ラフマがそうだ、という意味ではありません。

実際のところどうだったかというと。

こんなに幸せな気分になったのは久し振り。
外は寒いけれど、気持ちはほかほか、顔は緩々。
本が読みたいから、という理由で車じゃなく電車で行ったというのに、帰りはほけーっとし過ぎて、本を開きもしなかった。
さぞやアホ面を晒していたことだろうなぁ。。。
そんなわけで、ほわほわ状態で帰宅したのである。

オペラシティ(8日)やフェスティバル(←すみません、間違えました)シンフォニーホール(12日)はまだ残席があるそうですが(水戸も8.5割くらいだったかな?)、勿体無いので、ピアノ好きの方には是非行っていただきたいと思います。


さて、まずは各曲雑感をば。

・グリーグ:ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト長調 作品24
まずはグリーグの、思わず息を呑まずにはいられない、夢のようなピアニッシモの音色にグッとくる。掴みはオッケー、どころではなく、はっきりいって“心臓鷲掴み”である。
いやー、あれはヨロメキますよ、オクサマ。
この曲は、グリーグが両親を亡くした悲しみの中で書いた作品だそうだけど、目に見える分かり易い慟哭ではなく、哀愁かな。どこか諦念を感じさせるような、心の奥底の哀しみ。


・シューマン:4つの小品 作品32
すみません、私はやっぱりシューマンとは相性が悪いみたいで、何を書いて良いのか分かりません。演奏が悪いわけではないと思うんだけど。


・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
これ聴いて、もう帰っても良いや、な気分になってしまった。帰らなかったけど(もちろん帰らなくて正解)。

「苦悩との闘争を経て勝利を得る」とは、プログラムの解説にあった言葉である。
この第32番は、苦悩との闘争(第1楽章)と、その末の救済(第2楽章)、ということなんでしょうね。

第1楽章はスタイリッシュで、奇をてらうことなく、非常にストレートに弾いている印象。
良いですね、この、音楽が真っ直ぐこちらに届いてくる感じ。
推進力があって、音のキレ味も申し分ないし、決然としたカッコ良さもある。
ただ、苦悩との闘争というには少し重心が軽いような気がしなくもないけれど、そこはやっぱりアンスネスだし、ということだな。

不思議なのは、技術的に穴もスキも全く無いのにも関わらず、どこか優しさを感じさせるところ。
あれだけバリっと、目が覚めるように鮮やかに弾ける人なのに、聴き手をはねつけるような厳しさや息苦しさが無い。
基本的に、非常に晴朗で、すこやかなのである。
そのせいかどうなのか、第1楽章ですでに救済の光が仄見えているような印象だった。
ロマネスクの薄暗い教会に、うっすらと光が差し込むようなイメージかなぁ。
これは、彼の音色が常に明るい、柔らかな光を孕んでいるせいもあると思うのだけど。

圧巻だったのは第2楽章。
このピュアネスはどうだろう。
濁りの無い、透明度の高い清冽な響きは、まさに天国的である。
真摯でピュアな、そして優しく包み込むような彼の音色は、この世のものとは思えない世界を描き出していた。

ベートーヴェンは、間違いなく魂の安寧を得たのだ、と思った。そんな演奏だった。

休憩。
#2に続く(なんか長いよ、今回…)。

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2007年2月 2日 (金)

アマゾンポイント

アマゾンがポイントサービスを始めた。やっとかー。

アマゾンさんには長らくお世話になってて、あの品揃えには、本当足を向けて寝られないほど感謝もしているんだけど、今まで貢いだ額を考えると、いい加減少しは還元してくれたってねぇ、という気分にもなるというものである。

ポイントといっても一律○%ではなくて、また全部の商品に付くわけでもないらしい。本(雑誌・洋書含む)とCDは大体1%還元かな?
CDは、最近はHMV(輸入盤3枚で25%オフ)とアマゾンマーケットプレイス利用が多くて、アマゾン本家ではあまり買ってないんだよなぁ。うーん、微妙に恩恵薄いかも。

まぁでも、本にポイントが付くのは嬉しい。
これでアマゾンクレジットカード@ポイント付きを作ってくれれば言うこと無しなんだけどねぇ。。。

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