« CD散財録 | トップページ | お詫び »

2007年10月 1日 (月)

[映画]ミス・ポター

<ストーリー>
1902年、ロンドン。裕福な法廷弁護士の娘であるビアトリクス・ポター(ルネー・ゼルウィガー)は親がすすめる縁談を断り続け、32歳で独身。彼女には動物たちを題材とした絵本を出版するという夢があった。スケッチを持ち込んだ出版社の反応はいずれも芳しくなかったが、ある時、ウォーン兄弟の経営する出版社が出版を承諾してくれた。母親のお守りをしていた末っ子のノーマン(ユアン・マクレガー)が家業を手伝いたいと言い出したために、これ幸いとばかりにビアトリクスの絵本の仕事をあてがったのであった。そうした「事情」はあったものの、ノーマンはビアトリクスの生み出すピーター・ラビットの世界にすっかり魅了され、ビアトリクスの良き理解者として情熱をもって仕事にあたった。そして、出版された『ピーター・ラビットのおはなし』はベストセラーとなり、シリーズ化が決定する。
ビアトリクスは、自宅のクリスマスパーティにノーマンと姉ミリー(エミリー・ワトソン)を招待する。ビアトリクスの両親にとって、出版業を営むノーマンは「身分違い」であったが、パーティの夜、ダンスを踊るために手を取り合ったビアトリクスとノーマンは単なる仕事上のパートナー以上の感情を抱く。


ピーター・ラビットの原作者、ビアトリクス・ポターの伝記映画。多少の映画的脚色はある模様。

キャッチコピーが「ビアトリクス・ポターの恋と波乱に満ちた人生を描く」である割には、いわゆる映画的な派手さに欠けるような気がしないでもないが(でもこれはどちらかといえばキャッチコピーの問題)、「佳品」という言葉が良く似合う作品であった。
英国の田園風景はやはり格別。
ピーター・ラビットは、こういう風景の中から生まれたのね、と思わず納得させられる穏やかな美しさであった。
20世紀初頭における「女性作家の生き方」の描き方も、好感度が高い。
この辺は、ビアトリクスを演じたルネー・ゼルウィガーの功績が大きいと思うけれど。
いわゆるspinsterで、少女のまま大人になったようなところもあって、それでいて唯々諾々と親の言うことをきくような大人しい女性ではなくて自分のやりたいことがはっきりしている、というあたりの雰囲気が良く出ていた。
ゼルウィガーが英国女性らしいかと訊かれると、ちょっと違うような気がするんだけれど、生き生きしてて魅力的なのは確か。
嫌味が無くて良いですね。

さて、私はユアン目当てだったので、ユアン=ノーマンの感想。
見る前は、あの髭はどうもいただけない、なんて思ってたけれど、なんだ、しっかり可愛いじゃないか。
末っ子らしい甘ちゃんな雰囲気を若干感じさせつつ、ひたむき&前向きにお目目キラキラ、ビアトリクスに対しては「僕はあなたのファン第一号です!」といわんばかりで、まるでワンコみたいだし。
むー、反則だー(だむだむ)。
20世紀初頭という時代設定のせいもあるけれど、イイ大人のくせして恋愛に不器用でなおかつまっすぐな感じがまるで一昔前の少女マンガのようで良いではないか。
もうちょっと出ずっぱりだったら文句無しだったんだけどな。。。


こじんまりとしてるけれど、切なく、温かみのある映画で、私は好きです。
DVD早く出ないかな。

|

« CD散財録 | トップページ | お詫び »

Ewan Mcgregor」カテゴリの記事

映画」カテゴリの記事

コメント

苦手ジャンルだと判っていたのですが、レニーとユアン目当てで見てしまいました、感想書くの難しくて勘繰り記事になってしまいました。
などと言いながらTBさせてもらいました。

投稿: くまんちゅう | 2007年10月 1日 (月) 22:34

二人の想いを打ち明け合うあのパーティーのシーン、とても可愛らしかったですね。なるほど、当時の告白とは、一世一代の大勝負、過呼吸寸前のドキドキな行動だったのね、と一緒にドキドキしながら鑑賞しました。

DVDだとカットされたシーンとかも入ってくれるかしら。亡くなったショックでロンドンの自宅に引きこもる辺りとか、湖水地方に移り住んでからの辺りとか、ストーリーのつながりがちょっととぎれがちだったような気がします。
それとも湖水地方のロケ地紹介とか付いてくれないかしら。…これじゃあ単なる英国好き??

投稿: パインツリー | 2007年10月 1日 (月) 22:59

くまんちゅうさん
ストーリー的に、盛り上げとかたたみ掛けには欠けますよね。でも逆にそのつつましさが作品のテイストなのかなと。
それはそうと、ルネーとユアンはやっぱり相性が良いですね。ルネーの無垢な感じも良かったですし、ユアンはオビの時もそうでしたが、腹に黒いものが無い役が本当に上手いと思いました。

投稿: 青猫 | 2007年10月 2日 (火) 20:02

パインツリーさん

※ネタバレ有り※

ダンスシーン、良かったですね。なんだか微笑ましくて。お付き合いをすっ飛ばして求婚って世界でしょうからねぇ、ドキドキでしょう(笑)。「yes」って言ってもらった瞬間のユアンの表情がもう可愛くて~。

後半は、ストーリーをどう流すかとか、どうラストに持ってくか難しい感じでしたね。前半の方が、ドラマチックな要素が多かったですし。
DVDの特典、何が入るか楽しみです。
ええ、当然、湖水地方ロケ地めぐりは必須でしょう。何しろ、ピーター・ラビットの故郷ですもの(^^)。

投稿: 青猫 | 2007年10月 2日 (火) 20:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74079/16625282

この記事へのトラックバック一覧です: [映画]ミス・ポター:

» 「ミス・ポター(Miss Potter)」映画感想 [Wilderlandwandar]
どう考えても自分の好みのジャンルじゃない「ミス・ポター」(原題:Miss Pot [続きを読む]

受信: 2007年10月 1日 (月) 22:31

« CD散財録 | トップページ | お詫び »