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2008年7月

2008年7月29日 (火)

2010年の予定は未定?

ネットの機械翻訳、ろくな日本語が出てきたためしが無いので、今まで実用で使ったことがありませんでした。

このたび、ポーランド語の記事を前にしてふと思いついたのがポー語→英語でやってみたらどうなるだろう?ということ。
少なくとも日本語よりは英語の方が近いだろうから、上手くすれば読解可能な文章になって出てくるかも……。

そんなわけで実験台になってもらったのがこちらの記事。
Kto wystąpi podczas Roku Chopinowskiego?
タイトルからしてショパンが絡んでいること以外、何のことやらまったくわかりません。

一応ポー語にも対応しているGoogle翻訳様、なにとぞよろしく。。。

内容は、来るべきショパンイヤー(2010年、ショパン生誕200年)には誰が来るのか、ということらしい。
やっぱりKZは本国の人をやきもきさせてるっぽい。
彼が母国に現れるのは稀で、1999年のショパン没後150周年の際にポーランド祝祭オケの世界ツアーの一環として5都市を回ったものの、2年後のコンサートはキャンセル。
プライベートで時々来るだけとのこと。
細部がよく分からないんですが、KZは祝賀式典には出席するけれど、演奏するかどうかはまだわからないよって感じなんですかね。
あとは、(1999年に協奏曲2曲を録音したように)ショパンのソナタがCD化されるかどうか。

ブレハッチの登場は間違いなくて、今後のコンサート・録音予定のことも記載されている(NYの国連本部とかザルツブルグ音楽祭のモーツァルト…何?)。
あと、トルンで倫理学と哲学の勉強をしたい気持ちもある等々。

ショパンイヤーには、アルゲリッチ、ソコロフ、キーシン、ユンディ・リの参加が確定で、ポリーニも可能性ありとのこと。


そんなわけで、私的には(多分)有益な情報はありませんでしたが、Google翻訳はそこそこ使えるかもねーということが分かったのは収穫です。

あ、それから、全然別の話題ですが、ザルツブルク音楽祭、8月12日に登場の予定で、バッハ、シマノフスキ、バツェヴィチ、ブラームスというラインナップのようです。
いーなー。
どうでもいいですが、私8月12日前後って休みなんだよなー。
しかも、まだチケット残ってる。。。(なんと最前列右側も!)
はー、パスポート切れてて良かった……(でないとうっかり飛んでいきそうな気が……)。

ちなみにこのサイト、座席が選べてなおかつ舞台の見え方もシュミレートできるんですが、何がすごいって一席一席の単位で舞台の見え方が全部分かるってところ(日本のホールサイトだと大雑把にブロックごとにしか分からないですよね)。
二階バルコニー席なんか、どの席がどのくらい舞台が見切れるかまで分かってしまうという。。。
感心。

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2008年7月28日 (月)

三びきのやぎのがらがらどん

4898110290三びきのやぎのがらがらどん (CDと絵本)
Marcia Brown
ラボ教育センター 1999-11

by G-Tools
総語数600、YL2.5

子供の頃に読んだ記憶のある「三びきのやぎのがらがらどん」。
瀬田貞二さんの翻訳だったのですね。
原題は「The Three Billy Goats Gruff」。
billy goat=雄ヤギ、gruff=しわがれ声の、ということで「がらがらどん」。
この「がらがらどん」という名前、一体どこから思いついたんでしょうね。
さすが瀬田さん。

通常の日本語版は福音館から出てますが、このラボ教育センター版は英語版で、後ろの方に英文に対照させる形で和訳(瀬田さんの文章)が付いてます。
このレイアウト、どの英文がどう訳されているかが一目瞭然で、瀬田さんの翻訳の妙がよく分かって良いです。

付属のCDでは、英文と日本語訳が交互に読まれています。
英語は英語でまとめてもらった方が良かったかな、とは思いますが、その辺は好き好きということで。

値段的には福音館の日本語版とペーパーバックを買った方が安いですが、1冊で英語と日本語訳を見比べられるのは簡便で良いです。


福音館版↓

4834000435三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
マーシャ・ブラウン
福音館書店 1965-07

by G-Tools

ペーパーバック版↓

0156901501Three Billy Goats Gruff
Marcia Brown
Voyager Books 1991-02

by G-Tools

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2008年7月22日 (火)

Animals Should Definitely Not Wear Clothing

0689708076Animals Should Definitely Not Wear Clothing
Ron Barrett
Aladdin Paperbacks 1988-12-30

by G-Tools
総語数123、YL1.5

総語数123語なので、「読んだ!」という感じは全然無いけれど、面白かった。 タイトルは「動物に服を着せてはいけません」ということ。 色々な動物を例に出して、なぜいけないのか、服を着せたらどういうヒドイことになるのかを大真面目に図解しており、隣の頁に付された説明もなかなか憎い。 素直なユーモアというよりかは、ピリッと一味利かせてる感じかな? もしかしたら大人向けなのかも。

久々の英語絵本だったけれど、一語一語かみ締めるという意味では絵本って良いなぁって思います。

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2008年7月21日 (月)

Steinway & Sons Magazine Summer 2007

以前、「The age of anxiety」発売か?←東○ポ風でチラとご紹介した「Steinway Magazine」の記事について。
ジャズが好きっていう話と、あとはチェロを弾いてた息子君が今はロックをやってるっていう話のソースです(遠征先で麗しいご子息をお見かけして、この記事、下書きのまま放置していたのを思い出した……)。

「Steinway Magazine」自体は非売品らしいですが、記事を書かれたライターさんKirsten OttさんのHPに記事がアップされています。

こういう時、記事のPDFに直リンクして良いのか分からないので、とりあえずお仕事紹介の頁(portfolio)にリンク。
左側の真ん中あたりに該当記事があります。
Steinway & Sons Magazine | Summer 2007
:: Krystian Zimerman: An innate wonder

"My son, who played cello in the beginning, switched to guitar and now plays rock music. So, it's quite a new experience for me because this type of music I never had any contact with. And now I'm finding myself trying to distinguish between all of the endless amount of different rock styles. I didn't have an idea that there are so many."

ツィメルマンさん、今まで接点の無かったロックを聴いて、いっぱいある色々なスタイルを区別しようとがんばってると(…健気)。
なんか、聴くと決めたらとことん聴きそうですよ、このパパは。

あと、これは2007年夏号なんですが、既に東京に住んでるって記述があるので、実は結構前からお家があったのかも?

ちなみに、この記事で「The age of anxiety」を出すっていってますが、いまだに出てません。ええ。

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2008年7月17日 (木)

りゅーとぴあピアノリサイタルシリーズ№20 クリスチャン・ツィメルマン ピアノリサイタル

新潟以来、終わってしまった寂寥感を胸に抱きつつも、私はやっぱりツィメルマンが好きなんだわーとしみじみ幸せをかみ締めて生きてます。
新潟の前に軽井沢アウトレットで大散財してストレス解消したんですが、買物の快楽というのは一瞬なんですよね(しかも、後で空しくなったりする…)。
良いコンサート、良い舞台の後にしばらく続く高揚感、幸福感に勝るものはありません。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2008年7月12日(土)17:00開演 りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館 コンサートホール

<プログラム>
J.S.バッハ:パルティータ ハ短調(第2番)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」
休憩
ブラームス:四つの小品 Op.119
バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番

アンコール
シマノフスキ:ポーランド民謡による変奏曲 作品10
より第7曲、第9曲、第10曲


それにしてもこのプログラムで1公演のみってのもあまりにも勿体無いような気がしてならない。
バツェヴィチなんか仕上げるの大変だろうに…。


さて、初めて行ったりゅーとぴあは、素敵なホールだった。
キャパシティの割にはこじんまりとした感じのある作りで、舞台と客席の距離がかなり近い(その分、3階席の高さは結構ありそうだけれど)。
これだったら2階正面あたりがベストかも。


早速各曲感想へ。

・バッハ
1. シンフォニア
冒頭、荘重な和音が響き渡る。
輝かしい音の粒がどこまでも端正に、緩みなく連なっていく。
タッチが違うせいなのか(浅め?)、ピアノの調整のせいなのか、チェンバロのようにも聴こえる。
果たしてこの楽器のまま「悲愴」をやれるものなのだろうか?という思いがよぎる。
2. アルマンド
一つ一つ、じっくりと音を紡いでいく感じ。
高音が綺麗。
透明感のある音、くぐもった優しいpp、いずれも美しい。
3. クーラント
一転して音がきりっと締まり、指さばきの軽快さ、俊敏さが際立つ。
特に左手に甘さが一切感じられず、曲をぎゅっと引き締める。
4. サラバント
また音が変わる。柔らかく、控え目に、優しく。
5. ロンド
一曲の中ではあまり大きな表現の振幅を作らないで、曲単位の性格を前面に出してメリハリをつけてる感じかな?と思ったらロンドは一転して強弱の幅が大きくなった。
テンポは揺れないながら、後半に向けて盛り上がっていく様が気持ち良い。
6. カプリッチョ
テンポ速めでも、一切崩れることなく、バリバリっと文句無しに上手い。
音のキレ、立ち上がりの良さは絶品。
2本の手で弾いてるとは思えないような、縦と横の重なり、連なり。
豪華絢爛でありながら、拡散することなくあくまでも緊密。
しかも生き生きとした躍動感がみなぎる。
うわわ、すごい、毅然とかっ飛ばしてて、かっこいい!
お見事です。


・ベートーヴェン
ヨーロッパでやったというバッハ→ベートーヴェン間の鍵盤チェンジ(アクション取替え?)は無し。
さすがにこのためだけににわざわざスペアの鍵盤持ってこないか。。。

冒頭の和音のじゃーん、恐ろしいほどにバッハと音が違う。
えええ、さっきと同じピアノだよね?何もしてないよね???
オタオタしているうちに、一気に加速。
速い、速いよ、ツィメルマンさん。
このガン!とアクセルを踏み込む感じ、あっという間にピアノからフォルテに到達するクレッシェンドとの相乗効果で、いやおう無しに前へ前へ引っ張られていく。
くー、、、たまらん。
性能の良いスポーツカーってこんな感じなんでしょうかね。
もうどこで加速するのか大体分かってるのにも関わらず、いざギアが入ると「わわわ、きたきたきたきた、あーーれーー」てな感じに、体の内から突き動かされる感じ。
血が沸騰するような感覚。

一楽章では息をするのも憚られるような雰囲気だったのが二楽章でほっと緩み、三楽章で再び聴き手をぐわしっと掴んで放さず、最後まで駆け抜ける。
一切フォルムの崩れない、稀有な熱演だった。


・ブラームス
水のしずくがぽたぽたと滴り落ちるような第1曲の出だしに、一気に別世界に連れていかれる。
まろやかに、しっとりしめやかに、生き生きと、洒脱に、、、4曲の中で様々な表情を見せる。
厚みのあり、そして水際立った和音の響きは巨大な建造物を想起させる。
全体に漂うのは、大人の分別と精神の透明感。
常に高いところを見続けている五十路男性の面目躍如たるブラームスだった。

後期のピアノ曲集、是非録音して欲しいものです。


・バツェヴィチ
2年前に聴いた時も「こりゃすげーや…」と呆れ果てたものだったけれど、今回もここまでやるか?!的に渾身の演奏。
そして、今回の来日は、この曲に照準を合わせてきたんじゃないだろうかと思わせる、鬼のようなパーフェクトぶり。
それにしても、この人がノッてしまうと本当にものすごいことになる。
ピアニストが曲を奏でているという感じではなくて、音楽そのものが迫ってくるような感じ。
「こういう解釈なんだ」ではなくて、「この曲はこういう曲なんだ…」と否応なく思わされるというか(それを「説得力」というのかもしれないけれど)。

バツェヴィチのソナタ2番は、もしかしたら生ではもう一生聴けないかもと思っていた曲なので、また生で聴けた幸運に、いくら感謝してもし足りない気分。


アンコールは前日同様、シマノフスキ。
「作曲ポーランド民謡による変奏曲 作品10」より第7曲、第9曲、第10曲を連続して演奏。
楚々とした、珠を転がすようなppから、一体どこまで出るんだ?ピアノ大丈夫か?!と思わせる豪快なff(もしかしたらffffくらい?)まで、本当にやりたい放題が可能な音量のレインジの広さと、ここぞという時に腰が引けず、また息切れもしない精神的・肉体的スタミナに最敬礼(この辺はバツェヴィチでも思ったことだけど)。
いやー、あらゆる意味でタフだよな。。。
とにかく華麗で煌びやか、かつ重量級のアンコールだった。


大盛り上がりの中、ツィメルマンさんは何度かアンコールに登場し、最後は「じゃーねー」という感じに両手を振って舞台を後にした。

また11月に会えますように。


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2008年7月13日 (日)

ツィメルマン 軽井沢コンサート

大賀さんに感謝をこめて
クリスチャン・ツィメルマン 特別演奏会
軽井沢の子供たちへの音楽活動支援特別コンサート
2008年7月11日(金)19:30開演 軽井沢大賀ホール

昨秋予定されていながら、本人の交通事故負傷及び後遺症のために延期されていたコンサートに行ってきた。

<プログラム>
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」
ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調

それにしても、ベートーヴェンの32番……。
うううう。
まぁ、今ツィメルマンの32番を聴いてしまったら「もう思い残すことはない」って燃え尽きる可能性が無きにしもあらずなので、これで良かったのも。。。

それはそうと、モツソナは私6回目だ(正確には5.5回目?←遅刻して外でモニター鑑賞だったので)。
ツィメルマンさん、そんなにこの曲好きですか。。。
モツソナといったら、これしか弾かないし。
この曲のどの辺にそんなに惹かれるのかとくと教えて欲しい今日この頃。

まぁでもショパンの3番が聴けるのは嬉しい。

これだけだとちょっと時間的に短いと思うけれど、チャリティだからあまり無理をしないって感じかな?
何となく、小コンサートというかサロン・コンサートっぽい選曲だなぁ、なんて思ってみたり。

てな感じに、プログラムに一喜一憂(乱高下)しつつ軽井沢へ。
駐車場は他県ナンバー多し。
皆さん、「いざ鎌倉軽井沢!」ってな具合に馳せ参じたってところでしょうか。


・モーツァルト
さくさくすぱすぱ、テンポ速めの演奏。
あまり間(ま)を取らない感じで、前回のロマン派っぽさのある甘口モーツァルトとは大分印象が異なる。
装飾音の入れ方も前と違ってて、時々「お?」と思わせる。
音自体はホール中にスコーンと抜ける感じではなくて、少しウェットだったかな?
音の響き方は、座った場所が大きいとは思うけれど(今回、ちょっと席のチョイスを誤りました…)。

・ベートーヴェン
俄然、ピアノが鳴り出す。
こちらもやっぱりテンポが速い。
疾走する、駆け抜けるベートーヴェン。
重厚というよりかは刃物系のスマートな演奏。
前へ前へ、ぐいぐいと引っ張られる感じのドライヴ感があって、これはライヴで聴くべきだな、という一曲。

休憩

・ショパン
私にとって、初生3番。
開始前にツィメルマンが短いスピーチをし、3番は大賀さんの希望で、明日の新潟とは違うプログラムになった云々。
で、話終ったと思ったらあっという間に弾き始めてしまい、曲の出だしに拍手が被る(まただ…)。
今回、コアなファンが多かっただろうから、ツィメルマンの弾き出しが速いっていうのをよく知ってるお客さんばかりだと思うんだけど、それでも間に合わないって、あなたどんだけせっかちなんだ。。。
さて、第一楽章、第二楽章は、ツィメルマンだったらこう弾くだろうな~という予想通りの演奏。
さすがに何十年も弾き込んでいるだけあって、どのフレーズも説得力充分。
「そうそう、これこれ」的に安心できる感じというか。
なんだか、初めて聴く気が全然しませんです……。
第一楽章は元気良くはじまり、第二楽章は細かい音型の切れの良さが際立ってて「ううう、やっぱり上手い…」と思ったけれど、白眉は第三楽章だった。
予想をはるかに上回る素晴らしさで、霊性漂う「歌」の世界に文字通りトリップ。
第四楽章は、終わりにかけてドカドカドカドカっとたたみかけてて、ややout of control気味に走らせている感もあったような。

全体的には、貫禄というか王道というかオトナの余裕というか、影が無くて健全な印象を受けた。
生き生きパワフルな3番で、ポジティブ光線全開な感じ。
もっとドシリアス路線でも…と思う部分も無いわけではないんだけど、今回、コンサートの成り立ちとしてはプライベートな色彩が強いし、ホールも小さくてお客さんもKZ常連さんが多かっただろうから、弾き手の精神状態としては大分リラックスモードになるかもなぁ、、、なんて思ってみたりして。
こういう形のコンサートだと、どうしたって鬼気迫るって風にはならんだろうなぁ、とか。
この辺、通常リサイタルの3番と聴き比べてみたいところだけど、つくづく生演奏って面白いなぁって思いましたよ。


アンコールはまずはブラームス(作品119)から第1曲。
一語一語言葉をつむぐような、しみじみと語りかけるような風情で、味わいと透明感が両立した演奏。
やっぱりブラームス、合いますねー。

そして、お次ななんと切望していたシマノフスキの「ポーランド民謡の主題による変奏曲」(作品10)から抜粋。
これだけでも軽井沢に来た甲斐があったというもの。
第7曲は珠を転がすような優美な演奏で思わずため息がこぼれるほど美しかったし、フィナーレでは鬼のような超絶技巧、強烈なダイナミックレインジを披露。
超ド級のスケール感で、圧巻だった。
ツィメルマンさん、お願いです、どうかどうか、いつかフルに10曲、日本で演奏して下さい。。。

そんなこんなで大盛り上がりでコンサートも無事終了。
はー、楽しかった。


さて、お次はバッハとベートーヴェンとブラームスとバツェヴィチ、オールBプログラムの新潟へ。


新潟編に続く。

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2008年7月10日 (木)

行ってきます

仕事を放り出して(つか同僚を見捨てて)、軽井沢と新潟に行ってきます。

軽井沢はモツソナK.330と悲愴とショパンの3番だそうで。
バッハは?ブラームスは??シマノフスキは???32番はーーー????と軽ーくショックを受けつつ、ショパンの3番聴けるならそれもまた良し、な気分。

果たしてりゅーとぴあはどうなるんでしょうねぇ。。。

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ytvバレエシリーズ2008 モールス・ベジャール・バレエ団 バレエ・フォー・ライフ 2008年6月20日(金) その3

どんだけ書けば気がすむんでしょ
私も早く気分を切り替えたいんですけど(切実)。

なんだか、今年のナマモノ関係は6月7月で燃え尽きそうな気がしてなりません。

さて、今回のBBL来日にあわせたプロモーション動画として、NBSの「バレエ・フォー・ライフ」頁に舞台映像ハイライトというのがありますので、ためしに直にペタリ。

いやー、ジュリアンのフレディって本当にかっこいいなぁ。
スケールが大きいです。
手が大きいのも栄える。

それはそうと、最後のThe Show Must Go Onで、ジルが既にベジャールさんの代わりを務めているんですね。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

えーと、前回、次はジル話に戻してどうのって書いたのに、のっけから脱線しておりますがな。
実は、ジルの何がそんなにストライクに入ったのかについて色々考えてたら、またもや収拾がつかなくなって途方にくれていたりするわけです。
そりゃ、カリスマとかオーラとか存在感とか色々あるけれど、必ずしもそれがどんぴしゃでもないような気がする。。。
ましてや、踊りの上手さとかそういうことは本質的なことではないと思うのですね。
上手いといえば、鬼のように上手いんですけどね。
上手いというかむしろ説得力の問題というか、とにかく全ての動きがこれ以外にあり得ないというところにびったりハマります。
ポージングの美しさといったらないですよ。
特に手から腕にかけて、どうしてあそこまで見事なラインを描くのか、本当に不思議で仕方がありません。

…えーと、だから、そうじゃなくて…。
テクニシャンであることは大事だけれど、本質はそこではないということをいいたいんですが、でもあのテクニックも捨てがたいというか。。。←分裂気味


(気を取り直して)演奏なんかもそうですが、踊りには自然と踊り手のキャラクターや人柄なんかが出ますし、優れた表現者であれば、人間性や生き様みたいなものがにじみ出てくるものではないかと思います。
ジルの場合はというと、にじみ出るとか窺えるとかそいういうレベルではなくて、まさにジルの踊りこそがジル・ロマンその人である、そういう気にさせられるのですね(ううう、なんだかわかりにくいな)。
生きるということと、踊るということが極めて近いところにある人ではないかと。

見ていると、ジルという人の肉体、精神をとても近くに感じます。
少なくともそういう気がします。
ジルがダンサーとして観客に差し出してくれるものが、とてつもなく大きいからなんだと思います。
適切な表現かわかりませんが、舞台人として非常に潔い、献身的で惜しみのない人だと私は感じました。


「フリーメーソンのための葬送音楽」なんかはもう別世界でした。
音楽が「葬送音楽」で、バックには大きなレントゲン写真だから、この辺はもう確実に「死」「病」を想起させるのだけれど、ものすごい集中度の高さで、気合漲るというか鬼気迫るというか、とにかく圧倒的な吸引力。
自分の太ももを平手ではたく振り付けがあるんですが、バシーンっとものすごい音がしましたよ。
あれ、痛かったんじゃないかと思うんですけどね。。。。

ボヘミアン・ラプソディからブレイク・フリーに入るあたり、スクリーン前のソロも圧巻。
スクリーンにジルの影が大写しになって、まるで磔刑図のように見えるところは、こちらに向けた背中がなんか凄絶な雰囲気をかもし出しておりましてですね。。。
そのすぐ後にスクリーンに映し出されるのが道化姿のジョルジュ・ドンが十字架にかけられる映像なわけで、もうなんだか強烈に過ぎる演出です。

ベジャールからジョルジュ・ドンへ、そしてジルへ、という流れを考えると、このスクリーン前はやっぱりジルしかない、って思ってしまいます。


The show must go on(カーテンコール)では、舞台中央にジルが立ち、上手・下手から登場するダンサーたちをお出迎え。
盛り上がるな、というのが無理なシチュエーションですが、途中から場内総立ちで、本物のスタンディング・オベーションでした。

はー、本当にここまで来て良かった…。
改めて、ベジャールさん、ジル、そしてBBLのダンサーたちに心からの感謝を。

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2008年7月 9日 (水)

ytvバレエシリーズ2008 モールス・ベジャール・バレエ団 バレエ・フォー・ライフ 2008年6月20日(金) その2

実家で発掘した、無造作に「ベジャール」とラベルに書かれたビデオをデッキに突っ込んでみたら、いきなり「バレエ・フォー・ライフ」(NHKで放映された60分バージョン)が入ってて、死ぬほどビックラこきました。
いやー、まさかこんなものが眠っていようとは……。
灯台下暗し。

大物だけでなく、ニュース番組の中のベジャール特集とか、色々細かいものまで掘り出されました。
過去のマメさと、それを全て忘却の彼方に押し流してる自分の大雑把な脳みそに呆れています。

そんなわけで、およそ10年前の「バレエ・フォー・ライフ」を見ながらレビュー完走しようと思います。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

バレエに限ったことではないけれど、感心したり「あー楽しかった!」って思うことは多々あっても、感動することなんて実は滅多にありません。
「感動」というとちょっと薄っぺらく聞こえるけれど、理屈抜きで体中の細胞の一つ一つが沸騰するような、そして身も心も「持ってかれる」ような感覚。
そういうのは年に1度あれば良い方で。
まぁ、毎回毎回そんなことになってたら身が持たないのだけれど(まともな社会生活を送れなくなる……)。


今回、久々に大波が来ました。
公演から数日間は頭に血が上ったきりで、寝るのも食べるのも面倒くさいみたいな状態。
頭の中はまさに大嵐というか大シケというか。
このヤバ気な感じは2年ぶり?


さて、私の心配をよそに、無事に幕は開きました(余談だけど、幕が下りる時はあまり「無事」ではなくて、セットに緞帳が引っかかったんだよね……)。
冒頭の「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」、舞台の真ん中には黒髪のバティスト・ガオン君。
ううむ、こうしてみると陽性にキュートな感じで、華があるなぁ。
群舞の中にいても、目が吸い寄せられるようなところがあります。

肝心のジルは、エレキの音をバックに椅子とともにご登場。
ちゃんと出てきてくれただけでもう感涙というか、ヘナヘナと腰砕けなワタクシ。
いやー、半端なくかっこええです。
それに、ジルがいるだけで舞台がぎゅぎゅーっと引き締まります。

ある程度予想はしていたけれど、ジルは大層真っ黒い感じで(髪の毛から衣装から全身黒ってだけではなくて)、他の若いダンサーたちが総じて白っぽい衣装で明るく元気溌剌、生命の躍動そのものといったダンスを繰り広げる中、異彩を放っていました。
ジルの黒さというのは、絶望と孤独を背負った、吸い込まれそうな漆黒の闇という感じ。
あの強烈な存在感はもう存在感などという生易しいものではなく、どこか威圧感すらあるような…。
ジルに比べると、他のダンサーたちが、なんというか、かわいく見えて仕方がないんですね。
ジルが下手に下がった瞬間、ほっと肩の力が抜けた瞬間があって、「え、なんでこんなにほっとするの?」とギョッとしたんだけど、それくらい凄みがあって、ある種の緊張を強いられます。


ベジャールはこの作品を「むしろ陽気なスペクタクル」と表現していて、「もしも私がこれは死についての作品だといわなければ、観客たちはそのことに気づかないのではないだろうか」とも言いました(プログラムより引用)。
確かにこのバレエは、若くして逝ったジョルジュ・ドンとフレディ・マーキュリーへのオマージュであり鎮魂の歌という割には、光そのもののような明るさをもった一大スペクタクルで、ベジャールはポジティヴな人なんだろうな、と思わせる部分が多いです。
だけど、ジルがいる限り、見る側が「死」の存在に気づかないワケはないと思んですね。

最初、生と死のコントラストが強く感じられて、ここまで二項対立的な雰囲気になってしまって良いものなのか?、いやむしろ「死」が「生」を支配しているようにも見えやしないか?とも思ったのだけど、「死」があるからこそ「生」が輝いて見えるということもあるわけで。
「死」の影のない「生」は、果たしてここまで強い光を放つものなのだろうか…。

でも、ジルの役まわりが「死」そのものかというと、それもまた違う気がするしなぁ。
ううむ。


…えーと、とりあえずベジャールの言葉を引用しておきます。
「バレエ・フォー・ライフ」に登場するジョルジュ・ドン、フレディ・マーキュリーはいずれも死者なのにタイトルは「バレエ・フォー・ライフ」(=生きるためのバレエ)で矛盾を感じる人もいるのではないか、という問いに対する答えです。
「…生と死は、手の表裏のように、同じものの両面なんですよ。もし生を愛するのであれば、同時に死を愛さなくてはならないのです」(「ダンスマガジン」1998年10月号、「ダンスマガジン増刊 総特集 モーリス・ベジャール 1927~2007」に再録)

B0012RQMMA総特集 モーリス・ベジャール 1927 ~ 2007 2008年 03月号 [雑誌]
新書館 2008-01-31

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あれ、話がなんだか大きくなってきちゃったよう。
「バレエ・フォー・ライフ」という作品自体を語るのはちょっと荷が重過ぎるので、次回はジル話に戻しつつ、ちゃんと終わらせます。


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2008年7月 8日 (火)

DVD散在録

Krystian Zimerman Chopin Schubert
HMV商品頁
やっと出ましたーなブツですね。
お部屋に一人ぽつんっていう収録形態がツィメルマンさん的にOKだったかどうかは分かりませんが、ファンとしてはありがたいもんです。


さて、DVDもベジャール祭りです。
会場に行くたびに一枚ずつ買ってたりしたんで、気が付いたら着々と増えてしまった。。。
この歯止めの利かない性格、どうにかなりませんかね。

B000GCG6MIベスト・オブ・モーリス・ベジャール -愛、それはダンス-
モーリス・ベジャール
ポニーキャニオン 2006-10-18

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ベジャール本人が選んだベジャール名作選。 CDで言えば、ベスト版みたいなもんかなぁ。 非常に現代的に洗練された雰囲気で、元々の作品が持ってた何かが削ぎ落とされてるのでは?と思わせるものが無いわけではないのだけれど、とっつきはとても良いと思います。
非常に美味しいどこ取りな感じもあって、手軽かつゴージャスに楽しめる一枚だと思います。

B000ECXE8EUne Choregraphie De Maurice Bejart
Maurice Bejart
Barclay 2007-01-31

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ブレル、バルバラのシャンソン13曲によって構成された作品。
私はシャンソンはあまり…なんですが、非常に良かったです。
本編「Brel - Barbara」とメイキング編と分かれてて、リハ風景やインタビューがふんだんに入っているのが美味しいです。
どうでもいいですが、今年の来日時のジルさん、このDVD(「Brel - Barbara」は2005年収録)と比べると大分痩せたんじゃないですかね。
まぁ痩せる理由は山ほどあるでしょうが。。。
どうでもいいついでに勝手なお願いですが、タバコをやめてその分長く踊って欲しい……(タバコやめて太るのもアレですが)。

B000CFWS44生誕80年記念 ベジャール!
モーリス・ベジャール 上野水香 ジャン=ルイ・トランティニャン
アイ・ヴィ・シー 2006-01-27

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B00067SQS0ベジャール、バレエ、リュミエール
ドキュメンタリー映画
日活 2004-12-10

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Krystian Zimerman Chopin Schubert

HMV商品頁

皆様、無事入手されましたでしょうか。

6月末日に発売と踏んで、その頃実家に帰る予定だったので実家送りにしたところ、6月20日に発送されてしまい、ちょっと誤算でした。
しかも月末にやっとピックアップしたは良いものの、その後1週間というもの見る時間が皆無で、やっとちゃんと見たところです。

映像の良いところは、(当たり前ですが)生身の人間が弾いてるということが分かる点でしょうか。
完成度とはまた別の問題として、人間らしさが伝わってきて良いのではないかと思うております。

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2008年7月 7日 (月)

Brutus 2008/7/1号諸々

B001AMBC5EBRUTUS (ブルータス) 2008年 7/1号 [雑誌]
マガジンハウス 2008-06-16

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充実の井上雄彦特集(井上雄彦公式HP:FlowerINOUE TAKEHIKO ON THE WEB))。
2008年5月24日(土)~7月6日(日)の会期で上野の森美術館でやってた(と思ったら、今日一日のみ会期延長したみたいですね)「井上雄彦 最後のマンガ展」に関することに始まり、旧作、現在進行形の作品についても色々。
略年表もあって分かりやすいです。
本人の言葉も豊富。


せっかくなので、展覧会の感想も一応載せときます(某所に書いたものの焼き直しっぽいものですが)。
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井上雄彦 最後のマンガ展
上野の森美術館
2008年5月24日(土)~7月6日(日)

美術館の空間をフルに使った、100点の描き下ろしによる「空間マンガ」。
普通のマンガの原稿状態のもの、数mの大作、10cm四方の小品、直接白い壁に描いたもの等々を組み合わせてストーリーを展開させている。
いわゆる原画展ではないし、パネル等の作品状のものもあるけれど作品展でもない。

やっぱり、「マンガ」なんですね。
ただし、見てるとふつふつと「マンガって一体何なんだろう」という思いが湧いてくる。
彼自身、マンガで一体何ができるのか、どこまで行けるのか、ずっと自問自答しているのではないだろうか、と思えてくる。

この展覧会、まさにマンガ表現の極北といえるのではないかと思う。
マンガというメディア特有の表現上の制約というのは必ず存在すると思うのだけれど、マンガ表現の可能性をとことん突き詰めて、ある部分で突き抜けちゃってる感じ。
漫画家の誰も見たことのない地平をたった一人見つめているのではないか、そんな気がしてくる。
井上雄彦というクリエイターは、どこを目指しているのだろう。

それにしても絵が上手い。
無茶苦茶に上手い。
普通のペン画のものに加えて、完全に水墨調のものがかなりあるんだけど、どれも実に達者。
きっちりかっちりな絵も描けるし、一方で単にテクニシャンというだけではなくて、エネルギーに満ち、運動性や即興性の強い絵も多い。
筆致が表情豊かで、まさに筆跡(ふであと)が様々なことを物語っているような印象すらある。
筆跡そのものがドラマを帯びてるようでもあるし、画面の向こう側にいる描き手の存在、身体性なんかを感じさせるようなところもある。
あの筆さばきは本っ当、尋常じゃないですよ。


この展覧会、出品作品を完全収録した図録「いのうえの 満月篇」が出るそうです。
会場で売られてた、メイキング・ドキュメント的な性格の強い図録「いのうえの 三日月篇」も面白かったけれど、やっぱり満月篇が楽しみ。

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さて、ついでと言っちゃなんですが、Brutusのp.126にはカラヤンとグールドのベートーヴェンのP協のCDの紹介がありましてですね。
ちょっと前にグールドかっこいいとかジャケのデザインが良いとかきゃーきゃー騒いでたCDです。

B0013V3VNIBeethoven: Piano Concerto No.3; Sibelius: Symphony No.5
GLENN GOULD HERBERT VON KARAJAN
SONY CLASSICAL 2008-04-29

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CDのブックレットに掲載されてる写真4枚も紹介されてるのを見て改めて良い写真だなぁと思い、ネットで探してみたところ、写真家さん(Erich Lessing)のHPがありました。
Erich Lessing Culture and Fine Arts Archives
Erich LessingさんはKarajan先生をいっぱい撮ってる方のようですが、Gouldの写真も何枚かありました。
さまざまなジャンルの写真を撮られているようで、Reportageの写真なんかもとても魅力的でした。

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2008年上半期に見た映画

今年の上半期に見た映画です。
あっという間に7月だ…。

・魍魎の匣
・俺たちフィギュアスケーター
・タロットカード殺人事件
・スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
・アメリカン・ギャングスター
・ラスト、コーション
・潜水服は蝶の夢を見る
・ダージリン特急
・ヒトラーの贋札
・ラフマニノフ ある愛の調べ
・クローバーフィールド/Hakaisha
・ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
・チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
・パリ、恋人たちの2日間
・アフタースクール
・イースタン・プロミス

16本。
どれもまずまず面白かったんですが、繰り返し見たいようなものがあまり無いんですよね。
「魍魎の匣」はDVD買うつもりですが。
「アフタースクール」はもう一回見ても良いけど、あくまでも答え合わせのためかなぁ。
あ、トニー・レオンを愛でるという意味では「ラスト、コーション」は外せません。
そういう意味では、「イースタン・プロミス」も同様なんですが。

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2008年7月 6日 (日)

ytvバレエシリーズ2008 モールス・ベジャール・バレエ団 バレエ・フォー・ライフ 2008年6月20日(金) その1

いい加減賞味期限の切れた話題ですが、BBL(Bejart Ballet Lausanne)大阪公演の「バレエ・フォー・ライフ」の感想です。
「バレエ・フォー・ライフ」っていうか、ジル語りですが。

ジル・ロマン、6月10日(火)の東京のBBL公演で初めて生で見ました。
今まで見ようと思えば見る機会はいくらでもあったはずなのに、ことごとく逃してきた自分のボンクラぶりが腹立たしい限りでして……。
映像で見ても、それはそれは素晴らしいダンサーだということはよく分かるのだけれど、生舞台はまるで次元が違いました。
舞台にせよ音楽にせよ、生で見て(聴いて)初めて分かることがいっぱいあるということは重々分かっていたつもりだったのですが、今回は本当にガツンと頭を殴られた気分。

10日、当日発表されたキャスト表を見た私は「わーい、やったー、ジルを見られるー♪」と甚だ能天気に喜んでいましたが、「イーゴリと私たち」でジルが出てきた瞬間、燕尾服姿に心臓を打ち抜かれ、「アダージェット」で完全に何かを踏み外しました。

……私は、あなたのことを、もっともっと知りたいです。

人はそれを"恋"と呼びます。
多分。。。


果たして、私はギリギリ「間に合った」のでしょうか。
というのは、1960年生まれのジル・ロマンは現在47歳だったりします。
バレエダンサーの"花"の時期は短く、30台で引退するダンサーも多い中、47歳という年齢は非常に重いものがあります。
ただでさえ、いつ何時現役を退いてもおかしくない年齢なのに、モーリス・ベジャール亡き後のBBLを率いる芸術監督という立場にあっては、果たして今後踊り続けられるものなのか?という懸念はファンなら誰もが抱くものではないかと思います(例えが適切か分かりませんが、指揮業を始めたピアニスト/ヴァイオリニスト等ソリストがソロ活動を続けるのが困難なのと似ているのではないかと)。

次は世界バレエ・フェスかもしくは数年後(?)のBBL来日公演か。
いや、もしかしたら、もう"次"は無いかもしれない……。


いやだぁ、そんなの!!!!(大泣き)


まぁ、もしかしたらとんでもないバケモノで、あと10年くらいバリバリ踊ってるかもしれませんが。
それでも、とりあえず確実に踊ってくれそうな大阪を逃す手は無いワケです。
ここで単に「遠い」という理由だけで行かなかったら、一生後悔しそうな気がする……。

そんなわけで、アレコレ画策の限りを尽くし、色々無茶をして、何とか20日(金)の夕方には無事大阪に辿り着きました。
あいにくの雨模様で、クラシックのコンサートだと湿気の影響が気になるところですが、ダンサー的にはどうなんんだろう。。。
体調云々以前に、いかにも日本の梅雨特有の蒸し暑さで、ヨーロピアンな皆様にやや申し訳ない気分。


会場はフェスティバル・ホール。
直前に取った割には悪くない席で、1階のセンターブロックでした。
ただ、ここってなんだかものすごく横にでかいんですね。
舞台が、というよりは会場全体が、なんですが。
ううむ、縦横比に若干の違和感が……。

事前に、キャスト変更は無いってことは一応確認済みだったんですが、それでも当日のゲネプロで怪我しちゃいましたゴメンナサイ、ということもないわけではないので、もうジルがちゃんと出てきてくれさえすれば何でも良い、みたいな気分で、ドキドキワクワクではなく、ひたすらオロオロと祈るような気持ちで開演を待っておりました。
そういう意味では、バレエって本当に心臓に悪いです……。


まだ幕が開いてませんが、とりあえずキャスト表を貼り付けて、続く(引っ張り過ぎ…)。

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