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2008年8月10日 (日)

エトワール・ガラ2008 Aプロ その1

2008年8月10日(日) 14:00開演 Bunkamuraオーチャードホール

パリ・オペラ座のエトワールを中心に、欧州若手のホープが集結したセルフ・プロデュースのガラ公演とのことで、プロデューサーはパリ・オペラ座バレエ・エトワールのバンジャマン・ペッシュ。
怪我人続出もあってか、女性のエトワールはマリ=アニエス・ジロだけ。
個人的には、代役で新たに参加することになったダンサーの方がむしろ目当てだったので別に良いんですが。

「ハムレット」第2幕より パ・ド・ドゥ(振付:J.ノイマイヤー 音楽:M.ティペット)
シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク
オフィリアと留学に旅立つハムレットの別れのパ・ド・ドゥ。
シルヴィア・アッツォーニが華奢で小柄で、少女っぽさを感じさせます。
イリ・ブベニチェク、帽子をすっ飛ばしながらバタバタっと騒々しく(?)登場(そういう演出・振り付けなんですが)。ジャケットの下に着たベスト(?)の裾がもたついてたり、頭にかぶった花輪が似合わなくてビミョーに笑いを誘ったり、何となくファニーな雰囲気も無くは無いです。
全体的にはいかにも若々しい二人の切ない恋物語といった感じで、すっきりとした美しさも感じられて良かったです。


「ジゼル」第2幕より(振付:M.プティパ、J.コラリ、J.ペロー 音楽:A.アダン)
スヴェトラーナ・ルンキナ、マチアス・エイマン
幕が上がるなり、ルンキナの手の長さに目を引かれます。
久し振りに良いジゼル(妖精バージョン)を見たわー。
ルンキナ嬢、人間離れという形容がぴったり。
エイマンのリフトも上手なんでしょう、終始体重を感じさせないし、「肉」の感じが無いんですね(ちょっとクールでミルタ的ではあったけれど)。
最近、あえてわざわざクラシックを見たくないというか、コンテンポラリーを見たい傾向が強いんですが、ルンキナの「ジゼル」だったら全幕で見てみたいです。


「椿姫」第1幕より(振付:J.ノイマイヤー 音楽:F.ショパン)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ/ピアノ:上田晴子
ピアノの生演奏付き。
こりゃー何の曲だって思ったら、ショパンのピアノ協奏曲第2番。
切なくも甘美な初恋のロマンティシズムに満ち満ちた曲のはず、なんですが。
なんかこう、メトロノームで刻んでます?な演奏でして……(その方が踊りやすいってのは分かるんですが)、私は演奏が気になって全然集中できませんでした。
わっかい頃のお髭さんの2番だったらどんなに泣けるだろうか、、、などと思いつつ、それだと逆の意味で踊りに集中できないかも、とも思い直してみたりして。

集中できないといいつつこういうのもなんですが、アバニャートとペッシュ、オトナの女と世間知らずの若造っていう雰囲気ではなかったかも。
アバニャートが娘さんっぽいのに加え、ペッシュに妙に色気があってさ…(魅力的なんですけどねー)。


「メリー・ウィドウ」 ※世界初演 (振付:P.ラコット 音楽:F.レハール 衣裳:P.ラコット)
マリ=アニエス・ジロ、マチュー・ガニオ
マリ=アニエス・ジロがラコットに直接依頼したという新作。
グラン・パ・ド・ドゥ形式。
今回のお目当ての一人、マチュー・ガニオ君登場です。
燕尾ですよ、燕尾(←燕尾好き)。
ううむ、世の中にはこんな人が存在するのね…と思わずうなってしまうほどのパーフェクトな貴公子っぷり。
美青年通り越して、美麗青年ざんす。
バレエ・ダンサーというのは、基本的に容姿・スタイルともに「美しいのが仕事」な人々ですからちょっとやそっとのことでは驚かないんですが、マチュー君は群を抜いてますね。
肝心の踊りは、度肝を抜かれるほどではないと思うけれど、普通にちゃんと上手いので、パリオペは七光りや外見だけでエトワールになれるほど甘い世界ではないよね、ということが再確認されてちょっとほっとしました。
本作がフランスっぽい小粋さと洗練を感じさせるのは、マチュー君のおかげですかね。
のんきに育ちが良い感じも、プラスではないではないかと。
それにしても、マリ=アニエス・ジロは相変らずオトコマエだなー(肩とか…)。

ここで休憩。
私もとりあえず休憩(その2に続く)。

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コメント

ご無沙汰しております。今晩は♪

筋肉痛はひどいのでしょうか?
まさかバレエを習い始めたとか、そういう事なのでしょうかsmile??
冗談はさておき、お大事になさって下さいませspa

バレエの記事もとっても楽しく読ませて頂いてますheart04
本当にバレリーナって美しくないと商売にならないんですねー。
バレエをやってた友人と観に行ったりすると、容姿に関するつっこみがすごくて、「き、きびしいな~、私には十分綺麗だけど」等と思ったものです・・・。

それにしても、「椿姫」でショパンが演奏されるって微妙に不自然な気が・・・sweat02

投稿: petit viola | 2008年8月11日 (月) 20:38

お久し振りです。

骨格に問題があるせいだと思うんですが、首と肩と背中が凝り過ぎてて、慢性的に寝違えみたいな痛み方をしているんです。。。バレエでもやれば良いんでしょうけれど(むしろあまり大事にしない方が良いんだと思います(笑))。

バレエ・ダンサーの容姿のレベルって高いですよねぇ。
コンクールでも採点項目に「容姿」ってあるらしいですし。
主役級ともなれば、王子様、王女様をやるから当然っちゃ当然なんですが。。。
加えて、8~10頭身のスタイルでなおかつ身体能力はアスリート並で、、、って本当に大変な世界だわ(笑)。

「椿姫」とショパン、どうなんでしょー(笑)。
ノイマイヤー版の「椿姫」は全幕を見たこと無いのでなんともいえないのですが、ショパンの色々な曲が使われてるようですね。
私が見たシーンは、アルマンがマルグリットに初めて愛を告白するシーン、、、かな?(ウブなアルマンという意味では、2番のラルゲットは合ってるかも)
ノイマイヤー版の「椿姫」は「マノン・レスコー」が劇中劇として登場するらしく、マルグリッテとアルマン、マノンとデグリュー、ショパンとジョルジュ・サンドという愛憎(増?)とすれ違いがイメージとして微妙に重なり合うという趣向、、、ではないかと(勝手に推定)。
イタリアオペラの世界とはイメージが全然違うかもですね。

…ちゃんと全幕見てみます。

投稿: 青猫 | 2008年8月12日 (火) 13:06

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