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2008年8月

2008年8月22日 (金)

[映画]セックス・アンド・ザ・シティ

映画版公式HP
SATC公式HP

SATC映画版、先行で見て参ったよ。
公開は8月23日(土)。

1998年~2004年に放映された「Sex and the City」は、NYに住む4人の三十路独身女の生態と本音を赤裸々に描いたドラマで、当時、社会現象といわれるほどの人気作品だった(日本ではwowwowで放映だったので、実際どの程度の人気だったのかよく分かりらないのだけれど)。

はー、それにしても、最終回からもう4年も経ったんすね。。。(遠い目)

まだ公開前なので細かい話はしないけれど、150分、端から端まで楽しませてもらった。
映画版はドラマ終了時からきっちり4年後という設定で、三十路だった主人公たちも四十路に突入。
相変わらずファッショナブルかつ前向きで、女の友情も以前と変わらず。
キャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)が一応話の中心ではあるけれど、ミランダ(シンシア・ニクソン)、シャーロット(クリスティン・デイヴィス)、サマンサ(キム・キャトラル)のエピソードもそれぞれかなりのウェイトで描かれているので、結構なボリューム感がある。
それぞれ性格も違えば恋愛(オトコ)に対するスタンスも異なるけれど、それが故に4人のうちの誰かには必ず感情移入ができるというのがSATCの良い点だと再確認。
描かれてるのがNYの成功した女たちなので、ちょっと遠い星のことって思う人もいるような気がするけれど、ミランダあたりの事情はリアルで親近感を覚える人も多いのでは。
私はといえば、今回サマンサに惚れたですよ。
ああいう生き方をしたいかどうかは別として、カッコいい女ですよね、サマンサって。

今回描かれてるのが、とにかく色々あった30台をサバイブして、パートナーなり配偶者なりを得た後に起きてくる問題だったり悩みだったりするので、4人の華やかな(目まぐるしいともいう)恋愛遍歴がメインだったドラマ版とすこーしだけ色合いが異なる。
まぁ、年齢なりにやや落ち着いたということかもしれないけれど。

ただ、その辺のある種のトーンダウンは、ドラマ版からさらにパワーアップした衣装(300着超)のゴージャスぶりで相殺されている。
最高の目玉は、キャリーのウェディング・ドレス・ファッション・ショーかなぁ。
オスカー・デ・ラ・レンタとクリスチャン・ラクロワのドレス、どっちが良いかなー。
あー悩む……(悩んでどーする)。


先行の日は、男性のお客さんもチラッといたけれど(彼女に連れてこられたのかな)、これ見て面白いと思うのかどうなのか、もしくは「ほほう、なるほど」と思うのか、微妙に興味があるところ。。。


ファッションのおさらいもかねて、公式ガイドブックを購入。

4270003766SEX AND THE CITY:THE MOVIE
高梨 明美
ランダムハウス講談社 2008-08-07

by G-Tools

ミランダのプリント・ドレスがどれも素敵ー。

映画中で登場するVOGUEも、別冊で特集を組んでいる。

B001B0S35WVOGUE NIPPON (ヴォーグ ニッポン) 2008年 09月号 [雑誌]
コンデナスト・ジャパン 2008-07-28

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キャリーとビッグをモデルにした、アニー・リーボヴィッツの撮り下ろし企画。
映画の広報写真とは全然別もの。
この独特に空気感、何ともいえません。
そういえば、アニー・リーボヴィッツって映画になってましたね(「アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」)。

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2008年8月19日 (火)

Life Story

0395520177Life Story
Virginia Lee Burton
Houghton Mifflin (Jp) 1989-10-30

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総語数3,500、YL4.5

地球の誕生から現在に至るまで、生命の歴史を5幕仕立て(プロローグ付き)で表現した絵本。
右側の頁をステージに見立てて、緞帳の向こうに恐竜が歩いていたりするのがユニークな趣向。
イラストは、図鑑のような即物的なものではなくて、とても雰囲気があって絵本らしい。
色彩は割とこってりめかな?

内容は、子供向けの本だからそんなに難解ではないのだけれど、生物学的テクニカルターム(というほどのものでもないのかな?)がそこかしこに登場するので、非英語人にはちと難しい部分も。
mammal=哺乳類くらいは覚えておいた方が良いような気がするけれど、elasmosaurus=首長竜だのbaluchitherium=バルキテリウムだの、絶滅した動物の名前なんかは無理して覚えなくても良いよね。。。

まぁでも、そういう細かい単語は無視してかかれば、とても読み易くて楽しい本だと思う。
Life storyというタイトルから科学絵本、理科絵本ってイメージだったけれど、意外と有史以後のことに頁がさかれていてhistoryな部分もあるので、必ずしも理系!という感じではない。

絵を眺めながら斜めに文章を読みつつ頁をめくるだけで結構勉強になるし、地球上で連綿と続いている時の流れみたいなものが伝わってきて、結構感動的。

おススメ。

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2008年8月18日 (月)

The Rabbits' Wedding

0060264950Rabbits-Wedding
Garth Williams
Harpercollins Childrens Books 1982-05

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総語数630、YL1.5

相変わらず絵本でお茶を濁しております。。。


森の中に住む白いウサギと黒いウサギは、毎日仲良く遊んでいたが、黒いウサギには何か悩みごとがある模様。。。


白いウサギと黒いウサギのシンプルではあるけれど可愛らしいラブ・ストーリー。
裏表紙の、お手手つないで歩く白いウサギと黒いウサギの後姿が、何ともいえずキュートです。

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2008年8月14日 (木)

[映画]ダークナイト

「ぽにょ」満席につき、「ダークナイト」を見てきました。
単純に見たい見たくないって意味では圧倒的に「ダークナイト」を見たかったので別に良いんですが、もうちょっと心の準備とか予習とかしたかったような気がしなくもないです。

ダークナイト公式HP

<ストーリー>
犯罪がはびこるゴッサム・シティに、ジョーカー(ヒース・レジャー)舞い降りる--。
街を守るのはバットマン(クリスチャン・ベール)、ゴードン警部補(ゲイりー・オールドマン)、そして救世主のごとく現れた、高潔な地方検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)。
3人は協力して犯罪撲滅に奔走するが、対するジョーカーは悪の罠を次々と仕掛けていく。


てっきりThe Dark Nightだと思ってましたが、The Dark Knightでありました。
欧米の人はこういう読み違いはないでしょうが、日本人たる私は最後にああなるほどと膝を打ちました。

それはともかく、この映画、どっからどう見てもヒース・レジャー本人の影も形もないヒース@ジョーカーに尽きます。
ヒースっていわれないと絶対に分からないけれど、でもでも、うううう、ヒース……。
惜しい人を亡くした、というにはあまりにも、あまりなインパクト。
その行動原理は金銭欲・権力欲などではなく、ひとえに混沌と破壊を愛し、純粋な悪を志向するジョーカー。
アナーキーかつクレイジーで、完全に頭のヒューズ飛んでるでしょうって思わせるものがあって、これで何事も無ければ「よーやるなー、役者バカめ……」と笑いがこみ上げるような気もするのだけど、、、。
演じた本人がもうこの世にいないということを思うと、その演技の壮絶さに戦慄を覚えつつ頭を垂れるのみです。
本作撮影中、不眠症で睡眠薬を常用しているなどというヒース本人のコメントがあったため、ジョーカー役に入り込みすぎたのがあの事故の遠因か?との見方もありますが、そういう風にいわれるのも納得のイカれっぷり。
しかも、完全なる性格破綻者・異常者でありながら、どこかその内面を理解できるような気にさせるという離れ業をやってのけてますよ、ヒースってば。


さて、作風は前作バットマン・ビギンズ同様、シリアスでリアルかつ暗い。
これでバットマンとジョーカーが出てこなければ、雰囲気は、そうだなぁ、L. A. コンフィデンシャルっぽい?(言い過ぎ?)
大マジに引き締まった映画です。
あまりにノワールなものだから、USではPG-13(13歳未満は保護者の判断が必要)、UKでは12A(12歳以下保護者同伴)で、UKではレーティングが甘いと文句が出ているとの話もあります。
PG-13というとLotRやSW・EP3と同じなんですが、確かに、指輪、EP3よりは大分キッツイかも。
別に首飛ばしたり足がちぎれたりってことはないんだけど、もっとドス黒い、人間(それも悪人ではなく善人)の心のダークサイドを覗き込む怖さがあって、こりゃ子供の見るものではないだろうという意見には、私も賛成です。
子供は性善説を信じるべきですよ、ええ。

この映画、アメコミ的勧善懲悪的世界観とは完全に一線を画しており、清濁併せ呑まざるを得ないヒーロー・バットマンの重厚さと、テンションの高いぶち切れたジョーカーのキャラ造形が実に見事な対比を成しており、二人の演技だけでも見応えたっぷりです。

これ、アメリカ的勧善懲悪の「善」、ひいてはアメリカ的「正義」の敗北を宣言する映画ではないか、という気がしなくもないです。
興行的に本国でバカ売れしているようですが、それがアメリカ的単純さからの脱却を意味するとすれば、記念碑的な映画といえるのではないかと思うのですが、いかが。


★★★★★(星はヒースに捧げます)

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2008年8月12日 (火)

エトワール・ガラ2008 Aプロ その2

続き。
最後までいっちゃいます。

「ラ・バヤデール」第1幕より(振付:M.プティパ  音楽:L.ミンクス)
スヴェトラーナ・ルンキナ、バンジャマン・ペッシュ
ルンキナのバヤデール、白いチュチュが似合いそうって思ってたら第二幕ではなくて第一幕でしたけれど、青い衣装が清楚な雰囲気を際立たせてます。
ルンキナ、とにかくほっそくて、頭が小さくて小さくて、ペッシュと比べてもものすごく小さい。
ペッシュだって普通と比べたら頭小さいだろうと思うんだけど、ペッシュが一般人みたいに見えるのよ。。。(頭に白いものを巻いてるのがいかんのかもしれないけれど)
しかしあのソロルの衣装はスタイルがドン臭く見えますね(ペッシュは黒の方が似合うと思う)。


「ロミオとジュリエット」第1幕より“マドリガル”(振付:R.ヌレエフ 音楽:S.プロコフィエフ)
メラニー・ユレル、マチュー・ガニオ
やっぱりヌレエフ版って足さばきが難しそう。
メラニーはちゃきちゃきっとした踊りで元気良さげ。
マチューはカッコいいんですが、図体がデカイせいなのかどうなのか、いまいち少年ぽさが無いような。
17、8の男の子には見えるんですけどねー。
キスの後、2人の雰囲気が変わったのは良かったです。


「思いがけない結末 Unintended Consequence」 ※世界初演 (振付:J.ブベニチェク、マリ=アニエス・ジロ 音楽:E.クーパー)
マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク
白い衣装の女=ジロ、黒い衣装の男=ブべニチェク。
ブベニチェクの自作自演なんですね。
ジロが全然たくましく見えず(オイ)、とても美しかったです。
結末は「孤独」でしょうか。
ブベニチェク、表現力が豊かで、本人の個性も立ってて、何か具体的な役を「演じる」よりかはこういうちょっと抽象的な作品の方が向いてるかな?なんて思いました(彼の古典作品は全然見てないのでなんともいえませんが)。

「ベラ・フィギュラ Bella Figura」(振付:J.キリアン 音楽:G.B.ペルゴレージ、A.ヴィヴァルディ)
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ
柔軟性があってしかもシャープで、よくよくコントロールされた動き。
何でもない動きそのものに、惚れ惚れしてしまいます。
ジャンプとかピルエットとか、そういう派手な要素に目を奪われるのとは全然別種のクオリティの高さですね。
素晴らしいです。
リアブコといえば、ローザンヌ国際バレエコンクールのファイナリストだそうなので、リアルタイムで見てるハズなんですが全然覚えてません。。。
私の目玉ってばやっぱり節穴です。
ああもう目も耳もダメ過ぎる……。


休憩


「カンツォーニ Canzoni」 ※日本初演 (振付:M.ビゴンゼッティ 音楽:N.ケイヴ)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ
プロデューサーのペッシュ、大活躍の三演目目。
若々しい印象があって、ペッシュがやった中にはこれが一番好きかな?


「バーンスタイン・ダンス」より“Part1 Wrong Note Rag”(振付:J.ノイマイヤー 音楽:L.バーンスタイン)
アレクサンドル・リアブコ
リアブコのソロ。
曲はThe Wrong Note Rag。
えーと、リズム的にきちんとノって踊るのが難しい曲&振り付けではないかと思うんですが、これが素晴らしいのなんのって。
リアブコの踊りの質って基本的に端正なんだと思いますが、実に生き生きしてて、文句の付けようがありません。
「ハンサムな踊り」っていうのがあるとしたら、こういうのを言うんじゃないですかね。
最後の決めのポーズがビシィっと見事に決まった瞬間、「惚れた!」って思いました(またか……)。
いや、真面目に、音楽に対する繊細さというか、反射神経の良さは桁外れではないかと思いますです。


「ダンス組曲」(振付:J.ロビンス 音楽:J.S.バッハ)
マニュエル・ルグリ/チェロ:宇野陽子
本日の大トリ、ルグリ様。
曲はバッハの無伴奏チェロ組曲1番、5番、6番。
チェロの生演奏つきで、しかもチェリストを舞台にのせて演奏をさせるので、ダンサーとチェリストとのパドドゥのような印象すらある作品。
これは目で見るバッハですね。
それくらい、音楽と一体化するルグリを堪能。
はー、これぞ円熟の極み、至芸です。
やっぱりルグリは別格ですね。
王者の風格が漂います。
あんなスウェットみたいなダボついた衣装なのに(しかも真っ赤)、なんであんなに高貴かなぁ。
正直、チェロについてはルグリの相手役という意味合いがあるのだったら、もちっと上手い人を連れてきて欲しかったところですが、ルグリさん、演奏がどうであれそれをモノともしないというか、何があってもビタ一文崩れない鉄壁っぷりなので、演奏が気になって集中が…ということは全く無かったです。
いやぁ、さすがの大エトワールです。


さて、この日は本公演の最終日ということで、カーテンコールがすさまじくハジけてました。
こんなに楽しい&ゴージャスなカーテンコールは初めてだー。

ラテンの曲にのってダンサーが登場したり(ラテンでノリノリに踊りまくるルグリを見られるとは夢にも思わなんだ……)、いざ勝負!と言わんばかりに、エイマンとルグリが同時にピルエット回りまくりだったり、ジロ姐さんがメリー・ウィドウのド派手衣装に(わざわざ)着替えてフェッテ大サーヴィスだったり、ルンキナが軽やかにピルエットを決めてたり、えーとあと誰が何やったんだったかな……状態で、いやもうすごかったです。

挙句の果てに、ステージから客席部分に階段が取り付けられて、な、何が始まるんだ???って思ってたら、ダンサーたち自ら客席に下りてって、お客さんをステージに引っ張り上げていきなりのシャル・ウィ・ダンスですよー。
憧れのスター・ダンサーとお手手つないでダンス、、、美味しすぎるというかむしろ大汗をかくシチュエーションではないかとも思われますが、青天の霹靂で舞台に上げられた皆様、とにもかくにもお疲れ様でした。。。
見てる方は大変楽しかったです、ハイ。


今回、古典とコンテンポラリーのバランスが良くて、ダンサーの個性や美点がよく伝わってくる構成だったと思います。
今が旬なダンサーの、元気でやる気満々のパフォーマンスを見るのは本当に気持ちが良いものです。
知らない作品、知らないダンサーに出会えるのはガラの良いところですが、今回の公演ではとっても良い出会いが一杯あって幸せ~でした。
特にリアブコ。
ちょっと色々探索してみようかな、、、という気分になっております(また深堀りの予感……)。

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2008年8月10日 (日)

エトワール・ガラ2008 Aプロ その1

2008年8月10日(日) 14:00開演 Bunkamuraオーチャードホール

パリ・オペラ座のエトワールを中心に、欧州若手のホープが集結したセルフ・プロデュースのガラ公演とのことで、プロデューサーはパリ・オペラ座バレエ・エトワールのバンジャマン・ペッシュ。
怪我人続出もあってか、女性のエトワールはマリ=アニエス・ジロだけ。
個人的には、代役で新たに参加することになったダンサーの方がむしろ目当てだったので別に良いんですが。

「ハムレット」第2幕より パ・ド・ドゥ(振付:J.ノイマイヤー 音楽:M.ティペット)
シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク
オフィリアと留学に旅立つハムレットの別れのパ・ド・ドゥ。
シルヴィア・アッツォーニが華奢で小柄で、少女っぽさを感じさせます。
イリ・ブベニチェク、帽子をすっ飛ばしながらバタバタっと騒々しく(?)登場(そういう演出・振り付けなんですが)。ジャケットの下に着たベスト(?)の裾がもたついてたり、頭にかぶった花輪が似合わなくてビミョーに笑いを誘ったり、何となくファニーな雰囲気も無くは無いです。
全体的にはいかにも若々しい二人の切ない恋物語といった感じで、すっきりとした美しさも感じられて良かったです。


「ジゼル」第2幕より(振付:M.プティパ、J.コラリ、J.ペロー 音楽:A.アダン)
スヴェトラーナ・ルンキナ、マチアス・エイマン
幕が上がるなり、ルンキナの手の長さに目を引かれます。
久し振りに良いジゼル(妖精バージョン)を見たわー。
ルンキナ嬢、人間離れという形容がぴったり。
エイマンのリフトも上手なんでしょう、終始体重を感じさせないし、「肉」の感じが無いんですね(ちょっとクールでミルタ的ではあったけれど)。
最近、あえてわざわざクラシックを見たくないというか、コンテンポラリーを見たい傾向が強いんですが、ルンキナの「ジゼル」だったら全幕で見てみたいです。


「椿姫」第1幕より(振付:J.ノイマイヤー 音楽:F.ショパン)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ/ピアノ:上田晴子
ピアノの生演奏付き。
こりゃー何の曲だって思ったら、ショパンのピアノ協奏曲第2番。
切なくも甘美な初恋のロマンティシズムに満ち満ちた曲のはず、なんですが。
なんかこう、メトロノームで刻んでます?な演奏でして……(その方が踊りやすいってのは分かるんですが)、私は演奏が気になって全然集中できませんでした。
わっかい頃のお髭さんの2番だったらどんなに泣けるだろうか、、、などと思いつつ、それだと逆の意味で踊りに集中できないかも、とも思い直してみたりして。

集中できないといいつつこういうのもなんですが、アバニャートとペッシュ、オトナの女と世間知らずの若造っていう雰囲気ではなかったかも。
アバニャートが娘さんっぽいのに加え、ペッシュに妙に色気があってさ…(魅力的なんですけどねー)。


「メリー・ウィドウ」 ※世界初演 (振付:P.ラコット 音楽:F.レハール 衣裳:P.ラコット)
マリ=アニエス・ジロ、マチュー・ガニオ
マリ=アニエス・ジロがラコットに直接依頼したという新作。
グラン・パ・ド・ドゥ形式。
今回のお目当ての一人、マチュー・ガニオ君登場です。
燕尾ですよ、燕尾(←燕尾好き)。
ううむ、世の中にはこんな人が存在するのね…と思わずうなってしまうほどのパーフェクトな貴公子っぷり。
美青年通り越して、美麗青年ざんす。
バレエ・ダンサーというのは、基本的に容姿・スタイルともに「美しいのが仕事」な人々ですからちょっとやそっとのことでは驚かないんですが、マチュー君は群を抜いてますね。
肝心の踊りは、度肝を抜かれるほどではないと思うけれど、普通にちゃんと上手いので、パリオペは七光りや外見だけでエトワールになれるほど甘い世界ではないよね、ということが再確認されてちょっとほっとしました。
本作がフランスっぽい小粋さと洗練を感じさせるのは、マチュー君のおかげですかね。
のんきに育ちが良い感じも、プラスではないではないかと。
それにしても、マリ=アニエス・ジロは相変らずオトコマエだなー(肩とか…)。

ここで休憩。
私もとりあえず休憩(その2に続く)。

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2008年8月 7日 (木)

CD散在録

B00006ANKDSibelius: The Complete Works for Violin
Jean Sibelius
Virgin 2003-02-11

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シベリウス、夏に聴くのにちょうど良いかも。

なんだか久々にCDを買ったような気がします。
まぁ、6月7月とアホかってくらい遠征していたので、どこかでしめとかないと……。

B000ALJ1SGパリ・オペラ座バレエ「シルヴィア」(全2幕)
ドリーブ
TDKコア 2005-10-26

by G-Tools

ジョン・ノイマイヤー版の「シルヴィア」@パリ・オペラ座。
エトワール5人投入の、豪華キャスト。

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2008年8月 2日 (土)

今年もヴェルビエ

スイスのVerbierで行われているヴェルビエ音楽祭がたけなわのようです。
っていうか、もうそろそろ終わりそうですが。

medici.tvのサイトで、ライヴの映像が見られます(Liveのタブで色々選べます)。
去年よりは数が少ないものの、神尾真由子(リサイタル)ルガンスキー(リサイタル)アンデルシェフスキ(室内楽)ブレハッチ(リサイタル)等々、個人的にはかなり美味しいです。

ルガンスキーは秋のリサイタルの予習にぴったり…っていうか、これ聴いちゃうとお楽しみが減るかな?
ブレハッチは、先の日本公演を思い出させるプログラム。

DGアーティストの場合は、DGの頁からも聴けます。
Video streams of DG artists at the Verbier Festival 2008

behind the scene、インタビューやリハ風景なんかもあって良いですね。
アンデルシェフスキは英語よりフランス語の方が達者な感じですねー。

しばらくはストリーミングで見られるみたいなので、じっくり楽しめます。

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