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2008年10月

2008年10月23日 (木)

Bernstein Conducts Bernstein

ディヴェルティメント、セレナード、不安の時代 バーンスタイン&ウィーン・フィル、ロンドン響、クレーメル、ツィマーマン

HMVから届きました!見ました!
ただし本編は「不安の時代」だけですが(ゴメン、クレーメル……)。

「不安の時代」、交響曲第2番って書いてありますが、実質的にはピアノ協奏曲ですね。
期待はしてましたが、ここまで美味しいシロモノだとは思いませんでした。
収録は1986年。
わっかいツィメルマンです(最後の髭無し期)。
鬼のような指まわりで、まぁ元気の良いこと。

売り物としては初出なので、蔵出し映像ということになるでしょう(テレビ放映はしたんでしょうか?)。
いやー、今更こんなものが見られるなんて、バーンスタイン様様です。

ドキュメンタリー「Teachers and Teaching」も貴重。
ツィメルマン&バーンスタインのブラームスの協奏曲の練習シーンがあって、ビックラしました。
オケとのリハではなくて、バーンスタインとの2台ピアノのブラームスなんですが、ツィメルマンのこんな映像、他に無いんじゃないかなぁ(少なくとも私は見たことが無いです)。

あと、(多分)ドイツ語でバーンスタインについて語ってます(英語の字幕は出ます)。

じっくり見たら、また何か書きます。

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2008年10月19日 (日)

平成中村座

平成中村座十月大歌舞伎 通し狂言仮名手本忠臣蔵
平成20年10月2日(木)~26日(日)
浅草寺境内内仮説劇場

Sensoji1
浅草寺・雷門

Sensoji2
観光客がいっぱい。かなり中国語が飛び交ってたような。


平成中村座は中村勘三郎が旗揚げした仮説劇場で、現在、浅草浅草寺の境内の中で公演を打ってます。
演目は古典中の古典、忠臣蔵ですが、プログラムはAプロ、Bプロ、Cプロ、Dプロのあわせて4種類。
演出は古典のままだそうです。

仮説の劇場はまさに「芝居小屋」で、土足禁止。
中は木造調で、赤提灯がずらっとぶら下がってるなど、とてもワクワクする空間です。
江戸東京博物館には中村座の模型があるそうです。見比べてみるのも一興?

Nakamuraza
平成中村座正面

私は10月14日のAプロ、15日のBプロを見てきました。
平日だったせいもあると思いますが、両日、当日券でいけました。
連日立見券が発売されますし、場合によっては本席にキャンセルが出るので、意外と入れます(当日、お電話で状況を確認されるとよろしいかと思います)。

Nakamuraza2
当日券売り場


【Aプログラム】
通し狂言仮名手本忠臣蔵 Aプロ
大 序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場  
三段目 足利館表門進物の場      
同 松の間刃傷の場      
同 裏門の場  
四段目 扇ヶ谷塩冶判官切腹の場      
同 表門城明渡しの場    
         
塩冶判官  勘三郎              
高師直  橋之助             
顔世御前  孝太郎      
桃井若狭之助/早野勘平  勘太郎         
足利直義/おかる  七之助             
大星力弥  新 悟         
薬師寺次郎左衛門  亀 蔵           
石堂右馬之丞  彌十郎           
大星由良之助  仁左衛門

【Bプログラム】
五段目  山崎街道鉄砲渡しの場       
同 二つ玉の場  
六段目  与市兵衛内勘平腹切の場  
七段目  祗園一力茶屋の場  
十一段目 高家表門討入りの場       
同 奥庭泉水の場       
同 炭部屋本懐の場  引揚げの場           

大星由良之助  仁左衛門      
斧定九郎/寺岡平右衛門  橋之助              
おかる  孝太郎      
千崎弥五郎/小林平八郎  勘太郎            
竹森喜多八  七之助             
大星力弥  新 悟             
判人源六  亀 蔵           
不破数右衛門  彌十郎        
早野勘平/服部逸郎  勘三郎


【Aプロ】
大序、てっきりプロローグ的に軽いものかと思ったらそうでもなく、意外なほどに面白かったです。
幕前のお人形の口上も、いかにもこれから始まりますよという感じで良かった!
橋之助の高師直が重心の低い演技で、しっかり嫌な爺でした。意外、というと失礼でしょうか。
勘太郎は、あらまぁ、大きくなって……みたない親戚のオバサン的感慨はさておいて、桃井若狭之助がいかにも血気盛んで真っ直ぐな若者という感じでとても良かったです。オトコマエです。頭が小さくてすらっとしてて、スタイルが良いですね(歌舞伎役者としては良いか悪いか微妙かもしれませんが)。
松の間刃傷から判官切腹と見せ場が続き、いよいよ仁左衛門の大星由良之助が登場。花道をドカドカドカっと、というか、こけつまろびつ走ってくる様子が真に迫っていて、あっという間に場をさらっていました。「主君の信頼厚い家老」という役にふさわしい風格と誠実さが漂ってて、明渡しの場の名残惜し気な佇まいもとても良かったです。

【Bプロ】
基本的に(洋の東西を問わず)チャンバラ好きなので、おかると勘平よりも討入りです。
七段目の祗園一力茶屋の場も、コミカルなところがあって面白かったですが。
討入り自体は割とあっさりめな気もするんですが(高師直を討ち取るあたりとか)、十一段目の最初に役者が討入りの衣装で舞台に並んでる様子は壮観!でした。
勘太郎は小林平八郎役でも軽やかかつスピード感溢れる立ち回りで魅せてくれました。殺陣の相手は、七之助君で、さすがに息が合ってますね。ヤンヤヤンヤ。 
しめは座頭・勘三郎が服部逸郎役で登場で、こちらもヤンヤヤンヤの大喝采。
勘三郎は「仁左衛門の兄貴が、僕が先に帰ったら淋しいって言うから」(プログラム)と冗談めかしていってましたが、二人が同じ舞台に立ってるとそれだけ華やかですね。


幕見があったら、大序と討入りをもう一回くらい見たいところです。


Aプロの帰り、仲見世の舟和で芋羊羹とくず餅をお土産で買って帰りました。
あー満足じゃ。

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わかりやすい英語冠詞講義

4469244759わかりやすい英語冠詞講義
石田 秀雄
大修館書店 2002-03

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冠詞ね、本当によく分かりませんことよ……。
聴いたり読んだりの際には「気にしない」「無視する」という必殺技が使えますが、書いたり喋ったりという時にはなかなかそうもいかんです。
特に書く時は非っ常に悩ましいです。
日本人にとっての冠詞は外国人にとっての「てにをは」みたいなものだ、、、と聞けば若干慰められますが(日本に住んでる外国の方でもなかなか「てにをは」をパーフェクトにってわけにはいかんでしょう)、だからといって無為無策というのもちょっといただけない。
しょうがないので、冠詞に特化した本書を手に取った次第。

一回通読しただけで目の前がぱーっと開けるというものでもないけれど、五里霧中よりはマシ…か?
解説はテクニカルタームが多くて難しいといえば難しいのだけれど、例文を見比べながら何回か読むと良くわかります。
斜めに読むと全然分かりませんが。

どういう内容かというと、こんな感じ。

A pale, wintry sun shone torough the clouds.
大昔、太陽は「the sun」と習いました(一個しかないから、でしたっけ)。
じゃぁ、この a はなんですか。
太陽っていっても、様々な状態、色んな相があって、A pale, wintry sunというのは、たくさんある太陽の相のうちの、「白い、冬の太陽」という一つの様態を指すから a になるんだと。(p.120)

(1)His broken leg is the direct result of his own carelessness.
(2)The failure of the company was a direct result of poor management.
(1)の「the direct result」と (2)の「a direct result」 の違いは何か。
同じ「直接的な結果」であっても、(1)のtheで限定している場合は、骨折の理由が不注意以外に考えられない、ということ(唯一の原因)。(2)は、ニュートラルに「倒産は、お粗末な経営が直接もたらした結果である」と語っているだけで、必ずしも「お粗末な経営」が唯一の原因とは限らない、というニュアンス。(p.160)

とまぁこんな感じですが、説明されれば分かるけれど使いこなすのは大変。


1冊だけで何とかなる気がしなかったので、レファレンス用にこちらもぽちっ。

4469041661例解 現代英語冠詞事典
Michael Gorman
大修館書店 2003-11

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2008年10月12日 (日)

クラシック不滅の巨匠たち100

音友社の頁

ツィメルマンも掲載。
このメンツの中では最若手……(まぁ物故者も多いラインナップなんですが)。

執筆がレコ芸2007年4月号のインタビュアー・濱田滋郎氏なので、微妙にリンクしている部分があるような。
インタビューを読んだ時も思いましたが、"愛"が感じられる文章です。

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2008年10月10日 (金)

講演会

かねこさんに教えていただきました(どうもありがとうございました~)。


ツィメルマン、ルトスワフスキ 「ピアノ協奏曲」について語る

ゲスト:クリスチャン・ツィメルマン
(ピアニスト/ルトスワフスキ作曲ピアノ協奏曲世界初演者)
モデレーター:岡部真一郎 (音楽学者/明治学院大学教授)

日 時 : 11月7日(金) 18:30~ (20:30終了予定) 
場 所 : 明治学院大学 内 (全席自由)定 員 : 300名
締切り: 10月24日(金) 12:00必着

だそうです。
こんなに早く日本に来るの???ってスケジュールですね。。。


続きを読む "講演会"

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2008年10月 9日 (木)

CD散在録

B001EO2UIGHaydn, Mozart, Beethoven: Sonatas
Ludwig van Beethoven Franz Joseph Haydn Wolfgang Amadeus Mozart
Deutsche Grammophon 2008-09-23

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やっと輸入盤を買いました。

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