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2008年12月22日 (月)

[映画]WALL・E ウォーリー

公式HP

一回感想書いたんですが、8割がた書いたところで吹っ飛びましてですね。
もう良いやって気分だったんですが、スルーするにはちょっと、、、な映画でもあるので簡単に。

遠い未来、人間が去った後の地球にポツネンと残された廃品回収ロボット・ウォーリーと最先端ロボット・イブとの恋愛映画であり、心躍る冒険活劇であり、同時に現代文明の便利さにどっぷりつかった現代人に警鐘を鳴らす大変批判的な映画でもあります。

なかなか感動的な映画でしたよ。
といっても私の感動というのは、「あー面白かった!泣けた!」というよりはむしろ、「ピクサー、よくぞここまで作り込んだな……」という作り手の真摯な「姿勢」に対するものであったりもするのですが。
いや、面白かったんですけどね。
そういう意味では、LotRのWETAすげえや……(脱帽&敬礼)みたいな感覚に近いです。

やっぱり、こういうものって、どれだけ情熱を注いでなおかつ妥協しないで踏ん張ったかって、出てきたものを見たら分かるわけですよ。
「まぁこれくらいやっとけば良かろう?」「こうすればウケるでしょ?」と、受け手をナメてる姿勢がちょっとでも透けて見えたりするとひたすら不愉快な気分になる私ですが、ピクサー、アニメといえど、子供向けといえど、決して手を抜いてません。
文字通り、渾身。

まぁそんなわけで、ピクサー大ブラボーです。
全ての部分をひたすら作り込んで作り込んで、さらに無駄を削ぎ落として、一番美味しい部分だけをしっかり残している感じです。
映像しかり、脚本しかり。
ありとあらゆる面で、異様なまでにレベルが高いんですね。
うかつに「日本のアニメってば世界一」とか思ってると、鼻がボッキリ折れます……(私的にはすでに「カーズ」の段階で折れましたが)。

映像には本当に腰が抜けました。
冒頭、これは果たしてアニメなんだろうか?私は一体何を見てるんだろうか?と思わせる圧倒的な風景が広がります(見たところがまた六本木TOHOの7番とかいう極上シアターでさー。いやもう眼福、眼福)。
ゴミの山となってしまった地球の、人気の無い荒涼たる風景の崇高なまでの美しさといったらありません。
リアルでなおかつ独特のテクスチャーのある映像なんですね。
後半、人間たちが避難している宇宙船の場面になると途端にアニメチックな映像に変わりますが、これはロボットたるウォーリーの(外見中身両方における)リアルな存在感に対し、大事なものを放棄してしまった人間存在の薄っぺらさとの対比になるかと思います。

プロットも、大人子供、どのレベルでも120%楽しめるあたり、実にあっぱれな出来栄え。
恋愛映画、ボーイミーツガールの物語としても、大変綺麗でホロリとさせられます。
今どき、こういうスレてないものを作ろうとするともう人間では無理で、ロボットになってしまうのか、、、などとも思ってしまいましたが。

欠点といえば、嫌らしいくらいにまとまり過ぎているところですかね。
完全に言いがかりですが、あまりに出来過ぎ君で腹が立つというか。
世界というものはもちっとホコロビがあるもんじゃなかろうか、、、ってディズニー映画を見て思うことじゃないですね、ハイ。

本当によくできてますよ。
人に勧めるという点でここまで完全無欠な作品も珍しいです。
個人的には、最近の宮崎アニメなんかより10倍は万人向けだと思います。

あれ、全然簡単じゃないや。。。

★★★★

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コメント

こんにちは。ウォーリー、どうしようかなと思っていたのですが、感想を拝見して見てみたくなりました。
最近、ピクサーのショートフィルム・コレクションというDVDを買ったのですが、オマケにウォーリーのストラップがついてきました。

投稿: wata | 2008年12月23日 (火) 01:39

私はまだですが、主人と子供が見てきました。
帰ってからずっとウォーリーの口真似してました^^

クラスの子の殆どが映画館か本か、何かしらで見ているようです。
ストローカップ(てっぺんにウォーリーがくっついてる)とバケツ(ポップコーン用の)も持って帰って来ましたよ。
グッズも豊富なのね^^

投稿: ユウカ | 2008年12月23日 (火) 14:43

変に自己満足な思考が内包されたような最近のジブリより、アニメの持つユーモアとわかりやすいメッセージを失わないピクサーのお話は、いいですよね♪わたくしも楽しめました。

投稿: 丸々 | 2008年12月23日 (火) 14:49

感想お待ちしてましたよ
ロボット達の表情が豊かなのに驚かされました
喋りすぎなアニメが多い中、ここまで表現できる技術に脱帽ですね
人間達がのっぺりしてたのは対比も考えてるからか~
ここはマイナス面でした
色んなSFのパロディーは可笑しかったです

投稿: くまんちゅう | 2008年12月23日 (火) 18:13

wataさん

ご無沙汰してます~。

ウォーリーが可愛いくて良いですよ。
他のロボットもなかなか個性的ですし。
ディズニー、ピクサーがしょうに合わないということでなければおススメです!
ピクサーのショート・フィルムって、劇場で本編の前に上映されるものでしょうか?
あれもとても素敵ですね♪

投稿: 青猫 | 2008年12月24日 (水) 23:07

ユウカさん

確かに「ウォ~ァ~リ~~」って口マネしたくなります(笑)。

子どもたちがみんな見てるんですね。
メッセージが分かりやすいですし、分かりやすいからといって安易な感じでもなくて、子供の時に見て、大人になってもう一回見るとアレコレ発見できる、良い映画だと思います(^_^)。


投稿: 青猫 | 2008年12月24日 (水) 23:16

丸々さん

おおお、コメント投稿可能になったのですね~(嬉)。

最近の宮崎アニメはどうもまっすぐ見られないというか…(^_^;)。
やっぱり深読みしなくちゃいけない???な気分にさせられてしまいます。


ピクサーは、エンターテイメントとメッセージ性のバランスのとり方が上手いですね。

投稿: 青猫 | 2008年12月24日 (水) 23:29

くまんちゅうさん

ロボットたちはセリフがほとんどないのに本当に表情が豊かで、上手いなぁって舌を巻きました。
ウォーリーのいじらしさが伝わってきましたね。

宇宙船のシーンの表現には一瞬あれれれれ?と思いました。
どんどん進化していくロボット(外見は旧式ですが(^_^;))=リアルな最先端CG、脳ミソも肉体もどんどん退化していく人間=ちょっと嘘っぽい一昔前風アニメっていう風に、ピクサーという会社の技術の進歩を重ね合わせてるのかしらん?(今ふと思った)

投稿: 青猫 | 2008年12月24日 (水) 23:36

突然で申しわけありません。現在2008年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票は1/15(木)締切です。ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
なお、日本インターネット映画大賞のURLはhttp://www.movieawards.jp/です。

投稿: 日本インターネット映画大賞 | 2008年12月25日 (木) 16:52

青猫さんの感想を読んでから、一度見てみたいなあと思っていたのですが、
昨日(一応、日付的には・・)見てきました。
私の感想も 青猫さんのおっしゃるとおり。全く同感です。
セリフがなくても、口がなくても、ロボットがあそこまで表情豊かに感情を表現しているのに
感動しました。ウォーリーもいいけど、イヴもなかなか可愛かったですね。

投稿: プーとパディントン | 2009年1月 6日 (火) 03:46

プーとパディントンさん

ウォーリーに感情移入してしまいますよね。芸が細かい!と思わず唸ってしまうほど、細かな仕草にいたるまでよく考えられていたと思います。私はウォーリーが古いミュージカル映画を見ながら、一人で手をニギニギするシーンに涙が出そうになりました。。。
イヴもキャラクターが立ってましたし(ツンデレロボットなんていわれてますが)、お掃除ロボットもキュートでした(^_^)。

投稿: 青猫 | 2009年1月 6日 (火) 20:21

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ツンデレ乙女ロボットは人類を救えるのか? という事でディズニー嫌いのオジサンが始めて劇場でディズニーアニメを見てきました [続きを読む]

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