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2009年3月

2009年3月28日 (土)

ストリーム終了

お休み中ですが、これだけは。

3月27日(金)、TBSラジオのストリームが終了しました。
リアルタイムでは聴けなかったので、本日、家の掃除をしながらポッドキャストで最終回を聴きました。
最後、松本さんがかなり泣いていたようで、思わずこちらも涙、涙。

元々は映画評論家の町山さんが火曜日にレギュラーで出てるから聴くようになったストリームですが、今ではすっかりパーソナリティの小西克哉さんのファンに。
あんなに硬派に知的なのに独特の軽妙さがあって、しかも「時々暴走」な感じがとても楽しかったです。

ストリームは話題とゲストがとにかく多彩でしたが、決して浅薄にならない志の高さと鋭い批評精神、また確かなバランス感覚に貫かれた、まことに稀有な番組であったと思います。
ある意味、無法地帯、じゃないな、えーと治外法権的な場であったような気もしますが、あの自由な空気はマスメディアにおける最後の良心ではないか、、、とすら思わせるもので、本当に心地よかったです。
自由でいるためにあえてスポンサーをつけなかった、というようなことを小西さんが言ってましたが、このご時勢ではそれも色々厳しかったのでしょう(と物分りの良いようなことを書いていますが、基本的に私は、今回の番組終了については色々と邪推をしつつずっと怒っています)。


ストリームには、色々なものの見方、多角的な視点を教えてもらいました。
小西さん、松本さん、本当にありがとうございました(ふかぶか)。
そしてお疲れ様でした。


ストリームのサイト自体も3月31日で消滅するようです。
番組の痕跡すらなくなるのかと思うと、あまりにも哀しい。。。
ポッドキャストをできるだけダウンロードしておこうと思います。

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2009年3月20日 (金)

HMV箱

B000V2RW80道化師~ロシア管弦楽名演集
コンドラシン(キリル) カバレフスキー チャイコフスキー
BMG JAPAN 2007-11-07

by G-Tools
1,000円。

真央ちゃんの今季のプロ「仮面舞踏会」の音源、お店ではこの辺がフィーチャーされてるんじゃないでしょうか。
さすがロシアの指揮者(偏見)、なんかいかがわしい香りがぷんぷんと漂います。怪僧ラスプーチンとか出てきそうな感じ。←言い過ぎ


ブゾーニ ヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリン・ソナタ第2番 ツィンマーマン、ストルゴール指揮
1,804円。

ツィンマーマンのブゾーニ曲集。ピアノはエンリコ・パーチェ。
ブゾーニのVn協奏曲なんて初めて聴きました。
ブゾーニのソナタのヴァイオリンの入りがゾクっとするほど良いですよ。この世のものとは思えない感じで。
エンリコ・パーチェは大層"弾ける"人なので、背後は磐石って感じですね。いやはや、これが伴奏かしらん、、、と舌を巻くほどに上手い。


B000AJJNPYTakk...
Sigur Ros
Toshiba EMI 2005-09-13

by G-Tools

1,500円。

B00006LLNUSigur Ros
Sigur Ros
Mca 2002-10-29

by G-Tools
2,119円。

ちょっとした気まぐれで、シガー・ロス2枚。ジャケのセンスが良いです(別にジャケ買いじゃないですが)。

6,423円。
2009年合計30,179円。

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2009年3月16日 (月)

ハンブルク・バレエ「椿姫」

ハンブルク・バレエ「椿姫」
2/18(水) 18:30開演 神奈川県民ホール
2/19(木) 14:00開演 神奈川県民ホール

ハンブルク・バレエの「椿姫」、2月18日(水)のソワレ、19日(木)のマチネに行ってきました。
って、いつの話だよ…ってくらい時間がたってしまいましたが、メモが残ってると気持ち悪いんでアップさせていただきます。。。
本当は個別に感想を書くべきなんでしょうが、ひとつひとつ詳細に覚えているわけではないので、まとめてとりとめなくいきたいと思います。


「椿姫」はヴェルディのオペラが有名ですが、ノイマイヤー版バレエは、音楽は全てショパンを使っています。これが意外と、ものすごく合っています。19世紀という時代の空気であるとか、パリのサロンという場の雰囲気みたいなものがうまくオーバーラップするんですね。
あと、劇中劇として「マノン」が登場するのもバレエ版に特徴的な点でしょうか。マルグリットとアルマン、マノンとデ・グリューという二組の男女のイメージなどが、微妙に、時として密にリンクするという趣向になっています。


舞台はマルグリットの死後、彼女の遺品の競売のシーンから始まります。そこにマルグリットの恋人だったアルマンが飛び込んできて、居合わせた父親にこれまでの出来事を語り始めて、第一幕、マルグリットとアルマンの出会いのシーンへ、、、という流れ。
第一幕は、本当にびっちり、ピアノ協奏曲の2番なんです。1楽章は「マノン」観劇のシーンで用いられ、劇中劇になる「マノン」は終盤に至るまで重要なモティーフになります。マルグリットは、享楽的で男を破滅させる(そして自分も破滅する)マノンに自らの境遇を重ね合わせるのですが、このマノンの影というのがずっとマルグリットを苦しめる、と。
そして、2楽章。ここがとにかく泣かせます。マルグリットの想いを寄せるアルマンは、咳の発作で自室に下がったマルグリットを追いかけてきて、介抱をしながらつい激情にかられて愛の告白をしてしまう。最初は余裕たっぷりにからかうかのような素振りを見せるマルグリットに対して、アルマンは文字通りひれ伏して愛を請うのですよ。音楽がP協2番のラルゲットで、若者の初恋の歌ですから、もうこれは反則ではないか、、、というくらいに説得力があります(仮にこれが20代のツィメルマンの演奏だったら、もうこの段階で滂沱の涙に違いない)。
あと、音楽の当て方でうまいと思ったのは、マルグリットのテーマとしてソナタ3番の3楽章が用いられているのと、マルグリットとアルマン父が会うシーンの前奏曲諸々です。前奏曲2番の不穏な感じはいかにも~ですが、17番が意外と良い。一見明るい曲調ですが、これがマルグリットとアルマンの幸せだったひと時を象徴しているようで、それでいて刻一刻転調していく様子がマルグリットの揺れる心を表しているように思われました。で、「雨だれ」の陰鬱な曲調で、悲劇的な別れが決定と。極めつけは、マルグリットが去ったことを知ったアルマンが踊るソロが24番。まさにほとばしる激情と絶望って感じです。

とか何とか、かかってる曲に対していちいちやってると永遠に終わらないので、以下適当に。

18日は、アレクサンドル・リアブコがアルマン、ジョエル・ブーローニュがマルグリットという組み合わせ。19日は、チャゴ・ボアディンがアルマン、シルヴィア・アッツォーニがマルグリット。も、本当に、二組二様、それぞれキャラが全然違いました。

サーシャのアルマンは、誠実でまっすぐな好青年といったところでしょうか。最初の登場シーンからして、舞台に飛び込んでくるその走りっぷりが鬼気迫っていて、踊らなくてもこちらをがっと引きつけてしまうようなところもあります。
そうかと思えば、なんか正座が妙に似合ってたりして、マルグリットのそばにちょこんと座るさまが異様に可愛かった…っていうのはどうでも良い部分なんですが、いやーでもカワイかった。カワイかったんだようぅぅぅ。←壊れた。
ま、何しろ、最初の方のパドドゥでも、マルグリットの足にすがりつくアルマン、全然ウザく見えませんからねー。ひたすらひたむきで、ほだされるマルグリットの気持ちが丸分かりですよ。
普通に考えると、アルマンって甘ちゃんの世間知らずで、見てる側の共感を呼ぶキャラではないと思うのですが(むしろ、「こんのバカ男!」と罵倒したくなるタイプというか……)、サーシャ@アルマンはその純粋さと情熱が、とても魅力的でした。しかも、繊細で、どこか痛々しさもあって。こういうアルマンだと、泣けるんですよねぇ。。。
ジョエルのマルグリットは、良い感じにトウが立ってて、女王様然としています。ちょっとお高い雰囲気のある女性で、非常に分かりやすい印象。前半がいかにも高嶺の花という感じなだけに、後半の哀れさが際立ちます。
サーシャ&ジョエルの組合せは、どうしようもない、やるせないような悲恋の雰囲気がしっかり出てて、説得力がものすごかったです。
この日のカーテンコールは、一階総立ちのものすごいスタオベでした。


二日目、チャゴとシルヴィアのカップルは、ストーリーが違うんじゃ?ってくらい雰囲気が違いました。チャゴは、髪の毛くるくるでいかにもラテン系っぽい風貌のせいもあってか、ややのんきな坊ちゃん臭が漂ってまして、うん、まぁキュートなんですけどね……。こののんきさが許せるかどうかはまぁ好き好きではないかと思います。
シルヴィアは、元々小柄で童顔なせいもあって、少女のような雰囲気があると思うのですが、本当に出てきた瞬間が鬼のようにカワイくて、もうどうしようかと思ってしまった。。。それでいて、しっかり艶っぽさや華やぎ、たおやかな女性らしさもあって、娼婦でもあり天使でもあり、みたいなちょっと一言では言い表せない雰囲気がありました。私のイメージする「ファムファタル」=魔性の女に近い感じ。それでいて、達観してるような雰囲気とか慈母のような表情を見せたりとか、まぁなんていうか奥行きのある表現であったように思います。
マルグリットってなぜか黒髪のイメージがあるのですが(最初に見たのがオペラで、コトルバスだったからかな)、シルヴィアの金髪のマルグリットというのも、紫の衣装に合ってて本当に美しかったです。
後半、マルグリットが病み衰えていくところでは、小柄なシルヴィアの痛々しさが胸に迫ってきて、えーとなんていうか、悲恋というか、一人の女性の悲劇を目の当たりにしました、、、という感じに泣けました。


二組とも大変見ごたえがありまして、本当に大満足だったのですが、できることならサーシャ&シルヴィアの組合せで見てみたいなぁ、、、などとも思った二夜でございました。

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2009年3月14日 (土)

見たり聴いたりする時間があんま無いですが

B001KZ5E50ベジャール・バレエ・ローザンヌ 80分間 世界一周 [DVD]
ジル・ロマン, エティエンヌ・ベシャール, ジュリアン・ファヴロー, エリザベット・ロス, 芸術監督:ジル・ロマン
クリエイティヴ・コア 2009-02-04

by G-Tools


セレンセン:『沈黙の影』、ルトスワフスキ:ピアノ協奏曲、他 アンスネス、ヴェルザー=メスト&バイエルン放送響
アンスネスの現代曲集。ルトスワフスキのP協奏曲も弾いてます。


シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番、ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 ツィンマーマン、ヴィト指揮、ホーネック指揮
フランク・ペーターです。この人の表記は"ツィンマーマン"で統一されてるんでしたっけ?
ツィンマーマン、10~15年前くらいにちょこっと聴いてましたが、久々にCD買いました。最近、シマノフスキを見ると素通りできなくってねぇ……。
しかし、この人、恐ろしい安定感ですねー。これをツマランと思う向きもあるでしょうが。

あと、ヴァン・クライバーンのチャイコフスキーコンクール本選の音源っていうのも買ってきました。初登場音源だそうです。

4,232円+2,405円+1,790円+1,890円=10,317円

2009年合計=23,756円

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2009年3月13日 (金)

English Journal 4月号

B001TA3KIOENGLISH JOURNAL (イングリッシュジャーナル) 2009年 04月号 [雑誌]
アルク 2009-03-06

by G-Tools

English Journal、初めて買いました。

付録として「柴田元幸の翻訳で読むオバマ大統領就任演説」なる小冊子がついてます。
柴田先生のことは村上春樹経由で知りまして、思い出した時にぼちぼちと「柴田元幸ハイブ・リット」なんぞを読んでるんですが、柴田先生の訳文って、斜め読みを許さないというか、一語一語きちんと味わって読もう、と思わせるものがあります。英語の勉強っていうよりかは、むしろ日本語の勉強をしているような気分になるんですよね。
そんなわけで、オバマの名スピーチをどう訳すのかな、という興味もあって購入。

あたりが柔らかくて、それでいて格調が高い文体で、最初の一文からして「ああこう訳すのか、、、」と目から鱗。なんだか溜息が出てしまいます。
註も充実してまして、「旧約聖書の第○○の一節□□□□□□□□□□を想起させる」「合衆国憲法の前文冒頭○○○○○○○○......を踏まえた表現」「リンカーン大統領のゲティスバーグ演説の一節□□□□□□□□□□□□□□□□□□を想起させる」等々、事細かに解説されてます。
こりはちゃんと読み込まねば。


あと、こちらは英語は関係無いんですが、「あっぱれ!ジャパニーズ」というコーナーでは、ベルリン国立バレエのプリンシパル中村祥子嬢の紹介記事がありました。2008年の新作「カラヴァッジオ」の舞台写真もありましたが、どんな作品なんだろう?


↓ちょっと前の記事だと思いますが、チャコットのモデルをつとめる祥子さん。
SHOKOさん撮影記
ストイックに鍛え上げたダンサーの肉体というのは、本当に本当に美しいです。この人の背中と足のラインには、ただただ見惚れるばかりです。

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2009年3月11日 (水)

ツィメルマン2枚目確保

まだまだプログラムが出てこないのでいまいち食指が動かないんですけど、仮に1プログラム2回になってもそれはそれで望むところなので、とりあえずのチケット2枚目をゲットしました。3枚目は、Aプロ、Bプロの詳細と各公演日への割り振りが出てからですかね。

しかし水曜日にチケ発売というのも、どーかと思う。。。昼休みに電話したら5分でつながって、希望通りの場所を買えたから良かったですが、普通の勤め人にはちょっとキビシイですね。さすがに昼休みの時間帯だと電話はつながりやすいですが、ブロックによったら大分埋まっちゃってたみたいですし。


冒頭で「プログラムまだ」って書きましたが、先日の「音楽の友」のプログラム発表は、ぬか喜びさせやがって!!!というシロモノだったようで。なんなんだ一体。。。

音友の頁
 [お詫びと訂正]小誌3月号P8に掲載されているクリスティアン・ツィメルマン氏の演奏曲目は、小誌が推測で掲載したものであり、招聘元のジャパンアーツから発表されたもの、決定されたものではありません。読者、並びに関係各位に多大なご迷惑をお掛けしましたことを謹んでお詫び致します。(編集部)


……うーん、一体これをどう読めば良いんでしょうね。「推測」するからには何がしかの根拠はあるんじゃないかとは思うのですが、概ね決定してるけどまだ発表すんなってだけなのか、まだまだお悩み中(長考中)なのか、それとも、オイオイ全然間違ってるよ!!って話なのか……。


やっぱり4月くらいにならないとプログラム出てこないんでしょうか。そういえば、去年なんか、本当に直前も直前、前日くらいだったような記憶がよみがえってきた……。あの、せめて2週間くらい前には出して欲しい、んですけど。。。(小声)

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2009年3月 2日 (月)

ノイマイヤー祭り

ハンブルク・バレエ「椿姫」の感想もまだなんですが(遅過ぎ)、会場でゲットしたDVDについて。

FAIRYの頁

「ジョン・ノイマイヤーの世界 バレエの未来 そして 愛」、2004年にNHKで放映したものと同じだそうで、確かにNHKっぽい雰囲気。

ノイマイヤーの解説、舞台映像がふんだんに盛り込まれててとても中身の濃いDVDです。ただ、舞台映像ではダンサーの名前のテロップが入らないので、それがちょっと難ではあります。私、イリ・ブベニチェクとオットー・ブベニチェク(双子)の区別がつかないんですが。二人とも遠目で見ただけだし、特にオットーなんか白塗りデ・グリューだったし……。

舞台映像は、それぞれの作品をかなりしっかり紹介してはいるのですが、それだけに全幕で見てみたい、と思わせるものが多くて、ちょっと欲求不満が募りますね。

サーシャ(リアブコ)の映像も結構あって、とりわけ「ニジンスキー」を見られたのがすごーく嬉しいです。が、ううう、サーシャで全幕で見たいよう……(はー、遠征するしかないのかなー……)。


現在、「幻想・「白鳥の湖」のように」のDVDをオーストラリアから輸入中です。早く届かないかなー。

5,800円。
2009年合計13,439円。

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