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2009年8月

2009年8月23日 (日)

バッハばっか

B00005HJU6バルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタ
クリーヴランド管弦楽団
Sony Music Distribution inc. (JDS) =music = 2000-08-23

by G-Tools
1,638円。 まぁ、読むからには聴かないわけにはいかないよなぁ、、、というわけで、「1Q84」のお供です。


B001KNUUTMBach: The Well-Tempered Clavier
Johann Sebastian Bach
Nimbus 2009-03-10

by G-Tools

3,090円。
これも「1Q84」関係。
バッハの平均律@フェルツマン。


B00005V2G8バッハ:パルティータ第1番
ピリス(マリア・ジョアン)
ユニバーサル ミュージック クラシック 2002-02-21

by G-Tools

1,937円。
ピリスの大変美しいバッハ。「心が洗われるようなバッハ」とはこういうのをいうんじゃないでしょうか。
ピリス、今度生で聴いてみたいです。


B002647V6YR.シュトラウス:楽劇《ばらの騎士》 [DVD]
クライバー(カルロス)
ユニバーサル ミュージック クラシック 2009-06-24

by G-Tools

4,950円。
クライバーの指揮姿を拝みたくて。←オペラのDVDを買う動機としてはいかがなものか。。。


B000RO8T7KBach Sonaten Fr Violine und Klavier BWV
Johann Sebastian Bach
Sony BMG Europe 2007-10-08

by G-Tools

1.954円。
ツィンマーマンのバッハのヴァイオリン・ソナタ集。ピアノはエンリコ・パーチェ。
ツィンマーマンにはバッハの無伴奏を弾いて欲しいんですけどねー。

2009年合計67,685円

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2009年8月20日 (木)

第12回世界バレエフェスティバル 特別プログラム<オマージュ・ア・ベジャール>

7月末に始まった世界バレエフェスティバルも、この<オマージュ・ア・ベジャール>にて終了。
これ、基本は東京バレエ団の公演なんですが、私はゲスト(ジルとルグリ)目当てで行ってまいりました。

2009年8月17日(月)18:30開演 東京文化会館

<第一部>
ルーミー
 東京バレエ団の皆さん

「ザ・カブキ」より由良之助のソロ
 後藤晴雄

ボーン・トゥ・ラヴ・ユー
 エリザベット・ロス


 高岸直樹

アダージェット
 ジル・ロマン

(休憩)

<第二部>
バクチⅢ
 吉岡美佳、木村和夫

さすらう若者の歌
 ローラン・イレール、マニュエル・ルグリ

ボレロ
 上野水香

シャンソンとベジャールさんを映したモニターの登場によって公演開始。

ルーミーは一昨年BBLで見ましたが、東バは細身ですっきり爽やかって感じでしょうか。ま、日本人的体型のせいもありましょう。いえ、皆さんよく鍛えていると思いますけどが、やっぱりBBLダンサーの方が平均的にマッチョですわな。どうも皆さん、華奢というか線が細い。
最初、ジルが舞台の真ん中にいてちょっと意表をつかれましたが、第一部はでずっぱりでした。マイクを片手に司会をし、パフォーマンス中は舞台下手の前方に座ってダンサーたちを見つめていました。ジルは眼光鋭くダンサーたちを凝視しつつ、ときおり小さくうなずいていたりもしましたが、その辺はいかにも指導者という感じ。相変わらず漆黒なイメージでしたが、あの衣装は「バレエ・フォー・ライフ」のものでしょうかね。エリザベット・ロスの「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」に合わせたのか、もっと象徴的に、ベジャールさん亡き後も「Show must go on」なんだよ、、、というメッセージなのか。

エリザベットの「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」はダイナミックで生き生きしてて、曲に負けない力強さがありました。それにしても、エリザベットとジル、BBLの屋台骨ともいえるベテランの二人ですが、「バレエ・フォー・ライフ」で同じ舞台にいるだけで、なんだかジーンとしてきてしまいますね。

ジルの「アダージェット」は、思うところが多くてなかなか言葉にならないのですが、「表現」というものの極北にある、といえば良いのかなぁ。技とか演技とかそういうものを超えたところにありますね。何か「を」表現するというよりかは、もういかんともしがたく、表れてくるのはジル本人、なのですよね。
少年のような純粋さと繊細さ、孤独と苦悩があって、でも最後には希望も見える。やっぱりベジャールはポジティブな人であったろうと思ったのでした。

ルグリに関しては、バレエフェスBプロの「ベラ・フィギュラ」よりもこっちの方がちゃんと踊りを堪能できた感じ。しかし、今更ながら、この人ってばフランス的(パリ的)洗練の極致だなーと感心。何がカッコいいって、手の使い方。華やかでしかもきりっと端正で、あれはルグリしかできないと思います。

水香ちゃんのボレロは、予想していたよりかは(あるいはBプロの黒鳥よりは大分)良かったです。メロディよりリズムの方がセクシーなので、ついつい男性陣の方に目が行きがちでしたが(平野さんが素敵でした)。
正直、水香ちゃんが何を表現したいのか、もしくは何が(おのずと)表現されているのかがよく分からないのですよね。。。(まぁこの演目はドンのインパクトが強すぎて、誰がどう踊っても押し出しが弱く見えるんですが)
まぁ、ちゃんと盛り上がったし、大トリとしての役目は果たしたのではないでしょうか。

カテコはスタンディングオベーションで、幕が下りた後も舞台の上では何回も拍手が起こってました。
本当にこれで終わりなのね~という感じでちょっと寂しくはありましたが、でも充実した公演で楽しかったです。

とりあえず、バレエ祭りはこれにて終了。
これがジルとルグリの見納めになりませんように。。。

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2009年8月14日 (金)

第12回世界バレエ・フェスティバル Bプロ その2

はい、さくさくいきます。

■第3部■

「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ナターリヤ・オシポワ レオニード・サラファーノフ

身体能力の高そうなお二人。オシポワのグラン・ジュテで盛大に拍手が起きてました。確かに高さがあって一級品。


「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ/音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ

ヴィシニョーワ、お姫様も良いんでしょうが、こういう生身の女性の情念みたいなものを感じさせる演目もすごく良いですね。
キスしながらくるくる回るリフト(っていうのかな)、綺麗に無理なく回っているように見えるだけに、マラーホフがどこをどう踏ん張って、何をどう支えているのか、ちょっと興味があります(首大丈夫?)。


「ブレルとバルバラ」  
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ジャック・ブレル、バルバラ
エリザベット・ロス ジル・ロマン

ジルはAプロの「フォーヴ」を見たかったなような(こっちはDVDで見ちゃってるので)。
でも、これはこれで生で見られて良かったです。ガラだというのに独特の世界ができあがってて、なんかほとんど全幕ものを見ているかのような錯覚を覚えました。
ジルの空間の支配力、みたいなもののせいでしょうか。


「エスメラルダ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:チェーザレ・プーニ
タマラ・ロホ フェデリコ・ボネッリ

タマラ・ロホがすごい!と噂になっておりましたが、やっぱりすごかった。バランス!バランス!ピルエット!ピルエット!という感じ。ピルエットやフェッテは、一体何回回ってるのか、よく分かりませんでした……。
ロホは勢いでブンブンやる大味なタイプではなくて、涼しい顔をして、余裕たっぷりにものすごいことをやってしまうような感じ。とにかく安定感があります。


「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
マリア・アイシュヴァルト フィリップ・バランキエヴィッチ

とてもドラマティックで、印象的でした。未練がましいオネーギン、毅然としたタチアナ、二人の感情の動きがとても分かり易いんですよね。クランコの振り付けも優れているんでしょうし、ダンサー二人の演技も素晴らしかったです。
今月NHKで放送する、ルグリのオペラ座引退のドキュメンタリーは、「オネーギン」がメインかな。楽しみです。


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ 音楽:レオン・ミンクス
スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・ウヴァーロフ

二人ともドンキらしいかというとちょっと違うような気もしますが、トリにふさわしい風格はあるし、ザハロワはとにかく華やかでした。


フィナーレ 「眠れる森の美女」よりアポテオーズ (ピョートル・I.チャイコフスキー作曲)

指揮:デヴィッド・ガーフォース
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団  
ピアノ:高岸浩子

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2009年8月13日 (木)

第12回世界バレエ・フェスティバル Bプロ

3年に一度のバレエのオリンピック、世界バレエフェスに参戦してきました。
18時に開演して終わったら22時過ぎ、結構疲れましたが楽しかった~!
会場のボルテージが普通とは違ってて、まさにお祭りムード満載でした。


第12回世界バレエフェスティバル [プログラムB] 
8月10日(月)18:00開演  会場:東京文化会館

■第1部■ 

序曲「戴冠式行進曲」 (ジャコモ・マイヤベーア作曲)


「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
マリアネラ・ヌニェス ティアゴ・ソアレス

英国ロイヤル・ラテン組。
ヌニェスが上手くてキュート。ソフトな端正さがあって、好きなタイプです。流麗だし、まとまりも良いです。
ソアレスは最初の着地音がすごくて「だ、大丈夫か?」と思ったけれど、その後は特に気にならず。まぁ堅実なタイプかな。チャイコフスキー・パ・ド・ドゥにはすこーし重い気がしましたが、つかみとしてはOK。


「コッペリア」
振付:アルテュール・サン=レオン/音楽:レオ・ドリーブ
ヤーナ・サレンコ ズデネク・コンヴァリーナ

スワニルダのバリエーションの振り付けが地味だなぁ。もっと溌剌とした雰囲気があった方が好みです。でも、ヤーナ・サレンコはとても上手いダンサーのようで、細かい足さばきなんかをキレイにみせてました。二人とも「コッペリア」にしては落ち着いちゃってるなーという印象。


「アレクサンダー大王」
振付:ロナルド・ザコヴィッチ/音楽:ハンス・ジマー
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル

アレクサンダー大王と妃ロクサネのパ・ド・ドゥ。
音楽がハンス・ジマー(「ハンニバル」)って、どう突っ込めば良いんでしょうねぇ。。。
衣装はフォーゲルが上半身裸で下は長い巻きスカート状のもの。ポリーナは同じようなスカートにスポーツブラみたいなものをつけてて、ちょっとスポーティに見えました。
フォーゲルは体の線がキレイですねー。意外と(?)細身で、繊細な青年王という感じでした。ポリーナがちょっと野性味のあるエキゾチック美女といった風情で、むしろ王様の方が取って食われそうな雰囲気があったような。。。
二人とも美しいし、色気が無いわけでもないけれど、官能的な愛のパドドゥかというと、やや微妙。


「海賊」より "寝室のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
シオマラ・レイエス ホセ・カレーニョ

ホセ・カレーニョのソロが無くて、ちょっと残念。でも、二人とも明るいラテンな感じで、相性は良かったんじゃないでしょうか。


「白鳥の湖」より "黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
上野水香 デヴィッド・マッカテリ

マッカテリは憂いのある王子様な感じでしたが、ドラマとしては盛り上がらず。黒鳥って、妖艶さとか魔性とか、それによる妖しいまでの吸引力とか、もちろん別にコケティッシュ路線でも良いんですが、やっぱり王子が誘惑されるにはそれなりの説得力が必要だと思うんですよね。
水香ちゃんはお疲れだったんでしょうかね。バリエーションでシェネかピケかで滑ってしまって、ヒヤっとしました。まぁ生は色々起こりますが。。。


「パリの炎」
振付:ワシリー・ワイノーネン/音楽:ボリス・アサフィエフ
マリア・コチェトコワ ダニール・シムキン

噂のダニール君、すごかったー!!爆発的に上手くて、しかも余裕綽綽で、ピルエットのコントロールの仕方なんかホント嫌らしいくらい。しなやかさ、柔軟性がちょっとバリシニコフに似てるかな。見得の切り方なんかも堂にいってて、いちいちポーズが気持ちよく決まるもんだから、思わず笑ってしまった。20歳をちょっと出たくらいだと思うのですが、この年でこれだけ「魅せる」ということを知っているというのは、うーん、ちょっと気持ち悪い。
コチェトコワもフェッテしながらピョンピョン跳びはねる動きを取り入れてたりして、かわいらしくも大変なテクニシャンでした。
終わった後の会場の盛り上がりがすごかったです。あんな津波のように沸き起こる拍手・歓声って初めてだったかも。
本当に、どわぁぁぁぁぁっっっっと何かのエネルギーが動いていく感じだったんですよ。

<休憩20分>

■第2部■ 19:30~20:35

「ナイト・アンド・エコー」
振付:ジョン・ノイマイヤー音楽:イーゴリ・マルケヴィッチ
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン

プログラムの解説を読んでも意味がよく分からない演目(というかあれは解説になってないのでは)。使用されているマルケヴィッチのピアノ協奏曲が曲として結構面白くて、楽しく見られましたが。ハンブルクのダンサーは、文字通り、身体が物語りますね。顔の表情とか、演技とかそういうレベルははるかに超えて、身体自体の雄弁さ、紡ぎ出す叙情のようなものがあるのですよね。惚れ惚れしてしまいます。


「スリンガーランド・パ・ド・ドゥ」
振付:ウィリアム・フォーサイス/音楽:ギャヴィン・ブライアーズ
アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス
アニエスの衣装がなんだかSFチックで、ジョゼはえーと、肌色タイツですか???フォーサイスというと「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」を思い起こしてしまったのですが、あそこまでとんがった緊張感がある演目ではなく、ちょっと肩透かし。どうせなら、もうちょっとカッコいいジョゼが見たかった。。。


「白鳥の湖」第3幕より
振付:グレアム・マーフィー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ルシンダ・ダン レイチェル・ローリンズ ロバート・カラン

古典の「白鳥」かと思ったら、マーフィー版でした。予習ゼロで最初なんだかよく分からなかったんですが、「これは王子と愛人と、罪もないフィアンセかなんかの修羅場か?」と思ったらドンピシャでしたねー。新解釈だけど、ものすごーーーく分かり易い演目ってことですね(要するに、ダイアナ妃とチャールズとカミラさんなんだな)。ルシンダ・ダンの存在感も強烈でした。


「マノン」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

マノンとデ・グリューの出会いの場面だそうですが、いかにも恋に落ちちゃいました!というキラキラが感じられました。アリーナ、細くて可愛くて、なんかこう、いかにも男が溺れそうなんですよね。ファム・ファタルです。


「アパルトマン」より "ドア・パ・ド・ドゥ"
振付:マッツ・エック/音楽:フレッシュ・カルテット
シルヴィ・ギエム ニコラ・ル・リッシュ

ニコラの存在感がなんかリアルでした。バレエダンサーらしいかというとちょっと違う佇まいといいましょうか、なんかかなり現実的なんですよね。だからというべきか、こういうちょっと演劇的な道具立ての演目はハマりますね。ギエムの存在感もまた生々しさがあるので、相性が良いみたい。この作品は11のシーンからなるそうですが、他もちょっと見てみたいかも。

「ベラ・フィギュラ」
振付:イリ・キリアン/音楽:アレッサンドロ・マルチェッロ
オレリー・デュポン マニュエル・ルグリ
去年のエトワールガラでリアブコ&アッツォーニで見ましたが、なんだか違う演目みたいだなー。ルグリ&デュポンで予想していたよりかはインパクトが弱かったです。。。いえ、別に特に文句は無いんですが。

<休憩15分>

なんだか段々レビューを書くのに疲れてきました(記憶も薄れてきた……)。
一端休憩して、その2に続きます。

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2009年8月 5日 (水)

[映画]サマーウォーズ

公式HP

<ストーリー>
ネットワーク上の仮想世界OZに起こったトラブルは現実世界にも波及。世界崩壊の危機に、内気な理系少年と戦国武将の末裔の一族が戦いを挑む。

「面白い」という評をきいてはいたものの、半信半疑というかほとんど「疑」で見に行ったのですが、これがもう、とんでもなく面白かった!です。
久々にアニメを見て血が沸いたり震えがきたりしましたですよ。

これ、どのくらい宣伝されてんでしょうかね。
テレビを見ないので全然分からないのですが、こういう作品こそ売れて欲しいって思うのですよね。
個人的には、「WALL・E ウォーリー」に近いレベルで人に勧められる作品です。

物語の舞台は、長野上田の旧家。そしてネット上の仮想世界OZ。
この二つの世界をきちんと作りこんでコントラストを付けて、それでいて一つの作品の中で違和感を感じさせないようにうまくまとめているのですよ。
洗練された構築力というか、なんとも「手練」という感じです。

映像もハイクオリティです。
上田の風景は真面目に「なんだこれ……」って思うほど美しくて、家具なんかの質感描写なんかも生々しくて、「うわ、気持ち悪っ」って思ってしまいました(←褒めてます)。
あとでパンフレットを見たら美術監督は武重洋二氏、お仕事歴にはジブリのものすごい作品群が並んでおりました。。。

監督いわくアクション映画だそうですが、少年の成長物語でもあるし、家族ものでもあるし、冒険活劇でもある。なかなか一口ではジャンル分けしにくいですが、やっぱり一番大きなテーマは「親戚」でしょうか。
血縁によるネットワークをポジティヴにとらえていて、親戚の良さ、みたいなものをかなりストレートに押し出しています。
でも別に説教臭くも暑苦しくもウェットでもなく、うまく爽やかに描いているな、という印象。
夏に帰る田舎があるって良いよねって気分にさせられます。

話の転がり方もスピーディで、ダレることなく最後まで行けました。ちゃんと山がいくつも設定されていて、クライマックスに向けてドン、ドン、ドンと盛り上がっていくのが実に気持ち良いです。
職人芸ですね~、というと、冷静に感心しているように見えますが、見ている間はかなりワクワクハラハラドキドキさせられました。

そんなわけで、この夏の個人的激推奨映画です。
もう一回見に行こうかな。

★★★★

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