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2009年11月

2009年11月28日 (土)

CD散在録

交響曲第5番 ヤンソンス&バイエルン放送響

サントリーの会場で売ってたCDです。
来日記念盤、ということかな。
2009年10月9日にバイエルン放送響の本拠地であるミュンヘン、ガスタイクのフィルハーモニーでおこなわれたコンサートをライヴ・レコーディングしたものだそうですが、へー、CDってそんなに早くできるんだー(少しは見習ってください……って、単なる独り言ですとも、ええ)。

「あああ、生はこれの100倍は良かったなぁ……」などと思いつつも、楽しく聴いてます。


B002MUQ9YCマーラー:交響曲第7番「夜の歌」ホ短調 ― 国際マーラー協会による新クリティカル・エディションによる演奏(SACD HYBRID)
マーラー
BR KLASSIK 2009-09-30

by G-Tools

マーラー、しかも全然知らない7番なんか買ってしまったー。どーするよ。

レシートがどっかにいってしまった。。。
仮に2,000円×2にしておきます。

2009年合計:105,239円

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バイエルン放送交響楽団 首席指揮者:マリス・ヤンソンス 2009年 日本公演

2009年11月16日(月)19:00開演 サントリーホール 
<プログラム>
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61(ソリスト:五嶋みどり)
アンコール バッハ:無伴奏ヴィオリン・ソナタ第1番第2楽章
休憩
チャイコフスキー:交響曲第5版 ホ短調 作品64
アンコール
シベリウス:悲しきワルツ
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ「憂いもなく」


大分遅くなってしまいましたが、一応感想を。
なんか、別の日にはツィメルマンさんが客席にいたみたいですね。
って、それは別にどーでもいいんですが(いやどーでも良くはないんですが←どっちだ)。

今回、やっと念願かなっての初ヤンソンスでした。
去年、ヤンソンス&コンセルトヘボウを聴き損ねたのをしつこく後悔していたので、今度こそ!とばかりに清水舞台からジャンプしましたが、頑張って飛び降りて良かった~~。
ヤンソンスが憧れの指揮者なら、みどりさんもずっと「聴かねばならぬ」と思っていたヴァイオリニストだったりしまして。
実は、私がヴァイオリンという楽器を聴き始めてからずっと一つのスタンダード(基準)であり続けた人なので、気分はほとんど"聖地巡礼"でした。


ベートーヴェンのVn協奏曲、今まで特段面白いと思ったことがない曲だったりするんですが、うん、確かに天下の名曲でした。←手の平返し

みどりさんの演奏は、思ったよりは押し出しが強くなくて、優美さのあるベートーヴェン。
非常に真摯な演奏スタイルで、心のこもった、丁寧なアプローチでした。
才能ある人が、より高いところを目指して、献身的に音楽に相対した時にだけ生まれるものって確かにあるのよねぇ、、、としみじみ感じさせる演奏でした。

アンコールのバッハは、ただただ固唾を呑んで聴き入るのみ。
大入りのサントリーの聴衆がみどりさんのヴァイオリン一丁に集中するあの雰囲気、ちょっとすごかったです。


ヤンソンスって、基本的には奇をてらわずのオーソドックス路線だと思うので、普通すぎてつまらんって人もいるでしょうけれど、私はドつぼに入ってしまいました。
普通といってもそんじょそこらの普通とはワケが違いまして、オーソドックスもとことん突き詰めて磨き上げれば黄金色に光り輝く、というような風情でございましたよ。

ヤンソンスがオケを完全に手の内に入れて、自らの手足のごとく、自由自在に鳴らす姿はとんでもなくカッコよくてですね、、、もう一々ニヤニヤしてしまうというか、はっきりいってメロメロになってしまいました。
これはもう、私が常日頃クライバーに対してキャーキャーいっているのと同種のトキメキ、すなわち恋ではないかと。

まずはベートーヴェンのVn協奏曲で、休符の(というか間[ま]の)取り方に、くらっっヨロっっとしてしまったのですよね。
フレーズの最後、響きをいかに収束(減衰)させるかにいたるまで、バチィーーっと決まってまして、文字通り、監督不行き届きなところが皆無です。
出した音については指揮者が全部責任を取ります!的な、潔いオトコマエっぷりに、惚れてしまいました~。
いえ、まじめな話、さすがバイエルン=「手兵」というべきか、ヤンソンスの恐るべき統率力が随所に感じられ、特に弦セクションの縦横の揃いっぷりは驚異的なレベルではないかと思いました。
チャイコの最終楽章、弦がガリガリ弾くところで(多分楽譜真っ黒)、ヤンソンス、「さぁ存分にやったれ」とばかりにオケにお任せでほとんど何も振ってない瞬間がありましたが、あれはリハで相当に磨き上げているってことですよね~。

天下無敵のキラキラ弦セクションに比べると、管は若干地味かな?という気がしましたが、まぁこれはその前に聞いたのが金管バリバリのシンシナティだったってのもあると思うんですが、基本的にバイエルンの管はあまりソリスティックな感じではないような気がします。
とはいえ、下手とかひっくり返ったとか、そういうことはありませんで、たとえばフルートなんかはパーンっと聴こえてきてとても良かったのと、2楽章のホルンのソロが印象的でした。

いやー、それにしても、チャイ5、良かったです。
ヤンソンスの知と情のバランスの良さを堪能いたしました。
煌びやかかつ透明感のある響きと、一本芯の通った力強さを兼ね備え、スタイリッシュでありながら大変にエネルギッシュでもありました。
あと、特筆すべきは「歌」でしょうね。
ヤンソンス、とにかくよく歌うし、バッサバッサと煽ります。
といっても、決して自己陶酔型ではなくて、なんというかなぁ、実に颯爽とロマンチック然としているのですよね。
そのあたりの塩梅が誠に絶妙で、チャイコ特有のメロディの大波小波にしっかり翻弄されてしまいました。
3楽章なんか本当にうっとりでしたよ。。。


来年こそはヤンソンス&コンセルトヘボウ、這ってでも行きます(ギル・シャハムも聴きたいし)。

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2009年11月26日 (木)

ドイツ・グラモフォン 2010年カレンダー

またカレンダーの季節がやってまいりました。
今年も840円でDGカレンダーをゲットいたしました。

表紙:ベルリン・フィル
1月:アンネ=ゾフィー・ムター
2月:アリス・サラ・オット
3月:ランラン
4月:ユンディ・リ
5月:マルタ・アルゲリッチ
6月:ヒラリー・ハーン
7月:五嶋龍
8月:マリア・ジョアン・ピリス
9月:クリスチャン・ツィメルマン
10月:ラファウ・ブレハッチ
11月:マウリツィオ・ポリーニ
12月:エレーヌ・グリモー

ピアニスト9人、ヴァイオリニスト3人。
ピアニストが多いのは、ショパンイヤー(で書き入れ時)だからでしょうかねぇ。

ちなみにツィメルマンさんはこんなん。
R0012309
去年ほどではないですが(オイ)、なかなか良い感じです。

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2009年11月13日 (金)

K-Ballet Company ロミオとジュリエット

2009年11月8日(日) 14:00 東京文化会館 大ホール

ロミオ 遅沢佑介
ジュリエット 中村祥子
マキューシオ 西野隼人
ティボルト 清水健太
ロザライン 浅川紫織
ベンヴォーリオ ビャンパ・バットボルト
パリス ニコライ・ヴィユウジャーニン
キャピュレット卿 スチュアート・キャシディ
キャピュレット夫人 ニコラ・ターナ
乳母 樋口ゆり
僧ロレンス ブレンデン・ブラトーリック
僧ジョン 小林由明

Kバレエの公演は、去年の「海賊」に続き2度目です。
今回のお目当ては中村祥子嬢で、前回に引き続き熊川はあえてパスとあいなりました(決して見たくないとかそういうことではないんですけど)。

中村祥子さんは、海外で活躍する日本人ダンサーの多くがそうであるように、若手の登竜門として名高いローザンヌ国際バレエコンクールの出身で、現在はウラジミール・マラーホフ率いるベルリン国立バレエのプリンシパルです。
彼女が出場した1996年のローザンヌはリアルタイムで見ていたのですが、祥子さん、クラシックもモダンもかなり鮮烈な印象がありました。
大抵の出場者については(入賞者であっても)忘れ去ってしまうのですが、彼女のことはずっと記憶に残っていたのですよね。
その後、特に追いかけるというわけではないにせよ、風の噂に欧州での活躍を耳にするにつけ、生で見たいなぁとずっと思っていたのですが、ここ数年の来日では上手くスケジュールが合わず、相当にジリジリしていたのでした。
なので、今回のジュリエットは、個人的には文字通り「満を持して」という感じだったのですが、その一方で、祥子さんがジュリエットに合うかどうかについては、まぁなんというか、彼女は結構大柄(172センチ?)なので、14歳の少女ねぇ、うーん、、、と思う気持ちがあったりで、色んな意味でドキドキだったのでした。

祥子さん、私の予想をはるかに超えて、良かったです。
技術的には全く問題無いだろうと思ってましたが、存在感や華やかさ、またジュリエットの可憐さや若さゆえの一途さの表現等々、ドラマに必要な演技力も素晴らしかったです。
彼女の溌剌とした伸びやかさは、ジュリエットのお嬢様らしい育ちの良さみたいなものを想起させ、1幕の恋を知らない無垢な少女・ジュリエットもとても合っていました。
思いの他、感情の表出も強いものがあって、演技がマイムや小芝居の域に留まらず、一つ一つ動き自体が雄弁といいますか、パというパから感情が溢れ出るようなところがありました。
ロミジュリって話としては非常に単純ですから、ヘタすると見てて白けてしまうんですが、二人の出会いのシーンも、バルコニーのシーンも、ラストもとても切なかったです。
ああ、美しかったなぁ。。。

祥子さん以外のことも書きましょうかね。

今回、振付は熊川哲也で新作でした。
ふーん、マクミラン版じゃないんだ、わざわざ自分で振り付けるんだーって思いましたが、私は彼のこういうチャレンジャーっぷりは決して嫌いではないのですよね。
熊川自身、ロイヤル出身でマクミラン版の素晴らしさというのは嫌というほど分かっているであろうに、それでもなおかつ新たなロミジュリを生み出そうという気概というか度胸は本当にスゴイと思います(決して嫌味ではなく)。
まぁ結論からいえば、私はマクミラン版の方が圧倒的に泣けるし、好きなんですが。

熊川版は、頭からお尻までとことん演劇的で鬼のよーに重厚でどこからどう見ても悲劇にしか見えない!なマクミラン版よりも、大分バレエらしいというか、踊り重視というべきでしょうか。
悲劇にしてはちょっと色々な意味で重心の軽い舞台だったでしょうかね(オケも含め)。
舞台美術なんかは背景にイタリアらしい明るさみたいなものもあって、これはこれで良かったなとは思います。
衣装にも適度にヒラヒラした軽やかさがあって、ゴテゴテした分厚いカーテン系じゃないのは、踊り易さを重視したんでしょうかね。

印象的だったのは、ロザラインの役割がかなり大きくて、ロザラインをやるダンサーのクオリティが結構重要だということ。
浅川さんのロザラインはとても良かったです。

ティボルトの清水さんはもっと踊りを見たい気もしましたが、存在感があって舞台の引き締めに一役買っておりました。

あ、そうだ、ちょっといただけなかったのがキャピュレット対モンタギューの剣戟のシーン。
両家が広場でチャンチャンバラバラ争うシーンは、両家の対立の高まりを非常に分かりやすく示すもので、結構な見せ場ではないかと思うのですが、見ててテンションが上がるというよりは、、、皆さんの左手の泳ぎっぷりにウケてしまいました。
右手は頑張っていてそれなりにサマになっているんですけどね。
でも、剣を持っていない左手がどこにどういたら良いか分からないよ~な雰囲気をかもし出しまくっておりまして、なんかこう間抜け感がぬぐえなかったというか。
まぁフェンシングが板につかないのは日本人だからしょうがないのかしらん、、、とは思うのですが、ここは一つ、ボブ・アンダーソン(元英国フェンシング・オリンピック選手&LotR殺陣師)でもよんだらどうかな、などと雑念大魔王になってしまった私。。。


とまぁ、細かい部分で色々あることはあるんですが、総じて満足度の高い舞台でした。
いやぁ、祥子さん、本当に素敵でしたよ。

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2009年11月10日 (火)

色々買ってました

B000026C4JHonegger - Jeanne d'Arc au bucher
Nathalie Stutzmann
Deutsche Grammophon 2005-09-13

by G-Tools
1,684円。 ポール・クローデル脚本ってことで興味があって買ったんですが、届くまでの間にどーでもよくなっている私……(ダメ人間)。 とはいえ、小澤さんですんでちゃんと聴きます、ハイ。


B002RKK2UOミケランジェリ ベートーヴェン・ピアノソナタ第4番 シューマン・謝肉祭 1973年東京ライヴ (Arturo Benedetti Michelangeli (P) Beethoven : Piano sonata No.4 Schumann : Carnaval 1973 Tokyo Live)
ベートーヴェン ミケランジェリ
ALTUS 2009-09-18

by G-Tools

2,125円
ミケランジェリ、蔵出し音源。1973年10月20日東京ライヴだそうで。
ベートーヴェン:ソナタ第4 番とシューマンの謝肉祭とガルッピ:ソナタより。

既に出てる同年10月29日の東京ライブの方が選曲的には好みなんですけどねー(シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化、ショパン:ピアノ・ソナタ第2番、ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ、ラヴェル:夜のガスパール)。


B002OIH7P2シューマン:ピアノ協奏曲|ドビュッシー:「映像」から
ベネデッティ=ミケランジェリ(アルトゥーロ)
ユニバーサル ミュージック クラシック 2009-11-11

by G-Tools

1,683円
こちらも蔵出し音源。


B002C4G3PIBach: Partitas No. 1, 5 & 6
Johann Sebastian Bach
Sony Classical 2009-09-01

by G-Tools

1,152円
ペライアのバッハのパルティータ。

アンデルシェフスキもそろそろパルティータ全部録音せんかな。。。


B002GJ3MQ2Chopin - Piano Concertos
Fryderyk Franciszek Chopin
Deutsche Grammophon 2009-10-13

by G-Tools

1,683円
ブレハッチのショパンの協奏曲2曲。
ええとですね、やっぱりハンブルク・バレエの「椿姫」には「ブレハッチ連れてこい」(特に2番)ってところでしょうかねー(何のことか全然分からない方も多いと思いますが……)。


B0000VCNFOBach Recital Vol.1
Cyprien Katsaris
Piano 21 2005-02-28

by G-Tools

2,434円。
カツァリスのバッハ。そんなにトンデモではないと思います。


B002N57WBUPictures Reframed (W/Book) (W/DVD)
EMI Classics 2009-08-31

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5,889円。
アンスネスの「展覧会の絵」他。
アーティストRobin Rhodeとのコラボレーションによるどえらい豪華バージョン。
本とDVDつき。

B002E2M5NWRomeo & Juliet (Ws Ac3 Dol Dts) [DVD] [Import]
Carlos Acosta
Deutsche Grammophon 2009-09-29

by G-Tools
3,390円。
マクミラン版の「ロミオとジュリエット」って本当に名作なんです。 タマラ・ロホ、カルロス・アコスタ主演。


2009年合計 101,239円。
あわわ、10万超えちった……。

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2009年11月 7日 (土)

CDデッキ

CDデッキが壊れたので、というか、CDデッキはとっくの昔に壊れていたのですが、CDデッキの代わりに使っていたDVDプレーヤーまでもがついに天に召されてしまったので、新しいCDデッキを買いました。

もはや何を買ってもグレードアップになるような状況なので、何でも良いや、な気分も無いわけではなかったのですが、一応某ヨド●シで視聴して買ってきました。
お店にも視聴用CDくらい置いてあるだろうとは思ったのですが、やっぱり普段聴いてるCDの方が良いよなぁと思って持参したのがコレ。

B000BDJ3UOブラームス:ピアノ協奏曲第1番
ツィマーマン(クリスティアン)
ユニバーサル ミュージック クラシック 2005-11-02

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ツィメルマンだし~、DGだし~、ベルリンフィルだし~と思ったんですけどね、大誤算が一つ。
この曲、第1楽章でピアノが出てくるまでが大分長いんですよね。
いざ店でかけてから「しまった」と思ったんですが、私としては、前奏のオケ部分だけ聴いて引き下がるわけにはいかんのですよー。
なので、ピアノが出てくるまでひたすら我慢、です。
しかも、一応買う気で行ってるので、CDデッキ1台で済むわけもなくてですね、延々とブラームスのピアコン第一楽章を流し続けるハメに陥ってしまいました。
せめて、もうちょっと明るく華やかな曲だったら良かったのに……。

今思ったんですが、同じベルリンフィルだったら、ヤンソンス&アンスネスの方が良かったかも。
何しろ、頭からピアノ出てくるし。

B0000B09W9グリーグ&シューマン:ピアノ協奏曲
アンスネス(レイフ・オヴェ)
EMIミュージック・ジャパン 2003-11-27

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もしくはこっちとか。
そういや、これのラフ1はいつもオーディオの音質チェックに使ってるんだった。。。

B00013TCA0ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番&第2番
ツィマーマン(クリスティアン)
ユニバーサルミュージック 2004-01-21

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あ、買ったデッキはこちらです。

B001F5E42Oマランツ CD/スーパーオーディオCDプレーヤー SA7003-N
マランツ

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家で、ドキドキしながらCDをかけてみましたが、スコーンと明るくてちょっと軽いかな?
例えていえば、SWのEP3の映像をフィルムとデジタルとで比べて、デジタルの時に感じる明るさと軽さとつるピか加減(って分かる人いますかね……)。
やや厚みと味わいが微妙かなぁ(まー、値段が値段ですからね、贅沢いうなって話かもしれませんが)。
SACDも聴けるようです。
が、ソフトが無い。

ところで、CDデッキにもエージングってあるんでしょうかね。
こなれてきて印象が変わったりするのかなぁ。

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パーヴォ・ヤルヴィ指揮 シンシナティ交響楽団 in サントリーホール

2009年11月4日(水) 19時開演 サントリーホール

<プログラム>
バーンスタイン:ディヴェルティメント
ガーシュイン:ラプソディ・イン・ブルー (ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン)
休憩
ラフマニノフ:交響曲第2番

アンコール:あり

やっぱり千秋楽は良いな~。
いや、本っ当、千秋楽って楽しいですよ。
なんか、今日はやったるぜ!とことんハジけたるぜ!もう明日は何も無いし!という明るいパワーを感じるのですよね。

この日はいつもの場所で聴いてまして、みなとみらいよりピアノがよく聴こえて幸せ~でした。
まぁ、それでもやっぱりトュッティでは聴こえにくい部分もありましたが(編成上、しょうがないようですね)。

ガーシュウィンは(というか全体的に、かもしれませんが)なんだか打ち上げ花火のようで、パチパチと何かがはじけておりました。しかも、オケの皆さんの食いつきが大変よろしかったです。
ツィメルマンのピアノは、たっぷりゆったり歌って、メロウを通り越してむしろロマンチックになっちゃってる部分がある一方で、後半にかけては文字通り「さぁガンガンいこうぜ」と飛ばしてまして、らしいというかオモシロイというかカッコいいというか。あれはちょっと腰が砕けますよ。。。
この日は、ピアノからオケへ、オケからピアノへのバトンタッチも至極スムーズで、全体としてとても良い流れだったと思います。

アンコールは前日と同じガーシュウィンのプレリュードの3番でしたが、ツィメルマンの悪ノリ(?)がさらにパワーアップ。ピアノの手前で小走りになるのは前日と同じでしたが、最初のフレーズを弾いて、その後すぐに次に行かずに、「なんだか分かる?」みたいな感じで客席の方に向くツィメルマン。もうワンフレーズ弾いてまたちょっと止まって、、、って意外と人が悪いというか、人をくっているというか。その後もかなり余裕綽々の自由自在というか、かなり遊びが入ってまして、引っ張るところはかなり引っ張って緩急をつけてましたが、終盤はわき目もふらずにアクセルを踏みこんで、一気呵成といった感じに終了。いやー、なんか小憎らしいようなカッコよさでした。


休憩後はラフマニノフだったんですが、私めは前半で力を使い果たしてしまい、後半はやや心ここにあらずという感じにぬぼーっと聴いてしまったので、「大変良かった」以上の感想は割愛します。

アンコールの一曲目は「悲しきワルツ」。
じめっとならず、カラッとなり過ぎず、明るさとメランコリーのバランスが、もう絶妙。
曲が終わっても、なかなか拍手が起きなかったんですが、最後、ものすごく精妙にコントロールされてて、皆さん固唾を呑んでしまって拍手する機会を逸したというか。先陣を切ってブラヴォーを叫んだ女性に、ヤルヴィさんが「どうも」って感じに投げキスで答えてました。
アンコールの二曲目はキャンディードで、盛大に打ちあがってご機嫌なコンサートは終了。シンシナティの日本ツアーも終了。
皆さんお疲れ様でした。

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2009年11月 5日 (木)

パーヴォ・ヤルヴィ指揮 シンシナティ交響楽団 2009年 日本公演 in みなとみらい

2009年11月3日(火・祝)14時00分開演
横浜みなとみらいホール 大ホール

<プログラム>
バーンスタイン:「キャンディード」序曲
バーンスタイン:ディヴェルティメント
ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー(ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン)
休憩
ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調「新世界より」

アンコール:あり

お目当てはもちろん、ツィメルマンのラプソディ・イン・ブルー。
諸般の事情で、直前までやる気がでませんでしたが(チケットを押さえたのが1週間前っていくらなんでもひど過ぎ……)、結果的には堪能、堪能、大堪能のコンサートでした。

シンシナティもヤルヴィも初でしたが、ヤルヴィについてはとあるCDを聴いてちょっと好みと違ったので、さほど期待していませんでした。
ついでに白状すれば(今までにもぶちぶち書いてたような気もしますが)、何もわざわざツィメルマンのガーシュウィンなんか("なんか"ってアンタ……)聴かなくても良いんじゃないか、、、って気持ちがありましてね。
いやー、だって生で弾いて欲しいコンチェルトなんて数え上げればキリがないのに(ラフマニノフとかラフマニノフとかブラームスとかブラームスとかショパンとかショパンとか以下略)、なんでよりによってガーシュウィン?何より短いし!と、半分涙目。
……はぁぁぁ、やっぱり私ってば、厄介な人を好きになっちゃったよなぁ……というのが、直前までの偽らざる心境でございましたことよ。


ガーシュウィン後、速攻、悔い改めました。
本当、ツィメルマンのこと、ナメてました。
もー、罰当たりファンで面目ないです。
(なんか毎度毎度ナメててごめんなさいとか書いてる気もしますが……)

純粋に、面白かったです。
本当にワクワクさせてもらいましたよ。
ついでにいえば、ガーシュウィンだけじゃなくて、はじめから終わりまでとても楽しいコンサートでした。
ヤルヴィさんにもごめんなさい、です。

シンシナティは、管も弦もとても上手くて、明るくて適度に洗練されているといった印象。
パワーと機能性に富んでいますが、緻密すぎず無機質にもならず、どこか味わいのある響きです。
バーンスタインやガーシュウィンは、あまり端正に磨き上げないでむしろ少しガシャっとした部分があった方が良いと思うので、ちょうど良い按配なんじゃないかと思いました。
アメリカのオケらしさなのか、金管(特に低音)の鳴りっぷりが豪快で、かなりのド迫力サウンドなんですが、決してパワーで押しまくるだけではなくて、デリカシーが必要なところではきちんと締めてるので、メリハリというかコントラストが大きい印象です。
弦(ヴァイオリン)は比較的柔和で、フェルトの響き、かな。

ヤルヴィさんは颯爽としてて、総じてきびきびスポーティな印象ですが、ときどき妙~に長い、変なタメや間(ま)を作るのですよね。
多少引っ張りすぎな気がしなくもないですが、たっぷりとしたメロディラインに"旨み"がのっている感じで、個人的にはかなりツボだったりします。
というよりも、あの妙なタメ、ツィメルマンの間(ま)の作り方に近しいものがありまして、ついつい「この二人、こういうところが気があうのかも……」とニヤニヤしてしまったのですよねー。
というのはさておき。

キャンディードはテンポ速めで、ヘタなオケがやったら瓦解する感じの節回しでしたが、皆さんきちんと食らいついていました。
ディベルティメントは一転して遅めで、堅実で地に足が着いた感じ。ワルツなんかはとてもロマンチックだったし、マズルカのちょっと哀愁のある歌いまわしも素敵でした。
ツィメルマンのガーシュウィンは、私の予想・予測をはるかに超えて自由度が高く、威勢は良いけれど、適度に肩の力が抜けた感じの演奏でした。
正直、かっちり四角四面のガーシュウィンだったらどうしてくれよう、、、と危惧をしていたのですが(まぁそれはそれで美しくて好きになれるだろうとは思うのですが)、杞憂だったというか、私はこのごに及んでまだツィメルマンを過小評価してたんだなぁ、、、と反省することしきり。
トュッティのところはオケの大音量にピアノの音がかき消されてしまってよく分らない部分があってちょっと残念だったのですが、ソロの部分は本当に隅から隅までカッコ良かったです。
音はキリキリっと引き締まっているのですが、随所に弾き飛ばし感があって、それが曲想にマッチしているのですよね。
まぁ、ヤクザな、とまではいいませんが(さすがにそれは無理?)、かなりイケイケな感じで楽しかったです。
会場も大いに盛り上がり、アンコールがありました。
ツィメルマンさん、何回目かに呼び出された時に、ヤルヴィさんとではなく一人でとことこと出てきたので、あれ、アンコール弾くのかな?と思ったら、ピアノのちょっと手前でいきなり小走りになって椅子に飛び座り、文字通り電光石火の弾き出しで、見事にこちらの意表をついてくださいましたよ。
えーと、彼はリサイタルの時なんかでも座った途端にいきなり弾き出したりすることがままあるんですが、この日の早業ぶりは、ほとんど嫌がらせの域ではなかったかと……。
最初の方の音、ばっちり拍手にかぶっちゃったんですが、あれは絶対ワザとやってると思うんですよね~。
曲はガーシュウィンのプレリュードの3番で、2006年の日本公演でも弾いた曲ですが、良い意味でその時よりも崩れや緩さのようなものが感じられて、その分、ガーシュウィンらしさが増していたように思います。

(今回のガーシュウィンに限らず)最近のツィメルマンは、端正にまとめ上げようという志向が薄れてきているような気がするのですが、来年のショパンのソナタが一体どうなるか今からドキドキです。

そうそう、西宮もそうだったようですが、この日は珍しくもグレーのスーツでお出ましでした。
ホンマモンのコンサートで燕尾以外は初めて見ましたが、マチネ仕様(ドレスダウン)なんでしょうかね。
ガーシュウィンだからスーツくらいでちょうど良かったと思いますが、そういえばタキシードを着るという選択肢は無かったのかな?(持ってないのかな)

前半はアメリカ尽くしですが、後半の「新世界より」も、考えてみれば「アメリカ」だったんだなー。
アメリカのオケでアメリカ尽くしというのもなかなかオツなものでした。
「新世界より」はパワフルだけど重厚になり過ぎず、テンポと切れの良さと親しみやすいロマンを感じさせる演奏でした。
適度な洗練具合(スタイリッシュになり過ぎない)が、「新世界より」にも合ってたと思います。

アンコールはブラームスのハンガリー舞曲5番、6番。
ディナーミクがなかなか大胆で、しかもばったばったと場面展開するがごとく表情が変わって、今度は何?何?と、こちらを惹きつけて離さないところがありました。

この日は空席が大分目立って、2階なんかは半分以下でしたが、お客さんの反応はとても良くて、会場の一体感を感じたコンサートでした。
カテコの後、順々にオケの人が舞台から引けていく中、最後の一人まで拍手で送ろうという感じでずーっと拍手が鳴り止みませんでしたが、最後の最後にヤルヴィさんが出てきてお開きとなったのでした。

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