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2010年7月

2010年7月31日 (土)

エトワール・ガラ2010 Bプログラム

2010年7月30日(金)19:00 Bunkamura オーチャードホール

<Bプログラム>
「コッペリア」第2幕より<日本初演>
振付:J.ギヨーム・バール
音楽:L.ドリーブ
ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト

「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのシーン
振付:K.マクミラン
音楽:S.プロコフィエフ
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マチュー・ガニオ

「フラジル・ヴェッセル」<日本初演>
振付:J.ブベニチェク
音楽:S.ラフマニノフ
シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク、
アレクサンドル・リアブコ

「プルースト~失われた時を求めて」より囚われの女
振付:R.プティ
音楽:C.サン=サーンス
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ

「ディーヴァ」
振付:C.カールソン
音楽:U.ジョルダーノ
マリ=アニエス・ジロ

休憩

「薔薇の精」
振付:M.フォーキン
音楽:C.M.フォン・ウェーバー
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マチアス・エイマン

「瀕死の白鳥」
振付:D.ウォルシュ
音楽:C.サン=サーンス
マリ=アニエス・ジロ

「牧神の午後」より「プレリュード」<世界初演>
振付:D.ボンバナ
音楽:C.ドビュッシー
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ

「幻想~“白鳥の湖”のように」第1幕より
振付:J.ノイマイヤー
音楽:P.I.チャイコフスキー
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

「プルースト~失われた時を求めて」よりモレルとサンルー
振付:R.プティ
音楽:G.フォーレ
マチュー・ガニオ、ジョシュア・オファルト

「アパルトマン」よりグラン・パ・ド・ドゥ
振付:M.エック
音楽:フレッシュ・カルテット
マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク

「スターズ アンド ストライプス」
振付:G.バランシン
音楽:J.P.スーザ
ドロテ・ジルベール、マチアス・エイマン


待ちに待ったエトワールガラ2010に行って参りました。
まずはBプロ。
本当に心待ちにしていたんですよね~。
パリオペの皆さんはともかく(オイ)、なんといっても、ハンブルク組のサーシャ&シルヴィアが見られる!イリも来る!
今回、初めて生で見るダンサーもいて、それもとっても楽しみでした。


「コッペリア」第2幕より<日本初演>
振付:J.ギヨーム・バール
音楽:L.ドリーブ
ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト

バールの改定振付とのことで、日本初演だそうです。
コンテンポラリーばかりのエトワールガラ、終わってみたら、この日はこれが一番クラシック・バレエらしい演目でした。
ドロテは大変な美人さんですね。いかにもフランス人らしい美貌の持ち主で、絵になります。跳躍がとても高くて印象的でした。ただ、回転系は苦手なのか、ピルエットになると途端に余裕が消えうせて必死な感じに。。。
ジョシュア・オファルトは、映像でも見たことのないダンサーだったのですが、今プルミエ・ダンスールですか。端正で、キレもあって良かったです。空間の使い方にすこしチマチマした感じもありましたが、まだ体が温まってなかったのかも。童顔のせいか(実際若いんでしょうけれど)キュートな感じで、フランツはぴったりでした。でもサポートはまだまだという気がします。


「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのシーン
振付:K.マクミラン
音楽:S.プロコフィエフ
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マチュー・ガニオ

エフゲーニャは、小柄で可憐でジュリエットがよく似合います。彼女は健気な雰囲気があって、思わず応援したくなるというか、見る人の感情移入を誘うものがあります。
2人ともマクミランのロミジュリは初めてのようですが、特にマチューは、リフトのぎこちなさが目立って、どうにもいっぱいいっぱいに見えてしまいました。先月、本家本元の英国ロイヤルのロミジュリを2回も見ているので、ついついそれと比べてしまうっていうのはありますけど。


「フラジル・ヴェッセル」<日本初演>
振付:J.ブベニチェク
音楽:S.ラフマニノフ
シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク、アレクサンドル・リアブコ

シルヴィア、イリ、サーシャが同じ舞台にいる幸せ。
ハンブルクのダンサーは本当に素晴らしい(イリは「元」ですが)。
音楽はラフマニノフのピアコン2番の2楽章で、個人的には、バレエの伴奏にはちょっとなーと思ったりもしたんですけど、それはまぁいいや・・・・・・。
サーシャは少年体形というか華奢で、独特の痛ましさを帯びた身体。イリの方が全体的に線が太い。でも2人とも彫刻のように美しいです。イリはともかく、サーシャは身体的に特に恵まれている方ではないと思うけれど(ダンサーとしては標準的)、それでも本当にホレボレするほど美しいラインを描くのですよね~。


「プルースト~失われた時を求めて」より囚われの女
振付:R.プティ
音楽:C.サン=サーンス
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ

ええと、ちょっと印象が。。。
いや、バンジャマンはカッコいいです、本当。バレエダンサーにあまり見えないし、どちらかっていうと舞台役者みたいな雰囲気だけど、私は好きです。


「ディーヴァ」
振付:C.カールソン
音楽:U.ジョルダーノ
マリ=アニエス・ジロ

冒頭、帽子をかぶったジロ姐さんのシルエットが浮かび上がります。
マリア・カラスの歌(アンドレア・シェニエ「私の死んだ母が」に負けないジロ姐さんの貫禄。
しかし、あの二の腕の筋肉は一体・・・・・・。
あの肩幅も含め、これはバレエダンサーの肉体じゃないだろう、と思ったりもするけれど、ジロさんはあの身体を120%鳴らしきれるのですよね。そのエネルギーとオーラ、存在感ときたら、ただ事ではないのです。本当に素晴らしい表現者。


休憩


「薔薇の精」
振付:M.フォーキン
音楽:C.M.フォン・ウェーバー
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マチアス・エイマン

エフゲーニャはあまり踊るところが無くて少々勿体無いけれど、あのフリフリ衣装、似合うなぁ。
マチアスは、中性的ではなくて、少年っぽい薔薇の精だったかな?跳躍は見ごたえあり。


「瀕死の白鳥」
振付:D.ウォルシュ
音楽:C.サン=サーンス
マリ=アニエス・ジロ

最初、ジロが瀕死の白鳥ときいてマジ?と思ったんですが、バリバリのコンテンポラリーでした。
「ジロ、背中で語る」といった感じの作品でした。
「愛の絶望」がテーマだそうで、精神的に瀕死の女性、なんだろうと思いますが、愛の死に瀕していても、ジロはどこまでも毅然としていて、カッコいいです。
イブニングドレスの深いスリットから見えるながーいおみ足、本当に眼福でした。


「牧神の午後」より「プレリュード」<世界初演>
振付:D.ボンバナ
音楽:C.ドビュッシー
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ

女性が牧神、男性がニンフ、という男女逆転の牧神の午後。発想がなかなか面白い作品。それにしてもバンジャマンって本当に、牧神の午後が好きなんだなぁ。


「幻想~“白鳥の湖”のように」第1幕より
振付:J.ノイマイヤー
音楽:P.I.チャイコフスキー
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

どこの場面を踊るのかと思っていたら、第1幕最後のPDD。
サーシャはやはりというか、すごかった…。
以前「幻想~“白鳥の湖”のように」のDVDで見たサーシャは、王ではなくてアレクサンダー伯爵だったけれど、王もきっと合うだろうなぁと思っていたんですよね。
実際、ガラ公演のパフォーマンスとは思えない没入ぶりで、最後は完全に目がいっちゃってました。それでいて、ナタリア妃に対する感情には複雑な葛藤も見えて、切なさも感じさせて。サーシャって、狂気というものを暴力的にではなく、非常に繊細に演じることのできる人だと思います。
リフトの安定感もすごかったです。ノイマイヤーの超絶アクロバティックなリフトも全く危なげなし。流れるようで、そこだけ時間の流れが違うようで、本当に夢のように美しかった~。


「プルースト~失われた時を求めて」よりモレルとサンルー
振付:R.プティ
音楽:G.フォーレ
マチュー・ガニオ、ジョシュア・オファルト

2月のルグリのガラで見たな、これ。あのときは、なんてエロい演目なんだ・・・・・・って思いましたが、今回はそういう印象は希薄でした。もうちょっと背徳的な空気が欲しかったかも。


「アパルトマン」よりグラン・パ・ド・ドゥ
振付:M.エック
音楽:フレッシュ・カルテット
マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク

これ、ジロがオリジナルキャストなんですね。滑稽味があって、なぜか繰り返し見たくなる作品です。


「スターズ アンド ストライプス」
振付:G.バランシン
音楽:J.P.スーザ
ドロテ・ジルベール、マチアス・エイマン

ドロテはキュートで茶目っ気があって、キラキラしていました。ただ、やっぱり回転系がいまいち。
マチアスは、高いジャンプに正確なピルエットに芝居っ気たっぷりの仕草とポーズ、本当に文句のつけようのないパフォーマンス。彼の踊りはとてもきちんとしているのだけれど、四角四面ではなくて、猫のようなしなやかさ、柔軟性があって、とても魅力的。マチアスが最後、美味しいところをかっさらってしまった感じでした。正直、踊っているマチアスは、素の写真よりも3割増で男前。


明日は千秋楽、Aプロを見てきます。

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2010年7月21日 (水)

英語でTwitter!

4789013979英語でTwitter!
有元 美津世
ジャパンタイムズ 2010-05-25

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久々に英語の話題を。
しばらく前から、一応英語でつぶやくつもりでツイッターをやっておりました。
最近はヘタれてきて、ほとんど日本語になってきてしまっていたのですが。。。
一口に140字といっても日本語と英語とでは情報量が大分違うということもありますが(日本語の140字の方が情報量が多い)、一番大きな理由は面倒くさい、につきます。
……すみません。

そんな時に見つけたのがこの本。
色んなシチュエーションの色んな例文が載っています。

今つぶやくとすれば、例えば……

寝る前にお風呂入るなう。
→Taking a bath before going to bed.
(p.92)

ホント、寝ないといけないんだけど、この本、すごくいい。
→I really need to go to bed but this book is so good.
(p.93)
とか。


とりあえずは、

言いたいことは何もないけど、とりあえずつぶやくなう。
→I have nothing to say, but tweeting anyway.
(p.138)

くらいの気分でゆるーくいきます。

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2010年7月20日 (火)

ぶらあぼ 2010年8月号

これからの注目コンサートの頁で1頁のインタビュー記事です。
主に秋のハーゲンQとの共演、室内楽について。

eぶらあぼ

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2010年7月12日 (月)

それなりに色々買っています

B000000FRABeethoven: Piano Sonatas Op109, 110 & 111
Vladimir Feltsman
Music Masters Jazz 1993-02-09

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3,054円。 フェルツマンのベトヴェン後期ソナタ集。


B000006NKVPiano Sonatas
Beehtoven Feltsman
Music Masters Jazz 1998-05-19

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2,531円。
同じくフェルツマンのベトヴェン。ハンマークラヴィア他。


B00000GADJBachianas 1, 4 & 5
Antonio Guedes Barbosa
Kuarup 2007-06-26

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2,739円。
これはバルボーザ関係。


B003APNPPOチャイコフスキー&ヒグドン:ヴァイオリン協奏曲
ハーン(ヒラリー)
ユニバーサルクラシック 2010-05-26

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2,800円。
ヒグドンって誰?って思いましたが、割と聴き易いです。
しかし、録音がどうもいまいち。
なんでこんなにのっぺりした音にしちゃうんだろう。
響きの部分をもう少し残して欲しいんだけどなぁ。
ソニー時代のCDを聴いたら残響もキレイに入ってたので、これはDGが悪いんだな。。。


B003122HEGJ.S. バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ集 (J.S.Bach: Sonatas & Partitas BWV 1004-1006 / Isabelle Faust (Vn)) [Import CD from France]
J.S. バッハ イザベル・ファウスト
HARMONIA MUNDI, FRANCE 2010-05-11

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1,993円。
イザベル・ファウストのバッハ。


B003064CX2Cello Sonata
Chopin Alkan Vassiljeva Neuburger
Mirare France 2010-04-13

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2,124円。
ヴァシリエヴァとヌーブルジェの、ショパン、アルカンのチェロソナタ等。
ジャケ写がショパンとサンドみたいだって書かれてましたなー。


B001L15C8CAvant-Dernieres Pensees
Erik Satie
Harmonia Mundi Fr. 2009-02-10

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3,007円。
アレクサンドル・タローのサティ。
タロー君、ショパンを聴いた時にはうーんって思いましたが、これは良いです。
激推奨。


B00005A8IBKeyboard Concertos 1 2 & 4
Bach Perahia Amf
Sony 2001-03-14

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1,000円。
ペライアのバッハのP協集。
1番が聴きたかったのです(千秋様~)。
ペライアはやっぱり上手いです。


『シェーンブルン宮殿 夏の夜のコンサート2010』
3,065円。
ウィーンフィルでスターウォーズ!!
ダースベイダーのテーマ!!!
映画音楽だからといって手を抜くなんてことはありませんぜ。
むしろ、本気過ぎて笑えます。


B000E6GE3MChopin: Danses, Nocturnes, Variations brillantes/Jean-Frederic Neuburger (2CD)[Import] (オーヴェル・シュル・オワーズ音楽祭2005年ライヴ)
Jean-Frederic Neuburger (ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ)
Disc Auvers 2007-12-11

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1,575円。
私ってば、ヌーブルジェをコンプリートする気なんだろうか。。。(そんなつもりも無いんだけど)
1枚目はショパンアルバム、なんですが、選曲が変すぎる。


B0031MD38Aブラームス:交響曲第4番ホ短調作品98 ハンガリー舞曲集より 第3、5、9、19、21曲 (Brahms : Symphonie Nr. 4, Ungarische Tanze / Jun Markl & MDR Sinfonieorchester)
ブラームス
ALTUS 2009-08-04

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2,125円。
先日聴いた水戸室内管弦楽団の定期が無茶苦茶良くてですねー、マイブーム入ってしまうかもしれない準メルクル。
ブラ4については永遠のスタンダード、クライバー盤があるわけなんですが、こちらも良いなぁ。
メロディのうねりがツボ。


2010年合計:28,023円

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2010年7月 5日 (月)

BBC3にてアンデルシェフスキ@ウィグモア・ホール放送

5月にロンドンのウィグモア・ホールでやったアンデルシェフスキのシマノフスキ・ミニ・シリーズ、7月に放送するためにBBC Radio3で録音したってのは本人の公式HPで告知されてましたが、本当に放送するんですね~(←誰かさんのせいで疑り深くなっている)。
アンデルさんのソロもあります。

Szymanovwski - String Quartet No.1 in C, Op. 37
Janacek - In the mists
Szymanowski - Myths, Op. 30
Szymanowski - Slopiewnie, Op. 46b
Bartok - String Quartet No. 1, Op. 7

Henning Kraggerud, violin
Iwona Sobotka, soprano
Piotr Anderszewski, piano
Belcea Quartet

Tue 6 Jul 2010 19:00 BBC Radio 3
BBC Radio3 HPより。


翌週も同じく。

Janacek - Violin Sonata
Szymanowski - Metopes Op 29
Schumann - Märchenbilder, Op 113
Szymanowski - Songs of a Fairy Princess, Op 31
Szymanowski - String Quartet No.2 Op 56

Henning Kraggerud, violin
Iwona Sobotka, soprano
Piotr Anderszewski, piano
Belcea Quartet

Mon 12 Jul 2010 19:00 BBC Radio 3
BBC Radio3 HPより。


時差があるので、日本時間だと日付が変わって真夜中の放送になります。

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