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2011年6月22日 (水)

ダヴィッド・カドゥーシュ ピアノ・リサイタル

2011年6月11日(土)午後3時開演
武蔵野市民文化会館 大ホール

<プログラム>
R. ワーグナー(編曲:F. リスト):「さまよえるオランダ人」の紡ぎ歌
F. シューベルト(編曲:F. リスト):ウィーンの夜会
L. v. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第16番 ト長調 Op.31-1
(休憩)
M, ムソルグスキー:展覧会の絵

ルノー・カプソンの伴奏者として来日したカドゥーシュ君、「お金のためではなくリサイタルをする」となかなかオトコギのあるセリフを吐いて、急遽、翌日に武蔵野でリサイタル開催。
チケットのお代はなんと1000円。

…映画とかたっかいよな、本当。

というのはさて置き、何しろ告知からコンサートまで1週間しかなかったので、ガラッガラだったら可哀そうだなぁなどという気持ちもあって、行って参りましたよ。
こんな時に来てくれる人には、こちらも最大限の礼節を尽くさねばね。
それには客席を埋めるのが一番ではないかと思うのですよね。
そして、かのアンデルさんだって、武蔵野でやった時は1500円だったそうじゃありませんかー。
1000円だろうが1500円だろうが、とんでもない掘り出し物の可能性もあるわけで(とはいえ、当時のアンデルさんを聴いて、私がちゃんと掘り出せたかどうかは甚だしく疑問なんですが)。
結果的に、客席は心配していたほどガラガラではなく、2階席は売らず、1階席が8割くらいの入りだったでしょうか。
告知一週間でこれくらい入れば御の字かな。


さて、カドゥーシュ君はフランス人ですが、お国モノゼロ。
チラシを見ると、ベートーヴェン弾きという触れ込みなんですね。

実際に聴くと、確かにあまりフランスっぽくないというか、どちらかといえばゴツゴツしてて、フランスものよりはベートーヴェンだろうなぁという感じ。
とはいえ、単に武骨・重厚というだけではなくて、随所にファンタジーも感じられて、「さまよえるオランダ人」「ウィーンの夜会」あたりは結構楽しめました。
ベートーヴェンの16番は、曲があまり面白くな、あ、いやそのゴニョゴニョ。

そして、「展覧会の絵」もさして好きな曲ではないので、感想が少々書き辛い。
メリハリが効いてて良かったとは思いますが。
アンコールの一曲目はショパンのノクターン遺作op.20でした。

そして演奏後に、スタッフがやおら舞台に登場。
1000円リサイタルの開催経緯でもしゃべるんかな、と思ったら、なんと、会場にルノー・カプソンが来てて、完全ボランティアで日本の皆のために演奏したいというてる、という驚愕のアナウンス。
嘘ぉぉぉぉぉぉぉ!

ルノーさん、あなたどこまで良い人やねん。。。

演奏したのは前日の紀尾井でも演奏したフォーレのソナタ1番第1楽章。
素晴らしく凛とした、品格に満ちたフォーレ。
颯爽と疾走する駿馬のごとき演奏でございました。。。
ルノーさんの誠心誠意、本気がビンビン伝わってきて、こんなに真剣勝負なアンコールがあって良いのだろうか…って思うくらい、本当に凄かったです。
こんなに真摯に音楽を届けようとする人がいる、そして音楽でもってコミュニケートをしてくれようとしている、その事実に、本当に胸がいっぱいになり、誇張ではなく泣けてきてしまいました。
ルノーさんの優しさは、弱さとは無縁の、強靭な優しさですね。

素晴らしい演奏に、客席はもちろん拍手喝采だったのですが、ルノーさんはこの日の主役のカドゥシュを立てて、カーテンコールではなかなか出てこなかったりで、やっぱり良い人だったのでした。


そんなわけで、1000円で本当にお腹一杯だったのですが、この日はまだ夜の部がありましてね。。。
ガヴリリュク@TOCに続く(ハズ)。

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コメント

いまさらですが、このコンサート行きたかったです。青猫さん、うらやましい。
フランス人いい人ですねえ・・・。しみじみ。。。
フォルジュルネもチケット争奪戦に疲れて足が遠のいていますが、来年は行こうかなheart02

投稿: Malta | 2011年7月22日 (金) 10:34

Maltaさん

お久しぶりです。
私は行こうかどうしようかな~と思ったのですが、行ける時には行っとこうと思い、コンサートのハシゴをしてきました。
こんな折ですから、演奏家の人柄、日本への気持ちに触れることが多いような気がします。

ラフォルジュルネ、今年は意外とチケット取りやすかったですが、来年はどうなるでしょうね。

投稿: 青猫 | 2011年7月22日 (金) 23:12

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