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2011年6月 7日 (火)

シューマン:ピアノ五重奏曲の動画

いまだにアンデル祭りが全然終わらず(完璧に長期戦の様相を呈して参りました…)、その余波でなぜかシューマン祭りに入ってしまいました。
シューマン、別に好きじゃなかったんだけどなー、、、これもアンデルさんがいけないんだ!と八つ当たり以下のことを思いつつ、今現在聴く音楽の8割方シューマンという、(私的には)恐ろしい生活を送っています。
一体全体、何故こんなことに……(だからアンデルさんが、以下略)。


さてさて、シューマンは基本的に苦手でしたが、ピアノ五重奏曲だけは例外的にずっと好きな曲でした。

近いところではツィメルマン&ハーゲンQの実演もありましたし、今秋はデイム・ミツコ&ハーゲンQを聴く予定もあるのですが、実はアンデルさんも2008年のヴェルビエ音楽祭で弾いているのですよね。
ラクリン、カプソン弟もいるし、なかなか豪華な布陣。

Vn1:ジュリアン・ラクリン(Julian Rachlin)
Vn2:ニコラ・ベネデッティ(Nicola Benedetti)
Va:アントワーヌ・タメスティ(Antoine Tamestit)
Vc:ゴーティエ・カプソン(Gautier Capucon)
Pf:ピョートル・アンデルシェフスキ(Piotr Anderszewski)

初めて見た時から、売り物のDVDにならんかな、、、と期待していたのですが、そういう気配は特になく。。。
非常に若々しく元気の良い演奏で、とってもとっても良いと思うのですがー。
もちろんアンデルさんのピアノも実に立派です。

売り物になったら買います!の気持ちを込めての、動画ご紹介です。
ニコニコにしか動画が上がってなかったのですが、コメントがうっとおしい方は、右下の「…」を押して「×」にすると消えますのであしからず。


第1楽章。
フレッシュで爽快。
夏の音楽祭らしく(?)のびのび楽しげで良いですね。



第2楽章。
2楽章が終わって、弦の人々がチューニングしてる間、待ってるアンデルさんがいかにも「まだかなまだかな」って感じでカワユイです。。。



第3楽章、第4楽章。
スケルツォ楽章、さすがに溌剌としてますね~。
こういうのはアンデルさん、ホントにぴちぴちしてますね。
スタッカートの和音連打とか、滅茶苦茶上手いです。
第3楽章から第4楽章にかけての、アンデルさんのセルフ譜めくりも注目(4分50秒あたり)。
思わず熱が入ってしまったのか、譜めくりさんの存在を完全無視して、「ふんっっっ」て感じにめくっております。。。(譜めくりさんがタイミング逃しちゃったのかな?)


さて、アンデルさんといえば、6月5日のLodzのリサイタルを最後に、サバティカル入りしたようですね。
公式サイトによれば、2012年10月に復帰とのことなので、まぁすぐといえばすぐ。
お休み中は日本に住むという話もあることだし(どこまで本気か知りませんが)、演奏は無理でも、ちょこちょこ露出してくれないかなぁ。。。

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Pianist: Piotr Anderszewski」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。いつも青猫さんの愛情あふれるブログの文章、楽しませていただいています。好きなピアニストたちがほぼ同じなので、本当にそうそう、そうだわ!と、もだえながら、かゆいところに手が届くような言葉を言ってくださっていて、いつも共感しながら読んでいます。ところではじめてコメントしたのは、一言。このビデオリンク素晴らしいです! Thanks a million! カルテットの方達もほんとうに素晴らしいですが、Piotr氏の喜びあふれたノリノリの様子と曲想がマッチして、すごいパワフルな演奏となっていますね。ロマンティックな歌うパートとの対比がバランスよく素晴らしく、魅力満開とはこのことです。まるでロックコンサートか。

投稿: まむんか | 2011年6月 9日 (木) 13:19

まむんかさん♪

初めまして。
コメントありがとうございました!

このシューマンのP五重奏曲、とても素敵ですよね。
アンデルさんが楽しそうにノッてて、この曲好きなんだな~ということが伝わってきます。
彼は音楽に対する反射神経が良いといえば良いのでしょうか、前へ前へ音楽を推進していきますね。
それでいて、歌うところはするするっと流してしまうことがなくて、実に抒情的。
アンデルさんのシューマンは、透明感があってしかもロマンティックで大好きです(^_^)。

ヴァイオリンのラクリンさんも熱演で、フレッシュながらも迫力のある演奏になっていますね。


ブログは不定期更新ながらぼちぼちと続けていきますので、また遊びに来てくださいね。

投稿: 青猫 | 2011年6月10日 (金) 10:35

青猫さん、
無知な私はストリングの方々はカルテットくんでいる方達だと勝手に思っていたのですが(それにしてはすごい)、ソリストで活躍している中堅、若手ががっちりと組んだセッションだったのですね。ラクリン氏やチェロのカプソン氏など、確かにすごいです。YouTubeにでている他の方達の演奏や音源もいろいろこの際チェックしましたが、ここまでぐいぐい引っ張るクインテットはそうないのではないのでしょうか。

3楽章の途中第2主題から第1主題にまた戻る際、ピアノが音階を駆け上がって行くときに、Piotr氏が(おそらくリズムがうまくどんぴしゃと合ってか)右手で弾き続けながらも左手で拳を上げるとき(3:52)、私もおもわずウォーと叫びたくなります。あついです。ハイ。

ブルースのセッションのようなとってもexpressiveなスィングしている演奏、ノリノリの演奏、演奏中楽器とミュージシャン同士がとてもコミュニケートしてる様子など、演奏おわったらみなさんちょっとおたがい遠慮状態に戻る、そのギャップが微笑ましいですね。

重ね重ねこれらのビデオリンクありがとうごさいます。ここ1週間、これで楽しまさせていただいています。

投稿: まむんか | 2011年6月17日 (金) 11:58

まむんかさん

皆さん、ソロで活躍されてる方ですね(あ、ヴィオラの方は存じ上げませんが)。
既成のカルテットにはいつも同じメンバーでやっている良さがありますが、このような臨時のカルテットも独特の緊張感があったり、上手くいけば1+1+1=5みたいな面もあって面白いですよね。

それぞれの奏者の主張は強いと思いますが、皆さんよく合わせてますね。
セッションのような生きの良さを保ちながらも、きっちり合わせられるのは、それだけの技術があるってことなんだろうと思いますが。

ファンのひいき目ではありますが、アンデルさんのリズムの取り方に不明瞭なところがなくて、それが全体の芯棒になっているなぁって思います。
引っ込むところは引っ込んで、出るところは1対4でも負けることなく(まぁピアノはオケ相手にする楽器ではあるのですが(^_^;))、良いお仕事をしてるなぁって、これもまたファンのひいき目ですが~。

アンデルさんが左手あげるところは、思わずわーいノリノリ!って思ってしまいました(カッコいい♪)。

私も結構この動画リピートしてますよ~。
やっぱり売り物にならないかなぁ、、、(どこかに念を送ってみます…)。

投稿: 青猫 | 2011年6月19日 (日) 01:22

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