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2011年11月15日 (火)

カーネギー・ライヴ再聴

B001VEH3GSピョートル・アンデルシェフスキ・ライヴ・アット・カーネギー・ホール
アンデルジェフスキー(ピョートル)
EMIミュージックジャパン 2009-05-27

by G-Tools

↑アマゾンのこれは、HQCDかどうか確認ができず。
HMVのHQCD頁
↑私はこちらから買いました。
は~、このジャケ写真、つくづくと男前ですよねぇ(ホレボレ)。 もしかして、一番写りの良い写真じゃないかしら? 裏の写真も素敵~。

じゃなくて。

HQCDの国内盤を買ってみたら、思いもかけず青澤隆明さんによるe-mailインタビューも付いていたので、輸入盤とダブっても買って良かったと思います。

さて、HQCD、確かに音が良いのですが。
音がクリアなのは良いんですけど、ちょっと臨場感たっぷり過ぎましてですね。。。
奏者の集中度の高さや、決して緩むことのない、まるで弓をギリギリまで引き絞っているような緊張感といったものをマイクが刻銘にとらえ過ぎていて、ちょっと異様なまでに生々しいというか。
一つ一つの曲と相対してきた長い長い(であろう)年月、そして、2800人の観客の前に一人で立つという孤独。
自らを追い込んであえて崖っぷちを走っているかのような、切迫感。
そして、この時、この場限りという、刹那的な感覚。
そういったことを否応なしに思わせる演奏で、正直、私は聴いててちょっと辛い、です。
もしこれを生で、ピアノの真下で聴いてたりした日には、ちょっと耐えられなかったかもしれないなぁ、と思ったりするほど。
「透徹した」「研ぎ澄まされた」と言えば聞こえは良いですが、バッハは立ち上がりのせいかキリキリしているし、シューマンも「ちょ、アンデルさん、だ、大丈夫か?!」というくらい鬼気迫っているし、ヤナーチェクに至ってはもう勘弁して…状態(私ヤナーチェクって苦手なんで)なんですよね。。。
まぁ、31番はそれまで散々メンタルを左右前後に揺さぶられてきた聴き手へのご褒美よろしく、優しく慈愛に満ちた光を感じさせて、ここでちゃんと幸せになれる演奏なので、ご安心下さい(って私が言うこっちゃないですが)。
あ、最後のバルトークは、終わり良ければ全て良し、な勢いに、元気良くハッピーな感じです。。。

とまぁ、聴くのに大分体力(というか精神力)が必要なディスクなんですが、心の深いところに入ってくる音楽であることは確かなので、ある一夜の記録、大げさに言えば、ある演奏家の魂の軌跡として、CDという形になって本当に良かったと心から思います。


余談ですが、ワルシャワ・ライヴ(映像)の方がよりgentleで親密な空気であるような気がするのは、やはり”ホーム”というのが大きいんでしょうかね(ニューヨークというのは、プレッシャーを絵に描いたような地であるとも思うし)。
バッハのパルティータ第2番を聴き比べてみると、大分雰囲気が違ってて面白いです。

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