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2012年6月30日 (土)

アンデルさんの来シーズン

10月からお仕事再開のアンデルさん、今頃いかがお過ごしでしょうかね~。

さて、2012年12月のカーネギー・リサイタルのプログラムが発表されてて、これがオールバッハでして。

BACH English Suite No. 3 in G Minor, BWV 808
BACH French Suite No. 5 in G Major, BWV 816
BACH Italian Concerto, BWV 971
BACH English Suite No. 6 in D Minor, BWV 811

イギリス組曲の3、6にフランス組曲5番、イタリア協奏曲ですかー。
は?シューマンはどうしたよ?と思い、来春のパリ公演の情報を探してたらどうやらこちらもオールバッハっぽい(ただしオフィシャルにはまだ出てませんで、イベント情報サイトでキャッチした情報なので本当かどうかは分かりません)。

むむむ、やっぱりシューマンは(練習が)間に合いそうにないとかそういう話なのかしらん、、、と思ったのですが(←やっぱりって何だ、失礼過ぎる)、その後ついったで、シューマン、ヤナーチェクも弾くという情報を教えていただきました。
ははは、ちゃんとお休みの間にあれこれ仕込んでらっしゃるようですね。
失礼いたしました…。

カーネギーリサイタルに近い時期の別のコンサートのプログラムはこんなん。

Schumann Intermezzi, Op. 4
J.S. Bach English Suite, No. 3
Janacek On an Overgrown Path (Book 2)
J.S. Bach English Suite, No. 6

Cabell Hall Auditorium, University of Virginia

イギリス組曲の6番はともかく、まぁ結構目新しい感じのプログラムかも?
と思いきや、イギリス組曲3番はライヴ録音のCDがありましたわー。

B0000541EZKeyboard Works
Bach Anderszewski Duggan Lifschitz Maillet
Palexa Records 2000-11-07

by G-Tools

1999年7月、マサチューセッツのウィリアムズタウン、ウィリアムズカレッジの国際ピアノフェスティバルでの演奏。
ちょうど30歳になったばかりの頃。
これ、本人の公式HPのディスコグラフィーには掲載が無くて、私もほとんどアクシデント的に発見したCDなんですけど、本人的には抹殺したいとかそういうブツなんでしょうかね。。。

というのはさて置き、ブラインドで聴いたら本人って当てられる自信はあまりありませんが、それでも、タッチと響きのコントロールが冴えわたり、アグレッシブさと繊細さが共存しているあたり、しっかり今の片鱗があります。
ある意味、あまり変わっとらんような…。
ただそれは、今を知っているから言えることかもしれず、私がもし当時現場にいたら、「よく分からんなぁ…」と思ったんじゃないかと思います。
この人、どこに向かうんだろう、みたいな。

それでも、サラバンドは素晴らしいです。
パルティータ1番のサラバンドでも思いましたが、アンデルさん、こういう深々とした曲は他の追随を許さないようなところがあります。
こういう曲には、たった一人で音楽と対峙する者の孤独、みたいなものが、とても分かり易く表れてくるような気がします。
禁欲的かつロマンティック、なのですよね。
今ここにはない、遠くにあるもの(あるいは実際には存在しないかもしれないもの)を手に入れようとする人のストイックさ、とでも言いましょうかね(ま、これはアンデルさんの演奏全般に感じることなんですけど)。


と、話がずれてきましたが、ずれついでに、結局「森の情景」は一過性のマイブームだったんでしょうかね。
「予言の鳥」をまた聴きたいよう…。

あとは、日本のリサイタルがいつになるのかが気になるところです。
2013年中に来てくれるとありがたいなぁ。
なむなむ。

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コメント

えー、いっそ、とんじゃうとか、とんじゃうとか、飛んじゃうとか。

と、人ごとと思って無茶を言ってみました(←コラ)

投稿: パインツリー | 2012年6月30日 (土) 20:23

パンツリーさん

こんばんは~。
カーネギー近辺は鬼のように忙しい予定なので飛べないんですが、その前のアジア方面にちょこっと飛んでしまおうかと画策中です(笑)。
ただ、サバティカル明け直後で、しっかり仕上がっているかどうかは不明…(行く場合は、グダグダな演奏も覚悟して行くつもりです^^;)。

投稿: 青猫 | 2012年6月30日 (土) 21:12

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