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2013年11月28日 (木)

フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)

フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
2013年10月6日(日)15:00開演 トッパンホール
フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
エンリコ・パーチェ(ピアノ)
<プログラム>
J.S.バッハ: ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 全6曲
第1番 ロ短調 BWV1014/第2番 イ長調 BWV1015/第3番 ホ長調 BWV1016/
第4番 ハ短調 BWV1017/第5番 ヘ短調 BWV1018/第6番 ト長調 BWV1019
アンコール:
J.S.バッハ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第6番 ト長調 BWV1019aより 第4楽章

割と直前に行くことを思い立ったのですが、トッパンでFPZでは当然Sold Out。
まぁでもめげずに、当日チケットがあることもままあるので(戻りチケットとかそこは色々あるんでしょう。もちろん当日券が出ないこともあります、念のため)、行ってきました。
結論からいうと、無事チケットゲット。
いつもながら細やかな対応で、感謝感謝。

ピアノはエンリコ・パーチェさん。
こちらのCD、DVDでもおなじみの共演者です。

B0020LSX42Sonatas for Violin & Piano Bwv 1014-1019 [DVD] [Import]
J.S. Bach Pace Zimmermann
Medici Arts 2009-06-29

by G-Tools

B000RO8T7KBach: Violin Sonatas
Johann Sebastian Bach
Sony Bmg Europe 2007-12-02

by G-Tools

バッハのソナタ集はフランク=ペーターだけではなくエンリコ・パーチェさんのピアノも素晴らしいので、エンリコさんのピアノも生で聴ける!と本当にワクワク状態でした。

前半終了時点で、もう溜息。
はー、もう文句のつけようが…。
フランク=ペーター、力みのない、端正かつ生き生きした演奏で、過不足の無い、卓越したバランス感覚の持ち主ですね~。
エンリコさんのピアノも、鈴を転がすようなエレガンスを体現。
そして、前半も良かったけれど、後半はさらに凄かったです。
ケレンや虚飾の無い、それでいて人間味や温かみのあるバッハに満たされた幸せ空間でした。
演奏はもちろんすごく端正で美しいんですが、決して天上の音楽ではない、というのがミソだったかと。
この世に在りながら俗っぽさや雑味とは無縁、という、人の世の至高の領域、ともいうべきバッハだったのでは
FPZの音楽って、基本的には「ああドイツ」と思わせる、非常に生真面目な作りで、地に足の着いた音楽でもあるんですが、同時に軽さも柔らかさもあり、決して四角四面に非ず、なのが最大の魅力ではないかと思います。
彼はすごくマジメで真摯な人なんだろうと思うのですが、基本的には陽性だし茶目っ気もあるよね、という感じで、音楽にも愛すべきキャラクターーがにじみ出ているように感じます。

演奏技術という点では、FPZは緩急の付け方が非常に上手く、特に緩徐楽章から速い楽章にかけては空気が一変します。
速い楽章のここぞというところでの追い込みや畳み掛けにも抜群のキレを見せます。
特に5番の2楽章の集中度の高さには目を見張るものがあり、完全に別次元に連れていかれた感がありました。
それにしても、FPZは途轍もなく上手い、です。
鬼のように上手い。
バカウマ。
右手は死角無しだし、シャキッとした音もフワッとした音も自由自在、音の減衰のコントロールも完璧なボウイングに痺れました。
音程の正確さもいうに及ばず。
特に和音の音程が素晴らしい~(きちんと合っている、のさらにもう一段上をいく合い方をしている。倍音が良く鳴っているんじゃないだろうか)。
まじめに、この人が今一番上手いんじゃないでしょうかね。
そして、単に上手いだけではなく、音楽への誠実な姿勢と、今まさに音楽が生まれてきているような新鮮さがあります。
文句のつけようがありません。

そして、楽しみにしていたエンリコ・パーチェのピアノ。
表情に富み、イタリア人らしく歌心が豊かで、それでいて決して大仰ではなく、音色にはどこか清々しさがあり、ピュアな透明感も漂います。
上品で典雅な雰囲気もあり、こじんまりとした空間が良く似合いますね。
エンリコさんのピアノは、FPZのきちんとした、それでいて器の大きい伸びやかな演奏と実に好相性でした。
この組み合わせでバッハというのは本当に僥倖といえるのではないでしょうか。
ドイツ的な堅牢な構築美とイタリアらしいロマンチックな歌心の融合、というと、ちょっと単純に過ぎるかもしれませんが、なんとも素晴らしいケミストリーでした。

終演後はお二人揃ってのサイン会がありました。
とても和やかで、お二人ともアハハウフフと気さくにお客さんと色々お話をされてました。
フランク・ペーターさんは良い人オーラ全開。
とってもチャーミングで、あちらから握手して下さって、久々に舞い上がりましたわ、ワタクシ。
お手手ほわほわでしたよ。
エンリコさんもお声が渋くてカッコよくて、本当に素敵でした。
ああイタリア男。

そんなわけで、つい翌日の東京文化も行ってしまったのでした……。

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