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2014年7月

2014年7月27日 (日)

アリーナ・コジョカル ドリーム・プロジェクト Aプロ

2014年7月21日(月)15:00開演 ゆうぽうと

◆第1部◆

「オープニング」
振付:ペタル・ミラー=アッシュモール 音楽:アレクサンドル・グラズノフ
アリーナ・コジョカル
オヴィデュー・マテイ・ヤンク、ロベルト・エナシェ、堀内尚平、クリスティアン・プレダ、ルーカス・キャンベル

「眠れる森の美女」より グラン・パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
ローレン・カスバートソン、ワディム・ムンダギロフ

「HETのための2つの小品」
振付:ハンス・ファン・マーネン 音楽:エリッキ=スヴェン・トゥール、アルヴォ・ペルト
ユルギータ・ドロニナ、イサック・エルナンデス

「エスメラルダ」
振付:マリウス・プティパ 音楽:チェーザレ・プーニ
日高世菜、ダヴィッド・チェンツェミエック

「ラプソディー」より
振付:フレデリック・アシュトン 音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
吉田都、スティーヴン・マックレー

〈本日の特別プログラム〉 「ゴパック」
振付:ロスチフラフ・ザハーロフ 音楽:ヴァシリー・ソロヴィヨフ=セドイ
ワディム・ムンタギロフ

「リリオム」より ベンチのパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:ミシェル・ルグラン
アリーナ・コジョカル、カーステン・ユング


◆第2部◆

「白鳥の湖」 第2幕より
振付:レフ・イワーノフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー
東京バレエ団


◆第3部◆

「海賊」 ディヴェルティスマン
振付:マリウス・プティパ 音楽:リッカルド・ドリゴ
アリーナ・コジョカル、ユルギータ・ドロニナ、日高世菜、ローレン・カスバートソン
ヨハン・コボー、スティーヴン・マックレー、ダヴィッド・チェンツェミエック、
ワディム・ムンタギロフ、イサック・エルナンデス


コジョカルのドリーム・プロジェクト第2弾。
2012年の第1弾は(〆切地獄だったので)Bプロだけ見たんですが、今回もAプロのみです。

オープニングはアリーナとルーマニア国立バレエの男性ダンサーたちで、お星さま背景のキラキラした雰囲気で始まりました。
男性ダンサー、カワイイ系、マッチョ系色々いますな。
今回は、コボーさんがルーマニア国立バレエ団の芸術監督である関係で、同バレエ団からダンサーが何名か参加していました。

ローレン&ワディムの眠りGPDD。
うーん、ローレン、ちょっと重いというか、キレが悪かったような。
彼女は基本的には優雅さが持ち味だろうと思うんですが、時々大味というかもっさり気味であれー?って思ってしまいました。
それともサポートがいかんのか、あれは。
サポート付ピルエットで回転がピタッと止まらなかったり、フィッシュダイブがどうもピリッと決まらんのですよね。
二人ともソロは良いんですけど、アダージョがどうにもこうにも……。
ローレンのヴァリエーション、手の表情が細かくて、華やかな雰囲気で良かったのになー。

HETのための2つの小品。
振付は結構面白いし、二人とも良いダンサーだと思うし、特にイサックは体の線が綺麗だと思いましたが(ものすごいスケスケの衣裳を着ていた)、モダンをやるにはちょっと大人しいかも?

エスメラルダ。
はじめて見る二人。
日高さん、手が長~い。
確実なテクニックで、余裕綽綽という雰囲気もあり、そこが大人のイイ女風というか、ちょっと妖艶に見えたゆえんでしょうか。
ダヴィッドはちょっと無愛想に見える(印象が薄い)。

ラプソディー。
都さんとスティーヴン、ハイ、個人的メインディッシュでした。
これはもうもう、別格。
てっきり、二人で踊る短い演目かと思っていたんですが(NHKで以前放送したのがそうだったので)、スティーヴンの鬼のようなソロがあって、嬉しい驚きでした。
それにしても、なんであんなに上手いのかしら。
この演目、曲はラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」ですが、パガニーニが悪魔に魂を売り渡して超絶技巧を手に入れたた云々というエピソードを彷彿させる、文字通り悪魔的な上手さでした。
これだけ踊れる人、他にいないよー。
もう、他のダンサーでは見られないかも。
二人で踊るシーンももちろん素晴らしかったです。
都さんもスティーヴンも動きそのものにポエジーのあるダンサーなので、抒情的な部分が流れるように素晴らしく、爽やかな風が感じられるような、まさに至福の時間でした。
都さんの卓越した音楽性は今更いうまでもないけれど、スティーヴンの音楽性も群を抜いています。
細かいところまで、ピタリピタリと合わせてきて(もはや「合わせる」って次元をこえていますが)、これはラフマニノフも墓の下で喜んでいるだろうなーと。
文字通り、音楽が視覚化されているような感じでした。

ワディム・ムンタギロフのゴパック(日替わりプログラム)。
これはコサックかな。
ウクライナかな?
眠りではお行儀が良い感じが前面に出てましたが(ノーブルで良かったですが)、こちらは弾けるような生きの良さ、爽快さがあり、目が覚めました。
ちょっとやんちゃな感じもあって、これなら王子様以外もイケるかもねー。

リリオム。
カールステンはつくづくバレエ・ダンサーに見えない風貌だな。。。
性格俳優って感じ。
でも、踊りは意外と好きです、実は(踊ったらスゴイんです、的な)。
アリーナは、少女っぽさを残しつつも、踊りと演技が大きくてインパクト強し。
二人の心の機微というか、どこかもどかしい感じ、その時々の距離感がよく出ていて、良かったです。
アリーナのノイマイヤーの全幕、見てみたいです。

白鳥第2幕。
アリーナのオデットは華奢な印象ですが、アームスの使い方なんかはあまり白鳥っぽくは見えないです。
とはいえ、高雅な雰囲気はあり、薄幸な役は良く似合うなぁと。
コボーさんは、体形はそんなに太くなくて安心したんですが、ひたすらサポートに徹していました(まぁ白鳥2幕の王子はそういうもんですが)。
足はアレはサポーターなのかな(踊れるんかいな、、、と不安に)。

海賊ディヴェルティスマン。
皆さん、これでもか、と踊りまくってて、楽しかったです(あ、コボーは相変わらずアリーナのサポートのみでした)。
日高さん、ピルエットの軸が綺麗で、ものすごく安定しています。
テクニシャンですねー。
スティーヴンはランケデムで大活躍でしたが、ああいう衣装を着てると、ローザンヌを思い出しますね。
この日はぐっとニヒルな表情で、悪役っぽさ満載でしたが(ただ、彼の場合は踊りがスカッとキレが良過ぎて、上手いは正義というか、ヒーローっぽく見えてしまうようなところはありますが)。
あー、それから、最近?大分体格ががっしりしましたね(段々少年ぽさは無くなってくるかなー。ちょっと寂しい)。
でも踊りが重くなったということはなく、やはり爆発的に上手い!です。
あ、コンラッドのワディムもテクニシャンだということがよく分かりました。
滞空時間の長い複雑なジャンプを軽々と決めていて、ブラボーでした。
アリのイサックも良かったんだけど、この面子の中で見ると、やっぱり少し地味というか線が細いような(ダヴィッドもちょっと影が薄い…)。
ユルギータも上手い、というか堅実な感じだなぁ。

プログラム的にどうか?と思った第2弾でしたが、終わってみれば非常に楽しかったです。
そして、日替わりプロ、翌日がスティーヴンだということが分かり、ラプソディももう一回見たいし!ということで、突発的に当日券で行くことに…。

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2014年7月14日 (月)

21st Singapore International Piano Festival Piotr Anderszewski

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会場はSchool of the Arts ConcertHall。
国際ピアノ祭りとうたっておりますが、お祭りな感じはあまりなくてですね、まぁ地味というかこじんまりしてるというかなんというか。
客層は割と若々しい感じでしたが(受付等スタッフも若かった)。

プログラム
J.S. バッハ イギリス組曲第1番 イ長調 BWV806
シューマン ノベレッテ op.21より 第8番 嬰へ単調
J.S. バッハ フランス組曲第5番 ト長調 BWV816
ヤナーチェク 草陰の小径にて(Book2)
J.S. バッハ イギリス組曲第6番 ニ短調 BWV811

アンコール
バルトーク(いつもの)
ベートーヴェン 6つのバガテルより、1~3番

7時半スタートで、ピアノ祭りの最終日(クロージング・コンサート)ということもあってか、前説がありました。
調律師さんの紹介があったりなんだりで、結構長かったかな(奏者にとってはどうなんでしょうねぇ、こういうのって、集中そがれないかねって思ってしまいましたが)。
お客さんの入りはぼちぼちでしたかね。
満席ではありませんでしたが、寂しいという程でもなく。

全体の感想をざっくりまとめると、新曲(前半のイギリス1番とノヴェレッテ8番)は半年後にまた聴きたいです。
えーと、解釈の方向性自体は好きです。
というか、ぴおとるさんの演奏で、方向性自体に???ということはあまりないんですけど(まぁそこはやっぱりファンなので、基本肯定モードなんですよね)。
前半のフランスはじめ、旧レパートリーは安定のクオリティでした。
強いていえば、ヤナーチェクが一番良かったかな。
あ、アンコールのバガテルが出色の出来でした。
というか、アンコールが一番良かったかも。。。

バッハのイギリス1番は、ああ、これはかわいこ中年だなと。
明るさの中にどこか愛らしさがあって、良かったんじゃないでしょうか。
「かわいこ」というのは、別にかわいこぶりっこ(死語)してる、作ってるというわけではなく、このヒト元々まぁこういう愛嬌あるよね(かわいいオジオニイサン)、みたいな感じでしょうか。
もうちょっと若い頃にやったら多少違う雰囲気になったかもしれませんが(もう少しストイックというか愛想が無い感じというか…)、四十路半ばになって、素の部分が比較的素直に漏れ出てきてるんでしょうかねぇ。
少し丸くなったんだろうな、と。
これも間違いなくぴおとるさんだよねーと微笑ましく思いました。

逆に、ノヴェレッテ8番は屈託ありまくりの一筋縄ではいかないところが前面にでてたような。
タメとアクセントが強くて、感情の流れというより、感情の噴出が楔のように強烈に痕を残す演奏でした。
例えばシフの軽妙で洒脱な演奏と比べると、よろず、ただ今葛藤まっただ中、みたいな感じで、大分素直ではない演奏のように感じました。
普通は、曲想の移り変わりに伴う、重い軽い、明と暗、喜と哀のコントラストをはっきり出すんでしょうが、ぴおとるさんの演奏は、全体的に重めというか強めというか。
全体通じて、肩の力が抜けるところがあまり無かったような気がします。
大分ユニークな解釈のように思いました。
こういう風に弾く人はあまりいないんじゃないかなぁ。
まぁ、弾き込んでこなれてくれば、遊戯性、ファンタジー的な要素も出てくるような気がするのだけれど、根っこはシリアスな気がするんですよねぇ…。
さて、今後弾き込んでいく中で、どうなりますか。

フランス5番。
憶測ですが、フランス組曲5番は後から追加されたのではないかと。
この曲、さすがに手慣れているというか、よくよく練り込まれており、ぴおとるさん比で普通に弾けば悪くなりようがないのですよね。
実際、華やかでしっかりした演奏で、集中が切れることがなく、聴き応え十分でした。

前半、イギリス組曲1番、ノヴェレッテ8番、フランス5番と聴いた印象では、イギリスとノヴェレッテはまだ手の内に入ってないなと(イギリスは細部にちと怪しいところがありましたねぇ)。
特にノヴェレッテは元々曲想が目まぐるしく変わる曲ですが、狙ってではなく結果的にガシャガシャしてる(要するにまとまり切ってない)感もあり、フランス5番で前半最後を上手くまとめて印象アップを狙う作戦か?などと邪推。。。(本当に小うるさいファンで申し訳ない)

後半は、ヤナーチェクも英国6も良かったと思います。
ヤナーチェクは、不可思議で神秘的な雰囲気がよく出ていて、とても説得力のある演奏でした。
(まぁでもやっぱり、英国6はサントリーで聴いた演奏が一番です。あれはなかなか越えられないなー)

全体的に、弾き終わった後の表情は、笑顔少な目だったように思いますが、アンコールは大サービスでした。
いつものバルトーク+バガテル3曲で、ちょっとビックリ。
バガテルは久しぶりに聴きましたが、非常に確信に満ちた演奏で、眼福ならぬ耳福でしたわー。

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終演後はサイン会もありまして、バッハのCDにぐりぐりサインしていただきました。
あ、お召物はいつものパーカーではなくて、黒Tでした(暑いしね)。


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2014年7月 7日 (月)

シンガポール旅行記

まぁ旅行というか、スケジュール的にほとんど出張みたいなノリでしたが、行って参りました、シンガポール。

ANAの深夜便を使いまして、シンガポール到着は定刻だと朝の6時15分。
一応機内で目いっぱい寝ましたが、それでも4時間くらいかな。
コンサートを聴くにはちと寝不足。。。

入国で手間取りましたが(私が、ではなくて前の家族がどうも不法入国を疑われていたようで延々足止めを食らい)、タクシーに飛び乗り、7時半くらいにはめでたくお宿に着きました。
今回は超弾丸で時間も無いので、MRTはあっさり諦め、タクシー利用に徹しました。
まぁ、シンガポールはタクシーが安くて便利です。
空港から中心の宿まで2000円以内でしたから。

今回のお宿は、Rendezvous grand hotel。
公式HP
最初、お安くYMCAにしようかなーと思ったんですけど、こちらも割とリーズナブルだったので、コンサート会場の目の前ということもあって決定。
超高級というわけではありませんが、雰囲気は良く、帰って寝るだけなら十分です。

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チェックインはできませんが、ちょっと休憩…。

観光はほぼノープランだったんですが、午前中は、宿から歩いていけるリトル・インディアに行ってみました。

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テッカ・センターのマーケット。
カニ山積み。

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果物屋さん。
そこいら中で生肉切ってたりして、なかなか凄まじい。
こんな暑いところで、生魚とか生肉とか大丈夫なんだろうか、、、と少々心配になります。

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朝早いので、あまり人がいません。

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スリ・ヴィラマカリアマン寺院。

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スリ・スリニバサ・ペルマル寺院。
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同。
お祈りの邪魔をしてすみません。。。

余談ですが、リトル・インディアの大型ショッピングセンター、ムスタファ・センターでSDカードを買いましたが、声かけても店員がすぐに対応してくれないあたり、あ、ここってシンガポールっていうかインドなんだ、、、と思うなど(いや、インドに行ったことないけどさ)。

さて、機内で朝ごはんを食べてしまったので、朝ごはんはまぁ良いとして、問題はランチです。
とりあえず、前回シンガポールに行った時に食べて感動したチリ・クラブをまた食べたい!ということで、タクシー飛ばしましたよ。
いざ、チリ・クラブ有名店の No Signboard Seafoodへ。
シンガポールにいくつか店舗があるようで、Geylang(ゲイラン)のお店が安いという話もあったんですが、ゲイランはガシャガシャしてそうなイメージもあって(屋台風?)女一人飯はどうかっていう懸念もあり、落ち着いて食事ができそうなCentral内のお店にしてみました。

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意気込んで11:00に開店と同時に入りましたが、混んでるかと思いきやガラガラで拍子抜け。。。

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チリ・クラブ、一番小さいカニにして!って頼みましたが、それでも結構な量がありました。
完食しましたけど。
味は普通に大層美味しかったです(以前食べたものの方が美味しかったなーと思いましたが、アレどこだったんだろう…)。
値段はまぁ高めですが、そもそも一人でこんな蟹食ってる方が悪いんであって、数人でシェアすれば問題無しでしょう。

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お手拭きは出てきますが、こんなんなので、ウェットティッシュを持参しましょう。

午後は、中心からちょっと外れたところにある、ギルマン・バラックス(Gillman Barracks)へ。
Gillman Barracks公式HP
2012年、植民地時代のイギリス軍施設跡地に設立されたアート・スペースで、現代美術のギャラリーやThe CCA(Centre for Contemporary Art)、レストランなどがあります。
ミヅマ・アート・ギャラリー、小山登美夫ギャラリー、オオタファインアーツなど日本のギャラリーも入ってます。

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一つの建物にギャラリーが入ってるのかと思ったら、敷地内にいくつも建物があり、かなりバラバラと点在している感じ。

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Sundaram Tagore Gallery、写真の展覧会(Sebastiano Salgadoの個展)をやっていました。

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オオタファインアーツ。
シンガポーリアンのZai Kuningの個展を開催中で、作家もいました。

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左が小山登美夫ギャラリー。
隣のギャラリーには塩田千春作品もありました。

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塩田さんの話をちょろっとしたら、パンフレットをくれました(右)。
むー、仏像…。

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CCAの外観。
ギャラリーというよりは、こじんまりとした美術館。
ここは南洋理工大学(Nanyang Technological University)のリサーチ・センターだそうです。

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CCAの企画展、No Countryの展示風景。

一応、メインイベントは夜なので、早目に切り上げて宿に戻ろうと思っていたんですが、ここはタクシーは呼ばなきゃ来ません。
自動音声だけで何とかなるのかなぁ、と淡い期待を抱くも何とかならずに(日本の携帯番号が有効ではなかったのかも)オペレーターにつながりましたが、携帯の電波も良好で、聞き取りに支障をきたすようなこともなく。
予約番号を言われるのでメモ用紙必須です。
呼べば5、6分で来るので、便利っちゃ便利。

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夕方、宿に戻って昼寝してたら、ホテル内カフェのアフタヌーンティが終わってしまい、マンゴー・シブーストを食す。

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ホテルのカフェ、吹き抜けでなかなか雰囲気良かったです。

ふー、コンサートまで辿りつきませんね。

以下次号。


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第773回 定期演奏会Aシリーズ(東京芸術劇場)

日時:2014年6月25日(水)19:00開演(18:20開場)
場所:東京芸術劇場
出演者
指揮/ヤクブ・フルシャ
ピアノ/ピョートル・アンデルシェフスキ

<プログラム>
オネゲル:交響的楽章第1番《パシフィック231》
バルトーク:ピアノ協奏曲第3番 Sz.119
ストラヴィンスキー:バレエ音楽《春の祭典》

公式HP

ぴょーとるさん&フルシャさん、2日目(芸劇)の感想をまだ書いてませんでした。
(私が)1日目で満足してしまったのでまぁ良いか、みたいなところもあり。
というかですね、この日アクシデントがありまして、バルトークに間に合うか(オネゲルは完全に×)かなり微妙だったのです。
結局何とか滑り込めたものの、会場着いた段階でもうぐったりだったのですよね。。。
いや、何はともあれ聴けて良かったです、音楽の神様ありがとう。

ちなみに、この日は平土間でしたが、うーん、やっぱり平土間好きじゃないかも、私。
左側だったこともあって、音が逃げていく感じなのですよねぇ。
手は見えたので、タッチの浅い深いも分かって、こういう打鍵だからこういう音が出るのね、というのはよく分かって面白かったんですけどね。

ぴおとるさんの演奏自体も、個人的には1日目の方が好みでした。
サントリーはぎゅっとタイトで緊張度が高い印象でしたが、2日目の方が少し緩んだというか。
二日目でリラックスして余裕が出た、という言い方もできるかもしれませんが、実際のところはどうでしょうね。
技術的には1日目、でもその他の要素(流れとかオケとの調和とか)は2日目の方が良かった、という意見もありましょう。
どちらが良いかは好き好きだと思うし、2日目だけ聴いたらそれはそれですごく良かっただろうとも思います。
まぁ基本的には、あまり良く聴こえなかったので、あまりどうのこうの言ってはいけないような気がする…。
実際のところ、ひたすら背中を愛でていた、というのが本当のところです。
後ろから見ると格好良いのよねぇ…。

とはいえ、二楽章はやはりピーンと張りつめたものがあり、何をどうしたらあんな音が出てくるのだろう、と思わせる異世界の響きに、固唾をのんで聴き入ってしまいました。
文字通り、自分の唾を飲み込む音がジャマ、という。
目の前のピアノから鳴っているのがどこか信じがたいような、幻惑的な響きでございましたよ。
あんな音、今まで聴いたことがあったかしら。

アンコールのバルトークは、1日目より2日目の方が良かったと思います。
内容がどうの、ではなく、単純に精度的に(初日はちょっと危ういところがあった)。
本日のバッハは、パルティータ1番のサラバンド。
いつものヤツ、ですが、ホールで生で聴くとやほり格別ですね。
またかよ、と思わないではないですが、何度聴いても良いです。
あ、そういえば、椅子は普通のピアノ椅子でした。

ぴおとるさん、弾き終わった時に、フルシャさんとハグハグしてましたね(初日もでしたが)。
仲良さそうで良いですなぁ。
演奏もケミストーが感じられて、相性が良い印象です。
1日目も2日目も、終わった時にとても良い笑顔を見せていたので、私も嬉しくなってしまいました。

メインの春祭は、2日目の方が元気が良かったのではないかな。
機能的な印象はそのままに、荒々しさが出て、自然の獰猛なエネルギーを感じさせる部分もあって、ハルサイらしくて良かったと思います。
フルシャさんの指揮っぷりは時にダンスのようで見ていて楽しいのだけれど、春祭のあの凄まじい運動量、終わった時の脱力っぷりもむべなるかな。

ソリストも指揮者も、サイン会までお疲れ様でした。


以下、ぴおとるさんピアノ雑感。
私、元々、この人のピアノに「色彩」を感じたことがあまり無いんですけれど、最近、音がどんどん研ぎ澄まされて、しかも豊かになっているような。
音の味わいや肌触り、テクスチャーなんかに、幅が出てきているように感じます。
音の色彩感って私にはよく分からんのですが、時々音の形が見える気がするのですよね。
単なるイメージですが。
それも、形だけではなくて、金属とかガラスとかフェルトとか、素材と質感を伴って感じられるのですよ。
もちろん、音のニュアンスが豊かであることを色彩豊かというなら、色彩豊かと言えるだろうとは思うんですが、ニュアンス的になんかちょっと違うのですよね。
ぴおとるさんの音って、どちらかといえばクリスタル系のグラデーション無限大、って感じではないかなと。
でも、決して無味ではなくて、ほんのり甘味があったりするよなーと。
あ、今回、低音はなんかものすごい音(バネのような?)が鳴ってました。
こんな音も出るのねぇ、と認識を新たにいたしました。

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