第100回定期演奏会 レヴィ×アンデルシェフスキ 東欧・ロシア音楽の魅力
2017年10月7日(土)、8日(日)
開演 15:00 (開場 14:15)
会場 芸術文化センター KOBELCO大ホール
コダーイ : ガランタ舞曲
バルトーク : ピアノ協奏曲 第3番
プロコフィエフ : 「ロメオとジュリエット」組曲 (抜粋)
アンコール(両日)
●ソリスト
バルトーク:3つのチーク県の民謡
●PAC
チャイコフスキー:「白鳥の湖」より“ハンガリーの踊り”
兵庫芸文で、アンデルシェフスキのバルトークp協3番を聴いてきました。
公演は6日(金)、7日(土)、8日(日)と3日連続だったんですが、さすがに金曜日はパスして、土日の2日間で。
ナメてかかって出遅れたら、週末の関西はホテルが混み混みで、押さえるのが大変でしたが。。。
相変わらずピアノのことしか語りませんが、悪しからずご了承を。
まず7日(土)。
甚だ意志の強いピアノで、終始揺るがず弛まず。
奏者のやりたい通りに音楽が鳴っている感じで、曲がすっと聴き手に届いてきます。
リズム感が非常に鋭利で、説得力抜群(さすがハンガリー語話者?と思わせる)。
全体、骨太・強靭な印象ながら、2楽章は思索的で、静謐な宗教音楽の趣でした。
ぴおとるさん超目の前の席で、まぁ特等席ではあったんですが、本人が弾きながら歌ってる声が結構聞こえてきて、若干音楽に集中できず、というアレな状況。
いくら好きでも、本人に近けりゃ良いというものでもない、ということが良く分かりました。
もう2、3席右側、本人ではなくてピアノの真下がベストかな、という気も。
翌日、日曜日。
全日はピアノの真ん前で音響も何もあったものではありませんでしたが、今日の席は右バルコンで、全体が把握できて良かったです(その分ピアノの細部は聞こえませんでしたが)。
兵庫芸文、ホールの印象としては、残響はあるけどややドライ?
ちょっと色気が無いというか。
悪いわけではないと思いますが、良いかと言われるとうーん、みたいな。
あと、ちょっとハコ(空間)が大きいですかね。
バルトークは、やはり、2楽章が印象的で、現世にそっとお別れを告げるような、透明感のある音楽でした。
3楽章のフーガはさすが歯切れが良くて男前。
総じて、ぴおとるさんのリズム感やアクセントの付け方がオケより数段シビアだなと思いました。
オケとピアノ、ちゃんと対話にはなっていますが、キャラが等価かというとそうでもなくて、エッジがちょっと丸いオケに、ピアノが鋭く斬り込んで音楽の輪郭をクリアにする形だったかなと思います。
ハコの大きさを考慮したピアノの鳴らし方なんだろうなぁ、、、と思う部分が多少ありまして。
ダイナミクス・レインジは大きいし、響きも締まってるけど、音色の多彩さ、精妙さからいえば、前回フルシャとやった時の方に軍配があがるような気がしました。
あの時は神演奏だったと思いますが。。。
などとブツブツ言ってますが、おそらくこの曲も、ぴおとるさん的にハズレ無しな曲なんだろうと思います。
安定してハイクオリティなレパートリーではないかと思うので、機会があればまた聴きたいです。
北九州のリサイタルはパスしたので、これにて秋のぴおとる祭りは終了。
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