カテゴリー「洋書多読(Graded Reader)」の7件の記事

2006年5月 5日 (金)

William Shakespeare: Level 2 (Bookworms Series)

0194229904William Shakespeare: Level 2 (Bookworms Series)
Jennifer Bassett Tricia Hedge
Oxford Univ Pr Childrens Books 2000-08

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総語数9072語、YL.2.6

最近、立て続けにこんなDVDを買って、何かとシェイクスピアづいているのと、The Da Vinci Codeが長くてなかなか読み進まないので、この辺でとりあえず何かを「読了」したくなったため再読。

B000CBNWN4リチャードを探して
ケヴィン・スペイシー ハワード・ショア アル・パチーノ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-01-13

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B000E5LIRKヴェニスの商人
アル・パチーノ ウィリアム・シェークスピア マイケル・ラドフォード
ポニーキャニオン 2006-04-05

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両方アル・パチーノだな。


さて、GRの方は、Oxford Bookworms Library Stage2、700語レベル。

架空の人物Tobyが長年の友人であったシェイクスピアの生涯を回想するという形式をとっている。何しろStage2なので語り口は平易だし、「友人の回想」なので何となく親しみ易い雰囲気も漂う。当時の生活の様子なんかも垣間見えるのも良い。
ロンドンの古い地図や、関係者の肖像画、当時の資料なども載っていて、なかなか味わい深いGRである。

映画「恋に落ちたシェイクスピア」に出てきた人とかモノとかがいろいろ登場するし、こちらは(一応)伝記なので、シェイクスピアの若い頃から晩年まで一通りさらえてお得な感じである。

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2006年3月21日 (火)

Oxford (Oxford Bookworms Factfiles)

0194228479Oxford (Oxford Bookworms Factfiles)
Andy Hopkins Joc Potter
Oxford University Press 1998-02-05

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総語数3600、YL2

Oxford Bookworms FactfilesシリーズのLevel2、700語レベル。薄いので、あっという間に読める。

大学町として有名なOxfordについての、簡単なガイド本である。Oxfordの歴史、産業、観光、行事、大学などについて、コンパクトにまとめている。写真は色々入ってるけれど、もう少し町並みの写真が見たかったかな。

大分前に一度読んだ本だけれど、自分がちょっと前に英国に行ったということもあり再読。OxfordってLondonから随分近いんだなぁとか、色々と実感を伴って読めるのが良い。

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2006年3月 6日 (月)

The Cinema (Oxford Bookworms Factfiles

0194228118The Cinema (Oxford Bookworms Factfiles)
John Escott
Oxford Univ Pr (Sd) 1997-04-17

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総語数5600、YL3.2

気が付いたら、アカデミー賞である。今年はBrokeback Mountainなのかな、やっぱり。候補作をほとんど見てないので個人的にはイマイチ盛り上がりに欠けるのだが、ファッションチェックは楽しみ。

時期的にこんなのも良かろうと思い、「The Cinema」を手に取ってみた。非常にコンパクトにまとまった映画入門書である。1997年発行の本なので最新の情報ではないけれど、内容は、映画史をはじめ、アニメ史、裏方、ロケ、特撮、スタント、メイク、映画館についてなどで、薄い本ながらなかなか勉強になる。写真が多いのもとっつきやすくて良い。

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2005年6月 5日 (日)

All I Want

0521794544All I Want (Cambridge English Readers, Level 5)
Margaret Johnson
Cambridge Univ Pr (T) 2000-06-01

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総語数17,184、YL5.3
★★★☆☆

主人公Alexはちょうど30歳になったところ。彼女は画廊オーナーBradのアシスタントで、何とか彼の心を手に入れようと悪戦苦闘するも、いつもあえなく失敗…という典型的ラブコメ。「ブリジット・ジョーンズの日記」に似た感じもあるけど主人公のキャラがもっと緩い感じ。この緩さに共感できれば非常に楽しめると思うけど、個人的にはAlexのダメさ加減を温かい目で見守る気分になれなかったので星3つ。
ただ、GRなので児童書みたいに奇天烈な単語が出てこないし、ストーリーの転がし方が非常に上手いため、YL5.3にしては嘘みたいな読み易さ。しかも笑える。恋愛物、ラブコメが嫌いでなければかなりお勧めな本である。

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2005年2月26日 (土)

Lorna Doone (Oxford Bookworms Library)

Lorna Doone (Oxford Bookworms Library)
R. D. Blackmore Tricia Hedge David Penn Jenny Bidgood
Oxford Univ Pr Childrens Books 2000-04-27


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総語数17,024、YL3.8
★★★★☆+

舞台は17世紀イギリス。John Riddは、父親を無法者一家Doone一族に殺される。数年後、Johnは美しい娘Lornaに出会い恋に落ちるが、LornaはDoone一族の娘だった。

クラシカルなラブ・ストーリーで、中々波乱万丈で面白かった。本国では結構メジャーらしく、映像化もされているのだが、1990年のTV版には、なんとショーン・ビーンがDoone一族の若き首領Carver Doone役で出演していると知ってビックリ(ショーンファンにとっては、「何を今更」だろうけど)。ちなみに、Johnはクライヴ・オーウェン。

↓コレ

Lorna Doone
Paramount Studio 2001-04-03

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輸入したいけど、VHSだから英語字幕無しなので悩んでます。

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2005年1月29日 (土)

The Day of the Jackal (Penguin Joint Venture Readers S.)

The Day of the Jackal (Penguin Joint Venture Readers S.)
Frederick Forsyth
Longman 1999-03-03


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総語数25,000、YL4、1,700語レベル
★★★★★

フレデリック・フォーサイスの驚異的ベストセラー「The Day of the Jackal」(邦訳「ジャッカルの日」)のretold版。
「ジャッカルの日」は、時のフランス大統領シャルル・ド・ゴール暗殺を依頼された凄腕の暗殺者・コード名「ジャッカル」と、それを阻止しようとする仏警察ルベルの追いつ追われつの壮絶な攻防を描いた大傑作である。10年近く前に邦訳を読んだけど、「手に汗握る」というのはこういうことか、とつくづく感心したのを覚えている。思わず、本当にこんなことがあったんじゃないの?と錯覚してしまう、フィクションとノンフィクションの境界線上をさまようような強烈なリアリズムと、最後まで全く途切れることのない緊張感。この手の話を書いて、嘘臭くも荒唐無稽にもならないのはフォーサイスならではである(ド・ゴールという人は敵が多かったので、本作中の「6回暗殺計画があった」という記述は事実のようだけど)。

なお、フォーサイスの「戦争の犬たち (上)」「戦争の犬たち (下)」の方は、どうやら彼の実体験に基いているらしい。独裁者に支配されたアフリカの某小国を救うために、フォーサイス自身が「ジャッカルの日」の印税をつぎ込んで傭兵部隊を雇い、独裁政権の崩壊を計った(要はクーデターです)というのは有名な噂話なんだけど、「戦争の犬たち」のストーリーはその経緯をほぼそのまま再現したものだといわれている。実際にはこの計画は失敗に終わってしまうのだが、転んでもただでは起きないのが物書きという人種なわけで、何でもメシの種になるのはちょっと羨ましい気がしなくもない。

なんか話が大幅にずれてるので、一応元に戻すと。
この「The Day of the Jackal」のretold版はとてもよくできていて、読み易いのに読み応え十分。結末が分かっていても、とにかく先へ先へと読ませる感じはオリジナルと同様である。ただ、「ジャッカル」が顔と名前を変えてヨーロッパ中を飛び回るのにともなって舞台が目まぐるしく変わるし、登場人物が多くてしかも国籍が色々なので英語だと少々こんがらがる。あと日付と時間の記載が細かいのもちょっと辛い。
基本的にはとても優れたGRだと思うけど、正直なところ、「ジャッカルの日」をまず最初にretoldで読むにはちょっともったいない気もする。オリジナル初読時のドキドキ感は何物にも代えられないと思うので、邦訳→retoldという順番が理想かな、と個人的には思う。

フォーサイスは「オデッサ・ファイル」も面白い。こちらはナチ残党の話。

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2005年1月20日 (木)

Primary Colors (Penguin Readers: Level 4 S.)

Primary Colors (Penguin Readers: Level 4 S.)
Anonymous
Longman 1999-11-26


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総語数12,000、YL4
★★★★☆

ただ今読書中の本たち(複数形)を放り出して、「なんか薄い本、薄い本…」と手に取ったらサクっと読み終わった。たまには薄めの本を混ぜないと、どうも息切れがしてしょうがない(←放り投げの言い訳)。
ちなみに、
Vampire Mountain (Saga of Darren Shan S.)」は山登りの途中で遭難中。
Charlie and the Chocolate Factory」はチョコの沼で溺れそう。ぶくぶく。
Open Season」は、、、ちまちまとがんばってます。

というわけで、久々のGraded Readerである。
アメリカ大統領選の内幕を描いたフィクション「Primary Colors」のretold版で、Penguin ReadersのLevel 4。語彙レベルは1,700語。映画(邦題:「パーフェクト・カップル」)にもなったけど私は未見。

登場する大統領候補の名前はJack Stanton。南部のどこかの州の知事。魅力的だけど女グセが悪い。ハイ、モデルはあまりにも明々白々ですね。
しょっぱなから「Stanton will do anything to win...」というフレーズが登場するし、大統領選のネガティブ・キャンペーン(またの名を足の引っ張り合い)の凄まじさはよく耳にするので、実はもっとえげつない泥仕合の暴露を想像していたのだがそうでも無かった。ちょっと生ぬるい感じがするのは、retoldだからかな。まぁ、語彙的にも長さ的にもしょうがないところだろう。あとは、私が無意識のうちに、ミスター怪気炎(←たった今、命名)マイケル・ムーアのような、威勢の良いモノを期待していたってこともあるかも。

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