カテゴリー「Pianist: Leif Ove Andsnes」の15件の記事

2014年4月17日 (木)

Leif Ove Andsnes Piano Recital at Musashino Shimin Bunka Kaikan

7:00p.m. Tuesday, April 8, Musashino Shimin Bunka Kaikan

All Beethoven Program
Piano Sonata No.11 in B flat Major, Op.22
Piano Sonata No.28 in A Major, Op.101
6 Variations in F Major on an Original Theme, Op.34
Piano Sonata No.23 in F minor, Op.57 "Appassionata"

I attended a piano recital of Leif Ove Andsnes.
Due to illness, he arrived in Japan late and cancelled the planned concert in Hyogo.
I worried about his condition and whether he could give ensuing recitals in Tokyo.
At Musashino, on the first day in Tokyo, he seemed to be in good condition and played a fulfilling all-Beethoven program.
Although his playing was sometimes too stylish to communicate Beethoven's struggles and convey the composer's intense emotions, on the whole, it was natural, stable, clear, and full of integrity.
He showed his sincere attitude to music as usual, and that's why I always adore his music.

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2008年11月 2日 (日)

レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル

2008年10月27日(月) 19時開演
東京オペラシティコンサートホール

<プログラム>
ヤナーチェク:霧の中で 
シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番ハ短調 D.958

休憩

ドビュッシー:前奏曲集より
         ビーノの門 (第2集より第3曲)
         西風の見たもの (第1集より第7曲)
         ヒースの茂る荒地 (第2集より第5曲)
         とだえたセレナード (第1集より第9曲)
         オンディーヌ (第2集より第8曲)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2「月光」

アンコール
ドビュッシー:前奏曲集より アナカプリの丘(第1集5番)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番より 第3楽章・第4楽章
スカルラッティ:ソナタK.492 ニ長調


ちょっと前ですが、アンスネスのリサイタルに行って参りました。
本当はドビュッシーがいっぱいの王子ホールに行きたかったのですが、諸般の事情によりオペラシティになりました。

カメラがいっぱい入ってましたが、いずれNHKで放送があるようですね。
さて、どの曲がカットされるんだろう……。
シューベルトのペダルワークがホントとんでもなかったので、もう一回見たいところなんですが。
細かく回数踏んでるってだけじゃなくて、深さのコントロールが凄まじいです。
あれだけ気を使ってたら、響きもそりゃー精密を極めるだろうと。
生でアンスネスくらい弾ける人がどのくらいいるか分かりませんが(あんまりいないような気がしますが)、あのぺダリングはそうそう見られるものではないような気がいたしまする(あとはもう、某ピアニスト引退のあのヒトにお出まし頂くとか……)。


アンスネスの演奏は誠実、とはよく言われることですし、私もそう思います。
目の前の音楽に対してまっすぐに向かい合っているであろうことがよく分かります。
聴いてて思うのは、まず音楽ありき、ということなんですね。
音楽の姿がまざまざと立ち上がってきて、そりゃもう気持ちよいくらい、ストレートにこちらに届いてきます。
でも、「オレがオレが」というところが無いだけに、ピアニストの主観はちょっと見えにくい。
「こんなに美しい、素晴らしい音楽なんだ、聴いて聴いて」っていうのはよく伝わってくるんですが、演奏家本人の喜怒哀楽はちょっとつかみ難いというか。。。(いや、喜と楽は分かるんですけどね)
シューベルトやベートーヴェンを聴いて、そんなことを思いました。
良い悪いの問題ではないです、念のため。

でもそうして見(聴か)せてくれる世界は本当に蕩けるように美しくて。
陶酔というか、忘我の境地というか、まさに天国的に美しいのですよ。

はー、ドビュッシー、綺麗だったなー……。
情景描写がマジカルに素晴らしくて、相当クリアーな風景を見せてくれてる感じ(明晰過ぎる、と思う方もいるでしょうが)。
ここは一つ、「沈める寺」とか聴いてみたいもんですね。
勝手なイメージですが、モン・サン・ミッシェルとかミナス・ティリスなんかがゴゴゴゴゴっと海から現れるような演奏になるんではないかと。。。


本日のメインはベートーヴェン、だったんでしょうが、私的にはドビュッシーでお腹いっぱいな一夜だったのでした。
あ、アンコールのスカルラッティも良かったので、その辺も色々聴いてみたいところです。

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2008年5月21日 (水)

テツラフ&アンスネス ネットラジオ情報

2008年5月24日(土)
02:30-04:30(現地時間19.30-21.30) NRK_P2 NRK (ノルウェー国営放送)
モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ 第33番 ヘ長調 K.377
ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン・ソナタ ト長調 作品134
ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 作品108

(ヴァイオリン)クリスティアン・テツラフ [Christian Tetzlaff]
(ピアノ)レイフ・オヴェ・アンスネス [Leif Ove Andsnes]
-LIVE- 2008.5.23 Grieghallen, Bergen

このところ「番組表wiki 海外ネットラジオのクラシック音楽番組」さんが不具合続きなため、ネットラジオから遠ざかっていたんですが、ツィメルマンさんのBBCショックもあり、少しまじめにネットラジオをチェックしようかと思った矢先に発見。
クリスティアン違い、、、とか文句を言ったら罰が当たりますね。
ブラームス、ちょっと聴いてみたいです。

それはそうと、パソコンを新しくしたので、録音環境&編集環境を新たに整えなくてはなりません。
はー、ちと面倒臭い。
その前にメモリ増設しないと、Vista君がさくさく動いてくれないし。。。

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2007年12月14日 (金)

バラッド・フォー・エドヴァルド・グリーグ

『バラッド・フォー・エドヴァルド・グリーグ』

グリーグを追えwithアンスネス。
140分の長尺DVDで見応えがあります。

アンスネスがグリーグの足跡(バラードト単調が中心)を追ってヨーロッパ各地を巡るドキュメンタリー「Ballad for Edvard Grieg」と、グリーグのピアノ協奏曲、バラードト短調(作品24)の映像、ノルウェーのトロルドハウゲンにあるグリーグの自宅でグリーグ所有のスタンウェイ・ピアノでの抒情小曲集(一部)の演奏及び解説。

ナレーションは英語、アンスネスはノルウェー語(抒情小曲集の方では英語だけど)。
ナレーションには英語字幕は付かなくて、アンスネスのノルウェー語には英語字幕が付いている。
ナレーションも英語字幕が出ると良かったけれど、聴き易い英語なので、英語教材にちょうど良いかもしれない。

「Ballad for Edvard Grieg」では、あーんなアンスネス、こーんなアンスネスが見られて、ファンの方は部屋の中で転げ回ってるのではないかと想像しておりますです。

それは別としても、このドキュメンタリー、アンスネスが調査やコンサートで色々な土地を訪れるので、ちょっと旅番組っぽさのある、非常に楽しい作りになっている。

自宅(多分)でバラードを練習してるシーンが良かったな。
ピアノはベーゼンドルファー。
「まだちゃんと弾けてないの、分かるよね。ここ、トリッキーな箇所で、もっと速く弾かなきゃいけないんだけど」なんて言いながら、難所をさらうアンスネス。
アンスネスほど弾ける人でも、ここから始まるんだな…。
そして、ライヴのあの恐ろしいまでの安定感は律儀に練習を積んだ結果なんだということが分かって、ちょっと感動モノ。

バラードト短調、改めて聴くと、すごくエモーショナルで魅力的な曲だなって思う。
リサイタルで初めて聴いた時は、メロディの流れみたいなものを捉えるので一杯一杯だったけれど、ちゃんと予習して行ければ良かったな。そうすれば、あの場でもっと色々なことをキャッチできたと思うんだけど。
でも、こうして改めて映像で見られて本当に幸せ。
ドキュメンタリーの中で断片的なフレーズを聴いたり、ライヴ演奏の映像を通して見たりして、この曲の色々な情景が見えてきたような気がする。

抒情小曲集は、グリーグの自宅でグリーグ自身のピアノによる演奏ということで、コンサートホールの響きとは全然違ってて、これはこれで非常に面白い趣向だし、貴重だと思う。


グリーグお好きな方は必見ですね。
アンスネスってどんなん?って方にもお勧め。
生な演奏が色々入ってるから、初めて聴くんだったらCDよりも良いんじゃないかと思う(アンスネスって、CDよりもライヴの方がずっと良い演奏ができるピアニストだと思うので)。

それはそうと、日本盤って出るのかな?
何も考えずに輸入版買っちゃったけれど。。。

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2007年6月25日 (月)

CD散財録

B000BM6BBOPlays Bach & Mozart
Leif Ove Andsnes
2005-11-08

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私が買ったのはオールリージョンのNTSC。アマゾンさんのはリージョン1かな。
アンスネスの弾き振りでモーツァルト、バッハ。
もしかして家からその格好で来たんじゃないの?という、赤と紫の縞々シャツがなんともカジュアルな雰囲気を醸し出しております。
ちなみにライティングも(一部)紫だったりして。

ところで、何ゆえ全楽章入れないのだよ。
3楽章だけ、とか1楽章と2楽章だけ、とか中途半端も甚だしい。
惜しい。
EMIは何考えてるんだ、全く。。。

B00000E2HKChopin Piano Competition, Volume 3
Chopin Pollini Argerich
1993-10-08

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ショパン・コンクール「The Golden Twelve」シリーズの3、ポリーニとアルゲリッチの巻。
この頃のポリーニはイマイチという人がいますが、まぁそれは分からないではない(何しろ若い)。
10代に葬送ソナタとか弾かれてもな。。。

アルゲリッチのショパンコンクールについては、これ以外に本選の協奏曲の音源を持ってますが、まぁやっぱり見るからに只者ではないような。
世に天に二物を与えられたピアニストは結構いるけれど、「美人だけど演奏は…」などという陰口を“一切”叩かれないのはこの方くらいではないですかね。
好き嫌いは別として。ハイ。
ゴドーン!!!と爆弾を落としたかの如く始まる「舟歌」はちょっといかがなものか。。。

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2007年5月 4日 (金)

ネットラジオでルトスワフスキ

思わず「ぎゃっ」と叫んだネットラジオ放送予定。
ルトスワフスキのP協奏曲、"for Krystian Zimerman(クリスティアン・ツィメルマンに捧ぐ)"ってアレです。
ソリストはアンスネス。

2007年5月11日(金)
02:30-05:10(現地時間:19.30-22.10) SRP2
ルトスワフスキ: ピアノ協奏曲 (1987)
マーラー: 交響曲第9番 ニ長調
レイフ=オヴェ・アンスネス(P)
アラン・ギルバート指揮王立ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
2007年5月10日 ストックホルム、コンサートハウスより生中継
参照:「海外ネットラジオのクラシック音楽番組」2007年5月11日の番組表(5月12日追記)←すみません、リンクが上手くはれないので「海外ネットラジオのクラシック音楽番組」で検索してみてください。


えらい楽しみなんですが、ちょっと、いや大分複雑な気分。ははは。
(どなたか、この気持ちわかってくださいますだか)

捧げられたご本人は、弾く予定は無いんでしょうか。
(作曲されて)20周年とか言ってた気がするんだけど。

予習(?)される方はこちらをどうぞ。

B00009WKOIルトスワフスキ:ピアノ協奏曲
ルトスワフスキ(ヴィトルド) ルトスワフスキ BBC交響楽団
ユニバーサルクラシック 2003-07-30

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2007年3月 6日 (火)

CD散財録

オフ日もかなりガッツリ仕事したので自分にご褒美(言い訳)。

B0000BWTK3Grieg, Schumann: Piano Concertos
Edvard Grieg Robert Schumann Mariss Jansons
EMI 2003-09-30

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しつこいけれど、私はツィメルマン至上主義である。
ツィメルマンのCDがある曲については、他のピアニストの演奏について非常に採点が辛くなってしまうのが困り物。

グリーグのP協については、カラヤン+ベルリン・フィル+ツィメルマンという(個人的)超強力盤があるので、わざわざ他の人のCD買おうとは思わなかったんだけど、アンスネスを何か買おうという際に、まぁやっぱりお国物とは外せまいということで、恐る恐るグリーグのP協を買ってみた。
なお、この「恐る恐る」は、アンスネスが良くないのでは?という心配ではなくて、私が偏屈ゆえにさして楽しめないのでは?という危惧である。

結局、杞憂だったというかなんというか、ものすげぇ良いです、ヤンソンス+ベルリン・フィル+アンスネス。
思わず、「ちくしょう」などと行儀悪く呟いたそのココロは一体?
まぁ、これも複雑な女心(?)っつーか。。。

いやでも、マジメな話、オケも、さーすーがーベルリンフィル!!って感じ。
楽器がよく鳴ってて、それでいて大変に流麗で麗しい。

やばいな、ヤンソンスのCD欲しくなってきた。

B000I6BLZOバッハ:ピアノ協奏曲第1番&第2番&第5番(初回生産限定盤)
シュタットフェルト(マルティン) ルツェルン祝祭弦楽合奏団 フィードラー(アヒム)
ソニーミュージックエンタテインメント 2006-10-18

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バッハさん。
最近話題のシュタットフェルトだけど、屈折した鬱々(@千秋)だったら、違う人のが良かっただろうか。

B000BU6P94シューベルト:ピアノソナタ第19番&第20番&第21番
アファナシエフ(ヴァレリー) シューベルト
コロムビアミュージックエンタテインメント 2005-12-21

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「「悲惨の王」の早すぎる晩年の暗部。天国的な長さを綴る冥府の音」
キャッチコピーに引っ張られた(こんなのに引っ張られるなー)。
聴いて、冥府に行きっぱなしになったらどうしてくれるよ…。

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2007年2月13日 (火)

アンスネス「ホライゾンズ~ピアノ・アンコール集」

B000JLSUT8ホライゾンズ~ピアノ・アンコール集
アンスネス(レイフ・オヴェ) シベリウス スクリャービン
東芝EMI 2006-12-13

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今回のツアーのアンコールで聴いた曲も良いけど、シュトラウス「セレナード」、スメタナの「海辺にて」、スコットの「蓮の国」あたりが好き。
「水」をイメージするなぁ。
海水じゃなくて、淡水。
山の中の、澄み切った湖。
ペダルいっぱい踏んでるけれど、本当に綺麗。。。

これを聴きながら、ツィメルマンがアンコール・ピース集を出したら、ジョン・ケージの「4分33秒」とか入るんだろうか、なんてバカなことを考えていたら、笑いがこみ上げてきた。

…ツィメルマンのアンコールピース集なんてありえん、ような気がするけど。

いや、それ以前に、ショパンのピアノ・ソナタやラフ3を出す前にアンコールピース集なんか出された日には、多分、私は怒ると思う。

まぁでも聴いたら聴いたでメロ~っとなるに違いないんだけどさ。。。
「お家でジャズ」を聴かせてくれぃ、とは言いませんが、多少気合の抜けた演奏も(気合が抜けた故に)絶品ではないかと思いますですよ。

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2007年2月11日 (日)

レイフ・オヴェ・アンスネス ピアノ・リサイタル in 彩の国さいたま芸術劇場

2007年2月10日(土)  彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

<プログラム>
シベリウス: キュリッキ - 3つの抒情的小品 Op.41
       《13の小品》より〈悲歌的に〉Op.76-10
       《13の小品》より〈練習曲〉Op.76-2
       《5つの小品》(樹木の組曲)より〈白樺の木〉Op.75-4
       《10の小品》より〈舟歌〉Op.24-10
グリーグ: ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト短調 Op.24

休憩

シェーンベルク: 6つの小さなピアノ曲 Op.19
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111

アンコール:
バッハ/ブゾーニ:主イエスキリストよ、われ汝を呼ぶ
メンデルスゾーン:無言歌 嬰ヘ短調 op.67-2
グリーグ:抒情小曲集第1集 op.12より
 6.ノルウェーの旋律
 5.民謡

2回目なので、やや散漫な感想を。

まずは、彼はCDよりもライヴの方がずっと素晴らしいピアニストである、ということを主張しておこう。
とりあえず、CDのあの精度を落とさずにライヴで弾くってだけでも、全くもって信じられんのだけど(誰かが「バケモノ」っていってたけど)。
ダイナミックレインジも明らかに違うし、音楽的にも、ライヴの方が格段に豊かだと思う。
なんなんでしょうね、一体。


シベリウスを聴きながら、「あ、間(ま)が美しいな」と思った。

アンスネスは、無闇にタメない。
妙なリタルダンドもしない。
基本的に、インテンポの傾向が強いピアニストではないかと思う。

それでいて、静寂を感じる瞬間がある。
まるで、北欧の美しい自然の中、たとえば湖畔で一人佇んでいるかのような(←非常に安易なイメージであることは認めます)。
でも、それは決して、孤独を感じさせるものではない。
彼は、聴き手を孤独にはしない。


白眉はシェーンベルク。
僅か数分の曲だったけれど、これを1時間聴いてても良い、と思った。
どこか時間を超越したような、永遠性を感じさせる響き。
こんな、身震いするほどに美しい12音音楽がこの世に存在するとは夢にも思わなかった。

ベートーヴェンは、第一楽章については、水戸よりも少しだけ勢いを感じたような。
それでもやはり、崩れることなく、どこまでもきっちり弾いていた。

精緻で明晰な、バッハ的な(というと乱暴かな)構築美の世界。
そして、彼岸的な崇高美。
この、圧倒的な対比と収束。
この2つの要素があんなに高次元で融合し、昇華し得るなんて…。

ピアノ・ソナタ第32番、他のピアニストの演奏をそんなにたくさん聴いているわけではないけれど、おそらくこの演奏が私のこれからのスタンダードになる。
そう思った。

アンコールは結構ボケっとしてたので、少しだけ。
バッハ、綺麗だったな。
実はあまりバッハっぽくは聞こえなかったんだけど。
ベートーヴェンはそれこそガチガチに構築的なところもあったのに、こちらはとてもメロディアスだった。
こういう、哀愁漂う哀し気な旋律を弾かれると、「反則…」と思ってしまう。
ベートーヴェンの2楽章もそうだったけれど、内に秘めた哀しみをしみじみと感じて胸が痛くなる。
哀しいんだけどそれを大声で叫ぶことができないような、でも癒えることのないような深い思い。

…アンスネスって一体どういう人なんだろう。


終演後は、サイン会にもう一回並んで、とことん“人たらし”な笑顔を拝んで帰路についた。
アンスネス、写真で見る限りはあまり北欧ってイメージでもなかったけれど、実物は確かに北欧っぽさを感じるお顔立ちだった。
どうでもいいけど、今回は、お兄さんというよりもオジお兄さんかな?と思ったのはなんでだろう(水戸はワンコみたいなお兄さんだったんだけどな)。

↓これはお兄さんな笑顔。
Andsnes


しめは、かねこさんとアンスネストーク(時間があまり無くてバタバタしちゃってごめんなさい)。
それにしても、そんなに私、アンスネスにはまりそうな気配濃厚だったでしょうか。。。


以下、書こうかどうしようか迷ったけれど覚書なので書いとこう。
別にアンスネスが悪いのではない、と思うのだけど(先入観持っちゃうとアレなんで、これから聴く人は聴き終ってから読んで下さい)。

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2007年2月 7日 (水)

予習、どーすんだ

行きたくても行けないことがままあるので、行ける時には多少無理をしてでも行った方がいい。

というわけで、埼玉のアンスネスに行きます。
3月に1つコンサートに行こうかと思っていたんだけど、とてもそれどころじゃない気がしてきた、ということもある(Weta度急上昇中)。

ところで、プログラムが水戸と違う、ということにチケを押さえてから気が付いた。
まぁべつにベートーヴェン聴ければあとは何でもOKっちゃOKな気分なんだけど。

よくよく見たら、プログラムが結構渋いなぁ。

シベリウス: キュリッキ - 3つの抒情的小品 Op.41
《13の小品》より〈悲歌的に〉Op.76-10
《13の小品》より〈練習曲〉Op.76-2
《5つの小品》(樹木の組曲)より〈白樺の木〉Op.75-4
《10の小品》より〈舟歌〉Op.24-10
グリーグ: ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト短調 Op.24
シェーンベルク: 6つの小さなピアノ曲 Op.19
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111

・・・しぇーんべるくね。

彼は現在、弾きたい曲だけを弾ける、恵まれた状況のようだけど、このプログラムでチケットがちゃんと売れるのはすごいかも。

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