カテゴリー「Paris」の3件の記事

2012年10月20日 (土)

ちょこっとパリ③

パリ最終日、というか、旅行最終日。

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現在、ポンデボザール(美術橋)はこんなん。
どうやら、恋人たちが南京錠を付けて鍵をセーヌ川に投げ入れると永遠の愛がどうのという恋愛成就の願掛けのようですが、このびっしり具合はちと重たい(情念の世界……)。

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ちなみに、美術橋は歩行者専用です(自転車はどうだったかな?)。
向こう側はルーヴル。

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6区、パリ最古のロマネスクの教会、サン・ジェルマン・デ・プレ教会内部。

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教会の後は5区のモスクへ(節操なしだな)。

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とても静かなところです。

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モスクにはサロン・ド・テが付属しており、ミントティーとお菓子をいただきました。
外席には鳥が集っていて、お菓子をつつかれた…。

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6区、オデオン駅まで戻り、スイーツ行脚開始。
パトリック・ロジェ。

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6区、アン・ディマンシュ・ア・パリ。
スパイス(コショウやフェンネルなど)をコーティングした粒チョコが面白い。

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6区、アンリ・ルルー。
塩キャラメルで有名なお店ですが、チョコレートも扱っています。
キャラメルは色々なフレーバーがあって、とてもフルーティ。

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6区定番、ピエール・エルメで買い食い。
前日も来たサン・シュルピス教会前のベンチでもぐもぐ。

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ポンピドゥー・センター近くのフランソワ・プラリュ。
フランソワ・プラリュ、「ショコラ界のインディ・ジョーンズ」なるけったいな異名をお持ちの方ですが、なんでも、世界中のカカオ産地を毎年巡って、カカオ豆の選別から加工まで全部自分でやってるそうです。
ここのお店のパッケージは本当に可愛い!
ディスプレイも綺麗。

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ポンポドゥー・センター付属のブランクーシ・アトリエ。
オープンは14:00と遅いですが、無料で入れます。
ルーマニア生まれの彫刻家コンスタンティン・ブランクーシの生前のアトリエが再現、展示されています。

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盛りだくさん、というか、アトリエの雑っとした雰囲気を出した展示が良い。

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セーヌ河見納め。

夜の便で帰国だったので、夕方、オペラ座のショップを覗いた後、ロワシーバスでシャルル・ドゴールへ向かいました。


久々のパリでしたが、あまり変わってなかったな。
もちろん、お店なんかは細かく入れ替わってるんでしょうけれど、全体の印象、街の佇まいは変わらない。
なんかホッとします。

次は1週間くらいアパルトマンでも借りて、ぷらぷらしたいものです。

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2012年10月12日 (金)

ちょこっとパリ②

パリから一旦ドイツへ。
その後の移動は電車。
今回初めてCity Night Lineなる夜行列車を使ってハンブルクから独仏国境に近いオッフェンブルクまで移動しましたが(所要時間8時間くらい)、悪くはありませんでした。
私が予約したエコノミーシングルはシャワートイレ共同ですが、洗面台は部屋に付属。
朝食付で、乗車時に車掌さんに切符を見せると、○時に着くから○時(一時間前)に朝ごはんもってくるからね、と言われます。

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狭いけれど清潔。

さすがに熟睡はできない感じでしたが(数時間おきに目が覚めた挙句、早朝、フランクフルトに着いたあたりでばっちり目が覚めてしまった)、慣れの問題かな、という気はします。
あとは、オッフェンブルクの乗換時間がタイトだったので、寝坊して降り損ねたらどうしよう、、、というストレスのせいもあるかと。

まぁでも、夜行列車もその後の乗換も無事クリアし、パリへの移動はTGV。
余談ですが、この時は窓際を取ったんですけど、コンセントは通路側の席に付いてて少々誤算でした(いや、場所的には通路側とも言い切れない微妙な位置なんですが、窓際の席からはなんとなく優先権を主張し難い場所というか)。

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午前中にパリ東駅到着。
もしかして初めて降りたかも、なんですが、荷物をポイするためにとっとと宿(6区)へ向かいます。
この日の宿はパリ第5大学、エコール・デ・ボザールの近くですが、繁華街(サンジェルマン・デ・プレ)至近ながら、宿がある通り自体は閑静で環境は良好でした(まぁお値段もそれなりでしたが……)。

この日のランチは、どうやら有名らしい、エッフェル塔近くのカフェ・コンスタンというお店にしようと思っていたので、荷物を置いたらエッフェル塔を目指しました。
実は私、今までエッフェル塔も凱旋門もわざわざ行ったことが無いのですよね……(エールフランスバスを降りたら凱旋門でした、というのはあるんですが)。

カフェ・コンスタンは、確かにコスパは良いと思います。
日本語メニューもあるので、気楽に入れるお店として押さえておくと便利かも(場所が不便な気はするのですが)。
ランチの予約は取らないそうなので、12時の開店をめがけていく必要はあるようですが(私は12時半前くらいに入店して普通に座れましたが、最終的にぎゅうぎゅうに混んでました)。

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鴨料理。←おおざっぱ過ぎ

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プリン。←……

いや、美味しかったですよ。

セットメニューだと2000円以下、アラカルトでも2000円~3000円で、値段以上には美味しいんじゃないかと思います。

さて、お腹もいっぱいになったので、散策開始。
エッフェル塔の近くに、ケ・ブランリー美術館という2006年開館の比較的新しい美術館があり、建築がジャン・ヌーヴェルだというので、建物だけ見に行くことにしました。

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この美術館、テーマがアフリカ・アジア・オセアニアとのことで、鬱蒼としたお庭が売り(?)。

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野生の雰囲気を一生懸命出しているんだろうな~。

中を見るのはまたの機会に譲ることとして、この日の夜はパリの外れ(北部)Cite de la Musiqueという複合施設でコンサートを聴く予定だったので、北を目指します。

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途中、ギュスターヴ・モロー美術館へ。

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モロー美術館の近くにある、ジョルジュ・サンドとショパンが住んでいたアパルトマン(現役)などを眺めつつ。

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ムーラン・ルージュの風車。
本当はこの近くのモンマルトル墓地へ行って墓参りでもしようと思っていたのですが、モロー美術館で時間を食い過ぎたので、断念してCite de la Musiqueへ。

さて、パリ北部は治安が、というのはよく言われることだと思いますが、シテ・ド・ラ・ミュージックがあるラ・ヴィレット公園でぷらぷら写真を撮っていたら、見回りのおっさん二人に「ストラップはちゃんとタスキにかけて!」ってすごい剣幕で注意されましたさ。
まぁ確かに、高い一眼を無防備に持ってるアジア人女子(しかも、コンサートに行くにしては大分カジュアルでしたが、向こう基準だと身なりが良い部類と思われる)、カモというか引ったくられても文句は言えんわな、とは思いますが。

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そんなこんなで、シテ・ド・ラ・ミュージックに到着。

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かなりきちんとした音楽博物館が付属しているので入ってみました。
一見楽器博物館に見えますが、映像コーナーがあちこちに設けられています。
オーディオガイドも借りられ、普通の解説の他に演奏もいろいろ聴けるので、なかなか楽しかったです。

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日没時。
シテ・ド・ラ・ミュージックからグランド・アール(ラ・ヴィレット公園内)を望む。

あ、余談ですが、付属のカフェでトマトサラダを頼んだら、見事にトマトオンリーだったという。
それなりに綺麗に盛り付けてはあるものの微妙に種類の異なるトマトをいくつか半切りにして、ドレッシングをかけただけのものが出てきました……。

(気を取り直して)さて、この日のメインディッシュは、ピエール=ロラン・エマールのリサイタル。
お客さんの入りは意外というべきか、8割強くらいでしたかね。
プログラムはバッハとハンガリーの作曲家クルターク・ジョルジュ(現役)を1曲ないし数曲ずつ交互に演奏するもので、とっつきが悪いといえば悪いかもしれませんが、お得な価格設定(25ユーロ)なのでちょっと勿体ない気がいたしました。
お客層は男女比まずまずバランスよく、年齢層も偏り無く、という印象。
毛皮のショールを羽織ったご婦人がロビーを歩いていたハンブルクのライスハレに比べると、服装も雰囲気もだいぶカジュアルでした(まぁライスハレのコンサートはチケット代が無茶苦茶高かったということはあるのですが)。

さて、肝心の演奏ですが、バッハよりもクルタークの方が、エマールの音響に対するこだわり、あるいは音の減衰に対する鋭敏さがよく見えて(聞こえて)、とても刺激的だったように思います(まぁエマールさん比というか)。
バッハ→クルターク→バッハ→クルターク……という、作曲家から作曲家への移り変わりはとても自然で、その辺、とてもよく練られていたのだと思います。
ちなみにバッハもクルタークも楽譜有でした。
20時開演でしたが、休憩なしの1時間半のコンサートで、短いといえば短いけれど、密度の濃いコンサートで、結構疲れたような気がします。
でも、エマールさんの現代曲、また聴きたいです。

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コンサートが終わって、6区に戻りましたが、私は何しろ宵っ張りなので、お散歩がてらサン・シュルピス教会へ。
ライトアップしてあって綺麗。

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巨大。

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この辺は夜でも割と明るいです(光量がロンドンあたりとは大違いである……)。

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しばらくぷらぷらして、23時前くらいに宿に帰着。
お休みなさい。

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2012年10月 9日 (火)

ちょこっとパリ①

先月、独仏旅行に行って参りました。
生ものは、ハンブルク・バレエの「ニジンスキー・エピローグ」、ピリス&アバド&ルツェルン管のモツコンとブルックナー、エマールのバッハ&クルターグなど。

独仏4都市の旅だったのですが、全行程の旅行記を書く気力も根性も無いので、とりあえずパリだけ書こうかなと。
といっても、パリ3日間、空港⇔市内その他の移動時間を抜くと正味2日くらいの滞在で、しかも一般的な観光地はほとんど行ってませんので、果たして面白いかどうかわかりませんが。

ま、とりあえず。

早朝、パリに着く際に、機長より最低気温6度の機内アナウンス。
ひ~、東京は27度くらいあったのに…。
ただ、去年同じような時期にミュンヘンに行ったら10度くらいで寒くて死ぬかと思ったので、今回はしっかり秋モノのコートを持参したので問題無し。
機内ではほとんど寝ていたので、元気よく市内に向かおうとしたところ、ロワシーバスの乗り場に辿り着かず(要するに迷った……)、あれ、おっかしーなーと。
しょうがないので、目についたRER(高速地下鉄)で市内に入ってしまいました。
この空港からのRER、実は治安が悪いので有名で、私も人様に聞かれたらまず「やめとけ」っていうんですけどね……。
クレジットカードで切符が買えるのは便利なんですけど。
車内の雰囲気はやっぱりイマイチ(そもそも車体自体がきれいじゃないし)、早朝で通勤客ばかりだろうから滅多なことは無いだろうとは思うのですが、やや緊張を強いられる感じ。
まぁそれでも、市内に入る頃にはそれなりな雰囲気になります。
最初北駅で降りるつもりでしたが、とりあえずカフェで朝ごはんでも食べようと、サンミッシェル・ノートルダム駅まで行くことにしました。
まぁ朝ごはんなんてどこでも良いというか、その辺のカフェで食べられるんですが(本当はロワシーバスでオペラ座まで行って、ガルニエのレストランで朝ごはんと洒落込もうかと思っていたのですが)、何しろ着いたばかりだし、パリも超久しぶりなので勝手知ったるところが良いかなと。

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パリ左岸、6区オデオン、奥に見えるのがオデオン座。
昔、この辺の宿に泊まっていたこともあり、とても懐かしい界隈。
この辺は学生街も近く、品の良い活気があってとても雰囲気の良いところです。
あ、ちなみにこれは渋滞しているわけではなくて、路駐です…(パリは割とどこもこんなん)。

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オデオン座からもメトロのオデオン駅からも近い、レゼティトゥールというカフェへ。
店名は「編集者」という意味ですが、本棚に囲まれた内装が素敵なカフェで一休み&朝ごはん。

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朝の9時、まだどこも開いていないので、まったりとこの日の予定を練ります。
メインはポンピドゥーセンターの展覧会を見ることなのですが、ポンピドゥーの開館は11時なのでそれまで少しその辺をフラフラしようかなと。

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とりあえず、朝RERから地上に出たあたり、サンミッシェル広場近辺まで戻ります。
向こうに見えるのはノートルダム大聖堂。

本当はシテ島のサント・シャペルに入りたかったのですが、開館前にかなりの人数が並んでいて断念(あ、でもサント・シャペルのステンドグラスは本っ当に綺麗なので、初めての方は並んででも入ることをお勧めします)。
そこからノートルダム大聖堂に向かいますが、ここも昔見たからまぁ良いか、と、入口から中をちょろっと覗いて終了。

で、サント・シャペルもノートルダムも素通りしてどこに向かうかというと、おいしいアイスを食べるべく(最低気温6度なのに……)、シテ島の東、サン=ルイ島のアイスの有名店ベルティヨンへ。
サン=ルイ島は高級住宅街とのことで、隣のシテ島とは違って観光地観光地した感じではありませんが、お店はなんやかやとあります。
まだ開店前の時間帯なので、静かーな感じでしたが。

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開店直後に飛び込み、散々悩んだ挙句にワイルド・ストロベリーと塩バターキャラメルをチョイス。
いやー、マジで美味でした。
橋の上で寒々しく食しましたけど。

さて、サン=ルイ島から橋を渡って右岸へ。
サン=ルイ島の北側はマレ地区といって、貴族の古い館が点在しているので街歩きにぴったりの場所なんですが、修復キャンペーンでもやってたんでしょうかね、外からもまともに見られる建物があまり無くてですね。。。
まぁでも腐ってもパリ、瀟洒な貴族の館でなくても普通に綺麗というか、そぞろ歩きでも十分目に楽しい感じなのはさすが。

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マレ地区のシナゴーグ(ユダヤ教会)。
アール・ヌーヴォーの建築家エクトル・ギマールによるもの。

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パリ市庁舎を通り過ぎて、ポンピドゥーへ向かいます。

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これは何かというと、ポンポドゥーセンター前(裏?)の広場に面した建物の壁画。
どーん、という感じで結構インパクト大。
ポンポドゥーの周り(レアール界隈)は少し雰囲気が変わって、カジュアルというか、ザワザワした感じになるかな。

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ポンピドゥーセンター、開館11時前に長蛇の列ができていてぎょっとしたのですが、意外とさくっと中に入れ(セキュリティチェックの列でした)、チケットを買うのも長蛇の列でしたがそんなに待たずに買え、無事お目当ての「ゲルハルト・リヒター:パノラマ」展に辿り着きました。
リヒターはドイツの現存の画家ですが、ドイツの国民的画家というのみならず、現代絵画における最重要画家のひとり。
ロンドン(テート・モダン)、ベルリン(新国立美術館)、パリ(ポンピドゥーセンター)を巡回する大回顧展で、リヒター80歳を記念して開催されたもの。
最後の会場の会期最終日間近ということもあって、会場は大盛況でした。
客層もバラエティに富んでいて、まさに老若男女という感じ。
外国からのお客さんも結構いたのではないかと思います。

で、私はこの日の夕方に飛行機に乗って移動しなくてはならなかったのですが、結構みっちり見てたらここでタイム・アップ。
常設のマティスを見たいーとかブランクーシのアトリエ(ポンポドゥー付属)を見たいーとかいろいろあったんですが、あまり無理をせずにさくっとオペラ座から(今度こそ)ロワシーバスに乗り、とりあえずパリを後にしたのでした(というか、夜行便で早朝に着いているし、まだ移動があるので無意識的に体力・気力温存を図ったというか)。

ロワシーバスですが、安全だし綺麗だし景色は見えるし安いし(片道10ユーロ)で、かなり快適でした。
渋滞もなく、割とさっさとシャルル・ドゴールに着いてしまい、なんだかちょっと勿体なかったような(やっぱり貧乏性)。
まぁでも、時間に余裕があったおかげで、スマホから2月のコンサート(アンスネス&サロネンでベト4、ルトスワフスキ、ベト7という個人的盆暮れ正月クリスマス公演)のチケ取りなどでき、結果オーライでございました。
パリまで来て何をやってるんだか、と思わないではありませんでしたが。

そんなわけで一旦パリを後にして、ドイツへ。
機中爆睡でしたが、それでも夕方パリから飛んでその夜にコンサートに行くというのは、なかなかエグかったな~(遠い目)。

たぶん続く。


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