パリから一旦ドイツへ。
その後の移動は電車。
今回初めてCity Night Lineなる夜行列車を使ってハンブルクから独仏国境に近いオッフェンブルクまで移動しましたが(所要時間8時間くらい)、悪くはありませんでした。
私が予約したエコノミーシングルはシャワートイレ共同ですが、洗面台は部屋に付属。
朝食付で、乗車時に車掌さんに切符を見せると、○時に着くから○時(一時間前)に朝ごはんもってくるからね、と言われます。
狭いけれど清潔。
さすがに熟睡はできない感じでしたが(数時間おきに目が覚めた挙句、早朝、フランクフルトに着いたあたりでばっちり目が覚めてしまった)、慣れの問題かな、という気はします。
あとは、オッフェンブルクの乗換時間がタイトだったので、寝坊して降り損ねたらどうしよう、、、というストレスのせいもあるかと。
まぁでも、夜行列車もその後の乗換も無事クリアし、パリへの移動はTGV。
余談ですが、この時は窓際を取ったんですけど、コンセントは通路側の席に付いてて少々誤算でした(いや、場所的には通路側とも言い切れない微妙な位置なんですが、窓際の席からはなんとなく優先権を主張し難い場所というか)。
午前中にパリ東駅到着。
もしかして初めて降りたかも、なんですが、荷物をポイするためにとっとと宿(6区)へ向かいます。
この日の宿はパリ第5大学、エコール・デ・ボザールの近くですが、繁華街(サンジェルマン・デ・プレ)至近ながら、宿がある通り自体は閑静で環境は良好でした(まぁお値段もそれなりでしたが……)。
この日のランチは、どうやら有名らしい、エッフェル塔近くのカフェ・コンスタンというお店にしようと思っていたので、荷物を置いたらエッフェル塔を目指しました。
実は私、今までエッフェル塔も凱旋門もわざわざ行ったことが無いのですよね……(エールフランスバスを降りたら凱旋門でした、というのはあるんですが)。
カフェ・コンスタンは、確かにコスパは良いと思います。
日本語メニューもあるので、気楽に入れるお店として押さえておくと便利かも(場所が不便な気はするのですが)。
ランチの予約は取らないそうなので、12時の開店をめがけていく必要はあるようですが(私は12時半前くらいに入店して普通に座れましたが、最終的にぎゅうぎゅうに混んでました)。
鴨料理。←おおざっぱ過ぎ
プリン。←……
いや、美味しかったですよ。
セットメニューだと2000円以下、アラカルトでも2000円~3000円で、値段以上には美味しいんじゃないかと思います。
さて、お腹もいっぱいになったので、散策開始。
エッフェル塔の近くに、ケ・ブランリー美術館という2006年開館の比較的新しい美術館があり、建築がジャン・ヌーヴェルだというので、建物だけ見に行くことにしました。
この美術館、テーマがアフリカ・アジア・オセアニアとのことで、鬱蒼としたお庭が売り(?)。
野生の雰囲気を一生懸命出しているんだろうな~。
中を見るのはまたの機会に譲ることとして、この日の夜はパリの外れ(北部)Cite de la Musiqueという複合施設でコンサートを聴く予定だったので、北を目指します。
途中、ギュスターヴ・モロー美術館へ。
モロー美術館の近くにある、ジョルジュ・サンドとショパンが住んでいたアパルトマン(現役)などを眺めつつ。
ムーラン・ルージュの風車。
本当はこの近くのモンマルトル墓地へ行って墓参りでもしようと思っていたのですが、モロー美術館で時間を食い過ぎたので、断念してCite de la Musiqueへ。
さて、パリ北部は治安が、というのはよく言われることだと思いますが、シテ・ド・ラ・ミュージックがあるラ・ヴィレット公園でぷらぷら写真を撮っていたら、見回りのおっさん二人に「ストラップはちゃんとタスキにかけて!」ってすごい剣幕で注意されましたさ。
まぁ確かに、高い一眼を無防備に持ってるアジア人女子(しかも、コンサートに行くにしては大分カジュアルでしたが、向こう基準だと身なりが良い部類と思われる)、カモというか引ったくられても文句は言えんわな、とは思いますが。
そんなこんなで、シテ・ド・ラ・ミュージックに到着。
かなりきちんとした音楽博物館が付属しているので入ってみました。
一見楽器博物館に見えますが、映像コーナーがあちこちに設けられています。
オーディオガイドも借りられ、普通の解説の他に演奏もいろいろ聴けるので、なかなか楽しかったです。
日没時。
シテ・ド・ラ・ミュージックからグランド・アール(ラ・ヴィレット公園内)を望む。
あ、余談ですが、付属のカフェでトマトサラダを頼んだら、見事にトマトオンリーだったという。
それなりに綺麗に盛り付けてはあるものの微妙に種類の異なるトマトをいくつか半切りにして、ドレッシングをかけただけのものが出てきました……。
(気を取り直して)さて、この日のメインディッシュは、ピエール=ロラン・エマールのリサイタル。
お客さんの入りは意外というべきか、8割強くらいでしたかね。
プログラムはバッハとハンガリーの作曲家クルターク・ジョルジュ(現役)を1曲ないし数曲ずつ交互に演奏するもので、とっつきが悪いといえば悪いかもしれませんが、お得な価格設定(25ユーロ)なのでちょっと勿体ない気がいたしました。
お客層は男女比まずまずバランスよく、年齢層も偏り無く、という印象。
毛皮のショールを羽織ったご婦人がロビーを歩いていたハンブルクのライスハレに比べると、服装も雰囲気もだいぶカジュアルでした(まぁライスハレのコンサートはチケット代が無茶苦茶高かったということはあるのですが)。
さて、肝心の演奏ですが、バッハよりもクルタークの方が、エマールの音響に対するこだわり、あるいは音の減衰に対する鋭敏さがよく見えて(聞こえて)、とても刺激的だったように思います(まぁエマールさん比というか)。
バッハ→クルターク→バッハ→クルターク……という、作曲家から作曲家への移り変わりはとても自然で、その辺、とてもよく練られていたのだと思います。
ちなみにバッハもクルタークも楽譜有でした。
20時開演でしたが、休憩なしの1時間半のコンサートで、短いといえば短いけれど、密度の濃いコンサートで、結構疲れたような気がします。
でも、エマールさんの現代曲、また聴きたいです。
コンサートが終わって、6区に戻りましたが、私は何しろ宵っ張りなので、お散歩がてらサン・シュルピス教会へ。
ライトアップしてあって綺麗。
巨大。
この辺は夜でも割と明るいです(光量がロンドンあたりとは大違いである……)。
しばらくぷらぷらして、23時前くらいに宿に帰着。
お休みなさい。
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