カテゴリー「洋書多読(一般PB)」の21件の記事

2009年10月22日 (木)

[映画]きみがぼくを見つけた日

公式サイト

原作の「The Time Traveler's Wife」をダラダラを読みつつ放り投げていた(というかどこに置いたか分からなくなってしまった)のですが、映画化されたという話もきいて、ひそやかに日本公開を待っておりました。
気が付いたら10月24日(土)公開だそうです。

015602943XThe Time Traveler's Wife (Harvest Book)
Mariner Books 2004-07-05

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自らの意図とは全く関係なく突然タイムトラベルしてしまう図書館司書ヘンリーと、その妻クレアの物語。

ジャンルはタイムトラベル物で、その実バリバリの恋愛小説なんだと思います。

エリック・バナは好きだけど、ヘンリーとはちょっとイメージ違うんだよなー。バナ、司書に見えるかな?(それとも映画は違う設定なのかしらん)

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2009年1月27日 (火)

The Curious Case of Benjamin Button

1416556052The Curious Case of Benjamin Button
F. Scott Fitzgerald
Scribner 2007-08-14

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2月7日公開の「ベンジャミン・バトンー数奇な人生ー」の原作本。
フィッツジェラルドの短編で、うっすい本です。
老人として生まれ、年を取るにしたがって若返っていく男ベンジャミン・バトンの物語ですが、ベンジャミンと周りの人たち、特に家族との関係の描写がシンプルな文体ながらも結構シビアな印象です。

さて、映画は結構尺があるようですがどんなもんでしょうかね。
感動ヒューマンドラマになるんでしょうか。

翻訳がないーって騒いでましたが、映画化効果でしょうね、出てるようです。

4042976034ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)
永山 篤一
角川グループパブリッシング 2009-01-24

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4781600417ベンジャミン・バトン 数奇な人生
都甲幸治
イースト・プレス 2009-01-22

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2007年5月19日 (土)

Draeming of you

038077352XDreaming of You
Lisa Kleypas
Avon Books (Mm) 1994-05

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総語数90,000、YL7.5くらい?

<ストーリー>
Sara Fieldingは育ちの良い淑女で、田舎に住む小説家。次作の取材でロンドンに取材にやってきたSaraは、暴漢に襲われていたDerek Cravenを救う。Derekはロンドンの賭博場のオーナーで、今でこそ大金持ちだが、元々は最下層の生まれで生きるために何でもやってきた暗い過去を持つ。Derekは、取材のため賭博場に出入りを始めたSaraに惹かれるものの、裏社会を生きてきた自分はSaraに相応しくないと思い、彼女を遠ざけようとする。

コックニー訛りに多少難儀したけれど、基本的には読み易く、少女漫画的王道(ベタともいう)の心地よさもあったりしてスルスルいける。
ええ、久し振りのロマンス小説、楽しゅうございました。

主人公2人のキャラが良い。
Derekは裏社会に半分(いやもっとか)足を突っ込んでいて、過去の所業も決して褒められたものではないんだけれど、あまりワルそうな感じには見えない。
そして、惚れた女を懸命に遠ざけようとする姿はちょっと不憫というか何というか。
さすが、孤児からロンドン一の大金持ちにまで成り上がった男は意思が強固と感心しないではないんだけれど、何もそこまで意固地にならんでも…と思ったですよ。

Saraも、単にinnosentなお嬢さんというだけじゃないのが良かった。
まぁ、小説家という設定ですからね。

やっぱりロマンス小説はヒストリカルが好きだなぁと思った。
実は「Pride & Prejudice」も読みかけだったりして。。。

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2007年4月24日 (火)

The Alchemist

0061122416The Alchemist
Paulo Coelho Alan R. Clarke
Harper San Francisco 2006-05

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0694524441The Alchemist
Paulo Coelho Jeremy Irons
Harper Audio 2001-03

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英訳本の朗読。

総語数41000語、YL6.1

朗読を聴きながら読む方式で読了。

<ストーリー>
羊飼いの少年サンチャゴは、宝物の夢に導かれて羊を手放し、アンダルシアからエジプトのピラミッドを目指して旅に出る。


旅=人生の真実の探求。

英語は易しく、ファンタジックな印象のストーリーなので、児童書を読んでいるような感じもないではない。
ただ、内容は哲学的な内容も含まれるので、抽象的なところもあり。
全編に渡って、心の中の「Personal Legend」(これ邦訳はどうなってんだろ)に忠実であれ、夢を諦めてはいけない、といった強いメッセージが散りばめられている。

安穏とした日常に埋没し、夢や希望をどこかに置き捨ててきた大人が読むと、勇気づけられるか、耳が痛いと思うか、説教臭いと感じるか、さてどれだろう。

概ね、分かり易い本だと思う。
ベストセラーになるのも納得というか。
大人の寓話って感じかな。
10代くらいで読むのも良いかもしれない。

翻訳で読んでたら、もしかしたらもう一声って思ったかもしれないけれど、英語で読むにはちょうど良い歯応えだった。
洋書初心者にお勧めである。


ジェレミー・アイアンズの朗読は非常に聴き易い。
クインズっぽいキツサが無く、ニュートラルな印象のクセのない英国英語である。
シャドーイングの教材にも良いかもしれない。
…しかしこうして声だけ聴いてると、割と普通のオジサマだなー。←失礼

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2007年3月31日 (土)

The Alchemist

0061122416The Alchemist
Paulo Coelho Alan R. Clarke
Harper San Francisco 2006-05

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英訳本。
0694524441The Alchemist
Paulo Coelho Jeremy Irons
Harper Audio 2001-03

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英訳本の朗読。 ジェレミー・アイアンズですだ。 この人、私の中では美麗不良中年なんだけど、これは美麗中年っぽい朗読(なんだそれは)ではなく、割と普通な印象。 おかげで妙に気分がざわつくこともなく、落ち着いてきけます。

まず目に頼らず朗読だけ聴いてるので、のんびりのんびり。

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2006年10月27日 (金)

Before Sunrise & Before Sunset

1400096049Before Sunrise & Before Sunset (Vintage)
Richard Linklater Kim Krizan Julie Delpy
Alfred a Knopf 2005-05-10

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映画「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」「ビフォア・サンセット」のスクリプト。二作品とも、ほぼ主人公2人の会話だけでなりたっている会話劇なので、ものすごい長ゼリがあったりする。ただ、書籍になってしまうと行間スカスカなので読むのは結構楽ちん。

映画と違う箇所が結構あるのはどういうことなんだろう。これが最終稿で、あとは現場で変更もしくは編集段階でカットって感じだったんだろうか。

映画に関する過去記事はこちら。この映画を見ると、いつも「chemistry」(相性、と訳すのが良いのかな)という言葉を思い浮かべる。主役2人の感性がパチパチと化学反応を起こして輝いてるような、そんな雰囲気のある映画。

B000FQW0WKビフォア・サンライズ 恋人までの距離
リチャード・リンクレイター イーサン・ホーク ジュリー・デルピー
ワーナー・ホーム・ビデオ 2006-07-14

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B000FQW0RAビフォア・サンセット
イーサン・ホーク リチャード・リンクレイター ジュリー・デルピー
ワーナー・ホーム・ビデオ 2006-07-14

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2006年8月26日 (土)

Tunnel Vision

0743423526Tunnel Vision
Keith Lowe
MTV Books 2001-10

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総語数100,000語、YL8.5くらい?

<ストーリー>
ロンドン地下鉄マニアのアンディは、恋人レイチェルとパリでの結婚式を控えている。しかし、アンディは酔った勢いで地下鉄仲間ロルフと、始発から終電までの間に、地下鉄267駅を回りきることができるか否か、という賭をすることになってしまう。賭けの対象は、結婚式に向かうためのユーロスターのチケット、新婚旅行の航空券、パスポート等々。結婚式直前だというのにレイチェルとは喧嘩をし、しかも関係を修復する間もなく、知力・体力をかけてロンドン中を地下鉄で巡るアンディ。こんな時にレイチェルを放っておくのもナンだけど、少なくともこれをやり遂げなければレイチェルとの幸せな未来は永遠にやってこない、と奮闘するアンディだったが…。

Ewanファンにはお馴染みの、trainspotter(電車マニア)という単語が頻出する(あちらは、また意味が違うけど)。今回、地下鉄マニアもtrainspotterなんだ、ということが分かった。←本当にどうでも良いボキャばかり増えるよ…。

どこまでもロンドンの地下鉄が舞台なので、ロンドンに行ったことが無いという人にはちょっと分かり難いかな?でも、一度でも行ったことのある人なら楽しめること間違いなし。
基本的に私は地下鉄が好きなので、車が快適というレイチェルよりは、地下鉄が一番!っていうアンディに共感するなぁ。いや本当、国内外問わず、土地勘の無い場所の場合、地下鉄があるってだけで移動の効率が格段に違ってくるものなんですよ。言葉の通じない土地で、バスやトラムに乗るのって結構ストレスフルだし。

さて、この本、イギリスらしいピリッと辛口のユーモアがあるし、登場人物も個性的で、とても面白かった。そんなに易しい文章というわけではないと思うけれど、先へ先へと読ませる展開の上手さがあって、一気読みも可能な感じである。

成り行き上、アンディと一緒に行動することになった浮浪者のオジサン・ブライアンが良い味を出している。ストーリーの核はもちろん「果たして1日でロンドン地下鉄を制覇できるのか?」ということなのだが、ブライアンの存在により、人生とは?結婚とは?という話も絡んでくるし、アンディのマリッジ・ブルーや、濃くない程度に恋愛要素も盛り込まれてて、多角的に楽しめる内容。

ところで、映画化という話はどうなったんだろう?

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2006年8月12日 (土)

The Piano Shop on the Left Bank

0375758623The Piano Shop on the Left Bank: Discovering a Forgotten Passion in a Paris Atelier
Thaddeus Carhart
Random House Inc (P) 2002-03-12

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総語数71,000、YL8.5くらい?

パリに住むアメリカ人の筆者は、子供の幼稚園の送り迎えごとに「デ・フォルジュ・ピアノ店」というどこか謎めいたピアノ店の前を通りかかり、何となく気にかかっていた。しばらく前からピアノを買いたいと思っていた筆者は、ある日、意を決して「デ・フォルジュ」のドアをノックしてみる。それは、単に中古ピアノを手に入れるというだけではなく、「ピアノ」という奥深く、魅惑的な世界への扉でもあった。

ピアノという楽器を愛する全ての人へ。

思わずキャッチコピーもどきを捻り出してしまうほど素晴らしい、ピアノにまつわるノンフィクションである。ノンフィクではあるが、その語り口は詩的かつファンタジックであり、まるで小説を読んでいるかのようであった。

筆者と、由緒のあるピアノを魔法のように再生し、生命を吹き込むピアノ職人リュックとの交流を中心に、ピアノにまつわる様々な(主に筆者の身近な人々の私的な)エピソードが語られるが、どれも珠玉の物語といった趣。
また、筆者が、デ・フォルジュに出入りしたり、ピアノのレッスンを受けたりしながら、長らく忘れていた音楽の喜びを取り戻していく様子は、読んでいて心温まるものがある。例えば「大人のピアノ」現在進行形の方にとったら、我が身のことのように思えるのではないだろうか。

また、この本には様々なピアノが登場する。プレイエル、エラール、スタインウェイ、ベヒシュタイン、ベーゼンドルファー、ファツィオーリ等々。それぞれのピアノの魅力が丁寧に、繊細に描かれており、ピアノといえばスタインウェイが一番なんだろうな、と漠然と思ってた私には結構目から鱗であった。


実はこれ、数年前に邦訳を見かけて以来、とても気になってた本だったので、ついつい邦訳も購入してしまった。とても良い翻訳で、こちらはこちらで楽しかった。ちょっとしたピアノのお勉強にも良い。

4105900277パリ左岸のピアノ工房
T.E. カーハート Thad E. Carhart 村松 潔
新潮社 2001-11

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2006年5月23日 (火)

The Da Vinci Code

0552149519The Da Vinci Code
Dan Brown
Corgi Adult 2004-03-01

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総語数160000語、YL8.7
★★★★☆

<ストーリー>
深夜のルーヴル美術館で、館長のソニエールが何者かに殺害され、異様な死体で発見された。ソニエールは死の直前不可解な暗号を残したため、フランス警察は、現在パリに滞在中のハーヴァード大学の象徴学の教授ロバート・ラングドンに協力を求める。現場には暗号解読官のソフィー・ヌヴーも姿を現すが…。

一ヵ月強かかって読了。

今日は映画版「ダ・ヴィンチ・コード」を見に行ったんだけど、本の最後の数十ページは映画館に行く電車の中で読んでて、非常にスリリングだった。内容が、ではなくて、果たして映画開始までに読み終わるのか?!というのがね。最終的には映画館のロビーで読了。やでやで。

さしあたり、舞台が大体馴染みのある場所なので懐かしかった。夜のサン・シュルピスとかも行ったなぁ、そういえば。ちなみに、ここはドラクロワの壁画があります。

内容は、普通に面白かった。エンターテイメントとしては優れものだし、とにかく読み易い。章の区切り方が細かくて、良いところで場面転換するので、ついつい先へ先へと読んでしまう感じである。
ただ、ある程度キリスト教、美術史、建築用語の知識が無いと専門用語で引っかかって辛いかもしれないとは思う。日本語で読まれた方は、その辺どうなんでしょ。

最初、衒学系ミステリかと思って、つい京極みたいなみっしりぎゅうぎゅうな薀蓄を想像してしまったけれど、ちょっと違った。アナグラムはじめ謎解きは別に難しくないし(っていうか、ラングドン、早く気付けよ!みたいな…)、煙に巻かれるようなことも無いし。カテゴリ的には、サスペンスなのかな?何となくオリエンテーリングを思わせるし、ミステリというよりもむしろインディ・ジョーンズか。

ラングドンは抜けてるというか、人が良くて愛すべきキャラクターではあるけれど、ハーヴァードの教授っていうのはもうちょっとCleverではないのかしらん、と思わないではない。それとも、トム・ハンクスで想像するのがマズイのだろうか。

色々てんこ盛りな本作だけど、これで何かを「お勉強」しようというのはちとマズイような気がする(トンデモ本というと語弊があるけど)。ただ、興味の取っ掛かりとしては悪くないだろうし、フィクションとして割り切れば別に問題は無い。どこからどこまでがフィクションなのかというのを吟味するのも、それはそれで楽しいかもしれない。

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2006年5月 1日 (月)

The Da Vinci Code 折り返し地点

0552149519The Da Vinci Code
Dan Brown
Corgi Adult 2004-04-30

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総語数160000語、YL8.7

第52章(298P/593P)。

やっと半分まできたので、その報告と雑感等メモ(一応この辺で何か書いとかないと、英語ネタが全く見当たらない英語ブログになっちゃうしさ…)。

しかしコレ、秘密結社とかてんこ盛りだな。次から次へ、まぁいろいろ出てくること、出てくること。

ガチガチの本格ミステリもしくは薀蓄ミステリ(というジャンルがあるかどうかはともかく)を予想してたら、ちょっと雰囲気が違った。本格みたいなハードさが無くて、娯楽小説そのものという感じで、非常に読み易い。ベストセラーになるには、ある程度「読み易さ」が必須ということなんだろうね。
SSSでは、YL8.7になってるけれど、YL7.5くらいでも良いかと。確かに専門用語は多いけれど、本文中で結構ちゃんと説明されてるし、さほど困らないような気がする。むしろ、ネックはそこかしこに登場する仏語かな?平均的なアメリカ人ってそんなに仏語できるのかなぁ。米国は仏語よりも、実用という点からスペイン語がポピュラーだと聞いたことがあるんだけれど(フランス嫌いが多そうだし←偏見?)。

ラングドンのヴィジュアルは、トム・ハンクスが邪魔をして上手くイメージできないなぁ。だからといってハリソン・フォードもいかがなものかと思うのだが(まんまインディ・ジョーンズじゃないか!)。ただ今、脳内混乱中…。
それでも、予告編見るとやっぱりワクワクするので、何とか5月20日の公開までに読み終わろう。

余談だけど、レオナルド・ダ・ヴィンチを「ダ・ヴィンチ」と省略するのはアカン(フルネームで呼ばないのなら「レオナルド」と呼びなさい、ということ。ダ・ヴィンチというのは出身地を指してるに過ぎないから)とその昔習ったんだけど、英語圏ではどーなんでしょ。この本のタイトルを見るたびに気になっている。確かにミケランジェロ(・ブオナローティ)もラファエロ(・サンティ)も、略して呼ぶ場合は通常ファーストネームなんだけど。

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